ニューズレターno.0096

■■■■■■■ グリーンウイングスジャパン・ニューズレター ■■■■■■■

———————————– 2012.06.15号【No.0096】第24~26週目

発行元 株式会社グリーンウイングスジャパン < http://www.greenwings.jp/ >

■【 月末に横浜で開催されるフューネラルビジネスフェア2012に出展いたします 】

弊社、グリーンウイングスジャパンは、6月28日(木)、29日(金)にパシフィコ横浜で開催される フューネラルビジネスフェア2012 に出展いたします。【小間番号D-16(会場の真ん中あたり)】です。ぜひ、お出かけください。
● 日時        6/28(木)9:30-17:00  6/29(金)9:30-16:00
● 場所        パシフィコ横浜

■【 6月30日、7月1日両日、フラワードリーム2012(東京ビッグサイト)に出展いたします 】

弊社、グリーンウイングスジャパンは、6月30日(土)、7月1日(日)に東京ビッグサイトで開催される フラワードリーム2012 に出展いたします。 http://www.flowerdream-tokyo.net/
● 日時        6/30(土)13:00-19:00  7/1(日)10:00-18:00
● 場所        東京ビッグサイト
■【 6月の市場デモのおしらせ 】

ほぼ毎月おこなっております市場でのデモ、先日お伝えした、朝山和代さんによるGWJプレゼンテーションの日程に変更がありますのでお知らせいたします。

6月25日(月) 大田市場・大森花卉 さま店頭 *変更なし
6月29日(金) 世田谷市場・ 千政 さま店頭  *15日から変更

プレゼンターは、デザイナーの朝山和代さんです。いつも多くのお客様に集まっていただけるようになってきているようです。6月もよろしくお願いいたします!
GWJ————————【 6月下旬 】———————–GWJ

6月10日(日)フローリスト・レビュー・ファイナル(東京)
6月17日(日)父の日
6月19日(火)JFMA国際セミナー 国際的花苗販売グループのマーケティング戦略とは?
6月20日(水)ペパーミントデー
6月21日(木)夏至
6月28日(木)、29日(金)フューネラルビジネスフェア2012(パシフィコ横浜)
6月30日(土)~7月1日(日)フラワードリーム2012 in 東京ビッグサイト
6月30日(土)夏越の祓 茅の輪くぐり
7月7日(土)七夕
7月10日(火)・11日(水) ブライダル産業フェア2012 in東京(東京ビッグサイト)
7月15日(日)東京・お盆
7月16日(月)海の日
4月5日(木)~10月7日(日)「フロリアード2012」(フェンロー国際園芸博覧会)
7月27日~8月12日 ロンドン五輪
8月6日 広島原爆忌   9日 長崎原爆忌  15日 終戦記念日 戦没者追悼式
8月23日~25日 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2012(千葉・幕張メッセ)
10月10日(水)~12日(金) 第9回国際フラワーEXPO IFEX2012
●【6月のモチベーション・テーマhttp://www.nnh.to/06/
○ いけばなの日(6日)、17日父の日(17日)ペパーミントの日(20日)、夏越の祓(30日)
●【6月の歳時記と物語】http://www.pleasuremind.jp/COLUMN/COLUM116.html
●【二十四節気と雑節など】 http://bit.ly/A9kREf http://www.nobi.or.jp/calendar/24.html
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2012/rekiyou122.html

○ 【 夏至 】げし 6月21日(木) 昼間の時間が1年で一番長い日。太陽は最も北に寄り、北回帰線の真上までくる。しかし、夏至のころは梅雨の真っ最中だから、日照時間はむしろ冬よりも短い。
○ 【 半夏生 】はんげしょう 7月1日(日) 夏至から数えて11日目とされていたが、現在は天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日。この日を田植えのリミットとする。田植えの後の一休みで体力を取り戻す。田植えの終わった農家では、この日の天候で稲作の豊凶を占い、田の神を祭り、物忌みをする大切な日。

● 【六輝(六曜)カレンダー】http://zexy.net/man/rokki/cal/2012/
大安の土曜、日曜、祝祭日等 6月3日(日)、6月9日(土)、7月8日(日)、7月14日(土)

● 【ギフトカレンダー】http://bokuoku.azarea.jp/
記念日一覧 http://bit.ly/H1RFiF
● 花卉園芸新聞 年間購読窓口(見本紙請求先)
http://www.kakiengei.jp/guidance/shinbun.jsp
● 誠文堂新光社「フローリスト」「農耕と園芸」直販サイト
http://www.seibundo-shinkosha.net/
● 花きをとりまく情勢に関する基礎資料
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/f_kentou/pdf/sanko.pdf
● 東京都中央卸売市場 東京都の花き5市場の取引統計
http://www.shijou-tokei.metro.tokyo.jp/index.html
● 日本農業新聞「netアグリ市況」 全国7市場 市況など
http://www.agrishikyo.jp/
● 政府による「平成22年度花き日持ち保証販売実証実験事業の概要」PDF
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/pdf/himochi.pdf
● 大田花き花の生活研究所 http://www.otalab.jp/

GWJ———————【 ニュースIndex 】———————–GWJ

◆ 「フローリストレビュー2012」ファイナル 栄冠は、西澤力氏に
◆ 「試飾」いよいよ全国区に! 日本農業新聞第1面カラーと7面特集記事で紹介
◆ オランダ発、フロリアード2012で6点が1席 日本の育種力評価 輸出促進に弾み

GWJ——————–【 ミニ・クリップIndex 】———————GWJ

□ お父さんだって、もらいたい! 癒されたい! やさしくされたい!
□ フラワーバレンタイン活動報告会開かれる 報告発表に熱気 日本農業新聞6月9日
□ 100年の物語が始まる サカタのタネ 創業100周年に向け特別記念サイト公開
□ 100周年企業、今年はなぜ多いのか  【日経新聞6月10日】
□ 種苗産業の将来ビジョンで講演会開催 6月15日に
□ 19日、JFMAが国際セミナーを開催 テーマは種苗の国際戦略と鉢物販売の活性化
□ 一点物のギャラリー展示、販売 広島・「叢(くさむら)」小田康平さん植物の魅せ方
□ キャス・キッドソンさん 思い出が人の根っこをつくる【朝日新聞6月9日フロントランナー】
□ エリザベス女王、在位60年のお祝いに、ユリの花びらで肖像画を制作 オランダで
□ 収入・年金「不安」8割 若者、厳しい雇用情勢が影  子ども・若者白書24年版発表
□ 青いダリア 続報 6月5日 産経新聞第1面カラーで
□ 節電の夏に ステテコ80種類以上を揃え 丁寧に提案 ステテコバーテンダー活躍
□ 沖縄の花と緑、節電の夏に活躍期待 大田市場、せり場・仲卸通りでキャンペーン
□ 咲かせて出荷 イベントにぴたり満開で 品種特性生かし「豪華」指名買い期待
□ キープフラワーから 販促支援ツール(きみまろPOP)と ミニブーケ専用ミニパック発売
□ オランダの花産業の現状 日本の現状 これからは?
□ ヤオコー23期連続最高益 秘訣を語る  【日経新聞6月13日】
□ 節電で、店頭から消える白熱電球 生産現場は大丈夫か
□ 「らんの花を育てる運動」 世界らん展が果たして来た役割
□ 消費税増税の行方 農家負担軽減策を 【日本農業新聞6月13日論説】
□ 昭和41年の新聞投書欄から始まった「花だいこん談義」 花がたどってきたはるかな道
□ 新聞の投書欄から

GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

◆ 「フローリスト・レビュー2012」6月10日ファイナル 栄冠は、西澤力氏に

「フローリスト・レビュー2012」6月10日  「花と戯れる一日に」
http://floristreview.blogspot.jp/2012/06/2012_12.html
http://gekkanflorist.blogspot.jp/2012/06/2012.html

6月10日、前日までのしとしと雨が一転して晴れになり、フローリストレビューのファイナルステージが表参道ヒルズ内「スタジオ・オー」にて開催されました。司会はラジオ番組などで有名なレイチェル・チャンさん、スペシャル・イベントとして、歌手の井手彩香さんがピアノの弾き語りで5曲。すばらしい歌声を披露してくれました。さがゆりこさんのデモ、レン・オークメイドさんのデモと講習会が行われました。

ファイナルステージは、木村聡美さん(山形県)、西澤 力さん (神奈川県)、株竹一希さん(埼玉県)。3名の選手がそれぞれアシスタントとともに舞台に上がり、「花と戯れる」をテーマに、60分間で3つの作品を制作しました。それぞれに新しい花の可能性を感じられるレビューとなっていました。

異業種で活躍される審査員5名による審査の結果、神奈川県の西澤さんが優勝されました。
フローリスト・レビューの優勝者にはさまざまなチャンスが与えられます。今後の活躍を期待します。
http://floristreview.blogspot.jp/
http://www.facebook.com/gekkanflorist

西澤さん
http://balance045.exblog.jp/
木村さんのフローリストレビュー感想。
http://s.ameblo.jp/ateliermomo84/entry-11275350369.html
さがゆりこさん 審査も務めた
http://ameblo.jp/sagayuriko/entry-11273990705.html

レイチェル・チャンさん ガーベラが大好き
http://ameblo.jp/rachelchan/entry-11274640417.html

井手綾香さん ピアノの回りを飾ったのは昨年の優勝者 平野弘明(愛知県名古屋市)さん
http://www.barks.jp/news/?id=1000080550&utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20120610-965285.html
本人のブログ
http://s.ameblo.jp/ide-ayaka/entry-11274571163.html
http://s.ameblo.jp/ide-ayaka/entry-11274247938.html

「フローリスト・レビュー2012」で審査を務められたひとり、木村佳代さんの新著。木村佳代さんは、シャンパーニュの専門家で、麻布十番にお店を持っている。日本の二十四節気に着目して、季節ごとのシャンパーニュを提案。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/toc/478257102X/ref=dp_toc?ie=UTF8&n=465392

