ニューズレターNO.0091

■■■■■■■ グリーンウイングスジャパン・ニューズレター ■■■■■■■

———————————– 2012.04.01号【No.0091】第13~15週目

発行元 株式会社グリーンウイングスジャパン < http://www.greenwings.jp/ >

■【 GWJ 展示&デモンストレーションのおしらせ 】

4月2日(月)と6日(金)に GWJ の展示&デモンストレーションをおこないます。今回のテーマはずばり「母の日」です。プレゼンターは、おなじみの朝山和代さんにお願いしています。ぜひ、お立ち寄りください。
● 4月2日(月)朝6時頃~ 東京・大田市場花き部仲卸 大森花卉さま店頭
● 4月6日(金)朝6時頃~ 東京・世田谷市場花き部仲卸 千政さま店頭

■【 高島屋 百花祭イベントに関連して玉川高島屋SCの装飾に、花材を協賛いたしました。 】
http://www.facebook.com/media/albums/?id=211745682252230
GWJ————————【 4月上旬 】———————–GWJ
3月14日(水)~4月3日(水) 玉川高島屋SCにて百花祭 GWJの協賛
3月30日(金)~4月4日(水)小原宏貴家元、初個展 開催 (東京・日本橋高島屋)
4月2日(月)新年度の仕事始め
4月4日(水)~16日(月)松田隆作個展「カーネーション物語・ラストファイナル」(東京・港区)
4月5日(木)~10日(火)第63回華道京展「いけばなの力 いま」開催
4月5日(木)~10月7日(日) フロリアード2012 (オランダ・リンブルフ州・フェンロー)
4月8日(日)イースター(復活祭)、灌仏会(花まつり)
4月14日(土)オレンジデー(白いオレンジの花:「花嫁の喜び」愛媛発)
4月18日(水)ガーベラ記念日
4月18日(水)~22日(日)フラワーアートアワード2012 in Tokyo Midtown (東京・六本木)
4月23日(月)サンジョルディの日(本に花を添えて贈りあう日)
4月24日(火)花キューピット東京ブロック大会&復興支援イベント
4月24日(火)植物学の日(牧野富太郎博士の誕生日を記念 今年生誕150年)
4月25日(水)秘書の日
4月26日(木)渋谷ヒカリエ グランドオープン予定 (東京・渋谷)
5月1日(火)八十八夜 メーデー
5月3日(木)~5日(土)ひろしまフラワーフェスティバル
5月12日(土)~20日(日)第14回国際バラとガーデニングショウ2012(埼玉・西武ドーム)
5月17日(木)パレスホテル東京 グランドオープン 予定
5月22日(火)東京スカイツリー開業 スカイツリータウンもグランドオープン予定(東京都墨田区)
5月31日~6月5日 いけばな池坊550年祭 東京特別花展 (6月6日に東京で特別デモ開催)

6月6日(水)~8日(金)インテリアライフスタイル展(東京ビッグサイト)
6月10日(日)フローリスト・レビュー・ファイナル(東京)
6月28日(木)、29日(金)フューネラルビジネスフェア2012(パシフィコ横浜)
6月30日(土)~7月1日(日)フラワードリーム2012 in 東京ビッグサイト
7月10日(火)・11日(水) ブライダル産業フェア2012 in東京(東京ビッグサイト)
7月27日~8月12日 ロンドン五輪
8月6日 広島原爆忌   9日 長崎原爆忌  15日 終戦記念日 戦没者追悼式
8月23日~25日 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2012(千葉・幕張メッセ)
10月10日(水)~12日(金) 第9回国際フラワーEXPO IFEX2012
●【4月のモチベーション・テーマ】http://www.nnh.to/04/
○ 新学期、入学式、新生活、桜の開花、春の苗もの(花壇苗等)販売、お花見、花まつり、イースター、ガーベラ記念日、サンジョルディの日、ゴールデンウィーク 入学式、入社式。( 春暖、陽春、永日、春日、春眠、春雷、花曇り、温暖、花祭り、春風駘蕩、花冷え、寒の戻り、遅霜、黄砂、春雨、蜃気楼、朧月)
○ 秘書の日:4月下旬(4月の最終で、7日ある週の水曜日)アメリカでは、社長が日頃の感謝をこめ秘書にプレゼントを贈る日です。この日のタブーは赤いバラ。赤いバラの花言葉は愛情。誤解されないように要注意!だそうです。アメリカでは一般的な記念日。
●【4月の歳時記と物語】http://www.pleasuremind.jp/COLUMN/COLUM014.html
●【二十四節気と雑節など】 http://bit.ly/A9kREf http://www.nobi.or.jp/calendar/24.html
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2012/rekiyou122.html
○ 【 清明 】せいめい 4月4日(水)陰暦3月の節で、陽暦の4月4日か5日。「万物ここに至りて皆潔斎にして清明なり」関東から 西の地方では桜が見ごろで、南の国からは、そろそろツバメの渡りの便りも届く。
○ 【 穀雨 】こくう 4月20日(金)陰暦3月の中で、陽暦の4月20日か21日。このころに降る雨は百穀を潤す、とされる。春の季節の最後の節気である。
○ 【 八十八夜 】 はちじゅうはちや 5月1日(火)。雑節のひとつで、立春を起算日(第1日目)として88日目、立春の87日後の日である。21世紀初頭の現在は平年なら5月2日、閏年なら5月1日(今年)。立夏まであと4日となるが、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などといわれるように、遅霜が発生する時期である。一般に霜は八十八夜ごろまでといわれているが、「九十九夜の泣き霜」という言葉もあり、5月半ばごろまで泣いても泣ききれない程の大きな遅霜の被害が発生する地方もある。そのため、農家に対して特に注意を喚起するためにこの雑節が作られた「日本独自の雑節」。この日に摘んだ茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれている。
○ 【 立夏 】りっか 5月5日(土)陰暦4月の節で、陽暦の5月5日か6日。 夏立つ日で、暦の上ではこの日から立秋までが夏。山野に新緑が目立ちはじめ、風もさわやかになって、いよいよ夏の気配が感じられる。

● 【六輝(六曜)カレンダー】http://zexy.net/man/rokki/cal/2012/
大安の土曜、日曜、祝祭日等 4月29日(日)5月5日(土)

● 【ギフトカレンダー】http://bokuoku.azarea.jp/
記念日一覧 http://bit.ly/H1RFiF
● 花卉園芸新聞 年間購読窓口(見本紙請求先)
http://www.kakiengei.jp/guidance/shinbun.jsp
● 誠文堂新光社「フローリスト」「農耕と園芸」直販サイト
http://www.seibundo-shinkosha.net/
● 花きをとりまく情勢に関する基礎資料
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/f_kentou/pdf/sanko.pdf
● 東京都中央卸売市場 東京都の花き5市場の取引統計
http://www.shijou-tokei.metro.tokyo.jp/index.html
● 日本農業新聞「netアグリ市況」 全国7市場 市況など
http://www.agrishikyo.jp/
● 政府による「平成22年度花き日持ち保証販売実証実験事業の概要」PDF
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/pdf/himochi.pdf
● 大田花き花の生活研究所 http://www.otalab.jp/

GWJ———————【 ニュースIndex 】———————–GWJ

◆ 総務省の全国家計調査2011年 切り花園芸品ほか分析 「大田花き花の生活研究所」まとめ
◆ 2011年切り花統計 震災の影響で輸入は減少 菊、ユリは増加 【日本農業新聞3月20日】◆ 東京市場の花き卸 10年度の決算では数量減り、減収減益 【日本農業新聞3月24日】
○ 宮崎市中央卸売市場は「地方」へ転換
◆ 4月1日から 東京都4卸が鉢物手数料を変更し、10%に 生産者団体が猛反発

GWJ——————–【 ミニ・クリップIndex 】———————GWJ

□ 丹羽英之さん 国際的なフローラルアート賞で最優秀賞のゴールドリーフ獲得!
□ 春なのに、春だから 日本列島ボト注意報  なにわ花いちば 宇田先生
□ 今年の母の日のお天気はどう? 3か月予報
□ 朝日新聞で「贈られたい切り花ランキング」発表 母の日の参考に
□ スヰートピース物語 荒木荒木石次郎氏から学ぶこと なにわ花いちば 宇田先生
□ 日本の植物分類学の父、牧野富太郎博士の生誕150年を記念した特殊切手発売
□ プラントハンターをめざす子どもたちの必読書「世界の葉と根の不思議」湯浅浩史氏著
* 仲卸ローズガーデン 植物専門卸を開設 兵庫県生花大阪営業所内に
□ いけばな小原流 小原宏貴家元、産経新聞「話の肖像画」欄で今の心境を語っています
□ 市民農園は、全国に3811農園 前年同期比215か所増
□ バケツ稲栽培セット 今年も配布 おうちでお米をつくろう「みんなのよい食プロジェクト」
□ 今年の「緑のカーテン」は、お花でいっぱいに タキイ種苗が3種類提案
□ あのハバネロを超える世界一の辛さ勝負 「ジョロキア」ブームが来るか?それとも?
□ 千葉県の造園業者が中国に植木輸出 都市部の植栽向け 現地業者と組み5月にも
□ 菊の米向け輸出に1歩前進 花輸出のパイオニア ブルームジャパンネットワーク社
□ デニム業界が銀座でファッションショー開催 100メートルのデニム製ランウェイ
□ ビール業界では、メーカー側が「鮮度実感」を期間・数量・場所限定で商品提案
□ シンデレラ城で夢のウエディングついに解禁!「ディズニー・フェアリーテイル・ウェディング」
□ JELFA(日本ELFシステム協会)のセミナーが開催されました
□ FAJもネットせりシステム稼働 iPhone・iPadも利用可能 取り引きの拡大へ
□ 日本からアジア(中国)に重点をうつすオランダ 球根がなければ、切り花はつくれません
□ フローリスト・レビュー2012は2次審査へ
□ 新入社員をどう迎えるか、どのように力をつけさせるか? 若手の教育が未来をつくる
□ 「蝶結び」から花束の保水、花束・鉢物ラッピングまで学び直す「実践フラワーラッピング」
□ 「お花の先生のための講習会」を企画 青山で実施 はなどんやアソシエ
□ ダニエル・オスト氏のスクール 日本で開校へ 【花卉園芸新聞4月1日号】
□ バラの画家ル・ドゥーテの「バラ図譜」全169作品、まとめて公開! 上野の森美術館
□ 何気ない日常に 投書欄から
□ 清順さんのサクラプロジェクト たくさんの感動をありがとう
□ 「伝承の桜」植樹 桜並木プロジェクト 震災後1年の3月に

GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

◆ 総務省の全国家計調査2011年 切り花園芸品ほか分析 「大田花き花の生活研究所」まとめ
http://www.otalab.co.jp/blog/2012/03/29

大田花き花の生活研究所は、「全国家計調査」(総務省統計局)よりピックアップした切り花・園芸品、並びに生鮮野菜や外食、コーヒー、婦人服などあらゆるベンチマークアイテムを含めた1世帯当たりの購入頻度、消費金額データをまとめ発表している。このほど、最新版が更新・発表された。2009年から最新データの2011年までを全国と県庁所在地別にまとめた。昨年は3月の震災で全国で生活に大きな影響が見られた。大田花き花の生活研究所では、月別データを見ながら、花関連だけでなく、その他の商品の消費の落ち込みや回復といった分析をおこなっている。花という商品は大きな社会的事件に左右されない商品なのか?景気にある程度連動するとしても売れないのはすべて景気のせいにしていいのか?そんなことを考える最適な資料と言えそうです。

* 切花消費は景気に連動する性質が見られるため、物日やイベントでは欠かせないある種の生活必需品的なアイテムとなっている・・・。(全国データから)
* 一方、園芸品(鉢もの)は、個人的な趣味や一定期間の室内装飾だったりと、生活の中での定着管が薄く、切り花と比較して必需品的な性質が弱いように思われる・・・。
* 外食、その他についても興味深いデータ分析が掲載されている。

● 2011年1月のデータ分析。花以外の商品の月別購入頻度と金額を比較 この視点!
http://www.otalab.co.jp/blog/2011/01/25/11.html

*「ここほれわんわん」は、2週間無料で利用できるお試しサービスをおこなっている。利用されてみてはいかがでしょうか。「花カレンダー」はたいへんな価値のあるサービスとなっています。
http://www.otakaki.co.jp/wanwan/testusr.htm

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◆ 2011年切り花統計 震災の影響で輸入は減少 菊、ユリは増加 【日本農業新聞3月20日】
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=13214

2011年の切り花の輸入数量が前年比3%減の12億8122万本と3年ぶりに前年割れしたことが農水省のまとめでわかった。国産が不作で急増した10年の反動や、東日本大震災の影響による消費低迷で商社が輸入を抑えた。バラなど主要品目が前年割れした。一方で、菊類とユリは過去最高の輸入量となった。同省は「前年割れは一時的なもので増加基調にあることに変わりない」と輸入動向を注視する。
国別で対日輸出国の1位は中国だった。輸入量は前年比8%減の2億6143万本。2位は菊類の輸出国として有名なマレーシアで2億3763万本(前年比9%増)、3位はカーネーション主要輸出国のコロンビアで2億838万本(同2%減)。4位のタイは主力のラン類が洪水の影響で減り、前年比14%減の1億2239万本。切り花流通量に占める輸入割合は23%(国産切り花出荷量は10年データ使用)と前年比で1ポイント増えた。カーネーションの割合は46%、バラ19%、菊類15%。
11年の輸入動向について卸売会社は「11年は大震災による先行きの不透明感や、急増した10年産の反動で輸入業者は輸入に慎重だった」と振り返る。12年については「大震災による需要低迷は回復基調で、再び増加する可能性がある」と話す。
品目別の輸入量では、1位が菊(前年比8%増の2億9467万本)で、次いでカーネーション(1%減の2億9153万本)。3位以下はラン類(9%減の1億4717万本)、バラ(17%減の7406万本)。
http://on.fb.me/GT8oXB
http://on.fb.me/GUHm5v

・菊類
菊類の輸入量は、5年前の1.5倍となり、過去最高を記録。国別にみると全体の6割を占めるのがマレーシア産で、数量は1億7646万本(前年比11%増)。大半がスプレイ菊とみられる。2位は中国の5221万本で、前年より2%増えた。卸売会社は「大震災の影響で花き類全体の需要が伸び悩む中、ご先祖さまを供養し家族の関係を確かめ合う“絆需要”を見込んだ動きがあった」と背景を説明する。
11年の東京市場の輪菊の1本当たり価格(都調べ)は、輸入品で39円と前年比9円安。国産は63円で6円安。国産が下がったのは、輸入増の影響ではなく「大震災直後の春彼岸の価格低迷が大きく響いた」(卸売会社)との見方が強い。

・バラ
洋花類で大きく減ったのはバラ。前年比17%減の7406万本となった。卸売会社は「日本の相場低迷や、輸出コスト上昇で業者の輸出意欲が落ち込んだ」とみる。10年まで輸出量が1位だったインドが43%減、2位の韓国が18%減となった。3位だったケニアは24%増となり輸出国1位となった。欧州の景気低迷でこれまでオランダなどを中心に輸出していた分を日本向けに替える動きがあったとみられる。
東京市場のバラ(スタンダード)の1本価格は、輸入品で57円と前年比2円高。国産は74円で3円安だった。輸入物の価格が上向いたのは、輸入量が前年より2割減と急減したためとみられる。国産は震災による需要低迷などで苦戦した。

・カーネーション
カーネーションは1%減った。7割を占めるコロンビア産が1億9477万本と3%減となった。卸売会社は「天候不順の影響で微減となったが、コロンビアは国を挙げ、コーヒーと花の対日輸出を推進している」と話す。中国は7651万本で2%減った。

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◆ 東京市場の花き卸 10年度の決算では数量減り、減収減益 【日本農業新聞3月24日】
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=13323

○ 東京市場の卸10年度決算 青果が増収増益 花は数量減り減収減益 (2012年3月24日)

東京都は23日までに、東京都中央卸売市場で営業する卸売会社の2010年度の財務諸表をまとめた。青果部で営業する10社の総売上高は、前期比4.2%増の約5376億円、本業のもうけを示す営業利益は51.7%増の約30億円と増収増益だった。春先の低温や記録的な猛暑による天候不順で野菜、果実とも価格が上昇し、総取扱金額が増加。販売管理費が増加したが、売上総利益がそれ以上の伸びをみせ、増益となった。
都は「青果物の単価高で増収増益となったが、受託品に比べ利益率が低い買付品の割合が高まる傾向は続いており、財務体質面で予断を許さない状況だ」とみる。
都は毎年3月後半に、中央卸売市場で営業する卸売会社の財務状況を明らかにしている。
青果部で営業する卸売会社の決算が増収増益となったのは、猛暑と台風に見舞われて全国的に青果物が不作となった2004年度以来。
それによると、取扱数量は約200万トンと前期比6.7%減となった。一方で野菜の1キロ価格が240円と前期比9.6%高、果実は344円、20.7%高と記録的な単価高となり総取扱金額が増えた。
卸売業務の構成比率は受託販売が67.6%、買付販売が32.4%。受託販売の手数料率が約8%であるのに対し、買付販売の手数料率は4.5%と低い。買付販売の割合は年々高まっており、10年前に比べると14.43ポイント上昇した。
都は「産地の大型化で買付販売を余儀なくされているのではないか」とみる。売上総利益率は7.06%と前期比0.06ポイント上昇した。
花き部(8社)の総売上高は前期比3.3%減の約827億円、営業利益は10.1%減の約2億円の減収減益だった。平均単価は前期を上回ったものの、取扱数量が約17億本、同6%減と大きく落ち込んだことが響いた。卸売業務の構成比率は受託販売が96.54%、買付販売が3.46%となった。

◆ 宮崎市花き部は地方に転換

市場「拠点」に追加 大阪府、北九州市 農水省整備計画  【 日本農業新聞3月28日 】

農水省は農水産物の効率流通を目指し、11年度から始めた第9次中央卸売市場整備計画で、“中央拠点市場構想”を打ち出した。
同構想は、全国の大型産地から大量の出荷物を受け周辺の中小規模の中央卸売市場と連携した流通を行う市場を中央拠点市場とし、効率的な流通ネットワークの構築を目指す。
同省は中央拠点市場の条件として、中央卸売市場の取扱数量と、周辺市場への転送などの開設区域外出荷割合の二つの基準を設定。今回2市場が条件を満たしたことから追加した。
大阪府中央卸売市場の青果物の取扱数量は約23万トンで、取扱金額は約522億円。北九州市中央卸売市場の青果物の取扱数量は約15万トンで、取扱金額は約305億円(いずれも2011年)となっている。

○ 宮崎市花き部 「地方」に転換

また、同部会は2012年4月に宮崎市中央卸売市場の花き部、13年4月に佐世保市中央卸売市場干尽(ひづくし)市場と佐世保市中央卸売市場水産市場、13年度末までに北九州市中央卸売市場の水産物部を地方市場へ転換することを決めた。第9次中央卸売市場整備計画で再編基準に該当するなどし具体的に取り組む内容が決まったため。
地方市場に転換すると、国が定める中央卸売市場整備計画の対象から将来的に外れ、中央卸売市場に比べて国からの補助金が減るなど、恩恵は少なくなる。一方で開設者や卸売業務の監督権限が地方に移り、各地方の特性に合わせた業務運営ができるようになる。

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◆ 4月1日から 東京都4卸が鉢物手数料を変更し、10%に 生産者団体が猛反発

