ニューズレターNO.0089

■■■■■■ グリーンウイングスジャパン・ニューズレター ■■■■■■■

———————————– 2012.03.01号【No.0089】第9~11週目

発行元 株式会社グリーンウイングスジャパン < http://www.greenwings.jp/ >

【 お知らせ 】

●2月24日(金)の朝に、世田谷市場仲卸「千政」さんの店頭で商品紹介とデモを行いました。当日の様子を「facebookページ」にアップしてありますのでごらんください。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.240317329395065.54862.211745682252230&type=1
●2月17日午後に 浜松生花地方卸売市場さまにてGWJの商品紹介と朝山和代さんのデモを行いました。こちらもごらんください。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.235189956574469.53458.211745682252230&type=1

GWJでは、1月に「facebook内にfacebookページを開設いたしました。画像を用いたよりスピーディでタイムリーな情報提供をおこなってまいります。フェイスブックに登録されているみなさまの「いいね」をお願いいたします。

GWJ————————【 3月上旬 】———————–GWJ

3月1週目 東日本大震災一周忌の追悼式典が全国で行われる。花の需要期につき注意が必要。
3月2日(金)~4日(日) 神戸花物語 デュオ神戸「デュオドーム」
3月3日(土)桃の節供(上巳)ひな祭り
3月3日(土) JFIトレードフェア2012春(豊明花き)
3月6日(火)~8日(木)フランチャイズショー2012 街づくり・流通ルネッサンス展「JAPAN SHOP」「建築・建材展」「リテールテック・ジャパン」「IC CARD WORLD」など同時開催 (東京ビッグサイト)
3月8日(木)国際女性デー ミモザの日
3月10日(土)さぼてんの日
3月11日(日)東日本大震災から1年
3月14日(水)ホワイトデー
3月17日(土)彼岸の入り
3月20日(火)春分の日
3月22日(木)彼岸明け
3月23日(金)JELFAセミナー(東京・八重洲北口)
4月8日(日)イースター(復活祭)
6月10日(日)フローリスト・レビュー・ファイナル(東京)
7月10日(火)・11日(水) ブライダル産業フェア2012 in東京(東京ビッグサイト)

●【3月のモチベーション・テーマ】http://www.nnh.to/03/
○ 春一番、春の花、菜の花、桃(ひなまつり)、桜の開花、ミモザの日、さぼてんの日、東日本大震災慰霊の日、ホワイトデー、カラー、彼岸、春の苗もの(花壇苗等)販売、卒業式、入学式、離任式、謝恩会、退職祝い、引越祝い。
●【3月の歳時記と物語】http://www.pleasuremind.jp/COLUMN/COLUM013.html
●【二十四節気と雑節など】 http://bit.ly/A9kREf http://www.nobi.or.jp/calendar/24.html

○ 【 啓蟄 】けいちつ 3月5日(月) 陰暦2月の節で、陽暦では3月5日か6日。啓蟄啓戸「蟄虫(すごもりむし)戸を啓(ひら)く」の日のこと。地中で冬眠をしていた虫たちが姿を表わす頃とされている
○ 【 春分 】しゅんぶん 3月20日(火) 陰暦2月の中で、陽暦では3月20日か21日。この日、太陽黄経は0度となり、昼と夜との時間は等しくなる。この日を中日として前後それぞれ3日、すなわち7日間が春の彼岸である。この日を境に徐々に昼が長くなり、本格的な春が始まる。
○ 【 清明 】せいめい 4月4日(水)陰暦3月の節で、陽暦の4月4日か5日。「万物ここに至りて皆潔斎にして清明なり」関東から 西の地方では桜が見ごろで、南の国からは、そろそろツバメの渡りの便りも届く。

●【六輝(六曜)カレンダー】http://zexy.net/man/rokki/cal/2012/
大安の土曜、日曜、祝祭日等  3月20日(火・祝)、3月24日(土)4月29日(日)

● 花卉園芸新聞 年間購読窓口(見本紙請求先)
http://www.kakiengei.jp/guidance/shinbun.jsp
● 誠文堂新光社 「フローリスト」「農耕と園芸」直販サイト
http://www.seibundo-shinkosha.net/
● 花きをとりまく情勢に関する基礎資料
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/f_kentou/pdf/sanko.pdf
● 東京都中央卸売市場 東京都の花き5市場の取引統計
http://www.shijou-tokei.metro.tokyo.jp/index.html
● 日本農業新聞「netアグリ市況」 全国7市場 市況など
http://www.agrishikyo.jp/
● 政府による「平成22年度花き日持ち保証販売実証実験事業の概要」PDF
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/pdf/himochi.pdf
● 大田花き花の生活研究所 http://www.otalab.jp/