● 昨年のファイナリスト ドゥジエム山村さんは、表参道ヒルズ内ショップ装飾を担当された
http://deuxi.jugem.jp/?eid=2176
● エントランス装飾をNフラワースクールの永塚慎一さんらが装飾された
http://yamato-florist.com/conts/modules/school_blog/details.php?bid=34&uid=3
http://ameblo.jp/karisuma-f-designer/image-11273910133-12020514520.html
● 表参道ヒルズでは、花のイベントと連動して、3000円以上お買い上げのお客様にアジサイの鉢がプレゼントされた。
● 見に行った人の声
http://alluref.exblog.jp/16038478/
http://ameblo.jp/hagoromo-jasmine/entry-11274588905.html?frm_src=thumb_module
http://yama.kanagawa879.com/blog/2012/06/11/902


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◆  「試飾」いよいよ全国区に! 日本農業新聞第1面カラーと7面特集記事で紹介
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=14647

●「試飾」いかが 花を無料配布 生花店が集客作戦 【日本農業新聞6月6日】

お花のシショクはいかが――。生花店で、試食ならぬ「試飾」と称して花を配り、消費拡大を目指す取り組みが広がっている。ターゲットは、花を買わないといわれる20、30代の若年層。首都圏で展開する生花店チェーンが昨年秋から始めた。ありそうでなかった販促手法がインターネットのブログ(日記風のホームページ)などで話題となり、関西にも広がっている。実践店は、いずれも集客効果を実感する。

● 若者に照準 購入者20%増

東京都杉並区の商店街にある生花店、オランダ屋阿佐ヶ谷ピーコック店。「シショクでお配りしているんです」と店員が通行人に花を手渡す。「試しに飾ってください」と趣旨を説明すると、驚いた表情が笑顔に変わり、そのまま店頭で花を買い求めるケースも多い。刈谷幸資店長は「昨年11月から始めた。配布した日の購入者数は少なくとも前年の20%増しになる」という。

● 客層拡大へ

「試飾」の発案者は、オランダ屋チェーンを運営するブルーミスト(東京都中野区)の蓑口猛社長。「花の消費を伸ばすには、買ったことがない若い人を呼び込む仕掛けが必要だ」と狙いを話す。背景に花の購入層が高齢者に偏っていることへの危機感がある。同社の調査では客の平均年齢は65歳。10年前は50代で、客層が広がっていないのだ。
花の配布は、閑散期に値ごろ感のある花を選んで行うので費用は少なくて済む。30代以下の若い母親や子ども、男性に的を絞って配った店ほど売り上げ増の効果が大きい。子どもが喜び、母親を連れて来店する例も多い。
「母の日」前にはギフトのちらし配布を兼ね全14店で花を配った。その結果、「母の日」ギフトの配送受注数は、東日本大震災の影響を受ける前の2010年に比べ平均で2割増と効果が出た。ちらしだけでは無視されやすいが、花だと受け取る確率は高いという。
蓑口社長は「物日以外の普段使いの需要の裾野を広げたい。子どもは花一輪でも感動してくれる。将来の客を育てる効果もあり、共感する店は取り組んでほしい」と広がりに期待する。
実践店は徐々に増えている。東京・浜松町のオフィス街にある生花店プリティフライは、1月から「試飾花」と大きく表示してバラやガーベラなどを通りに面した店先に置いた。すると「もらっていいんですか」という声掛けから始まって来店者が増加。「試飾なら手に取りやすく、今まで店の前を素通りしていた会社員たちが花に目を向けてくれるきっかけになった」と石井賀津也代表は話す。試飾花はほぼ毎日10~20本置く。定期的に買う女性客がついた他、生花店は敷居が高いと敬遠しがちな男性の客も増えた。
大阪でも、生花店の口コミで広がりだした。大阪府八尾市のフラワーショップふじもとの藤本庄一郎店長は経営する2店舗で実施。手の空いたときに花を配っていて、子連れの若い母親が客として定着し始めた。

● 逆転の発想

生花の消費動向に詳しい大田花き花の生活研究所の桐生進所長は「花を無料で配ると店頭で売れなくなるというのが定説だったが、購入者におまけの花を渡すのではなく、客になってほしい人に配って店に引き寄せる、逆転の発想が新しい」と評価する。現状は小売店の草の根の販促活動だが、「産地も加わり、生花店でのフェアなどと連動すれば花の市場を底上げできる」とみる。

○ 東京・浜松町 花屋Prettyflyさん
http://prettyfly2006.blog.fc2.com/blog-entry-265.html

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◆ オランダ発、フロリアード2012で6点が1席 日本の育種力評価 輸出促進に弾み
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=14802

○ オランダのフロリアード2012(フェンロー国際園芸博)で6点が1席 日本の育種力評価 輸出促進に弾み 【日本農業新聞6月14日】

農水省は13日、オランダで開催中の2012年フェンロー国際園芸博覧会(フロリアード2012)の春の品種コンテストで、日本の生産者の6点が1席に入賞したと発表した。他国を含めた1席入賞は12点で、半数を日本勢が占めた。同省は「日本の育種力の高さが評価された」とし、輸出促進を視野にPRに力を入れる。

フロリアードは10年に1回の開催で、今回はオランダのフェンロー市で4月から10月まで開かれている。各国から優秀な品種を募集し、春、夏、秋と3回のコンテストで評価する。春のコンテストでは各国の476点を審査。日本からは204点が出展された。
1席に選ばれたのは、球根類ではフラワー・スピリット(長野県松本市)のラナンキュラス「ビガー・ホワイト」。花は白く、花径が13センチ以上と大きくて立体感がある。切り花では、佐瀬農園(千葉県東金市)の八重咲きで黄緑色のトルコギキョウ「貴公子」が選ばれた。
ラン類では、河野メリクロン(徳島県美馬市)の黄緑色のシンビジウム「親王」。鉢物では、長谷川園芸(茨城県北茨城市)の純白色のクレマチス「北浜」、四国ガーデン(愛媛県伊予市)のエビネラン「ジエビネ」、石塚園芸(東京都東久留米市)の淡い黄緑色のプリムラ・マラコイデス「黄萌(きぼう)」が選ばれた。
同省は「入賞品種を国内外にPRし、輸出の促進につなげたい。入賞で知名度を上げ、有利販売につなげる農家もいる」(花き産業・施設園芸振興室)と説明する。
品種は全て出品者が育成したもの。日本からは他に2点が2席、3点が3席に入賞した。02年の前回は春、夏、秋のコンテストの合計で1席9点、2席3点、3席6点だったため、それを上回る成績だ。

● フロリアード 日本情報オフィシャルサイト http://www.floriade2012.jp/
● 春のコンテスト 結果発表 http://www.floriade2012.jp/report/?p=1528
● スタッフレポート http://www.floriade2012.jp/report/

● フロリアード オフィシャルサイト  http://www.floriade.com/

GWJ——————【 ミニ・クリップ 】——————-GWJ

□ お父さんだって、もらいたい! 癒されたい! やさしくされたい!

○ お父さんは父の日に何をしてもらいたいか?
http://froma.yahoo.co.jp/info/edit/prmtn/fath/index.html
お父さんが一番にあげたのは「感謝の言葉をかけてもらう」こと。とはいっても、実際に「ありがとう」や「お疲れ様」といった言葉を伝えるのは照れくさい、という人も多いのでは?そんなときは手紙やメールでもいいので、日頃の感謝の気持ちを伝えてあげよう!きっと、それだけでもお父さんは喜んでくれるはず!!

○ 今年のベストファーザーは、中村勘九郎さん、田辺誠一さん、中村俊輔さん、恵俊彰さんらに決定
http://www.fdc.gr.jp/cam/bestfather/2012/index.html
達増拓也(岩手県知事)、喜田哲弘(大同生命保険株式会社 代表取締役社長)、中村勘九郎(歌舞伎役者)、田辺誠一(俳優)、恵俊彰(タレント)、中村俊輔(プロサッカー選手 オンライン スロット 横浜F・マリノス所属)、ラファエロ ナポレオーネ(ピッティ・イマジネ社CEO)。

※ 過去の記録
http://www.fdc.gr.jp/bestfather.html

○ 父の日に苔玉を(動画はさほどおもしろくないですw)
http://ameblo.jp/hanashi/entry-11257692152.html
○ 山口県岩国市 くにきよ園芸 父の日「お父さんだって、花が欲しい」地元商店街と協力
http://flower-kunikiyo.co.jp/index.php
http://www.nakadoori.jp/content/shinsen_bara_2012_0617.html
地元の花のキャンペーンも継続中
http://www.marugoto-y.net/oshirase/kakicp.html
http://www.marugoto-y.net/oshirase/kaki2.html
○ 新潟では、父の日にひまわりをというキャンペーン
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/36571.html
○ 父の日を前に、ひまわり苦戦 日本農業新聞6月14日
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=14805

○ サカタのタネ 「ビンセントシリーズ」PR 大田花き
http://www.otakaki.co.jp/topics/2012/20120613/index.html
○ 大田市場での展示
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=14621