● 鉢物手数料 「手続きの再考を」 都に生産者団体要望 【日本農業新聞3月28日】

* 鉢物の生産者でつくる日本花き生産協会は27日までに、東京都中央卸売市場で営業する4つの生花卸が4月から鉢物の委託手数料率を引き上げる届け出を受理した東京都に、届け出の再考などを求める要望書を提出した。
* 昨年9月に都が東京市場の生花の委託手数料率の対象区分を「花き」から、「切り花」と「鉢物」に分類した条例改正は、切り花と鉢物の手数料率を分けて変えられるようにするのが目的で、鉢物の手数料だけを上げる行為は卸売市場法第36条の「差別的取り扱いの禁止等」に抵触する恐れがあると、改正前の区分に戻すことを要望。
* また鉢物の委託手数料率を引き上げた卸に対し、届け出の再考や実施の延期など行政指導するよう求めた。
* 条例改正以前、東京市場の生花の委託手数料の対象区分は「花き」の一つで、委託手数料率は切り花、鉢物ともに9.5%だった。しかし昨年9月に条例を改正。委託手数料率の対象区分を「切り花」と「鉢物」に分類した。こうした分類を営業する四つの生花卸は鉢物の手数料率だけを原稿の9.5%から10%に変更する届け出を都に申請し、受理された。
* こうした鉢物だけの委託手数料率の引き上げに同協会は反発。今回の要望書提出となった。同協会は「条例改正は切り花と鉢物を手数料率で差別化することが目的。その差別には合理的な理由がなく、改正した条例が不当差別を禁止する市場法に反している」と指摘する。同協会の田島鉄弥会長は「鉢物の出荷者だけに対して手数料率を引き上げるのは、市場法で禁止する“不当な差別的な取り扱い”に該当する。都には前向きな回答を期待したい」と話す。要望書の回答を30日までを期限に求めている。
* 東京都は「要望書は受け取った。要望書の中身については検討中だ」としている。
【 東京都中央卸売市場4卸の鉢物手数料値上げのお知らせ 】
FAJ、東日本板橋花き、東京フラワーポート、第一花きの4卸で4月1日から鉢物の委託手数料が10%になります。さまざまな報道から委託に関する契約について約款が変更になり書面での了解のためのやりとりが生産者と卸との間で厳しい状況になっていることがうかがわれます。

・FAJ
http://www.faj.co.jp/01_CORPORATE/000_NEWS_UPDATE/2012-009/index.html
・第一花き
http://www.dkfn.com/index.php?action=info_content&info_id=39
・東京フラワーポート トップページの手数料変更のお知らせをクリック
http://www.tokyoflowerport.com/
・東日本板橋花き お知らせが見当りません
http://www.hik.co.jp/index.html

*日本花き生産協会洋らん部会
http://orchid-all.sakura.ne.jp/orchid/?p=257
http://orchid-all.sakura.ne.jp/orchid/?p=262
*東京都市場手数料率一覧表 PDF
http://orchid-all.sakura.ne.jp/orchid/wp-content/uploads/2012/02/2月13日東京都市場手数料の率.pdf

GWJ——————【 ミニ・クリップ 】——————-GWJ

□ 丹羽英之さん 国際的なフローラルアート賞で最優秀賞のゴールドリーフ獲得!
http://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/371814869507799

2年に1度ベルギーで開催される国際的なフローラルアート賞
“INTERNATIONAL ANNUAL FLORAL ART”2012年度にて「フロレアル」チーフデザイナーの丹羽英之氏がゴールドリーフ賞を受賞!
http://www.e-kamon.co.jp/result/2012/03/international_annual_floral_ar.html

○ 【 SENSE-感覚- case by mixture in 名古屋国際会議場 】

4月14日名古屋の国際会議場でのNFDのイベントでデモンストレーションを開催されます。必見!
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=391247847555168&set=o.149727348482989&type=1&theater
* NFD愛知県支部の総会でのスペシャルイベントのようです。【 愛知県豊田市出身の丹羽伸次氏(NFD講師)と丹羽英之氏(外部講師)の兄弟二人のユニット「mixture」によるデモンストレーション 】
http://www.nfd.or.jp/shibu/event.asp?in_mode=1&in_value=26&in_sname=���m�%A

● 東京FMで、「花贈りについて」語りました。切り花パンジーがおすすめ
http://www.youtube.com/watch?v=R5fm9Nq6iZo

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□ 春なのに、春だから 日本列島ボト注意報  なにわ花いちば 宇田先生

○ 灰色カビ病によるクレームの季節がやってきた。産地、流通、小売りが気をつけていくポイントはどにあるのか?
* その1
http://ameblo.jp/udaakira/entry-11196341092.html
* その2
http://ameblo.jp/udaakira/entry-11202962108.html

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□ 今年の母の日のお天気はどう? 3か月予報
http://weather.yahoo.co.jp/weather/long/long_1_3.html
予報期間 4月から6月 平成24年3月22日 気象庁 地球環境・海洋部 発表

<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水
量等の確率は以下のとおりです。
● この期間の平均気温は、北・東・西日本で平年並または高い確率ともに4
0%です。

● 4月 全国的に天気は数日の周期で変わるでしょう。北・東日本太平洋側と
西日本では、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
● 5月 北・東・西日本では、天気は数日の周期で変わるでしょう。東日本日
本海側と西日本では、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。沖縄・奄美
では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
気温は、北・東・西日本で平年並または高い確率ともに40%です。
● 6月 北日本日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。北日本太
平洋側、東・西日本、沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多い見
込みです。
気温は、北・東・西日本で平年並または高い確率ともに40%です。

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□ 朝日新聞で「贈られたい切り花ランキング」発表 母の日の参考に

● 「贈られたい切り花ランキング」【 朝日新聞be on Saturday 3月24日 】
1位は不動のバラ。2位はチューリップ、3位にカスミソウ、4位ユリ、5位スイートピー・・・流行より「定番」支持厚く

* 調査の方法 朝日新聞の会員サービス「アスパラクラブ」のウェブサイトで2月下旬にアンケートを実施し、3839人が答えた。市場で流通量が多い切り花約60種類を選択肢として用意し、「贈られてうれしい」という視点から5つまで選んでもらった。一般的な花束に使われる品種に限定し、サクラやウメなど、「枝もの」と呼ばれる花は除いた。

* 1位バラ、2位チューリップ、3位カスミソウ、4位ユリ、5位スイートピー、6位カーネーション、7位ガーベラ、8位ヒマワリ、9位スイセン、10位フリージア、11位コチョウラン、12位コスモス、13位トルコギキョウ、14位スズラン、15位ラベンダー、16位アジサイ、17位マーガレット、18位カラー、19位カトレア、20位キク。

* 21位以下は、21キキョウ、22シンビジウム、23スミレ、24リンドウと続いた。
* ラナンキュラス、アルストロメリア、ダリアなど市場では人気の花もランク外に。

● 大田花き「花の生活研究所」ブログに関連情報
http://www.otalab.co.jp/blog/2012/03/26
* 同上 花の名前 業界のジレンマ
http://www.otalab.co.jp/blog/2012/03/22/08.html

● 大田花き磯村社長のコラム ラナンキュラスの多様な品種、プロも混乱 リスト化・カタログ必要
http://www.otakaki.co.jp/blog/ceo/archives/2012/03/26.html

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□ スヰートピース物語 荒木荒木石次郎氏から学ぶこと なにわ花いちば 宇田先生
http://ameblo.jp/udaakira/entry-11182687847.html

* アメリカのカタログから独学で栽培法を学んだ荒木石次郎のスイートピー栽培技術は今日につながる。
(1)できすぎると花着きが悪く、落花しやすい うねの下に廃物の瓦を敷き、その上に土を盛る(直根の根が底まで伸びると生育を抑えようとしてもコントロールできない。今日なら防根シート)
(2)たねは英米から直輸入 濡れた布に包み、井戸につるす(今日の催芽処理と低温処理の原点)
(3)頂点の花まで咲かして収穫 (スイートピーはつぼみは好まれないし、つぼみは開花しない)
(4)収穫後水あげをしない (スイートピーは水あげがよく、しおれていても水があがる。水分が多いと花シミ、灰色かび病が発生。スイートピーにはバケットや水つけ輸送は悪影響)
(5)スイートピーの後作に、メロンを栽培(温室の周年利用)

*荒木石次郎の栽培技術を継承し、高めていくためには
(1)花シミ=灰色かび病の防除
これが解決できないと出荷期を延長できない *ハウス内の除湿、*箱詰め直前の消毒(塩素、殺菌剤くん煙)、*出荷ダンボールケースに換気用の大きな穴
(2)夏咲き系品種を作りこなす
(3)スイートピーの顧客はいまや全世界

*前回のお話
http://ameblo.jp/udaakira/entry-11176020239.html#main

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□ 日本の植物分類学の父、牧野富太郎博士の生誕150年を記念した特殊切手発売

○ 牧野富太郎先生生誕150年記念の特殊切手「牧野富太郎生誕150年」発行 4月24日

郵便事業株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 鍋倉眞一)は、平成24(2012)年が「日本の植物分類学の父」と称される牧野富太郎※博士の生誕150年を迎えることを記念して、特殊切手「牧野富太郎生誕150年」を発行します。
* 牧野富太郎 (1862~1957) 高知県生まれ。94年の生涯で40万枚以上の標本を採取し、1,500種以上の植物を命名するなど、日本の植物分類学の基礎を築きました。
http://kitte-shop.post.japanpost.jp/goods/goods/item_detail.asp?item_id=100691

● 牧野富太郎 こんなにかっこいい男はいない  プラントハンター清順さん
http://blog.hanau.jp/article/54279767.html

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□ プラントハンターをめざす子どもたちの必読書「世界の葉と根の不思議」湯浅浩史氏著
http://amzn.to/HLqQBi

「コイル状に巻いた葉、直径2mもある水に浮かぶ巨大な葉、地上に盛り上がる根、風にそよぐ根など、見た目もしくみもおもしろく、不思議な植物を紹介」・・・植物の面白さに目覚め、世界をめざす日本のよい子たちの必読書が新刊されました。「子供の科学・サイエンスブックス」(誠文堂新光社)の『世界の葉と根の不思議: 環境に適した進化のかたち』。著者は植物関連の写真と著作で有名な、湯浅浩史氏。この本を眺めるだけで、植物の不思議に驚き、わくわくしてきます。「植物の葉と根」っていうタイトル自体がすでにマニアックな魅力を放っていますが、この本はシリーズとなっていて、既刊に『世界の不思議な植物』『世界の不思議な花と果実』があり、合わせて読むと、すぐにでもスコップとはさみを持って旅に出たくなること間違いなしです。それでは、行ってきます!
*『世界の不思議な植物』 http://amzn.to/H8UV1Y
*『世界の不思議な花と果実』 http://amzn.to/HAI6Hm