GWJ———————【 ニュースIndex 】———————–GWJ

◆ 「ラニーニャ現象」2月初旬の寒波と降雪は、3月のお彼岸まで響く 仕入れは早めの対策を
◆ 2年目の「フラワーバレンタイン」で初めてわかった潜在的な需要と明確なターゲット
◆ シベリア永久凍土で発見した3万年前の植物化石?から再生に成功したロシア研究チームの成果
◆ 「母の日」受注開始さらに早まる さまざまな商品が「季節感」のなき「早割り」競争へ

GWJ——————–【 ミニ・クリップIndex 】———————GWJ

□ 日照量と厳しい管理で高品質を誇る「淡河のチューリップ」(兵庫県・神戸市北部地域)
□ 今年も「すずらん」の出荷 始まっています 北信州みゆき 根つきのため日持ちがよいと好評
□ 「りんどう」の岩手県、西和賀町には、おもしろいビスケット料理があります!ぜひ召し上がれ!
□ 大田花き「花の生活研究所」のフェイスブックページができました
□ 「Runルン」、パレス化学から新商品登場! あの水揚げ促進剤の独壇場を崩せるか?
□ 入学式のスタイルは、やっぱりAKB! 制服スタイルに似合う花束は?
□ 「ラウンド型で長いラッピングの贈呈用花束」がトレンドになっています
□ 「第4回全国花業界若手の会」アンダー45歳 若手の交流会 名古屋で開催
□ JELFAの「花元気CS認証プログラム」展示会で発表、セミナーは3月に開催
□ フリーペーパー「hanafuri」第3号「椿特集号」が発行されました
□ フローリスト・レビュー2012は2次審査へ
□ 世田谷市場(東京)で4月に「第5回世田谷カップ」開催
□ ケニアのオセリアン社は、国連環境プログラムを積極的にけん引する
□ ニッポンの「スヰートピース」物語と荒木石次郎のこと  宇田先生
□ 「象の耳」と呼ばれる胡蝶蘭ってどんなの?
□ 仏教三大樹木のひとつ「無憂樹ムユウジュ」が開花 東京神代植物園の温室で
□ アイビーの葉そっくりの付箋紙 (日経MJ2月24日)日米友好の桜記念切手、日米で発行
□ 「清順さん」 世界中の植物集め庭造り  【日経MJ2月29日】
□ ゴーヤもいいけど、やっぱり、「トマト」でしょう! メタボに効果「トマトには使命がある」
□ 水をあげるとサラダのできあがり 老舗水道会社がつくる「グロウサラダ」葉物野菜栽培キット
□ バラのトゲ取り、お祝いスタンドの足をまとめるストレッチ・フィルムのことなど
□ オンワード樫山 「J-PRESS」広告傑作選 プレゼントなんかいいの、と言われたら・・・
□ ジャパンアグリバイオ社のグループ 「+」マークのバラ育種会社「レックス」社を買収
□ 大田花きが南関東市場に株式譲渡へ 神奈川方面へのネットワーク期待
□ MPS(本部オランダ)で公園認証始まる。日本からの提案がきっかけに
□ 朝山和代さんと訪ねるオランダ・ベルギー・フラワーツアーのご案内
□ ダニエル・オスト氏と歩くヨーロッパツアー企画 名港フラワーブリッジ
□ JFMAの欧州研修トレンドツアー(フロリアード視察)の募集始まっています
□ お疲れ様でした! 千葉大学園芸学部の 安藤敏夫教授は、今年の3月で退官されます
□ 淡島千景さんの葬儀しめやかに 共演者ら350人参列
□ 「ナマポ」「ナマポビジネス」という時代のキーワード
□ 花をテーマにしたアートの展覧会 東京上野・国立博物館、千葉佐倉市・川村記念美術館
□ 小説「花いくさ」 池坊の初代専好さんはいかにして利休の無念をはらすのか?

GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

◆ 「ラニーニャ現象」2月初旬の寒波と降雪は、3月のお彼岸まで響く 仕入れは早めの対策を

年末から年始にかけての低温、降雪により、花の凍結や苗の成長遅れが3月の出荷に影響を与えそうです。このような状況により輸入会社にも数多くの問い合わせ、注文が来ています。早めの発注をお願いします。

● 第9週目(今週)までにお彼岸の手当を 大田花き磯村社長
http://www.otakaki.co.jp/blog/ceo/archives/2012/02/27.html

* 今年は寒かったから、露地花のように積算温度で土が温まってきて花が咲くものが遅れ気味だ。
* 温室のものは日が長くなって咲き始めてきた。
* そこで第9週の2月末の今日の月曜から量的にも3月の立会いとなってきた。
* 3月は12月と同様、1年で最も消費が増える時期だ。卒業式が今週から始まり、雛祭り、8日の国際婦人デーでミモザアカシア、結婚式も始まって、3.11そして3.14のホワイトデー、次の土曜は17日お彼岸の入りで、20日がお中日で休日。それが終わると大学の卒業式が本格化して離任式や結婚式など、花き業界は忙しすぎてうれしいやら何やらであっという間に過ぎていく。
* こんなに見える需要がしっかりあるのだが、花き業界で忘れてはならないのが、需要に合わせて供給サイドで極力普段の価格で良いものを届ける努力だ。
* 3月になって花を必要としているからといって消費者は高くても良いと思っているわけではない。賢い消費者、価値を見出す消費者、この2つの買い方を消費者はする。
* 花好きの人は、どんと買う。しかし、花も普通の消費材と同じように考えている人は量は買うが、或いは頻度を増して何回か3月のうちに買うが、高かったら違う店に行く。
* この様に、花においても普通の消費行動をするのが3.11後の日本。日本人は消費の面でも変わった。自立した、四季折々の祭事や人との繋がりを大切にする日本人が消費者だ。
* 幸い今年は沖縄産の菊類が2010年よりも5%程少ないだけの出荷量が確保出来ているという。こちらは寒かったが、沖縄は例年通りの天候で生育も順調だという。消費者やお花屋さんに安心して、3.11やお彼岸の花を使ってくださいと言える。
* これだけ多岐に渡る消費が3月にあるわけだから、定番で使われる切花・鉢物・苗物などは可能な限り契約取引で事前に手当てしておくのが良いのではないかと思う。
* 小売店の皆さんは今利用している市場に相談し、今年は何が少ないかどうか把握しておくことも必要だ。例えば、去年は3.11でチューリップの切花など超安値で生産者は球根代にもならずに大赤字だった品目がある。そういうものはさすがに今年は生産が少ない。
* 沖縄が菊類を今年もしっかりと出荷してくれるのも農協がそれぞれ農家に金銭面、苗の手当て、また精神的にも的確な援助がなされた為だ。そういうことを市場は把握しており、是非とも間際になってあわてない様、消費者に迷惑がかからぬ様、小売店は仕入先の市場に早く生産状況を聞いて仕入計画を立ててもらいたい。今日から3月の需要がいよいよ始まった。まだ仕入れ計画を立てていない人は今週中にお願いしたい。

【 花桃、菜の花品薄 ひな祭り花材 補充買いも 】 (日本農業新聞2月28日)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=12796

* 3月3日の「桃の節句」を控えた27日、関連花材の仕入れがピークを迎えた。主力の花桃と菜の花は寒さの影響で品薄感のある取引。卸売会社は「今年の節句は週末のため、小売りからの引き合いは強い」とみる。
* 東京都中央卸売市場大田市場では27日、花桃の価格が1束(3~5本、中値、相対)560円となった。不作傾向で高値だった前年を260円下回ったものの、10年の価格は54円上回った。同日の入荷量は約16万8000本で、取引が集中した前年同期よりは1割少なく、10年比では3割多かった。
* 花桃の主力産地であるJA全農さいたまによると、2、3月の出荷量は約1900ケース(1ケースは、L級で50束、M―1級で80束)を計画する。猛暑の影響で花芽が少なく不作となった前年と比べると、4%多い水準だ。担当者は「これまで取引のなかった卸売会社から注文の問い合わせがある」と全国的には品薄感がある点を指摘する。
* 菜の花も高値だ。27日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1本33円と過去3年で最も高い水準となった。仕入れのピークが同日とみて、産地からの出荷が多かった。販売量は約25万本と前年比1割増となったが、「品薄感があり、引き合いは強かった」(卸売会社)と話す。
* 主力のJA和歌山県農の桃の節句前までの出荷計画量は30万本と前年比1割減で、平年作だった10年と比べると3割少ない。担当者は「産地では過去に経験のない寒さとなった」と2年続きの不作を嘆く。卸売会社は「丈は通常は50センチを超すが、今年は40~50センチと短い」という。
* 仕入れのピークは27日だが、今年の桃の節句は土曜日に当たるため、市場関係者の間には、29日の取引も補充買いの動きが出るとの見方がある。