● 父の日 潤沢ヒマワリ 苦戦 小売り 値ごろ感で売り込み 【日本農業新聞6月14日】

「父の日」(17日)を前に、生花ギフトに使われるヒマワリの価格が前年を下回る水準で推移している。13日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1本41円で、前市より1円上げたが、前年より8円安い。卸売会社は「6月からせり上場が増え、潤沢感から生花店の仕入れ意欲が盛り上がらない」と話す。
6月の日農平均の入荷量は13日までの6営業日合計で114万本で前年比1%増。価格は前年の2割安で推移する。
東京都中央卸売市場大田市場の卸売会社・大田花きは、「父の日向けの注文が前年比3割減。せり上場が多く他品目も潤沢で相場が低迷している」と話す。大阪鶴見花き地方卸売市場のなにわ花いちばは「予約注文が前年割れしている」という。
大田市場の卸・フラワーオークションジャパンでは13日、ヒマワリの入荷量が前年の倍近い650ケースとなった。同卸は「東北、関東で新しく栽培を始めた産地が多く出荷も集中した」とみる。
生育は順調に推移している。主力の千葉県JA安房は「昨年並みペースで来週も安定出荷が続く」と話す。北海道のJA新すながわは生産者が減り量が前年割れしているが「雪の影響はなく出荷は計画通り」と話す。
15日が仕入れのピークで、卸売会社は「生花店の間際買いが集中する」と盛り返しに期待する。13日の取引では、ギフトに使われるバラの黄色の引きが強まり、スタンダードの日農平均価格は前市より3円上げ1本57円と、前年並みだった。
生花店の売り込みは熱がこもってきた。「父の日」商戦の主役の商材はヒマワリだ。東京都大田区のフルール カレン蒲田店では今年、2000円以上が中心のアレンジメントに1800円の商品を加えた。
運営する東光フローラ(神奈川県川崎市)は、「ヒマワリは値ごろで季節感があり、産地の出荷状況とも合う。お買い得感を出して父の日のムードを盛り上げたい」(営業部)と話す。
日比谷花壇は、期待の物日との位置付けで、ヒマワリの花束などと食品で12通り選べるギフトを提案する。青山フラワーマーケットは、ヒマワリに加えて、「ダンディーなお父さん」のイメージで、ポトスなどの観葉植物も提案している。

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□ フラワーバレンタイン活動報告会開かれる 報告発表に熱気 日本農業新聞6月9日
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=14718

○ フラワーバレンタイン 連携奏功、認知広がる 東京で活動報告会 売上高18%増に

2月14日に男性から女性に花を贈る「フラワーバレンタイン」の普及を目指す、フラワーバレンタイン推進委員会(事務局=日本花普及センター)は8日、2012年度の活動報告会を東京都内で開いた。活動2年目の12年度は生花店延べ約8500店が参加。取組店53店の2月14日の売上高は前年比18%増となる成果が出た。花業界だけでなく、商業施設や飲食業界など異業種との連携が効果的だった他、地方で生産、流通、小売りの取り組みが拡大し、全国的な認知度を底上げした。

生産者や流通業者、生花店など100人が出席。委員会会長で青山フラワーマーケットを運営するパーク・コーポレーションの井上英明社長は、店長がフラワーバレンタインの成功を信じるかどうかで売り上げに差が出たと分析し「業界が一丸となって火を付けることが重要。いずれはバレンタインに限らず男性が女性に花を贈るのが当たり前になるようにしたい」と強調した。

認知度アップを目指し12年度は、飲料会社の協力でサッカー選手の三浦知良さんを初代「ミスター・フラワーバレンタイン」に選び、授賞式を開催。多くのメディアで取り上げられ、30、40代男性の購入が突出して増えた。静岡県花卉(かき)園芸組合連合会は、バレンタイン前に静岡市の大通りを花束を手に歩くイベントを開いた。その他、新潟、関西、千葉、愛知の各地区の代表が実績を報告した。12年度は鉢物業界も推進組織をつくり取り組んだ。

○ 参加者100名超え、会場はいっぱい。活気溢れる報告会だった。
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1456

○ ‎3年目(2012ー2013)は、1500万円の予算で  2年目は73万8千円の赤字だった。
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1461

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□ 100年の物語が始まる サカタのタネ 創業100周年に向け特別記念サイト公開

2013年に創業100周年を迎える「サカタのタネ」が記念サイトを公開した。
http://www.sakataseed.co.jp/corporate/news/20120601f.html

トルコギキョウやペチュニアなど時代を切り拓いてきたサカタのタネの物語に注目してみましょう。お話は少しずつ掲載されていくそうです。一粒のタネから生まれる幸せを、今日も明日も。「タネの話をしましょう!」
http://www.sakata100th.jp/

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□ 100周年企業、今年はなぜ多いのか  【日経新聞6月10日】

○ 100周年企業 今年はなぜ多い?  エコノ探偵団

「最近、創業100周年記念とうたった看板やチラシが目につくようになったわ。どうしてかしら」とご近所の主婦が調査を依頼してきた。探偵、松田章司は「100年も続く会社がそんなにあるのかな?」と、早速事務所を飛び出した。

■大正元年、好況で起業活発

自宅に戻って新聞の折り込みチラシを調べ直すと、「おかげさまで創業100周年 大創業祭」という文字が目に飛び込んできた。チラシの主は家具の大正堂。そこで、同社の本社を訪ねると営業企画課の塚根裕司さん(54)は「国産を中心に高品質で長持ちする家具を提供するのが当社の目標。100年の歴史をアピールするとお客様の安心感にもつながります」とキャンペーンの狙いを説明してくれた。
JTBもツアーのパンフレットなどに100周年のマークを刷り込んでいる。この春のゴールデンウイークには通常より割安な上海ツアーを特別に企画した。100周年事業推進委員会事務局の佐藤年秋さん(62)は社史を編さん中で、今秋には国立国会図書館などに配布する予定だ。
章司は「今年は何社あるのだろう」と民間調査会社、帝国データバンクに問い合わせると、情報部の内藤修さん(34)が同社データベースで調べてくれた。該当企業数(個人経営を含む)は1854社と昨年の2.7倍。過去5年と比べても突出して多い。「100年前は大正元年(1912年)。明治末期から大正初期は好景気でした。大正デモクラシーの原動力となった自由な気風も相まって、改元が起業ブームを生んだのでしょう」と内藤さん。
章司は当時の内外の事情をもっと知りたくなった。日本経済史を研究する東大教授の武田晴人さん(63)を訪ねて、詳しく説明してもらった。1911年に日本は輸入品への関税を自由に決められる関税自主権を回復。自国産業を保護できるようになり、ビジネスチャンスが広がった。第1次世界大戦が始まると外国製品の輸入が減り、幅広い業種で内需と輸出が拡大した。「企業にとって創業から10年くらいは苦しい時期。好景気で弾みがつき、足腰が強くなった企業が多かったのです」
スタートダッシュがうまくいった企業でも、その後、100年生き延びるのは難しい。帝国データバンクの調査では、10年前に創業90周年を迎えた企業は2573社。100周年を迎える前に実に3割弱もの企業が消滅している。
章司は長寿の秘訣を聞こうと、まず産業用ボイラーのトップメーカー、ヒラカワを訪問した。社長の平川晋一さん(57)は創業家出身の4代目。3代目社長の父が体調を崩し、15年前に急きょ社長に就任した。
「老舗企業であるというメンツを重んじ、手厚い福利厚生など大企業のまねごとをしていました。利益は増減を繰り返し、資金繰りも厳しかったのです」と当時を振り返る平川さん。直ちに無駄を削り、事業の見直しにも着手した。たどり着いた結論は創業以来の主力商品、ボイラーの用途拡大。顧客のニーズを丁寧に聞き取り、アフターサービスを充実させると、業績が回復した。

■本業重視派や革新継続派も

次に訪ねたのは大正製薬。「医薬品や健康関連商品などの本業に徹し、バブル期にも財テクには走りませんでした」と語るのは広報室主任の田原陽子さん(38)。今年は主力のドリンク剤「リポビタンD」の発売50周年でもある。100周年は「商売は戦い勝つことのみが善である。紳士の商人たれ。正直、勤勉、熱心」という創業の精神を、社員が再確認するきっかけになっているという。
「本業を守ってきた会社が生き残っています」と報告すると、所長は「そんな会社ばかりではないだろう」と追加の調査を命じた。
企業経営に詳しい一橋大学教授の安田隆二さん(66)が「世の中の変化に応じて大胆に事業転換した企業」の典型としたのはシャープ。ベルトのバックル(留め金)、シャープペンシル、鉱石ラジオ、ブラウン管テレビ、電子システム手帳、壁掛けテレビなど次々と新製品を送り出してきた。最近は「液晶テレビへの巨額投資が裏目に出て苦戦」しているが、台湾大手の鴻海(ホンハイ)精密工業との資本・業務提携で危機を乗り越えようとしている。
ベンチャービジネスを研究する富士通総研主任研究員の湯川抗さん(46)は「伝統を守るタイプ、革新を続けるタイプのどちらにせよ、企業の優勝劣敗はこれからますます激しくなるでしょう」と予想する。
「100年企業も油断はできないということか」と納得した章司。湯川さんは「日本経済にとって長寿企業は大切ですが、新興企業の動向にも注目してください」と声をかけてきた。
調べると、総務省の調査結果などから算出した、1年間に開業した企業の数が全企業に占める割合(開業率)は2006~09年の平均で2.0%と低迷。一方、廃業した企業の割合(廃業率)は6.2%で、長期的に増加傾向にある。最低資本金の制度が撤廃され、株式会社を設立しやすくなったにもかかわらず、起業は活発になっていない。
日本の開業率が低いのは経済学者ケインズが「アニマルスピリット」と名付けた精神が乏しくなったからだと嘆く人も多い。再び武田さんに聞いてみた。「大正時代は財閥系企業などベンチャーに出資する側が投資回収を急がず、時間をかけて育てようとしました。対照的に現在は新興・ベンチャー企業に早急に結果を求める風潮が強すぎます。大企業がもっと余裕を持ってベンチャー投資をすれば、日本人の起業家精神を呼び覚ませるでしょう」
調査結果を説明後、「所長も私の成長を長い目で見守ってください」と章司。「わかった。報告書の提出を今回は明日まで待とう」

〈世界の長寿企業は? 日本が突出、独英なども多く〉

世界各国の老舗企業を調べているのは日本経済大学教授の後藤俊夫さん(69)。各国企業のホームページや現地調査などを積み上げ、国際比較をしている。創業200年以上の企業(個人経営を含む)を「長寿企業」と定義。今年1月末時点では日本が3937社とトップで、ドイツが2位。英国をはじめとする3位グループがこれに続く。