● 時代の閉塞感を忘れさせてくれる不思議な植物の魅力 「ローズガーデン・プランツ」開設

* 仲卸ローズガーデン 植物専門卸を開設 兵庫県生花大阪営業所内に 希少種や一点ものなど揃え
【花卉園芸新聞4月1日号】

兵庫県生花株式会社大阪営業所に入場する仲卸ローズガーデン(有限会社薔薇園植物場、金岡信康代表取締役社長)は3月21日、海外の希少植物や国産の観葉植物の一点ものなどを集めた植物専門卸「ローズガーデン・プランツ」を大阪府豊中市原田南の同市場内に開設した。
バラの品ぞろえで知られる同社だが、関西最大の鉢物市場・大阪植物取引所の協力も得て、観葉鉢物の取り扱いも本格化させる。同社ではこれまでも仲卸棟の隣接地で、世界各地の珍しい植物の展示販売を行っており、買参人はもちろん、買参権のない遠方のデザイナーなどからも好評を得ていた。このほど、その隣接地にさらに約60坪ほどのビニールハウスを設営し、国産の観葉植物なども取りそろえて新たに開設した。
海外の植物はプラントハンターとして活躍する西畠清順氏(花宇)との提携で紹介していたもの。これまでは屋外の環境に耐えられるものだけを選択して置いていたが、これからは寒さや直射日光に弱い熱帯性の観葉植物なども取り扱えるようになった。国内からは同社のスタッフが、独自のルートで集めた観葉の一点ものや仕立てを工夫した商品を取りそろえた。海外輸入品の4メートル級のビスマルキアノビリスをはじめ。沖縄のハマエンジュ、アガベボーチンブルー、ボトルツリー、リュウビンタイのサンゴ付きなど、なかなか手に入らないレアアイテムが週替わりで入荷する。

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□ いけばな小原流 小原宏貴家元、産経新聞「話の肖像画」欄で今の心境を語っています

● 小原宏貴(おはら・ひろき) 小原流5世家元。昭和63年3月26日生まれ、24歳。平成4年、3歳の時に父・小原夏樹さんが死去、7年に祖父の3世家元、小原豊雲さんが死去し、同年6歳で家元を継承。22年、甲南大学卒業後から本格的に活動を開始。3月30日から4月4日まで東京・日本橋高島屋で初の個展「いま-空間の花-そして 小原宏貴展」を開く。

○ 産経新聞3月27日 話の肖像画 「家元は24歳」 小原流家元 小原宏貴(おはらひろき)さん 登場です。3回の連載
* 1回目(上)
「お花の家元、というと、おしとやかなイメージがあるかもしれませんが、ぼくは家元というものは、基本的にタフでないとできない、と思っています。」「ぼくは、いじっぱりなところがあるので、もし型どおりに生けろと言われたらへそを曲げたと思います。」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120327/art12032703170001-n1.htm
* 2回目(中)
「大きくて変わった花を生けようとすると、ある程度、流派の「型」から学び取ることが重要なんです。「型」は歴史とともに洗練されてきた、ある境地に達したものです。」「(いけばなは、今、)劇的に変わっていると思います。昔はどの家にも床の間など花を飾る空間があったのに、今は畳のある家すら減ってきている。さまざまなことが変化しています。日々変化を遂げているのです。生け花は着物をきて正座をして生ける、という古いイメージから、どうしたら脱却できるかと考えています。それには、まず、生け花を見てもらうことでしょう。見てもらえれば、きっと興味を持ってもらえると思います。」
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120328/ent12032803250001-n1.htm
* 3回目(下)
阪神淡路大震災の時も花を生けるだけだと考えた。「お茶にしてもお花にしても、文化は、人と人をつなげるコミュニケーションツールだと思います。いろんな人と知りあったり、昨日まで知らなかったことに触れたりする。もちろん、技法や技術のすばらしさはあります。でも最終的に文化はなぜ必要かというと、やっぱり、楽しいから、おもしろいからなんです。」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120329/art12032903050000-n1.htm

● 東京・日本橋高島屋にて個展開催 4月4日まで
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/event2/

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□ 市民農園は、全国に3811農園 前年同期比215か所増
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=13369

● 市民農園は、全国に3811農園 前年同期比215か所増 日本農業新聞3月27日

○ 全国の市民農園数が2011年3月末現在で3811カ所となり、前年同期に比べ215カ所増えたことが、農水省の調べで26日までに分かった。市民農園が200以上増えるのは2年連続。消費者の間で食の安全や家庭菜園への関心が高まる中、地方公共団体などが積極的に開設しているためで、同省は「都市近郊を中心に市民農園は今後も増えそうだ」(都市農村交流課)とみる。
○ 農業地域の類型区分別で最も市民農園が増えたのは都市近郊の都市的地域で、増加数の9割超の201カ所に上った。平地農業地域は12カ所、中間農業地域も4カ所それぞれ増えた。山間農業地域は2カ所減った。地域別の市民農園数は関東1991、東海449、近畿424、中国・四国381、九州212、北陸129、東北125、北海道85、沖縄15。
○ 農業者の高齢化や担い手不足を受け、地方公共団体やJAが市民農園の整備を加速していることも、市民農園増加の背景にあるとみられる。市民農園の整備費を半額助成する同省の事業も増加を後押しした。
○ 市民農園の総面積は1306ヘクタールで、開設者の内訳は地方公共団体が61%、農業者が19%、JAが13%、企業・特定非営利活動法人(NPO法人)が7%など。

* 農水省の発表
http://www.maff.go.jp/j/nousin/nougyou/simin_noen/zyokyo.html

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□ バケツ稲栽培セット 今年も配布 おうちでお米をつくろう「みんなのよい食プロジェクト」
http://www.yoi-shoku.jp/education/backet/

「みんなのよい食プロジェクト」では、今年も「バケツ稲づくりセット」を配布する。
ものごとを理解するには自分でやってみるのが一番。「バケツ稲」とは、バケツで育てる稲のこと。お米や農業をもっと身近に感じて理解してもらうためにJAグループが考えた稲の栽培方法で、最初に始めたのは平成元年。現在バケツ稲を育てている仲間は全国で約50万人いる。バケツ稲は、学校やベランダで稲作に挑戦できる。遠くに出かけなくても身近で稲を育てるから、お米がどのように成長し、実るか、そのようすがよくわかる。それに、実ったお米を収穫して食べることもできる。

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□ 今年の「緑のカーテン」は、お花でいっぱいに タキイ種苗が3種類提案

● 幕張メッセ(千葉)で行われたフラワー&ガーデンショーでも「緑のカーテン」に関心が集まった。
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=13313
『 園芸用資材や種苗などを展示する「日本フラワー&ガーデンショウ」(日本家庭園芸普及協会主催)が23日、千葉市の国際展示場で始まった。夏に先駆けて紹介された納涼の「緑のカーテン」や、種苗会社のヒット商品となった花の苗などが来場者の注目を集めた。
展示会の目玉に据えられたのは、ツル植物をネットや棒に絡ませて遮光カーテンの代わりにする「緑のカーテン」特集。園芸専門店の東京花壇(東京都日の出町)や農事組合法人の成田ナーセリー(千葉県富里市)など種苗を扱う8社・団体が、ニガウリ(ゴーヤー)やテイカカズラなどカーテンに適した品種を展示した。
東京花壇の青木茂実さんは「カーテン用の苗需要は4月末~5月中旬までで、その時期の売り上げ全体の3割を占める。昨年は東日本大震災後の節電意識の高まり、さらに猛暑の影響で好調だった」と話す。今年は、暑さに強く、食べるとおいしい沖縄の四角豆「うりずん」をPRするという。』

● 今、新聞・テレビなどでタキイ種苗が「緑のカーテン」に使うと楽しいツル植物3種類をプレゼントしている。品種は「アサリナ」「風船かずら」「るこう草」。
http://mintclub.kobe-np.co.jp/present/1175.html

○ みどりのカーテンづくりに適した素材
http://shop.takii.co.jp/CGI/shop/theme/detail.cgi?theme_seq=00000030&plan_seq=00000926

○タキイ種苗はお茶の水女子大学と共同でピーマンの「苦み成分」を解明 今後の開発に期待

「タキイ種苗は、国立大学法人お茶の水女子大学(以下:お茶の水女子大学)との共同研究で、苦味の少ないピーマン『こどもピーマン』を材料に従来の苦味のあるピーマンと果実成分を比較したところ、苦味に関与すると思われるポリフェノールの一種「クエルシトリン」が『こどもピーマン』では少ないことが明らかになりました。」
http://www.takii.co.jp/info/news_120319.html

● サカタのタネは、2013年に100周年を迎える ロゴマークができた「PASSION in seed」
http://www.sakataseed.co.jp/corporate/news/20120321.html

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□ あのハバネロを超える世界一の辛さ勝負 「ジョロキア」ブームが来るか?それとも?