● 房州でも凍結被害 菜の花・桃 第一花き 松本取締役
http://163.139.215.98/Blog/2012/02/post-350.html

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◆ 2年目の「フラワーバレンタイン」で初めてわかった潜在的な需要と明確なターゲット

今年の速報結果 努力に応じて大幅な成果があった JFMA小川会長
http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=2074
*無料配布など努力に応じた成果があった。首都圏、大都市、地方、いずれも成果を上げている。

映画館での手応えも インパック守重社長
http://impack.keikai.topblog.jp/blog_detail/&blog_id=7&id=11
当日の様子をリサーチ JFMA松島専務理事
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1336
● 男性から女性へというテーマから明確になったキャンペーンの性質と攻め方 JFMA小川会長
http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=2075

* 「FVはチョコレート業界と競合しない」「ターゲットは明確に違う」

花業界以外の競合は明確に見えているだろうか? 反対意見や大いなる懸念の背後には、大まかにいうとふたつの理由があった。
ひとつは、競争相手の「チョコレート」に対抗することは極めて困難だという考え方。しかし、この考え方の盲点は、「バレンタインデーを花贈りの日」とすることに対して、チェコレート業界を競合とみなしたことだろう。たしかに、初年度(2011年度)は、チェコレート販売のキャンペーンを展開している百貨店は、フラワーバレンタインを大々的に実施することをやや渋った感じがあった。ところが、実際にやってみると、チョコレートは競合ではないことが分かった。なぜならば、フラワーバレンタインが対象とする顧客は、若い男性だったからである。チョコレートの顧客は女性である。両者のプロモーションのターゲットがもともと違っていたのである。
FVへの反対意見や懸念についてのふたつ目の理由は、『新しい物日』を作るために派手なことをしなければならないと考えたこと。いまの時代は、多額のお金をかけなくとも世間の注目を獲得できる手段がある。FVの結果をみると、キャンペーンの告知は、基本はネットとパブリシティだけ。プロモーションにかけたお金は、二年間ともにトータルで1千万円程度の予算だった。

* 二年目のフラワーバレンタインに関しては、まだ、認知率や購買率などの結果が明らかになっているわけでないが、低予算にもかかわらず、キャンペーンの効果は間違いなく出てきている。なによりも大切なことは、「チョコレートは競合ではないこと」がわかったことである。したがって、業界を超えたコラボレーション(提携、連携)という切り口から、来年度以降も、さらに打つ手はたくさんあるように思う。

* 来年は輸入の手当も本格化すべきでは
http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=2074

*「バレンタインの課題は、花の供給」(ある市場の営業担当者)。『2月上旬から、国産バラの価格が高騰している。「輸入バラは、(グローバルなバレンタイン需要で)新興国に買い負けていた」(担当者)。』
『大手専門店チェーンは、きちんと売り上げを伸ばしていた。だから、中長期的には、フラワーバレンタインのキャンペーンが成功すれば、海外産の商品を加えて、花の供給は自然に需要についてくるだろう。』
『欧州では、バレンタインの花需要が低迷している、というニュース』『海外に買い負けているのは、まだ日本のバレンタインに向けて、輸入商社や花市場が本格的に企画を動かしていないからなのではないのか?』

※ 買い負けているというよりは、まだ輸入会社が本格的に手当をしていないことと飛行機の輸送便確保の問題などの要素が大きい。欧州の経済危機の状況もあり、来年以降の様子によっては輸出側から日本へのアプローチが始まるかもしれない。そうなったときに国内生産者のモチベーションはどうなるだろうか。

● 大田花き磯村社長「成長のためには潜在需要の掘り起こしが欠かせない」
http://www.otakaki.co.jp/blog/ceo/archives/2012/02/20.html