日本に長寿企業が多いのはなぜか。後藤さんは江戸時代の商人たちが近代的な経営手法を確立し、後世に残したのが大きいと分析する。「厳しい家訓、優秀な後継者を選抜する人事・教育制度、顧客の家族構成などを記した台帳などが江戸時代に生まれ、日本企業の土台になった」とみる。加えて、日本には家業の継続を重んじる風土があった。フランスのワイナリーなども歴史は古いが、オーナーが入れ替わり、組織が継続していない場合も多いという。
日本でも最近は後継者難に悩む老舗企業が多い。相続税の高さなど制度上の問題も大きいが、「子どもには自分のような苦労をさせたくないと家業の継続を断念する経営者も多い」と後藤さん。長寿企業大国の地位は安泰とは言えない。(編集委員 前田裕之)

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□ 種苗産業の将来ビジョンで講演会開催 6月15日に
http://www.afftis.or.jp/news/seminar/index.html#0615

植物品種保護フォーラムは15日に、東京都内で設立10周年を記念して「わが国種苗産業の将来ビジョン」をテーマに講演会を開催する。
農水省は、種苗産業の戦略的発展に向けた施策、品種保護制度の現状と課題、育種基本戦略を説明する。
業界からは、タキイ種苗の初田和雄専務とミヨシの三好正一社長が今後の世界戦略を、さらに栃木県が新品種開発と知的財産戦略を紹介する。
会場は港区の三会堂ビル・石垣記念ホール。

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□ 19日、JFMAが国際セミナーを開催 テーマは種苗の国際戦略と鉢物販売の活性化
http://www.jfma.net/topics/globalseminar12

JFMA日本フローラルマーケティング協会は、19日(火)に国際セミナーを開催する。
テーマは、「花苗の世界的なブランドとして成長を続けるProven Winnersグループのマーケティング戦略とは?」このほか、生産者らをパネラーとしたパネルディスカッションも行われる。「停滞している日本の鉢物・花苗産業の活性化には何が必要か?」

■テーマ :「花苗の世界的なブランドとして成長を続けるProven Winnersグループのマーケティング戦略とは?」
■日 時 : 2012年6月19日(火) 13:30~17:15
■場 所 : 法政大学 ボアソナードタワー 26F スカイホール
■参加費 : JFMA会員 15,000円(非JFMA会員20,000円) 情報交換会費込

○ プルブンウィナーズとは?
Proven Winners(PW)は北米、EU,日本の17社の花卉種苗会社によって組織されている。世界共通ブランドを目指してPWNA、PWEU、PWJPが互いに協力しながら活動を行っている。その目的は、育種家、種苗会社、生産者、販売店を結ぶネットワークを構築し、PWのメンバーが世界各国の環境化で厳密な試作選抜を繰り返し行い、最新・最高の品種を生産者そして消費者に供給することで、新しいコンセプトをもあった信頼できる花のブランドを作ることにある。
http://www.provenwinners.com/

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□ 一点物のギャラリー展示、販売 広島・「叢(くさむら)」小田康平さん植物の魅せ方

植物の価値を編集し直し、新たな価格で販売するために ギャラリー展示 市場では流通しない一点モノで勝負

傷や湾曲・・・「いい顔」の植物収集 小田康平さん(「叢」店主」  【日経MJ 6月13日】

ずらりと並ぶのはサボテンに代表される多肉植物。ひとつひとつを見ていくと、花店などでよく見掛けるものとはちょっと違っている。真っすぐ伸びずに横たわっていたり、茎の途中から滑稽な具合に枝が出ていたり。表面には荒々しい傷が残り、石のように硬く木化して朽ちてしまったようなものがあると思えば、接ぎ木をするための親木として使われたのであろう、無残に枝を切り取られたものもある。

東京・恵比寿のギャラリーで27日まで開催している植物屋「叢(くさむら)」の展示販売会には本来は売り物にならないような植物が披露されている。展示された200点は当然市場には流通していない。一点物ばかり。
「通常ではマイナスに評価される形状も、僕にとっては個性あふれる“いい顔”に映る」と小田康平は説明する。確かに、植物というよりは、まるで現代アートのオブジェを見ているような気にさせてくれる。

【 生い立ちの物語 大事に 】

小田は全国の農家や愛好家を回り、片隅に放置された、まるでゴミ同然の植物を購入してくる。その際、「なぜこんな形になったのか」持ち主にくわしく話を聞くという。風雨にさらされて表面のトゲがなくなってしまったものがある一方で、触ると痛いからという理由で人の手で抜かれてしまったものも。
「自然、人工にかかわらず、それぞれの生い立ちが思わず人に語りたくなる物語に感じ、より個性を彩ってくれる」と話す。
広島市で12年前から観葉植物などを扱う花店を経営していた。ある時、珍しい植物を沖縄から運んでいる途中で傷をつけてしまった。世界的なアート収集家である注文主に謝罪したところ「闘ったサメのような表情をしている」と面白がってくれた。そのひと言で価値観がガラッと変わり、それまでの店を閉めて今年に入り変わった植物を専門に扱う店「叢」を開業した。ネット通販も始めたが、多くの人にじかに見てもらおうとギャラリーでの個展も開始。東京を皮切りに、大阪、名古屋などを巡回する予定だ。

小田 康平(おだ こうへい) 「叢 – Qusamura」店主。1976年、広島生まれ。世界中を旅する暮らしをしていた20代の頃、旅先で訪れたパリで、フラワーアーティストが セレクトショップの空間演出を手がける様子に感動。帰国後、生花と観葉植物による空間デザインに取り組むようになる。数年がたち、画一的な花や植物での表現に限界を感じ始めていた 頃、ある世界的アートコレクターと出会い、納品後に傷ついた植物を見て発した彼の一言「闘う植物は美しい」に衝撃を受ける。以来、植物選びの基準を、整った美しさから、『いい顔』しているかどうかに変える。 独自の視点で植物を捉え、美しさを見いだした一点物の植物を扱うことを決心し、2012年、独自の美しさを提案する「叢 – Qusamura」をオープンした。

オフィシャルホームページ
http://qusamura.com/

恵比寿 リムアートでの「叢(くさむら)小田康平」展
http://www.limart.net/limartgallery.html

叢(くさむら)のブログ
http://qusamura.com/kawaraban/

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□ キャス・キッドソンさん 思い出が人の根っこをつくる【朝日新聞6月9日フロントランナー】

思い出が人の根っこをつくる モダンビンテージ  キャス・キッドソンさん (朝日新聞9日フロントランナーから)

——モダンビンテージとは。

店を開く前、ロンドンで働き始めた時に、小さなアパートに引っ越して家具やテーブルウエアをそろえることにしました。でもデパートにあるのは、現代的なデザインの家具か古めかしくて重厚なアンティーク家具ばかり。

私が欲しかったのは、ビンテージの趣向がありつつも、ポップで若々しいもの。便利さと機能性も譲れない。おばあちゃんたちの時代の不便な様式を再現するのではなく、あくまで現代のライフスタイルに沿ったものでないと。それが私の考える「モダンビンテージ」でした。そういう趣向のブランドは私の知る限り、当時のイギリスになかったんです。

——たとえばどんな商品を。

お店を開いた頃、私の部屋に灰色のカバーのアイロン台がありました。「こんな色じゃ、とても女子的には楽しくアイロンをかけられないよ」って、仕方なくやっていました。ある日、「そうだ、進んでアイロンがかけたくなるほど、元気の出るハッピーなデザインにすればいいんだ!」と気付いたんです。花柄のビンテージの布を使ったアイロン台を作り、お店に出してみると、今までにない商品だったようでよく売れました。

——なぜ雑貨デザイナーに。

子どもの頃から布地や模様が大好きで、それらを正確に記憶していました。 色や柄を思い浮かべる時も、平面ではなく、マグカップなどの雑貨にプリントした形で立体的に想像するのが好きでした。

お店にも昔から興味があったようです。庭の木をお店に、葉っぱをお金に見立てて遊びました。売っていたのは私が「デザイン」した商品。お花をトッピングした泥のケーキとか。6歳の時、父親の友達が来店して、本物だと信じて、その泥ケーキを食べちゃったんです。 「やった!」って、うれしかったのを覚えています。

——どのようにデザインを。

スケッチを描いたり、ヒントとなる写 真をスタッフに示したり。形、色、模様のサイズまで細かく指示する時もあれば、大体の方向性だけ示す時もありま す。デザインが大好きで、デザインしない毎日なんて想像できない。この間、家で電球を換えていた時、転んで手をけがして4週間、全く絵が描けなかった。つらかったです。

——発想の源は。

キャス・キッドソンの根幹にあるのは古い記憶、思い出。シーズンごとにテーマを決め、社員にイメージを伝達、共有します。

子ども時代、ビューティーというロバを飼っていて、よく近くの浜辺に連れて行きました。この夏は、その記憶の風景を丸ごとバッグやTシャツに描きました。ビューティーは花冠を付けたことがないのですが、私の空想の中では付けているので、描き加えました。

——国際企業に成長したが。

私の野心の対象は、ビジネスではなく、ものづくり。クリエーティブであれば自然と事業は大きくなる。事業が大きくなれば、ものづくりがしやすくなる。 お店が小さかった頃、お客さんに「陶器はないの?」と言われ、作れずに悔しい思いをしました。初めからビジネス一辺倒だったら、ハートのない商品ばかり作り、お客様の支持は得られなかったはず。「自分やお客さんの欲しいものを形にしてみせる」という信念、責任感がデザイナーには不可欠なんです。

——なぜ思い出にこだわりを。

私はネガティブなものより、ポジティブなものをデザインに盛り込みたい。そうすることが自分自身にとって気持ちがいいんです。

思い出と一緒に暮らすと心豊かになりますよ。人間って、根っこみたいな感覚を持ちたいんだと思う。植物みたいに。 その点で、日本は英国に似ていると思います。歴史と伝統に敬意を払い、それらがしっかり現代とつながっている。モダンな消費文化が発達しているけど、古いものを取り込み新しい文化を生み出す 「NEW WITH OLD(温故知新)」の意識も持ち合わせている。

——日本で成功した要因か。

私も良く分からない。ただ、日本を旅して文化や芸術に触れてみると、私たち 英国人が好きな「古くて小さくて秘された何か」を、日本人も大事にしている、と感じるんです。うまく言えないんですけど。デザインだけでなく、作品自体が持つエネルギーとか。