● 「ハバネロ」が一世を風靡したのはもう一昔前のことのようです。今、注目の世界一辛いトウガラシ「ブート・ジョロキア」。さまざまな製品にも加工されているこのトウガラシを原産国バングラディシュで栽培し社会貢献を行う日本人 竹内遼さん  http://7seastr.com/

● とうがらしを栽培することから加工し、料理に使ってみたいひとも増えている。
http://www.fujitaseed.co.jp/hpgen/HPB/entries/24.html

* 世界一辛いとうがらしは「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー(Trinidad Scorpion Butch Taylor)」【 昨年の7月の報道です 】オーストラリアの唐辛子「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー(Trinidad Scorpion Butch Taylor)」がこのほど、世界で一番辛い唐辛子としてギネス世界記録に認定された。一見、普通のパプリカのように見えるこの唐辛子。辛さの単位を表すスコビル値は146万3700スコビルで、タバスコの原料となるハラペーニョの300倍もの辛さだという。作付けから1年で収穫できる。(2011年7月28日 AFP)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2816737/7562671
* この「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー」の発見者はブッチ・テイラーさん。これ以前にもっとも辛かった品種は、「ナーガ・ヴァイパー」。辛さの単位は「スコビル」といい、一番辛いタバスコでも3万スコビルだそうだが、「トリニダード・スコーピオン・・・」は、146万3700スコビルだそうです。
http://yukiusadon.blog.so-net.ne.jp/2011-07-29-1
http://networksansaku.seesaa.net/article/197905024.html

*なんとなく「危険な匂いのする」ジョロキア栽培日記(実や種に触れる場合は手袋・マスク・メガネなど必要)
http://www.kichijoji.gr.jp/ikaga/200806_01/bhut/2008.html
http://blog.livedoor.jp/thaliya/archives/1468030.html
http://digimaga.net/2009/04/indian-woman-blazes-through-chili-eating-feat

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□ 千葉県の造園業者が中国に植木輸出 都市部の植栽向け 現地業者と組み5月にも

○ 林園、中国に植木輸出 都市部の植栽向け 合弁設立も視野 現地業者と組み5月にも 【日経新聞3月27日 千葉版】

造園と植木販売を手がける林園(千葉県匝瑳市、林孝次社長)は5月にも植木の中国輸出を始める。現地の造園業者と組んで都市部を中心に販売し、売れ行きをみて合弁会社を設立することも検討する。国内の植木市場が縮小する中、現地の植栽需要を開拓し販売のてこ入れを図る。中国で年間3億円の売り上げを目指す考えだ。
中国でマンションの植栽や造園を手がける杭州易之景観工程設計公司(浙江省杭州市)と組んで売り出す。第一弾として5月にも10本程度(2000万~3000万円分)のマキの木を輸出する予定だ。今後は桜やツバキなども合わせ、年間で200~300本の輸出を検討している。
マキはうねるような立ち姿と丸く刈り込んだ葉が昇り竜を想起させ、中国では縁起のよい木として人気がある。経済発展に伴い、上海市や杭州市など都市部では新たに着工する住宅や日本料理店などで植栽の需要が高まっているが、植木は出荷に時間がかかるうえ中国では生産者が少ない。日本産のマキは野生のマキにはない繊細な枝ぶりや造形が評価され、樹齢50年程度の木の場合で100万~200万円程度の値がつく場合が多いという。
販売が順調なら2013年以降、杭州易之景観と現地で合弁会社を設立することも検討する。植木の卸事業のほか、日本風の庭の造園も手がけることを想定。従業員は基本的に現地で採用するが、運送した木の状態を調べたり庭造りのノウハウを提供したりするための人材を日本から派遣する方針だ。
千葉県生産販売振興課によると、県内の植木出荷額は09年度で65億5500万円で、08年度に比べ4%減。「国内では新規の住宅着工が減りつつあり、手入れを嫌って植栽を入れない場合もある」(林社長)。冷え込む国内市場と違い、中国や欧米向けなどで伸びている輸出を加速する。
林園は1988年に設立した。マンションや街路樹などの植栽工事や植木販売を手掛けており、年間売上高はおよそ3億円。

○  千葉県、植木の輸出を後押し 害虫予防で新手法 EUなど検査強化に対応 【日経新聞2月14日千葉版 】

千葉県は松やマキなど植木の輸出促進に乗り出す。輸出時に障害になる害虫を防ぐ方法や、苗木を効率的に育成する方法を県と中央農業総合研究センター(茨城県つくば市)などがまとめた。千葉県は植木の輸出額が全国トップ。県内の植木の輸出組合を通じて生産者に研修を受けてもらうなどして新たな対策を普及させ、植木の輸出拡大につなげたい考えだ。
県と同センターなどがまとめた害虫対策は、植木の根に付いた土を水で洗い流して線虫という害虫を取り除く。線虫は土の中に多く生息し木が枯れる原因となる。洗った後はコケの一種であるピートモスで根を包み、鉢の下にシートを敷くなどして、根が土に触れないようにする。
欧州連合(EU)などでは線虫が農業に影響を与える可能性もあるとして、植木の輸入検査を厳格化している。線虫が見つかると最悪の場合は植木を焼却処分してしまうこともある。
育成方法の改良では、苗に大型の挿し木を使うほかハウス栽培を推奨する。通常は高さ1.5メートルまで育てるのに10年程度かかるが、2~3年短縮できるという。根を水洗いしやすいように土の代わりに砂で育てる手法も有効としている。
水洗いすると樹皮に傷を付けてしまう恐れがあるため、水圧を調整するといったノウハウが必要になる。県はこうした手法を農林水産省を通じて全国にも利用を広げたいとしている。
千葉県によると、マキの木や五葉松などの植木は中国とEUを中心に年々輸出量が増えている。中国ではマキの木を縁起の良い木として珍重しているほか、EUでは富裕層を中心に日本式の庭園に植える庭木として需要が拡大している。
財務省によると、2010年の植木類(盆栽含む)の輸出額は前年比38%増の61億6000万円。全国花き輸出拡大協議会(東京・中央)によると、全国で植木の輸出額が最も大きいのが千葉県という。
県内で植木の栽培が盛んな匝瑳市のある植木農家は08年から輸出を始めたところ「11年は輸出が売上高の半分を占めるまで成長した」と話す。海外で植木を生産する例はあるが「立派な木は育つまで数十年かかる。当面国産の植木の需要増は続くだろう」とみている。

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□ 菊の米向け輸出に1歩前進 花輸出のパイオニア ブルームジャパンネットワーク社

ブルームジャパンネットワーク社 白川裕社長のフェイスブックでの情報によると農水省の前花き産業振興室長の佐分利氏が在任中にアメリカ向け菊の輸出に突破口を開こうと植物防疫課とのミーティングを開いたことをきっかけに、交渉が続き、ついに二国間協議が集結して具体的な栽培地検査の手順が定まったとの連絡があったとのこと(栽培地の土の検査・輸出される植物体の病害虫検査がある)。白川社長は、農水省の継続的なフォローアップに感謝の言葉を述べている。「検査を受けて輸出できるにはさらに1年かかりますが、とっても大きな前進になりました☆」
http://www.maff.go.jp/pps/j/search/ekuni/na/USA/index.html

●Title7 農業  Part 319 輸入検疫令 : 「USAの場合、以下のサブパートのとおり植物を分類し、規則を定めています。それぞれのサブパートごとに、輸入を禁止しているもの、植物検疫証明書の添付を必要とするもの、輸入許可を必要とするもの、その他の要求している事項等の情報が記載されています。」

§319.74 切花 (CUT online casino nederlandsegokken FLOWERS)

「繁殖が可能なものは、§319.37栽培用植物をご参照ください。実が付いているもの及びワシントン条約が関係するものは、輸入許可が必要です。キク属の一部等は栽培地検査等の条件を満たす必要があり、植物検疫証明書等が必要です。」
● アメリカ合衆国の日本産キク切り花の輸入に係る検疫条件の概要(PDF:10KB): 主な検疫対象病害虫(キク白さび病Chrysanthemum white rust、ハモグリバエ科Agromyzidae)
http://www.maff.go.jp/pps/j/search/ekuni/na/USA/pdf/kikujouken20120328.pdf
● アメリカ合衆国向けキク切り花の輸出フローチャート(PDF:20KB))
http://www.maff.go.jp/pps/j/search/ekuni/na/USA/pdf/kikuflowchart20120328.pdf

* ブルームジャパンネットワーク社 フェイスブックページ
http://www.facebook.com/bloomjapan.jp?ref=ts
* ブルームジャパンネットワーク社 HP http://jp.bloom-japan.net/

* 製造業の輸出支援が中心だったジェトロも2012年度から農産品輸出支援を強化する
● ジェトロ、農業とサービス産業の輸出支援を強化
http://j-net21.smrj.go.jp/watch/news_tyus/entry/20120326-08.html

・ 日本貿易振興機構(ジェトロ)は4月に始まる2012年度事業で、農業とサービス産業の輸出支援を強化する。農産品輸出のアドバイザーを全国に36人配置するほか、サービス産業の個別企業の海外進出を2年間、支援する事業を始める。
・ ジェトロはこれまで製造業の輸出支援が中心だったが、農業やサービス業でも海外展開のニーズが高まっていると見て支援体制を整える。
・ ジェトロは1月に理事長直轄の「農林水産物・食品輸出促進本部」を発足。東京本部に専任の部署を設け、3月までに農産品の輸出入セミナーを全国で22回開催するなど、力を注ぐ。
・ サービス業では11年4月に「サービス産業支援課」を本部に設け、人気の高い海外事務所にアドバイザーを配置するなどして支援体制を整えつつある。【 2012年3月26日 】

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□ デニム業界が銀座でファッションショー開催 100メートルのデニム製ランウェイ

○ 東京ファッション・ウィークにあわせてデニム業界がショーイベントを企画。ファッション・ウィークの開催に合わせ、東京・銀座で21日、老舗百貨店、松屋銀座と銀座三越による共同イベント「ギンザファッションウィーク」が始まった。昨年10月に続き2回目。今回は世界で評価が高い日本製のデニム「ジャパンデニム」をテーマに、27日まで多彩な催しが繰り広げられる。「デー」から「ウィーク」へ 銀座から発信 【産経新聞3月25日】
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120324/trd12032418090009-n1.htm
世界に向けて 「ジャパンデニム」を発信
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/10101/

○ メルセデスベンツ東京ファッション・ウィーク(もとの東京コレクション)
http://tokyo-mbfashionwek.com/jp/

● フラワーバレンタイン まず、首都圏から 岐阜大学福井先生
http://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/0714.html#120312

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□ ビール業界では、メーカー側が「鮮度実感」を期間・数量・場所限定で商品提案

● 「月に一度の特別なスーパードライ」「鮮度実感パック」「ビール工場で飲むおいしさを届けたい」
http://www.asahibeer.co.jp/products/beer/superdry/sendopack/