* 大切なのは、「潜在需要」。これを具体的にこの世に生み出す。そういう創る仕事を来期徹底的にしてやっていきたいと思う。何事もチャレンジすることはワクワクするものだ。
* 成熟社会の日本において何が大切か? 私は「潜在需要」に的を絞ることにしようと思いたった。
* 事業計画を考える上での「潜在需要」とは、大田花きの事業において、どんな業態の小売店が伸び、どの会社・生産地が具体的に伸び、どの花が伸びていくか、可能性のある取引先との「取引ではなく取り組み」を行いサプライチェーンを形成していく。それも集中して行うことだ。中核市場としての役目を考えたとき、そして、首都圏の地域市場としての役目を考えて、大田花きは仲卸や地域市場と協業し、地元であれば直接に、小さくても味があるその分野No.1のトップフローリストと花束加工業者・量販店の2つのカテゴリーに特化し、人・物・金・情報の投資を積極的に行う。そして、それによって自社の繁栄を勝取る。こうすることにした。
* 切花、鉢物、或いは植木もそうだが、少子高齢化の日本にとって花と緑の「潜在需要」は多い。ますます潤いのある生活には花と緑の出番が多くなっていくことだろう。


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◆ シベリア永久凍土で発見した3万年前の植物化石?から再生に成功したロシア研究チームの成果

● シベリアの3万年前の永久凍土から種?を発見、花を咲かせることに成功。
※タネを蒔いて育てたというわけではない。DNAの採取・培養。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012022100386
● スガワラビランジは北海道に自生する希少な高山植物 レッドデータブックに記載されたこともある。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120221-OYT1T00953.htm
● 3万年前というとマンモスが歩き回っていた時代だそうです。
http://www.asahi.com/science/update/0221/TKY201202210481.html
「化石は、地下38メートルに埋まっていた。氷河期のリスがエサをためていた巣穴から見つかった。状態が良い化石を選んで、めしべの組織の一部を採取、培養して育てたところ、1年後に白い花が咲いた。」リスの巣穴で発見した化石化しためしべの組織細胞からDNAを採取・培養し1年後に開花、それを交配して種をとれるところまで確認。このほど発表したという。

● 絶滅種の復活はありえるのか
*植物も生きた細胞が必要(化石ではない)
http://www.jspp.org/cgi-bin/17hiroba/question_search.cgi?stage=temp_search_ques_detail&an_id=1229&category=mokuji
*マンモスのDNAと象のかけあわせ実験
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/850572.html
*永久凍土で凍ったままの大腿骨から骨髄採取
http://zimbabwean.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
*卵殻に含まれるDNA
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2708071/5469428

 

● 【 2008年6月 2000年前のナツメヤシの実から苗を再生 】
約3万年前のナデシコ科植物、(日本に自生するスガワラビランジ)のニュースに関連して、2000年前のタネから苗を再生したという事例がありましたので、ここにニュースをリンクします。

●2008年6月ごろのニュースです。再生に成功したのはイスラエルのハダーサ医療機構の研究者ら。「マサダ要塞」では、ローマ軍に包囲されたユダヤ軍が的の捕虜になり辱めを受けるよりも死を選んだ聖地となっている。

***********************

紀元前73年に反ローマ勢ユダヤ人による集団自決が行われことでも有名なイスラエルにあるマサダ要塞の遺跡から発掘された今から2000年前のものと見られるナツメヤシの木の実が発芽し1メートル以上の高さに成長していたことが 12日、イスラエルの医療機関の発表により明らかとなった。
この木の実の栽培に成功したのは、イスラエルのハダーサ医療機構(Hadassah Medical Organization)の研究グループ。
木の実はマサダ要塞から発掘された後、放射性炭素年代測定法により2000年前の ものであるということが判明。さらにDNAを使った分析によりナツメヤシの現在種には 含まれていない遺伝子構造をもつ、古代の絶滅種であるということが判明していた。
栽培を続けているハダーサ医療機構では、2000年前にマサダ要塞で立てこもって ローマに最後の抵抗を試みたユダヤ人が食料として蓄えていたナツメヤシの実が、今ここにこうして成長を遂げている姿を見るのは実に感慨深いと述べている。

http://blog.livedoor.jp/kiwahori/archives/51311492.html
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● 日本の植物相は多様。ヨーロッパが貧相なのは氷河期とアルプスが関係している
http://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/0710.html#080124