——ブランドの今後は。

更にアジアに展開し、日本はその中心的拠点です。20周年に向けて、過去だけでなく、未来を意識した新デザインも温めています。

日本は当初、バッグがよく売れましたが、今は陶器、手芸用品、子ども用品など、ハウスウエア全般が好調です。日本では、特にここ5年ほど「お家暮らしを豊かに」という機運があるような気がする。その関心は今後一層、高まっていくのではないでしょうか。

※「ビズ」もキャス・キッドソンさんを特集。キャス・キッドソンと西武ドームのバラ展をつないだのは、日本に住むイギリス人ガーデナー、マーク・チャプマンさんだった。

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□ エリザベス女王、在位60年のお祝いに、ユリの花びらで肖像画を制作 オランダで
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=402405679802531&set=a.195842803792154.44469.157429890966779&type=1

英国のエリザベス女王の在位60年を記念して、ユリの花びらだけで描かれた巨大な肖像画が作られました。

※同じような手法で制作されたリリー・アレンさんのポートレート オランダ国際球根協会のニュースレター2011年6月号
http://www.kyukon.info/Bol-tot-bloemen027-1106.pdf

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□ 収入・年金「不安」8割 若者、厳しい雇用情勢が影  子ども・若者白書24年版発表

政府は6月5日午前の閣議で平成24(2012)年版「子ども・若者白書」を決定した(日経新聞5日夕刊ほか)。

白書では、就労に関する意識を調査し、十分な収入が得られるかどうかわかないという不安や老後の年金がどうなるかに不安を抱く若者が80%を超えることが分かった。厳しい雇用情勢や低賃金が続き、若者が明るい展望を持てない実態が浮き彫りとなった。

何のために仕事をするのかという問いには、「収入を得るため」が最大の63.4%、ついで「自分の生活のため」が、51%。「自分の夢や希望をかなえるため」は15%に留まった。

○平成24年版子ども・若者白書
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h24gaiyoupdf/index_pdf.html

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□ 青いダリア 続報 6月5日 産経新聞第1面カラーで

先日もお伝えしましたが、千葉大学三位教授らによる遺伝子組み換えの青いダリアの続報。6月5日の産経新聞。多様な品種が生まれているようですが、写真では八重系の品種が取り上げられています。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/120605/chb12060521190000-n1.htm

千葉大学は5日、大学院園芸学研究科の三位正洋教授らの研究チームが、遺伝子組み換えにより青いダリアの花を育てることに成功したと発表した。遺伝子組み換えをした個体から種子を採取して育てた次の世代も安定して青い花を咲かせ、他の色の花との交配が可能なことも確認した。

ここにも画像があります。とても青い色に見えます。元になっているのは、ピンク一重のダリア、「大和姫」という品種。東京新聞にも掲載。
http://sankei.jp.msn.com/region/photos/120605/chb12060521190000-p2.htm

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□ 節電の夏に ステテコ80種類以上を揃え 丁寧に提案 ステテコバーテンダー活躍

節電の夏に日本の伝統的な夏着を現代的に復活! 「ステテコ」80種類以上を揃え ステテコバーテンダー活躍 ユニクロ銀座店。ステテコを80種類以上そろえ、「カクテルのように」自在に選んでもらい複数購入を提案。そのために、案内役を用意した。その名も「ステテコバーテンダー」!

http://www.sanspo.com/geino/news/20120611/eco12061115020001-n1.html
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120611/biz12061114100005-n1.htm
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/netanotane/post_21940

新しい商品コンセプトを実現し、伝えるには、新しいプレゼンテーションの仕方を工夫する必要がある。そして、そのプレゼンテーション自体に新しい名前が必要なのかもしれません。

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□ 沖縄の花と緑、節電の夏に活躍期待 大田市場、せり場・仲卸通りでキャンペーン
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=14749

夏本番を前に熱帯の花や葉物を売り込もうと、「太陽の花」の商標名で知られる沖縄県花卉(かき)園芸農協は11日、東京都大田区の東京都中央卸売市場大田市場で「2012太陽の花トロピカルフェア」を開いた。特産の葉物のドラセナ、切り花のヘリコニアなどを使い、約5メートルの巨大なオブジェを作って南国のムードを演出した。

今夏の節電に伴い、生花店内の温度が高くなり日持ちが懸念される中、暑さに強い利点を売り込む。15日まで。
フェアは今年で7年目。花き棟での展示の他、同市場仲卸の大森花卉、中央花卉の2店舗で、「山どり品」と言われる野生種の実付き枝物など珍しい品目もそろえて販売する。
同農協によると沖縄は、ドラセナを中心とした葉物の国内最大の産地で、熱帯性の切り花の種類も多い。
同農協販売部の園田茂行部長は「昨年から、節電の状況下でも売りやすいと沖縄産の花材が注目されているようだ。個性的な実付き枝物もあり、輸入物にない魅力を広めたい」と販売拡大を目指す。

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□ 咲かせて出荷 イベントにぴたり満開で 品種特性生かし「豪華」指名買い期待

● 切り花最前線 咲かせて出荷 イベントにぴたり満開で 品種特性生かし「豪華」指名買い期待【日本農業新聞6月9日】

ボリューム感のある切り花が求められる中、トルコギキョウやバラで満開近くまで咲かせて出荷する取り組みが増えている。満開状態でも日持ちがするよう栽培を工夫したり、使う日に満開になるよう逆算して切り前(採花時の花の開き具合)を調整したりする。つぼみから咲かせるのが難しいシャクヤクでも、確実に満開になる点を売りにした商品が登場した。特に婚礼装飾に使いやすいと評価が高まり、産地や生産者を指定した安定的な注文取り引きにつながっている。

● シャクヤク 品種の特性生かす 新潟・JA北魚沼
・ 新潟県JA北魚沼は昨年から、シャクヤクの一部品種で「ブルームタイプ」と称し、確実に満開咲きになる物を共選出荷している。品種や個体差を見極めて切るタイミングを調整する。
・ 品種ごとに咲きやすさの差が大きく、八重「滝の粧」など花弁が多く開花に費やすエネルギーが大きいものは、生花店や家庭でつぼみから咲かせるのが難しいのが課題だった。
・ ただ、ブルームタイプは切り遅れと誤解されやすい。考案した農家の鈴木健市さんは、今月4日、大田市場の卸売会社、FAJでの社員向け研修会で、その特徴や採花のしくみを説明。本来の魅力を評価する生花店や婚礼向けの注文取り引きの拡大を目指す。

● バラ 「豪華」指名買い期待 佐賀の農家組織「ファインローズ」
・バラでも使う日に合わせて満開に近い切り前にした商品が市場に出回り始めている。
・佐賀県太良町のバラ農家4戸でつくる「ファインローズ」は「ボリューム感のある花が欲しい」という流通側の要望に応え、スプレイ系で紫の「ブルーミルフィーユ」や白の「コットンカップ」などを満開に近い状態で出荷する。水曜日の販売分なら、週末の婚礼で満開になるよう切り前を調整する。
・代表の原高繁さん(61)は、「ゆっくり咲く品種を選ぶ。咲くまで養分を吸わせた方が花が大きく、日持ちも長い」という。栽培期間が長く採花や荷造りに手間がかかるが「安価な輸入品と差別化し、指名買いしてもらうための生き残り策だ」と強調する。
・東京都中央卸売市場大田市場花き部仲卸の中央花卉での取引価格は、一般的なスプレイ系の3割高水準。中谷隆敏・統括マネージャーは「昔は咲いたバラは買いたくなかった。満開のボリューム感と一般品と変わらない日持ちを兼ね備えていれば売れる」と話す。
・ボリューム感を重視する傾向が、満開咲きの流通を後押しする。5月に開かれた日本ばら切花協会の品評会でも、満開に近い作品の入賞が目立った。同協会の榎本雅夫会長は「以前なら咲き過ぎで選外になった花も入賞した。開花した花のおもしろさが評価されるようになった」と驚く。

●トルコギキョウやラナンキュラスも木でじっくり咲かせた大輪系が高値に 長野の「フラワースピリット」の事例などが紹介されている。

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□ キープフラワーから 販促支援ツール(きみまろPOP)と ミニブーケ専用ミニパック発売

グリーンウイングスニュースあてに、切り花活力剤キープのフジ日本精糖株式会社さんからプレスリリースを送っていただきましたので、お知らせします。このような情報提供を待っています!!

○ お知らせはふたつ。一つ目は、小売店の店頭で家庭用キープ・フラワー販促POP。CMで起用している「綾小路きみまろ」さんのイラストPOPが2種類(裏表で印刷)付いた販促商品を発売。

きみまろPOPは、仏花の側で訴求する「仏花におすすめ」と書かれた面と「花好きのあなたに」と書かれた面がリバーシブルに印刷され売り場によって変えられます。

○ もう一つのお知らせは、小袋商品のラインナップに、ミニブーケ専用の3mlタイプが新発売されました。これは、150mlのグラス(コップサイズ)に対応している商品です。

これまで小袋タイプは、500ml用(10ml)と300ml用(6ml)がありましたが、これに、さらに小さなサイズとして加えたものです。調査では、1000円以下のミニブーケをよく買っている方が半数もいらっしゃること、また、小さなコップに生けている方が3割にものぼるという結果が得られました。コップ専用サイズはお客様にとって便利であるばかりではなく、店頭での販促などに小袋を利用する生花店は多く、こうしたお店でのコミュニケーションツールとしても使えます。

フジ日本精糖株式会社 キープ・フラワーのサイト
http://www.fnsugar.co.jp/guide/keepflo/index.html

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□ オランダの花産業の現状 日本の現状 これからは?
http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=2200

○経済の影響からオランダのプロモーション基金は組織が大きな変更を余儀なくされている。
○日本の農業関連研究者の数と農業従事者の数は同じくらい

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□ ヤオコー23期連続最高益 秘訣を語る  【日経新聞6月13日】