□ 生産者=メーカーからの「強いメッセージ」を店頭までつなげるメーカー主導のバリューチェーン。

* 工場で実感できる、あの「できたてのうまさ」を多くのお客さまにお届けしたい。
* 「アサヒスーパードライ鮮度実感パック」は、原則製造後3日以内で工場から出荷。
* 数量限定でお届けする特別なアサヒ スーパードライです。この機会をお見逃しなく!スーパードライの「鮮度」を、あなたのノドで実感してください!
* お客さまに、より鮮度の高いスーパードライをお楽しみいただくため、アサヒビールでは「鮮度の追求」を全社的なテーマに位置づけています。
* 工場においても、製造から出荷までの日数の短縮に取り組んでいます。「洗練されたクリアな味、辛口」を磨き続け、それをさらに引き立てる「鮮度」をお客さまに実感していただき、もっともおいしい状態でお楽しみいただけるよう、スーパードライは挑戦し続けます。


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□ シンデレラ城で夢のウエディングついに解禁!「ディズニー・フェアリーテイル・ウェディング」
http://www.disneyweddings.jp/
http://www.olc.co.jp/wpmu/wp-content/blogs.dir/5/files/2012/03/20120323_01.pdf

東京ディズニーリゾート内の東京ディズニーランドホテルは23日、東京ディズニーランド(TDL)のシンデレラ城内で結婚式が挙げられるプログラム『ディズニー・ロイヤルドリーム・ウェディング』を9月より導入すると発表した。パーク内での結婚式は1983年のTDL開園以来初めて。1日1組限定で、4月8日午前10時より予約を受け付ける。

● 東京ディズニーランド:シンデレラ城で結婚式 9月から 予算は750万円~
http://mainichi.jp/select/biz/news/20120324k0000m020115000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120327-00000004-jct-ent

オリエンタルランドは23日、東京ディズニーランドのシンデレラ城で結婚式を挙げることのできるプログラム「ディズニー・ロイヤルドリーム・ウエディング」を9月下旬に始めると発表した。
式後に行う東京ディズニーランドホテルでの披露宴も含め、出席者50人の場合の基本料金は750万円。1日1組限定で、9月は28日、10月は13、20日に開くことができる。11月以降は順次決めるが、年間で数十件の式を見込んでいる。
申し込み開始は4月8日。2組以上が同じ日を希望した場合は抽選で。問い合わせは東京ディズニーランドホテルブライダルサロン、電話047(305)8222。(共同)

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□ JELFA(日本ELFシステム協会)のセミナーが開催されました
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=257539331006198&set=a.212847998808665.48853.211745682252230&type=1

JELFA(日本ELFシステム協会)主催のセミナーが東京都内で23日に開催された。(日本農業新聞3月27日)

●沖縄県花卉園芸農協参事 兼島學氏
●静岡浜松市JAとぴあ浜松 浜松PCガーベラ 鈴木誠氏

● 沖縄県花卉園芸農協 兼島學氏

菊類を主体とした沖縄県花卉園芸農協の販売実績は1997年の88億円をピークに、現在は70億円前後で推移する。昨年は東日本大震災の影響で63億円まで落ち込んだ。
産地は大打撃を受けたが、運転資金の確保や市場関係者を招いた緊急会議を開くなどして、産地のモチベーションを維持し、離農者はゼロで、生産計画は前年比103%だった。
組合の課題は、買い手市場の中でどう生き延びるかだ。国産の切り花の出荷量がこの10年で2割減る中、安い輸入品は1.4倍に拡大している。長引く不況で単価も下がっているのが実態だ。品質・鮮度の差別化で対抗したが、輸送技術の発達で品質格差はない。産地の要望価格は通らず、これまで以上の単価アップは容易に望めない状況だ。
そんな中期待しているのは卸売市場だ。組合は100%市場に出荷しており、市場との連携を今まで以上に深めたい。市場外流通に注目が集まっているが、農産物の市場経由率は依然、高い。
卸売市場法の改正で市場はさまざまなことに挑戦できるようになっている。世の中の変化を産地に伝えたり、新しい取り組みを提案したりしてほしい。

 

● 静岡県浜松市JAとぴあ浜松 浜松PCガーベラ 鈴木誠氏

静岡県の浜松PCガーベラは、JAとぴあ浜松の販売組織で、15戸のガーベラ農家で組織する。年間販売額は5億7000万円で全国シェアは15%だ。平均年齢は38.5歳で全量を共選共販。98年に農林水産祭天皇杯を受賞した。
ブランド力のある産地づくりで力を入れているのは花専門店との交流。生花店は消費者をリードし店頭は情報の塊だ。このため花卸に加え、生花店に出荷情報やメールマガジンなどの情報発信を展開している。またガーベラを出荷する全国9市場の卸から、自分たちの花を購入してくれている上位10社がどれだけの金額を購入し、店頭販売や転送など、どのように使われているかを把握し、市場での地位やニーズを探っている。イベントは生産者が自ら企画、実施している。
消費拡大活動については、一産地だけでできることは限界がある。このため全国のガーベラ農家で「日本ガーベラ生産者機構」を設立し、新しい栽培技術や販売手法を開拓。また県内のkり花農家で「静岡県花き生産者マーケティング研究会」を立ち上げ、県内の花農家が団結、企業へのセールス活動を展開している。待っていても、誰も振り向いてくれない。自分たちで需要をつくりたい。

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□ FAJもネットせりシステム稼働 iPhone・iPadも利用可能 取り引きの拡大へ

【 FAJ リモートゼリ 】
3月28日に大田市場の取引委員会で、FAJが「リモートゼリ」を始めるという説明が行われた。参加章と補助章に対応した端末の割り当てや取り引きの方法、利用料などの説明があったという。PCやノートパソコンのほかに、iPhone・iPadなどのタブレットも利用可能。
28日は、FAJ新館2Fでフラワー・アーチスト、ニコライ・バーグマン氏のデモンストレーションが熊本県JAあまくさとFAJ協賛で開催。完全招待制。

● 「スマホ」で花せり 場外取引OK 東京・大田FAJ 【日本農業新聞3月30日】

東京都中央卸売市場大田市場の花卸・フラワーオークションジャパン(FAJ)は29日、パソコンなどの情報端末を活用し、市場外からでもせり取引に参加できるシステムを4月中旬から導入すると発表した。タブレットやスマートフォンなどの多機能型携帯端末でせり取引できるシステムの導入は業界初。店舗やオフィス、自宅、外出先などインターネットへ接続できる環境であれば、どんな場所からでも市場と同じようにせりができる。買参人の利便性を高め、取引増加を目指す。
FAJによると、市場の外でもせり取引ができるシステムを導入した花卸は、大田花き、名港フラワーブリッジに次いで3例目。
新システムは、同社が市況情報などをインターネットで情報提供する有料会員サイト「フィッツ FAJ」の機能の一つとして提供する。
新システムは、市場のせり場に表示される機械ぜりと、市場に設置しているせり応札機の機能を一緒にしたもので、情報端末の1つの画面で上場商品の情報を確認しながら、せりに参加できる。 パソコンの場合はキーボードやマウス、多機能情報端末の場合は、指でせり取引する。せり応札機には、購入した商品情報の表示や、あらかじめ価格と数量を登録し、その物品が上場される際に登録した情報でせりへ参加する「先行登録」などの機能があり、新システムでも同様の機能を持たせた。多くの情報量が受けられるパソコンや「iPad」などはせり風景を動画で配信し、買参人がネット上で進行中のせりを見ながら、落札できる。
導入費用は約1億円。利用料は「フィッツ FAJ」の月額会費の5250円(登録者が1人増えるごとに1575円増加)。同社を利用する買参人約1000人のうち、約300人が「フィッツ FAJ」の会員で、将来は同会員の活用を含め約400人の利用を目指す。FAJは「新システム導入でせり取引を活性化する」と話す。
これまで同社のせりは、価格や上場品の情報を、市場に設置してある応札機を通してせり人に伝達し取引する方法で、市場に足を運ばないと取引できなかった。同社には「せりに参加したいが市場まで足を運ぶ時間がない」「遠隔地なので大田市場まで遠く、週に1回しか取引に参加できない」「他市場をメーンに仕入れているが大田市場でも並行して仕入れたい」との声が寄せられ、新システムを導入した。

● 2月25日(土)に行われた「JFIトレードフェア 2012 春 FAJ」のようす
http://www.faj.co.jp/01_CORPORATE/000_NEWS_UPDATE/2012-011/index.html

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□ 日本からアジア(中国)に重点をうつすオランダ 球根がなければ、切り花はつくれません

● オランダ国際球根協会のニューズレター3月号が配信されています
http://www.kyukon.info/

オランダ国際球根協会日本支部の最期のニューズレターが届きました。4月1日からは、「iBulb Japan」として新しいスタートを切るそうです。さて、記事では、「チューリップセレクト2013」の発表や5月にオランダで行われる「ダッチ・リリー・デー」のことなど興味深い内容となっています。

○ 中国の重要性は急速に大きくなっている。日本やアメリカを抜いて最重要国に

○ 記事では、ラボバンクのピート・ムールラント会長がオランダ王国球根生産者協会の150周年記念式典でのスピーチで語ったことばが取り上げられています。「中国は10~15年後に米国や日本を抜き、最も重要なオランダ花き球根バイヤーとなるであろう。」
○ もっとも重要な市場だったアメリカは、深刻な財務問題を抱えており、2番目に重視してきた日本は、高齢化が急速に進み市場は縮小する一途だと見られていることがわかります。
○ 一方、中国は、今後もっともっと巨大化する市場として最も有望視されており、今後10~15年後には最も重要な国となるだろうと考えられているようです。
http://www.kyukon.info/Bol-tot-bloemen035-1203.pdf

● オランダ国際球根協会の日本での活動は3月31日に終了し、4月1日からは「iBulb Japan」として新たな活動が始まっている。

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□ フローリスト・レビュー2012は2次審査へ
http://floristreview.blogspot.com/
http://floristreview.jp/http___floristreview.jp/floristreviewtheshow.html