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◆ 「母の日」受注開始さらに早まる さまざまな商品が「季節感」のなき「早割り」競争へ

早くも「母の日」商戦が始まっている。ダイエーは2月9日から受注開始(昨年より1日早い)、イオンは3月1日からギフト受け付けを開始(昨年より9日早い)。こうした季節商戦の前倒しは母の日に限らず、おせち料理やクリスマスケーキ、ランドセルなどに共通しているという。ネットショップが前倒しすると実店舗も競って早める傾向がある。消費者にとって早く注文すると割引や特典がつくなど利点もあるが、季節感がなくなると戸惑う声も売る側自身からあがっている。【読売新聞2月27日】

● 母の日の贈り物や正月のおせちなど「季節物」の商戦を、小売り各社が何か月も前から始める傾向が強まっている。背景には、パソコンで検索すればいつでも買いたい商品が買えるインターネットショップの存在がある。(畠山朋子)
● 今年の母の日は5月13日だが、大手スーパーの店頭では、すでに商戦が始まっている。
● ダイエーは、昨年より1日早い今月9日に母の日ギフトの予約受付を始めた。4月26日までに申し込むと12品目が6~21%割引になるほか、早期予約限定の商品もある。早期予約割引は2009年からで、開始時期が年々早まっている。
● イオンは、昨年より9日早い3月1日から、母の日ギフトの受け付けを始める。「今すぐ購入しないにしても、できるだけ早く消費者の目に留まるようにしておくことが大切」(広報)という。
● こうした季節物商戦の前倒しは、母の日に限らず、おせち料理やクリスマスケーキ、ランドセルなどに共通した傾向だ。イトーヨーカ堂は、1月24日に夏向けの機能性肌着の販売を始めた。
● 小売り各社が季節物商戦を先へ先へと急ぐのは「ネットショップの成長を意識している」(大手スーパー)ためだ。ネット上では、消費者は思い立ったときに商品を検索すれば、数か月先の配送予約をすることもできる。特に季節物は、消費者一人当たりの購入数が限られるため、ネットショップに需要を奪われれば影響が大きくなる。

● 経済産業省の推計によると、国内のネットショップ市場は2010年に7兆8000億円と、百貨店売上高(6兆2921億円)を上回る規模に成長した。
● ネットショップでは、商品の展示スペースに制約がないことや、他ショップとの比較が容易な分、季節物商戦の前倒し傾向がさらに顕著だ。
● ネット通販サイト大手「楽天市場」のショップでは、1月中旬から母の日の商品予約受付が始まっている。産地直送の果実や野菜を扱うネットショップ「産直食卓」は今年、8月におせちの予約受け付けを始める。
● ただ、ネットショップ関係者からも「季節物に重要な『季節感』がなくなるような売り方で本当にいいのか」と戸惑う声も上がっている。どこまでなら消費者の支持が得られるのか、試行錯誤が続く。

※事例: おせち=百貨店、スーパーでは9月から予約受付も。ネットショップ「産直食卓」では8月から。 ランドセル=2011年はニトリやイトーヨーカ堂、イオンが8月に発売。家族の集まる夏休みを狙った。 母の日=ダイエーは2月9日から予約をスタート。イオンも昨年より9日早い3月1日から。 夏向け機能性肌着 イトーヨーカ堂が、昨年より11日早い1月24日から販売開始。ユニクロも2月13日から。

※ コンビニでも2月3週(2011年第8週め)に母の日カタログを置き始めている。プリザーブドフラワーにトレンドが移りつつある。
http://blog.goo.ne.jp/takigikoru/c/489b88f41029379a058bd1ef098a89da
http://ameblo.jp/sevens711/entry-11172211711.html
※ ディノス・フジテレビ系は2月22日(2011年第8週め)から母の日ギフトスタート
http://www.excite.co.jp/News/release/20120222/Prtimes_2012-02-22-3084-113.html?_p=2

● ダイエー「母の日」サイト
http://www.daiei.co.jp/mother/
● イオン 「母の日」サイト
http://www.aeonshop.com/mothersday/

GWJ——————【 ミニ・クリップ 】——————-GWJ

□ 日照量と厳しい管理で高品質を誇る「淡河のチューリップ」(兵庫県・神戸市北部地域)
http://www.ogo-flower.com/index.php
兵庫県神戸市淡河町のチューリップ、関西・北陸など多くの地域で高い評価を得ている産地。関東にもテッポウユリなどを出荷。