○ ヤオコー 23期連続 「主婦の目線」で改善活動 川野清巳社長

円高や震災など逆風の中でも、最高益を更新し続ける会社がある。成長を持続する秘訣は何か。シリーズで各社の経営トップが語る。1回目は23期連続で最高益を達成した、関東地盤の食品スーパー、ヤオコーの川野清巳社長。

――2012年3月期の連結経常利益は前の期比12%増の105億円と過去最高だった。増益を続けられる理由は。
「業績が好調でも弱みだらけだと思い、売り場などの改善に取り組んでいる。最近では課題があった生鮮売り場で、早朝に水揚げした鮮魚の当日販売に力を入れた。好採算のプライベートブランド(PB=自主企画)商品も味にこだわった独自商品を拡充している。小さな努力の積み重ねだ」

――業務効率の改善も加速している。

「パートナーさん(パート社員)を中心に全員で業務改善に取り組んでいる。毎月、発表会を開き各店舗の従業員が事例を持ち寄る。陳列の工夫や、より少ない人数で売り場を運営する事例などが出る。年100件の事例が集まり良いケースは他店舗に横展開する」

「店舗では、大半が地元の主婦であるパートナーさんに、価格決定や商品の発注を任せる。顧客目線で適度の値引きをして売り切り廃棄ロスを減らす。売れそうな商品は多めに仕入れる。競合店と同じ商品を売っても、売上高総利益率は0.3~0.5ポイントは高い」

――激しくなる価格競争への対応は。

「『EDLP(毎日低価格)』戦略を、全店舗の6割に当たる70店舗弱で導入している。今期中に全店で実施したい。従来、ヤオコーは『商品が良くても値段が高い』という印象が強かったが、これを変えて集客する」

「そのうえで、平均より高い価格の商品も拡充する。消費者は節約一辺倒でなく、毎日の食事を楽しみたい。商品の価値に比べ価格にお得感があれば高単価でも売れる」

――5月に発表した中期経営計画の目標が低いとの指摘がある。

「15年3月期の連結経常利益117億円は、最低限の目標だ。消費増税や、パートナーさんの年金負担が増えるリスクがあるが、できるだけ前倒しで達成したい」

――同業のライフコーポレーションと提携する方針を5月に発表した。

「PB商品や資材調達で協力する方針だ。災害時の商品調達も共同で取り組みたい。今は資本提携は考えていない」

――株主への利益配分の方針は。

「安定的に配当を増やしていく。記念配を除くと、ほぼ一貫して増配してきた。当社の株主はお客様として来店する個人が多く、長期保有が目立つ。増益を続けて株主配分を充実させたい」

【 かわの・きよみ 1948年埼玉県生まれ。72年八百幸商店(現ヤオコー)入社。74年取締役、85年専務。2007年ヤオコー社長に就任。64歳。実質的な創業者の川野トモ氏の次男で、川野幸夫会長は兄。】

<聞き手から>高い収益力と低価格戦略の両立カギ
ヤオコーの前期の売上高経常利益率は4.7%と、食品スーパー最大手のライフコーポ(2.2%)や、関東地盤のいなげや(2.0%)を上回る。パート社員に権限を委譲する小回りのきく経営が高収益の要因だ。

一方で、最近は食品スーパー同士の価格競争が激化。安価なPBや生鮮品を強化するコンビニエンスストアとの競合も厳しい。低価格商品を拡充するヤオコーも採算の悪化が懸念される。低価格戦略と高い収益力を両立できるかが、増益持続のカギだ。(山崎良兵)

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□ 節電で、店頭から消える白熱電球 生産現場は大丈夫か
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120613/biz12061322520028-n1.htm
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00225347.html
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-06-13_35024/

節電の夏を目前にひかえて、経産省と環境省が13日に、(すでに生産終了は決まっている)白熱電球の製造・販売の自粛を求めた。そのために、製造終了の日程を前倒しにするメーカーの動きが出て来た。
店頭から消えるスピードが早まると、電照などで使われている現場で問題が起きないか?まだまだ高いLED球。代替の用意は進んでいるのでしょうか。

電照菊ではすでに白熱球以外の専用電球が中心になっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/電照菊

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□ 「らんの花を育てる運動」 世界らん展が果たして来た役割

世界らん展事務局は、「らんの花を育てる運動」の参加を希望する学校・施設を募集している。(読売新聞6月13日など) この運動は、蘭にふれあうことで身の回りの自然や資源を大切にする心を育むことを目的に実施しており、今回で22回目を迎える。全国の学校や施設を対象に、蘭の苗30株を贈り、瀬羽をしてもらうもの。
育成活動の様子や成果は、来年2月の東京ドーム、「世界らん展日本大賞2013」の会場に展示する。

○ 読売新聞と世界らん展がらんのマーケットのメジャー化に果たしてきた役割
http://adv.yomiuri.co.jp/mjr_inv/major2_3.html

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□ 消費税増税の行方 農家負担軽減策を 【日本農業新聞6月13日論説】
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=14764

● 消費増税の課題 農家負担軽減策が必要だ (6月13日)

社会保障・税の一体改革関連法案をめぐる民主、自民、公明3党の実務者の修正協議が大詰めを迎えている。懸念するのは、消費税増税した場合に価格転嫁できず農業者の負担が増しかねないことだ。価格競争でスーパーなどバイイングパワー(買い手の力)が突出している現状を考えれば、着実な転嫁を保証する仕組みが不可欠だ。消費税増税の数字だけが「独り歩き」するのは大きな問題である。

3党が期限としている15日までの合意を目指し、実務者間で連日協議を重ねている。焦点だった消費税率は現行5%から、2014年4月に8%、15年10月に10%とする政府案を自民党も容認した。もう一つの焦点である低所得者対策は政府案の「給付付き税額控除」か自民党内で検討が進む軽減税率導入かで調整。民主党政権公約で目玉の一つだった最低保障年金創設と後期高齢者医療制度の廃止の扱いは、今回結論を出さずに棚上げする案も検討されている。

社会保障・税の一体改革は、少子高齢化が急速に進む中で国家運営上、避けて通れない核心問題だ。さらに借金が半分近くを占める財政の健全化とも重なる。社会保障費が膨らみ続ける一方で、これ以上の借金財政はもう限界だろう。赤字財政が危険水域に達すれば国家信用と連動し、長期金利が上がり金融機関の経営破綻、公共サービス大幅削減など国民生活に重くのしかかる事態は欧州の債務問題で証明済みだ。18日からの主要20カ国首脳会議(G20サミット)の主要テーマも世界的広がりを見せる債務問題である。

ただ、消費税増税という形で国民全体に負担を強いる前に、国は無駄の徹底した洗い直しなどするべき事をしたのかという指摘は当然だ。しかも現行5%から10%の大幅引き上げである。増税の前にやるべき事は多い。違憲状態となっている国会議員の定数是正をどうするのかも残る。あれもこれもあるが、走りながら、議論しながら社会保障と税の一体改革で与野党が一定の合意点を見いだすことが欠かせない。世界的な経済危機再燃の恐れがある中で「時間軸」を定め着実に結論を出す。国会は言論の府である。課題を解きほぐし前に進める本来の役割を果たし、そして最終的には国民の審判を仰ぐべきだ。

こうした中で、農業者が懸念しているのは消費税増税で、価格転嫁できず農業者の負担が増しかねない点だ。スーパーの安売り攻勢などを背景に価格転嫁が難しい農産物取引の実態を直視すべきだろう。

農業者が負担を強いられないよう生産資材をはじめ仕入れ分にかかる税額を補償する簡易な仕組みなどが必要だ。増税に伴い経済的な弱者が打撃を受けるのは絶対に許されない。民主党は、農業団体などの要望を踏まえ5月中旬、転嫁Gメン設置など転嫁推進対策を取りまとめた。しかし、実際に効力を発揮するか心配だ。

● 毎日新聞 社説 6月10日  修正協議への提言/消費税 軽減税率の導入に動け

消費税率引き上げを柱とする税と社会保障の一体改革に関する与野党修正協議に際して、軽減税率の導入を求めたい。

政府は目先の財源確保を急ぐあまり軽減税率の検討に後ろ向きだ。だが、急速な少子高齢化が進むなか、適正な社会保障水準を維持し財政赤字を管理しようとすれば、20%前後への消費税率の引き上げを展望せざるを得ないとの見方が強い。

消費税は低所得者ほど相対的に負担が重くなる逆進性を抱える。軽減税率なしで、消費税率の引き上げを納税者が受け入れていくだろうか。今回の修正協議を好機に、軽減税率の導入を決断すべきだ。

◇逆進性緩和の決め手
欧州と日本の消費税制度の最大の違いは、欧州ではほとんどの国が標準税率と軽減税率の複数税率を採用していることだ。例えばドイツの例をみると、標準税率は19%だが、食料品、水道水、新聞・雑誌、書籍、旅客輸送などに軽減税率7%が適用されている。英国では軽減税率が5%と0%のふた通りあり、5%は家庭用燃料や電力、0%は食料品、水道水、新聞・書籍などである。

軽減税率は消費税の逆進性を緩和する非常に明快な方法である。欧州ではしばしば消費税率が引き上げられてきたが、国民の反対はさほど強くない。暮らしの基幹を支える食料品等に軽減税率が適用されていることが大きい。これなしで消費税が欧州の納税者の支持を得るのは難しかった、と考えられている。

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□ 昭和41年の新聞投書欄から始まった「花だいこん談義」 花がたどってきたはるかな道

今年の上半期に読んだ本でもっともおもしろかったものをご紹介します

● 『紫の花伝書 花だいこんを伝えた人々』 集広舎/中国書店 細川呉港 著 2012/05
http://amzn.to/LcMnIW

『 我が家の春を楽しませた花大根 浦和市 石田穣 団体役員59 』(※1966年、3月29日の投書。内容に間違いが多く、このあとの花だいこん談義のきっかけとなる。)