* 2次選考は、写真審査となる。お花屋さんたちが少し時間に余裕ができてくる4月半ばに締め切り。自分で作品をつくり、写真を撮って応募となった模様。デザインはもとより、写真のクオリティにも力が入る。
* フローリスト・レビュー2012。 1次選考通過したのは、次の14人(敬称略)。小泉吉寿(神奈川)、大泉洋一(東京)、株竹一希(埼玉)、市村亨(埼玉)、橋本有紀(大阪府)、西澤力(神奈川)、遠藤大輔(東京)、松浦義孝(大分)、山中洋武(愛知)、高瀬雄樹(東京)、NMR&BROS(広島)、飯野正永(神奈川)、杉本一洋(岡山)、木村聡美(山形)。
* 第二次選考には、数々の広告のアートディレクションを手がける平野篤史さん(DRAFT)ほか、他の業界のフロントランナーたちが花の審査にたずさわる。
* ファイナルは6月10日日曜日に決定(既報)。
* 決戦の場所は、昨年の六本木から青山に移動して「表参道ヒルズ」での闘いとなる。
* 会場も新たに、一般の人が観て楽しめる企画になりそうです。

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□ 新入社員をどう迎えるか、どのように力をつけさせるか? 若手の教育が未来をつくる

● ふるまいかたの基本から教える 約束事を決め、クレドを唱和する けじめを付けさせる JFMA小川先生
http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=2116#sequel

● 今、日本の新卒就職者の「2人に1人」が、3年以内に離職している。【3月19日日本経済新聞など】

【 若年層、雇用ミスマッチ深刻 根強い大企業志向 】

政府は19日開いた「雇用戦略対話」で、大学や専門学校に進学しても2人に1人は卒業後、3年以内に離職したり、無職やアルバイトなど非正規雇用にとどまったりしているとの推計を明らかにした。大企業に就職する安定志向が根強いなかで若年層の雇用が不安定になっている実態を映しており、企業と若年層との雇用のミスマッチ解消が課題となる。
文部科学省と厚生労働省が今月16日に発表した調査によると、今春卒業する大学生の2月1日時点での就職内定率は80.5%と、過去3番目の低さとなった。大企業の新規採用数は上向きだが、若年層の雇用拡大に直結していない面がある。
新卒採用では、若年層の大企業志向の問題がある。民間調査会社、リクルートワークス研究所によると、2012年3月卒の大卒者に対する求人倍率は大企業が0.65倍に対し、中小企業は3.35倍。人材を求める中小企業はあるが、大学生は大企業への就職を希望しているケースが多い。
15~24歳の失業率は12年1月で9.5%と、15~64歳の4.9%を大きく上回る。3%台となった働き盛りの30~40代との差は開き、すべての世代を通じて最も高い。
問題は若年層の失業が長引く傾向にあることだ。労働力調査によると、職を探していても1年以上、見つからない長期失業者は1990年には55歳以上の占める割合が35.7%と最も高かった。しかし、10年には25~34歳の年齢層が26.2%と全世代で最も高くなっている。
バブル崩壊に伴う就職氷河期といわれた93年以降に学校を卒業した現在35~44歳のフリーターは11年平均で約50万人と、過去最高になった。定職に就けないまま、年齢が上がっていく非正規雇用の人が増えている。
今回の内閣府推計では、就職したものの、3年以内に離職する人の割合が3割超に上ると見通した。より良い労働条件を求めて早期離職する若年層もいるとみられるが、早期離職者はスキルを身につけておらず、長期失業者になりかねない。企業にとっても技術や能力の伝承が課題になる。
調査対象の10年3月卒業者は、リーマン・ショック後に企業が採用を絞り込んだ年に当たる。新卒採用を含めて雇用環境は徐々に上向いてきているが、政府は若年層の雇用について一段の対策が求められそうだ。

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□ 「蝶結び」から花束の保水、花束・鉢物ラッピングまで学び直す「実践フラワーラッピング」
http://amzn.to/Hbgtd4

誠文堂新光社の「実践フラワーラッピング」は、新しくフラワーショップに勤め始めた人にも、長く仕事を続けてきた人にもお勧めの本です。また、生産者にもぜひ手にとってもらいたい本。まず、たくさんの分解写真でリボン結び、ラッピングが独習できます。この本でマスターして、ぜひ、母の日に花屋さんの店頭でお手伝いをできるまで技術を上げてみてはどうでしょうか。必ず、感謝されますよ!
● 柄入りや、文字が書かれた裏表のあるようなリボンを使って「蝶結び」はできますか?
● フレンチボウを素早く作れますか? リボンの重ね方のバリエーションは?
● 花束の保水は確実に手早くできますか?
● ラッピングペーパーを無駄なく切ることはできますか?寸法取りは「だいたいこんな感じ」で人に教えることができますか?
● はさみはちゃんと使い分けできているでしょうか?
● 宅配便はきちんと梱包して動かないように収めることができていますか?

* 既存の類似書としては、「花時間」特別編集の『「花」のラッピングバイブル』がある。この本は、初心者向けに花束のラッピングを分類(筒型、花びら包み、小窓包みなど)し、包み方を開設、後半にはスパイラル組みでつくる花束のつくりかたまで紹介。とくに140種類ものアイデアが紹介されているのが特長。一方、新刊の「実践・・・」は、花屋さんで最もよく使う型が「一本包み」から紹介されているのが大きな違いとなっている。花屋さんの店頭で使われるテクニックはそれほど多くはないという点からスタートしていることはとても重要な視点です。
* コラムでは、道具の使い方、保水の仕方、焼き菓子などと一緒に花をラッピングする方法など実用的な内容が詳しく描かれています。とにかく、写真が多い!のがこの本の特長。
* 巻末に、今までになかった地域にねざす異業種とのコラボレーションについてインタビューが載っているのもこの本の新しい試み。花の魅力、フラワーレッスンなどの企画を軸にお客様とのコミュニケーションを考える・・・おもしろい本です。

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□ 「お花の先生のための講習会」を企画 青山で実施 はなどんやアソシエ
http://hanadonya.livedoor.biz/archives/51850411.html

お花や関連資材、プリザーブドフラワーを全国にネット卸販売をおこなうはなどんやアソシエ(板橋市場仲卸自由が丘フラワーズのサービス)では、3月8日に「お花の先生向け講習会」を開催した。講師は、NFDの全国大会などで入賞するなど活躍している近藤しょう子先生。はなどんやサイトでも、「うきうき花レシピ」のコーナーを持っている。今回の講習会は、スミザーズオアシスジャパン、インパックの協力で、会場を青山の「ピーター・ラビット・フラワーズ」店内で行った。はなどんやの顧客のなかで、フラワースクールの先生方だけを集めることで、課題を共有し、指導の基本や問題解決を図れる新しい試み。

○ フェイスブックページ動画を公開
http://www.facebook.com/hanadonya/posts/120158071441557
○ はなどんやアソシエ コンテンツ 「近藤しょう子さんのうきうき花レシピ」
http://www.hanadonya.com/news/flower-recipe.html

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□ ダニエル・オスト氏のスクール 日本で開校へ 【花卉園芸新聞4月1日号】
http://www.danielost.jp/index2.html

ベルギーの著名フラワーデザイナー、ダニエル・オスト氏が日本で毎年セミナーを行う「DANIEL
OST インターナショナル日本」と、同氏の花に関する活動をサポートする「Ostの花倶楽部(フローラル・ソサエティ)」が設立された。
スクールは特定の校舎で開校する形式ではなく、日本での年3~4回のセミナーとベルギーでの特別セミナーを行い、各セミナーの履修難易度により単位を設定し、目標単位を履修した生徒には、ダニエル・オスト名義の「修了証」が授与される。同スクールの目的は技術、知識、思考をオスト氏本人から学び、彼の「花への思い」を学ぶこととしている。
また、花倶楽部は「花の文化を楽しむ会で、花を通して一般教養を高め、会員相互の研鑽と親睦をはかるとともに広く西と東の文化交流を行うことを目的とする会」で、昨年から会員募集を開始。正会員(入会金5000円、年会費1万円)は、オスト氏と各界著名人が対談する文化セミナーや、パーティ等に参加できるとのこと。
1月23日~26日には、東京のベルギー大使館でスクールの準備セミナーとして、オスト氏の来日セミナーを開催。28日には同所でベルギー王国大使、音楽家の東儀秀樹氏などをゲストに迎えて花倶楽部の設立レセプションが行われた。今後もフラワーデザイナーだけではない、多岐にわたる分野の人々との文化交流も期待されるとのこと。

● 昨年6月のベルギー大使館でのレッスン・セミナーのようす
http://www.keisho.jp/2011/06/post_234.html
http://natureroom.exblog.jp/12728060/
http://ameblo.jp/chanchikku/entry-10912991640.html

● 1月末のベルギー大使館でのインスタレーションのようす
http://www.jkn-tenorissimo.com/?m=201201&cat=7
http://d.hatena.ne.jp/LAVANDNOUS/20120129/p1
http://blog.lisola-di-m.com/?eid=118
http://ameblo.jp/floral-salon/entry-11145448674.html
おまけ
http://blog.goo.ne.jp/champdesoleil_1976/e/109322c761d77f25eafe563d735b82ae

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□ バラの画家ル・ドゥーテの「バラ図譜」全169作品、まとめて公開! 上野の森美術館

6月はバラの季節になりそうです。バラの画家ル・ドゥーテの「バラ図譜」の全169作品が、まとめて公開される貴重な機会! 6月の上野の森美術館にて 6月6日から25日までです。

http://www.connoisseurs.jp/exhb_rdt12_ueno_no_mori.htm
http://www.eventsankei.jp/redoute_rose/

● 「ベルサイユのばら」という名前のバラが発売へ。5月の西武ドームで初公開
http://www.chibanippo.co.jp/c/news/economics/74452