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□ 今年も「すずらん」の出荷 始まっています 北信州みゆき 根つきのため日持ちがよいと好評
http://www.ja-kitashinshumiyuki.iijan.or.jp/farming/flower/2012/02/post-376.php

雪国からの贈り物 北信州みゆきの「スズラン」が今年も出荷中。
「スズランは圃場で3年株を作ってから出荷になります。花が小さいのですが、出荷になるまで時間がかかります。写真は秋に掘り上げて、根が絡まった状態をほぐし床に伏せた状態からの成長過程です。床に伏せてから出荷までは35~40日程度温度をかけて出荷になります。」
● 飾り方
http://www.ja-kitashinshumiyuki.iijan.or.jp/farming/flower/2012/02/post-373.php

● 小さな箱への思い
http://www.ja-kitashinshumiyuki.iijan.or.jp/farming/flower/2012/02/post-389.php
その1 小さな箱に「ロマン」や「産地の思い」をつめています
http://www.ja-kitashinshumiyuki.iijan.or.jp/farming/flower/2012/02/post-380.php

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□ 「りんどう」の岩手県、西和賀町には、おもしろいビスケット料理があります!ぜひ召し上がれ!

● 西和賀の朝は「ビスケットの天ぷら」で始まる
岩手県西和賀町の名物は、「りんどう」だけじゃありません。とてもおもしろい、朝食。「ビスケットの天ぷら」は、いかがでしょうか!? これ、とってもおいしそうです。日本文化と花の両面で、これもぜひ、輸出する? ※西和賀ではビスケットがよく売れるという情報いただきました。
http://www.j-wave.co.jp/original/hugchu/special/index.html

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□ 大田花き「花の生活研究所」のフェイスブックページができました
http://on.fb.me/w17YHG

大田花き「花の生活研究所」のフェイスブックページも始動しています。
● 花研ブログ 「切り花の鮮度保持剤の認知度調査」
http://www.otalab.co.jp/blog/2012/02/15/13.html

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□ 「Runルン」、パレス化学から新商品登場! あの水揚げ剤の独壇場を崩せるか?
http://theflowerbiz.blog79.fc2.com/blog-entry-85.html

花の水揚げ促進剤というとスミザーズオアシスジャパン社の「クイックディップ」の独壇場となっている感がありますが、今年に入って、「花の精」のパレス化学から「数秒つけるだけ」という商品が新たなに投入されています。比べてみたい方は、ぜひ、お試しを。

● 松村工芸社のサイトから動画で見る 「ルンする?」
http://www.mkaa.co.jp/run201202214.html
● スミザーズオアシスジャパン社 「ディップした?」
http://www.smithersoasis.jp/floralife/quickdip/index.html

* 中国のバレンタイン「情人節」のようす(パレス化学のブログから)
http://theflowerbiz.blog79.fc2.com/blog-entry-93.html

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□ 入学式のスタイルは、やっぱりAKB! 制服スタイルに似合う花束は?

チェック柄の制服、AKBスタイルに似合う花束ラッピングってどんなものになるでしょうか?

「卒業・入学シーズンを控え、式服商戦が佳境を迎えている。中でも女児の人気を集めているのが、アイドルグループ「AKB48」風のジャケットとチェックのスカートといった“制服スタイル”だ。流通大手のイオンは、カチューシャ(髪飾り)、防犯用ホイッスルなど6点セットを販売。黒を基調としたジャケットにカラフルなミニスカート、胸元のリボン、膝上ソックスのアイドル顔負けのスタイルで、今年は昨年の倍の12種をそろえた。」【産経新聞2月22日】
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120222/trd12022220540010-n1.htm

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□ 「ラウンド型で長いラッピングの贈呈用花束」がトレンドになっています

いくつかの贈呈用花束の事例に、「ラウンド型」が増えている傾向が出てきています。通常、贈呈用では、茎の長い花をまっすぐに束ねてボリュームよくラッピングするものが多いのですが、今、見られるパターンでは、花束がラウンド型になっていること。茎を長く残すこと、派手なラッピングペーパーを長めに巻くこと。このような傾向があるようです。

NHKカーネーション撮影終了お祝いの花束の事例
http://blog.goo.ne.jp/japan5374/e/78b627f816fc24c7f6a09bf336112350
http://kishibura.jp/blog/news/2012/02/post-187.html

ブルーリボン賞の受賞者花束の事例
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120214-00000344-oric-ent.view-000
http://flying-kinko.asablo.jp/blog/2012/02/15/
http://mantan-web.jp/gallery/2012/02/15_13/3.html

● 誠文堂新光社の「フローリスト」3月号は「花束特集」人気店舗の花束、ラッピングをマルハダカにして見せている。ロゴマークのシールが「正方形」が多いのはトレンド?その理由は?!