『ことしのわが家の春を、ひときわ壮観にしているのは、花大根(はま大根ともいう)葉の花の群落です。去年、知り合いから一、二株もらってきて植えたのだが、ことしは自らの種で増えて、一面の紫の花園と化しました。
普通、菜の花は黄色ですが、これは紫の菜の花と思えばまちがいありません。大根の原種だそうで、スミレの花を大きくしたような、なんともかれんな花です。
この間の連休に、友人の植物学者がやってきて、この壮観をほめたたえたあげく、あのツボミのついた柔らかいクキを、おひたしやつけものにするとすばらしい、と教えてくれたので、さっそくおひたしにしました。その生命あふれた新鮮な春のかおりに酒杯もすすんだ。農薬のおそれもなにもない生一本の自然の恵みに感謝しました。黄色い菜の花を混植すれば、紫と黄色の織りなして、一層美観を増すと、その友人が示唆してくれました。』

 

春おそくまで、東京の山手線沿線の崖地や、住宅地の日陰などで群生する「花だいこん」。この花は「ショカツサイ」「オオアラセイトウ」などといろいろな名前で呼ばれている。青い色の花は美しく、また珍しいために、多くの人が名を知りたがった。今から46年前の、昭和41年(1966年)に朝日新聞の投書欄「声」に1本の投書が掲載されたことをきっかけに数多くの投書が続き、当時、「花だいこん論争」と呼ばれたという。この本は、この論争に関わった人たちを取材する中で中国大陸から5つのルートで日本に小さな花のタネが運ばれ、分かち合い、育て伝えられてきたことを見つけ出す長い物語です。

『熟練の記者が生涯で一番充実した仕事だと言った「花論争」! 戦争の時代。花に青春の思いを、託して種子を運んだ人々。焼け野原の日本を花で一杯にすることを願って!それは四十六年前の新聞の読者投稿から始まった『花だいこん談義』。
四十六年前の新聞の投書欄からこの探索の旅は始まる。その記事は、ベテランの新聞記者が、生涯で一番充実した仕事と言わしめた「花だいこん談義」。戦後、日本中に広まった花だいこんの来た道を追って。今、初めて明らかにされる中国大陸からの五つのルートと五つの人生。揚子江沿岸、上海、北京、そして満洲から。彼らが生きた時代は、まさに戦争の時代だった。
オリンピックの二年後から東京のあちこちで見られ始めた、不思議な魅力を持つ紫の花の群落、花だいこん。その花の名前や、伝搬のいわれをめぐって、さまざまな議論が紙上で展開された。最後は、植物学者・昭和天皇の投書まで登場して「花だいこん談議」は沸騰するのである。種子を大陸から持って帰った人達は、みんな戦後の焼け野原になった日本を、薄紫の花で一杯にしたいと願った。花は人間の心と人生を託して、運ばれていく。このルート探しと捜索の旅は、これから心豊かに老後を過ごそうとする人達にとっても、ひとつの道しるべになるのではないだろうか。感動の前作『草原のラーゲリ』に続く著者渾身の新刊。』

この著書の中に出てくるいくつかのルートの中で、世田谷区の上野毛、用賀あたりが発信源となっているものがある。1930年代、東京、世田谷区上野毛、用賀あたりは、園芸先進地だった。園芸用の温室がいくつもみられたという。そこには、桜井元という園芸家がいた。この人は、園芸も語学も独学で、ドイツの種苗会社とやりとりをし、手紙を書いたり文献を取り寄せて、ドイツからさまざまなものを輸入していた。この人が入れたのはマーガレット、キンセンカ(カレンジュラ)、魚柳梅、ひめつるぎ?、ニチニチソウなど。これらを日本に広めたのは桜井元の功績。

シクラメンは、桜井が修行した三浦半島房州園時代から育てていたが、品種改良を繰り返しドイツに輸出していたという。ドイツでは「サクライズ・シクラメン」の名で通っていた。彼が逆輸出した植物には、ほかに、サイネリア、プリムラ、カルセオラリア、エピフィラム(クジャクサボテン)などがある。

クレマチスの大輪化も桜井の仕事。「将軍」とか「多摩川」などの名前をつけた。

また、この人は、ガーベラの八重咲きを終戦間際に完成させた。これは桜井の名を広めた。西洋に輸出されるほどだったという。
http://www.ise-hana.net/rutu.html

桜井は、練馬に住んでいた牧野富太郎とも交流があり、当時新しく登場したトルコギキョウなどを持って行ったり、白色シャガ、雪割りイチゲなどをもらったりしていたという。

桜井元はこんな話をしている
「昔、有名な園芸家がいてね。南アフリカ原産の彼岸花科のネリネ、うん、ダイアモンドリリーともいうんだが、これを日本で改良してさまざまな色のネリネを作った。それはすばらしい見事なものだった。ところが、長年苦労して作ったネリネを、その男は死ぬ前に全部穴を掘って埋めてしまったんだ。血のにじむような努力で改良した新種が、人の手に渡るのがいやだったんだろう」

●この資料では、下野毛となっている
http://www.kayokai.net/magazine/28/28_025-027.pdf

1930年代の世田谷区上野毛、用賀付近は園芸最先端基地だった。

千葉大園芸学部の卒業生で、第一園芸に長く務め、晩年には、青山生花市場につとめていた方で、加藤光治さんという人がいる。この人が、先ほどの桜井元が手渡した諸葛菜、紫だいこんの花のタネを増やして第一園芸で扱った人。「ムラサキハナナ」という商品名にして販売した。当初はよく売れたらしいが、一度買った人は、種をとって撒いたせいか、大ヒット商品にはならなかったという。

第一園芸は、今でも、三井物産の子会社。第一園芸という園芸会社は、もともと三井不動産会長の江戸英雄という人が作った会社。もとは、三井家の花を作る農園だったという。江戸さんというひとも植物や花が大好きだった。この第一園芸の創立からのメンバーだった加藤光治は、松平康邦とともにのちに常務となった。戦後、1951年に青山に本社と売店を開業し、ほかに農園が用賀(現在の本社)にあった。農園は、静岡県の御殿場に近い小山というところにもあった。加藤さんは1988年になくなった。

桜井さんも加藤さんも旧満州鉄道総裁の林博太郎と旧知だった。この林博太郎という人は、明治7年、1874年に東京に生まれ、東大、ドイツ留学をへて学習院大学教授となり、大正時代になってから貴族院議員を経て、1932年(昭和7年)から1936年(昭和11年)まで満州鉄道の総裁であった。この人が今も残る「園芸文化協会」を創設したメンバーの一人。
http://ja.wikipedia.org/wiki/林博太郎

以前、ここで、満州鉄道は、中国で線路をつくるにあたり、接収したとちの周辺に花を植えて地域の人々の心を慰めたという話を書いたことがある(GWJニューズ第78号「満州鉄道と園芸の不思議な関係 世田谷市場の機関誌「Paseo」第32号の記事から」弊社GWJのすぐちかく港区麻布台の東京ガーデン小林徹社長の話)。
http://dl.dropbox.com/u/8221393/GWJ-0078-110915.htm
満州には、植物研究のすごい研究施設もあったという。おそらく、この林博太郎氏が関わってのことと思われる。

林さんは植物が大好きだったが、名前がわからず、専門家に持ち込んで尋ねていたという。その専門家が千葉大園芸学部の久保田美夫さん。戦前は、林さんの邸宅の植物一切を管理する人だった。戦後園芸学部に務めた。
久保田さんは、戦争が激しくなり、貴重な種類が絶滅するのを恐れて八丈島にたくさんの植物を移したという。このとき八丈島に移した林博太郎のランは、その後八丈島の重要な産業となるラン栽培の基礎をつくった。昭和18年頃のこと。食虫植物でも大きな功績を残された。
http://homepage3.nifty.com/jcps_tanabe/015005.htm
http://www.kayokai.net/magazine/26/kayou26-11.pdf

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□ 新聞の投書欄から

○ 花を育てる達成感 中学生 浅子剛行13(東京都江東区) 【読売新聞6月5日】

祖母と一緒に買い物に行った。「何か一つ、好きな物を買ってあげる」と言われた。ゲームや時計など欲しい物はたくさんあった。
でも、まだ花の咲いていない鉢植えを選んだ。家に帰り、水をやって日光のあたる場所へ置いた。葉はいっぱいに広がり、茎は思い切り背伸びをしていた。
あの時、花を選んだのは、愛情をかけて育て、花を咲かせることができれば、ゲームなどとは違う達成感が得られると感じたからだ。
○ 花が咲き人が集う義母の庭 主婦 榎本道代60(さいたま市桜区) 【産経新聞6月13日】

同居している97歳の義母が軒下の鉢にゴーヤの種をまきました。緑のカーテンで暑い夏を快適に過ごしたいとの思いからです。
もともと、義母は実のなる花や木が好きで、小さな庭には梅やみかん、きんかん、レモン、びわなどの鉢植えが所狭しと並んでいます。
実のなる木は、それぞれの季節に花を咲かせ、やがて実をつけてくれるので、そこに夢を感じるようです。
近所に障害がある人たちのグループホームがあり、入居者が職員に案内されて、わが家の庭を訪れてくれます。色とりどりの花を眺めながら、入居者と義母の会話も弾みます。
また、義母の花を見るのを楽しみに訪れてくれる90歳代の方がいらっしゃいます。義母の友人で同じように人生を90年以上生き抜いてきた女性同士。花の前で互いの健康を祈りながら語り合っています。
義母の庭には、花に誘われるように多くの人が訪れます。

○ 緑のカーテンの下準備は完了 会社役員 篠原正子59(佐賀県鳥栖市)【朝日新聞6月6日】

皆さん、緑のカーテンの準備はできましたか? 我が家は立派な緑のカーテンの下準備が整いました。
夫は建設業。南と西に「涼しさ」「収穫」「豊かな心」をもらう、の一石三鳥を求めて、より高くより広く網を張りました。
時々訪ねてくる孫が喜ぶように黄色の小玉スイカ、トマトの苗を植え付け、あとはオカワカメ、長い間楽しめるゴーヤの苗を植える予定です。
屋根では太陽光発電パネルが黙々と電気を作り、緑のカーテンとともにしっかり働いてくれています。さらに、もったいない精神で衣食住の節約も。決してケチではなく「節約」の二文字で、我が家は環境への貢献大です。
電気不足で、節電が叫ばれている今こそ、皆の頑張り時だと思います。原発が無くても、あと少しの我慢とあと一歩の頑張りで、電力不足を乗り切れるのではないでしょうか。