京成バラ園芸(八千代市)は、新種のバラ品種「ベルサイユのばら」を発売する。フランスのバラ育種メーカー・メイアン社が、少女漫画「ベルサイユのばら」にちなんで名付けた。5月に西武ドーム(埼玉県所沢市)で開幕する国際バラとガーデニングショウで世界初公開する。
フランス国内でも漫画「ベルサイユのばら」は知られているといい、連載開始40周年を記念して「ありそうでなかった名前」(同社)のバラが誕生した。作者の池田理代子さん監修の下、漫画の「気高く壮大な愛の世界」を表現した。
今月100苗限定で先行予約を受け付けたが、2日間で完売する人気ぶりだった。5月中に京成バラ園芸のガーデンセンター(八千代市)で店頭販売を開始する予定。
『ビロードのようになめらかで、つややかな輝きを帯びた真紅の大輪花は、まさに情熱的な「ベルサイユのばら」の世界そのものです。一輪でも、凛とした気品と他を圧倒する華やかさを感じさせて見ごたえがあり、まさに「バラの中のバラ」。庭の中で女王の存在感をはなちます。 明るさと深みを兼ね備えた赤色は、誰もが求める真の赤バラといえるでしょう。うどん粉や黒点病にも強く、丈夫で育てやすいバラです。株が小さいうちはやや細立ちですが、大きくなるにつれ、花つきがさらによくなります。』
http://ec.keiseirose.co.jp/item/detail/09683

*ベルばらの日は8月29日
http://www.ffortune.net/dance/kageki/verbara.htm

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□ 何気ない日常に 投書欄から

● 心は生きている 毎日新聞3月27日  左合美津62 東京都品川区 自営業

息子が勤務先から黄色の小さな花束を持って帰ってきました。3年前に小学校の教員になり、初めて6年生を送るお別れ会でもらった花束です。仏壇に供えると、57歳で亡くなった夫が写真の中でほほえんでいます。
夫は、息子が教壇に立つ姿を見ずに5年前に心不全で急死。途方に暮れましたが、息子は何回かの挑戦で、東京都の教員に採用されました。
夫は物知りで、子どもたちが小さいことから、いろいろなことを教えていました。
チョウ好きが高じて登山が趣味となり、息子が3歳になると、家族で行くようになりました。毎年夏の登山は12年間続き、子どもたちは体力がつくと、3000メートル級の山にも何回か登りました。
山へ行く途中に天候の見方、植物や昆虫の名前、山でのマナー、地図の読み方などをどんどん教えます。ほかにも、平家物語の暗唱、百人一首といろいろです。
息子は今では父親から受け継いだ知識を小出しにしながら、学校の授業に役立てているようです。
朝、花の水を取り換えながら思いました。命や思いを引き継ぐって、こういうことなのかしらね。夫の心は生きていると、5年たってようやく感じることができました。
娘や息子に私の命も引き継いでもらえるように、しっかり生きていかなければと思っています。
写真の横に飾られた黄色の花が、ポッと明るさを増しています。

● 花好き同士  東京新聞3月28日 井上米子63 東京都豊島区

春の彼岸入りの十七日は朝からあいにくの雨だった。私は昼前に花束を抱えて、去年八十七歳で亡くなった母のお墓参りに行った。たぶん私が一番乗りだろうと思っていた。
ところが、墓前に立つと、すでにお供えの花のほかに桶にも母の好きだった薄紫色のスイートピーとカスミソウが手向けられていた。誰だろうと驚いたが、それよりも心遣いに胸が熱くなった。弟夫婦だろうか、それとも叔母だろうかと墓前の花を見つめながら考えをめぐらせた。
意外にも母の知人のKさんであることがわかった。私と変わらないくらいの年齢の方で、草花好きなKさんは母の庭の手入れや梅酒作り、梅干し漬けのお手伝いをしてくださっていた。
血のつながりもない、お友達としては年が大きく離れているものの、今もこうして母をしのび、雨の中、いの一番で母の好きな花を手向けてくださったKさんのやさしさが心に染みた。

● 自分流葬儀を生前予約した 無職 梅原明82 東京都葛飾区 【毎日新聞3月29日】

日本人の葬儀費用は平均231万円で世界一。墓まで設けると500万円もかかるという。かくて都会では、通夜、告別式などの葬儀を行わない直葬が2割を超えるようになったと聞く。
この時代の変化に対応して、自分に相応の葬儀の生前予約がマスコミでも取り上げられるようになり、葬儀はビジネスとなった。小売業大手のイオンが葬儀事業に参入して、お坊さん派遣までやり始めるご時世である。
私も。いわば末期高齢者になって、貧しいなりに相応の生前予約を考えた。三十余年前に心臓発作で入院し一命をとりとめたとき、寺の檀家となり寿墓(生前墓)を建立、葬儀社の会員にもなった。そして、葬儀の新時代を確信して家族葬をするため、寺や葬儀社と何度も話し合った。約一ヶ月後、寺と葬儀社との間に生前予約確認書を円滑に交わすことができた。金額は約100万円である。
私も家族も納得の自分流葬儀である。高齢核家族時代に必要な“終活”と考えている。

* 被災地でもあの日からまた一年後の花が咲き始めています。
● 花の思い出胸に登山 福島 【毎日新聞3月29日】
津波被害を受けた海岸部を山頂から望める鹿狼山(かろうさん・新地町)の追悼登山に参加したいわき市の看護婦、門馬スエ子さん66「津波にのまれて行方不明になっているおいの妻、新川由布子さん(当時60歳)が早く見つかるよう、祈りました。ここは、震災前、登山が好きだった由布子さんが登った山。由布子さんの写真をリュックサックに付け、由布子さんを思いながら歩きました。昨年4月末、由布子さんの家の様子を見に行ったら、土台しか残っていませんでした。だけど、庭だったところにアイリスが1輪の紫色の花を咲かせていました。花を育てるのが好きだった由布子さんも、どこかで生きていてほしいのですが・・・。今も行方が分かりません。今月中旬には、由布子さんからもらって育てたクリスマスローズが、自宅の庭に白い花を咲かせました。これからも、由布子さんはじめ、津波で行方が分からなくなっているみなさんが早く見つかることを願い続けます。」【三村泰揮】


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□ 清順さんのサクラプロジェクト たくさんの感動をありがとう
http://blog.hanau.jp/

● 有楽町ルミネに全国各地の桜が集合 気持ちをひとつに “桜を見上げよう” sakura project(東京)

3月22日から25日まで開催された。「sakura project」。有楽町のルミネに沖縄から北海道まで、日本中からサクラが集められた。企画を立てたのはクリエーターの箭内道彦氏。指揮を執ったのはプラントハンターの西畠清順氏。開花状態もすばらしく、8メートルのサクラの「オブジェ」やみんなが書いたメッセージは多くの人の心をひとつにしていました。週末は非常に気温が低くて花は最期までよい状態でした。「今年だけは、ぼくらのために咲いてくれたと思ってもいいよね」っていう箭内さんの言葉が心に残るすばらしいプロジェクト。テレビでも放映されましたが、ぜひ、西畠清順氏がサクラを集めるメイキング映像をごらんください。
http://www.lumine.ne.jp/yurakucho/sakura/index2.html

清順氏は、トラックを連日走らせてサクラを集めていきました。その提供してくれた方々が有楽町まで見に来てくれたことがとてもうれしかったと書いています。
http://from-sora.com/news/news/71/
● 清順氏 自身によるプロジェクトのとりくみのまとめ 「sakura project 人生レベルの2ヶ月間」
http://blog.hanau.jp/article/54707926.html

● 清順氏は、昨年の3月、九州新幹線全線開通の記念イベントで九州全域から桜を集めて飾るというイベントに関わっていた。残念ながら開業日と震災が重なり、関連イベントが中止されてしまったが、そこで得た経験は、すべて今回の桜に生かされた。

なに大切なものをシェアするということは、価値あるものを自分で集めるということなんだと気づかされるイベントでした。シェアするということと集めるということは同じこと。そこに豊かなメッセージを盛り込めるのか、ただのモノになってしまうのかは、ひとえにお花屋さんの姿勢にかかっています。


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□ 「伝承の桜」植樹 桜並木プロジェクト 震災後1年の3月に

東京の生花店・花卸などが中心となり、立ち上げられた桜のプロジェクト「桜並木プロジェクト」は、この3月に最初の植樹を行った。このプロジェクトでは、震災で津波被害を忘れないように「伝承する桜」を植樹する。
植樹のようすを伝える動画
http://www.youtube.com/watch?v=r0gE60sG5Jg
今後の植樹予定
http://sakuranamiki.jpn.org/archives/1371.html
4月6日まで東京・丸の内でチャリティイベントを開催中。
http://sakuranamiki.jpn.org/archives/1351.html

● 津波の到達点沿いに桜を植えていくその他の活動 陸前高田市の「桜ライン311」
http://sakura-line311.org/

「桜ライン311」: 桜ライン実行委員会では、2011年3月11日に発生した東日本大震災を風化させないために、陸前高田市内に桜の木を植樹する活動を行います。継続的な活動を実現するため、様々な形でのご協力をお願いしております。
* 2012年春の植樹
http://sakuraline311.blogspot.jp/
4月2日の東京新聞で詳しく紹介されています。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2012040202000062.html

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■ このNews letterは、すべて新聞・雑誌・ウェブなどの公開情報をもとに制作しています。
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■ 編集後記
○ 石油価格が高騰しています。生産者の元には毎週のように重油の値上げのお知らせが届いているそうです。日本の原発がすべて停止し再稼働が問題になっています。経済と暮らしが日々せめぎ合っているかのようです。問題はたくさんあって、それらが関連し合い、少しもよい方向に進んでいるようには思えません。そんななかで、今年、日本は空前の「サクラ」ブームになっているようです。つかの間の時間、「今このとき」を大切にしたい、みんながそういうふうに思いたいのかもしれません。
今年、大リーグの開幕戦が日本で行われ、イチロー選手がアメリカに渡って以来、日本で初めて公式戦を戦いました。開幕戦のあと、恐ろしい緊張感を味わったと話していました。来日直後にもイチロー選手は「後にも先にもこの2試合しかないだろう」と語っていました。「一生に2試合しかないですから…。それは、過ぎたときにあっという間だった、というものに間違いなくなるので、瞬間を刻みたいという思い。もちろん、ここに足を運んでくれた人も、同じ思いだと思うので、なるべくそれを共有したい、という思いですね」と話しています。
○ とっておきの情報やご感想をメールでお寄せください。< greenwingsjapan@gmail.com >
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