○ 西日の強さに応じ緑のカーテン選択 無職 中山秀男73(千葉県君津市)【読売新聞6月14日】

夏を涼しく過ごすため、窓際にツル性植物を植える「緑のカーテン」が広がっています。私も西日を避けるため、3年前にゴーヤを植えたところ、見事なカーテンが出来ました。
ところが、あまりにも繁茂しすぎました。密に植えすぎたのか、たまたま土壌が適していたのかはわかりません。室内は、昼間でも電灯をつけないと新聞が読めないような暗さになってしまいました。
翌年、日本アサガオに替えたところ、ちょうど良い繁り具合で、日光もほどよく遮られました。
緑のカーテンは、窓の大きさや西日の強さに合わせて、植物を選ぶことも大切だと思います。

○ 実りも豊かな緑のカーテン 主婦 千賀たまえ83(岐阜県美濃加茂市)【朝日新聞6月10日】

今年も日よけのほしい季節が来た。わが家では、数年前から洋間や台所の日よけに、アサガオやフウセンカズラをプランターに植えてきたが、昨年からゴーヤや桑の木豆、ツルムラサキ、キュウリをネットにはわせている。
特に、桑の木豆のツルは軒下まで伸びて反転している。花も咲き、サヤは10センチほどに成長した。キュウリは1本の株から5本も取れ、毎日新鮮な味を楽しんでいる。朝夕の水やりがちょっと大変だけど、こんな簡単に実るとは思わなかった。桑の木豆は4月はじめに、ゴーヤは3月に種をまいたのだが、たくさんできたので知人に分けた。アサガオやフウセンカズラの花が咲くのも楽しみだ。
この夏も緑がいっぱいで、涼風を網戸越しに感じながら心地よく過ごせそうだ。日本中が電力不足の不安の中、節電に協力し、原発に依存しないで乗り切れる日本であってほしい。この緑のカーテンもそのささやかな一助となれば、と願う。
○ 水やらなきゃ花は枯れるのよ  主婦 三谷恵子65(千葉県佐倉市)【朝日新聞6月14日】

仕事で通る道沿いに、最近新しいアパートが建った。その一戸のベランダに、満開のパンジーを植えた小さなプランターが三つあった。ほほ笑ましく見ていたが、次の日に通ると、花はぐったりしている。水をやっていないように見えた。そして数日後、花は完全に枯れていた。そのまま置かれているプランターが、とても寂しそうに見える。お天気のいい日が続いたので、あっという間に、土が乾いてしまったのだろう。
そこで、以前聞いた話を思い出した。私の友達が、「花を買っても、いつもすぐ枯れちゃうんです」と言うお隣の若い奥様に、どういう育て方をしているか聞いたところ、よく日の当たるところに、置いてあります。というので見せてもらったそうだ。植木鉢の土が乾いていたので、水はいつやってるのと聞いたら、「えーっ、水やるんですか」と言われ、言葉が出なかったらしい。日の当たるところに置いておけば、花が勝手に咲くものだと思っていたそうな。
先のアパートの人も知らなかったのかしら。そういう人が増えてきたのかも、とちょっと考え込んでしまった。

○ 心のゆとり与えてくれた草花 無職 松尾高林78(福岡県水巻町) 【朝日新聞6月14日】

横浜に住んでいた娘とその子どもたち2人と暮らすようになって4年目。娘婿が病気で失職し、婿は実家で長期療養することになったからだ。
2年半前に妻が急逝したが、孫たちから生きる活力を注いでもらっている。娘は根っからの自然派で庭の草を採ることさえ拒む。妻は生前「あなたが先に逝ったら、草取りをしないですむように石庭にするから」と言っていたが、妻の思いとは裏腹に「植物園化」している。
初春に芽生えた雑草は数十種類。興味を抱き図鑑で調べてみた。これまで何げなく引き抜いてきた草花の名前を知ると、いとおしくなる。「草は熱を吸収し、暑さを和らげ、虫のすみかとなる」と説く優しい娘に感化され、庭の草は自然に委ねることにした。草も懸命に生きているという情感が肌に伝わる。心のゆとりを与えてくれた草花に感謝している。

○ 「鉢カエル」運動 社会に貢献  高校生 田中陽菜17(岐阜市) 【朝日新聞6月9日】

私は今、授業の課題研究で家庭で要らなくなった植木鉢を回収する活動を行っています。同級生と2人で考えて、「鉢カエルくん」という回収ボックスを作りました。毎月2回、「鉢カエルくん」を載せたリヤカーを引いて市内を回っています。不要になった植木鉢は意外と多く、無料回収に行くと喜んでもらえるので、この活動は地域に貢献していると実感します。
今まで回収した鉢は100個くらい。洗って新しくブーゲンビリアを植えて再利用しているので、環境にも優しいと自慢できます。多くの人にこの活動を知ってもらうため、宣伝用に「鉢カエル新聞」も作りました。多くの人に配って協力してもらおうと思っています。
既にピンクや白の花が咲き始めています。1鉢300円で売った代金は来年の栽培経費にします。たくさん鉢を回収して、少しでもごみを減らし、どんどん美しい植物を植えて喜ばれ、環境によい活動を、頑張ってしていきたいです。
○ 聞こえている 主婦 西津貴美子69(横浜市鶴見区) 【毎日新聞6月14日】

「聞いていたの」(3日の投書欄)を読みました。藤の花が咲かないので処分しようと話していたら、今年は花を咲かせたというお話。
私には、これは確かなことだと信じられるのです。私も庭の木に話しかけたことがあるからです。
以前住んでいた家には、庭の隅に大島桜の大木があった。ある夏、毛虫にとりつかれてしまい、秋を待たずに葉が落ちてしまった。少し強い風が吹くと、庭の洗濯物にまで毛虫が飛ばされてくるほどで、それが2年続いた。
そのころの我が家は7人家族で、一年中、毎日のように大量の洗濯物を干していた私は、怒り心頭で、ゴツゴツの木肌をたたいて叫んだ。
「毛虫を退治してやれないのは可哀そうだけれど、洗濯物を汚されるのはかなわない。しっかりしなさい。毎年こういうことが続くなら、切ってしまうからね」
そうしたら、その夏を限りに毛虫は消え、大ぶりの艶やかな花を咲かせた。白い桜も捨てたもんじゃないと、見ほれたのであった。
知り合いの庭師さんにこの話をすると「最近は、植物も人の言葉がわかるのだと言われるようになりましたよ」ということだった。
4年前に引っ越すことになった時、私はこの白い桜の木の下に抱きついて別れを惜しんだ。
そして、植物にも人間のように情愛が通じると確信するようになった。
○ 花とお話 通じる気持ち 主婦 鶴田智子57(神奈川県秦野市) 【読売新聞6月13日】

ガーデニングを楽しんでいる。今の時期、主役はアイリスや矢車草からアジサイへと代わる。モッコウバラの白がかわいい。空豆やサヤエンドウの収穫を迎えた。
汗をかきながら、水や肥料をやったり、草取りや花柄の摘み取りに励む。「咲いてくれてありがとう」「枯れたところを取ろうね」などとひとりでに声も出る。
すると、通り掛かった年配の女性が、「話し掛けると花はちゃんと分かるのよ。だからきれいに咲いているじゃない」と声を掛けてきた。いつも花を見るのを楽しみにしているのだという。
気恥ずかしいやら、うれしいやら、不思議な気持ちだった。こんな楽しい会話が出来たのもきれいに咲いてくれた花々のおかげだ。また話し掛けてお礼の気持ちを伝えなくては、と思った。
○ 怒り心頭 葬儀後のセールス 主婦 花畑喜久子67(広島県福山市) 【朝日新聞6月4日】

何事もなく過ごしていた夫が、風邪をこじらせて肺炎となり入院し、ちょうど1カ月たったある日突然亡くなった。
「どうして、なんで?」とうろたえながらも葬儀を終えた。その翌日からチャイムが鳴るや「この度は……」とセールスが来始めた。ギフトに墓石に仏壇に、果ては四十九日の法要の食事まで、数えれば10社以上あるだろうか。よくもまあ、入れ替わりおいでるは、ポストに届くはと、半月を過ぎても続いた。
突然の悲しみに沈む間もなく、健康保険、介護保険、固定資産税、年金などのために、市役所、郵便局、銀行へと、うんざりするくらい毎日手続きに追われてヘトヘトの時に……。
今、私は怒り心頭に発している。いい加減にしてよ、どこがプライバシー保護じゃ、個人情報保護じゃ、と言いたい。何も守られていないではないか、全く。

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■ 編集後記
○ 関東は、9日に梅雨入り。その後、降ったり晴れたりしています。日経MJ6月13日の記事で知った小田康平さんの一点物の小品サボテンの話は非常に興味深かったです。プラントハンター西畠清順さんの活躍もあり、大型の観葉、一風変わった植物、一点物の価値に目が向いていましたが、小品でも多くの若い人たちの心をとらえているんですよね。「いい顔」の素材にこだわり、「仕立て」にこだわり、「器」にこだわる。よいものを長く愛する。そのためには多少価格が高くても納得すればお金を支払う気持ちがある、そういう人が少しずつ増えているような気がします。マーケター、消費生活研究者の三浦展(あつし)さんは、「第四の消費 つながりを生み出す社会へ」という本のなかで、日本人の消費は家族→個人→社会へと移り変わるパラダイムシフトの時期に入っていると言っていますが、植物の消費でもなんとなく新しい動きが気になります。花も、お供えの花から、いけばな、洋風アレンジ、ホームユース、個人の癒し、ときて、今、人と人をつなぐ、しあわせを生み出すものとして人に寄り添う存在になってきているように思います。
○ とっておきの情報やご感想をメールでお寄せください。< greenwingsjapan@gmail.com >
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