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□ 「第4回全国花業界若手の会」アンダー45歳 若手の交流会 名古屋で開催
PDFファイル  http://bit.ly/wGW0PR
http://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/215622115197920

3月1日に名古屋で「第4回全国花業界若手の会」が開催されます。
以下、長崎ワイルドプランツ吉村の吉村圭さんがフェイスブックで出した案内です。

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「生産者、お花屋さん、市場関係者、種苗会社等々すべての業界の垣根を越えて始めたこの会も4年目に突入。全国に眠る数少ない若手が出会い、成長し、そして夢を見る会。人との出会いが成長の大きな一歩となります。業界を変える為にはまず知り合う事。地域に埋もれて居ては新しい事はなかなか出来ません。
ぜひ周りの若手を引き連れてご参加の程よろしくお願いします。まぁ、日本で一番高い飲み会になるかもしれませんが(笑)(これだけの為に高い旅費払って全国から来るんですよね)
今回は愛知の名港フラワーブリッジ様で開催!取引無くても商売敵でもまったく構いません!若手なんて少なすぎて敵だ味方かだなんて言ってる場合じゃないんです。
是非訪れて、熱いお話しましょ♪
今回の幹事は福島の矢祭園芸の金澤大樹君。生産者サイドは若手の有名どころはほぼ出席(のはず)。懇親会のみの出席もありです。
制限は45歳以下限定。(ただし、自己申告制。年齢詐称アリw)例年ですと100名越えますが蓋開けてみないと判りません。」
「開催場所までは自分の力で来て下さい。宿泊も当然自分で名古屋駅周辺に確保して下さい!(とらなくてもネットカフェ等はあるんで死ぬ事は無いですが)
毎回盛り上がりすぎて、死亡者続出しますのでほどほどに。(最後は学生時代の飲み会のようになります…笑)下記は幹事金澤君から送られてきた詳細です。

(詳細) 2012年3月1日
場所:名港フラワーブリッジ
時間:13:00開場 本会 オンライン カジノ 13:30~17:30
趣旨:切り花から鉢花、花苗、市場からその他流通に携わる人。生産品目、業種業態での壁をすべて取り払いこれから次の時代を担う世代同士で交流を行い、次のアプローチへの土台を作っていく会。
内容:吉村さんのお話、自己紹介、交流会
会費:2000円(使途:ネームプレートなどの備品の購入、印刷物代、飲み物代等)
懇親会:有 場所:名古屋駅近辺 集合時間:18:30予定 参加費:後日連絡

● 金澤さん
http://www.green-joho.jp/interview/int_index.php
● MPS松島社長も参戦
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1348

● 誠文堂新光社「農耕と園芸」花事放談 大田花き宍戸純氏と昭和花き研究会菅家博明会長による往復書簡連載。生産者のホンネ、市場のホンネ 3月号は、「若手参入と花生産の現場」

* 花の生産者で若手というといったい何歳くらいなのだろうか?と宍戸さん。40~50代でも若手・青年部、ときに60代でも若手なんて呼ばれている。20~30代の就農者は明らかに少ない。20代に会うとおもわずありがとうなんて言ってしまう(笑)。若手生産者は宝。うまくいくように指導している。
* 若手生産者のいいところは決断力と行動力。時代変化に対する適応力もある。先入観や偏見も少なく、売り先のお客様ニーズに素直に答えていく姿勢や改善する姿勢がある。情報発信力もついている。一方で、技術的にはまちまち。よい指導者が必要。
* 人材確保の決め手は儲かること。川上から川下までの連携を構築する。課題は若手のブリーダーが少ないこと。結果が見えないことに投資できていない。将来が心配。
菅家氏
* 経営が成り立っている農家には後継者が育っている。
* 花だけではなく他の農産物や加工含め多角的な経営感覚を持った農家が少なくない。
* 環境を考慮した持続可能な生産に関心を持ち先輩がなしえなかった問題に他産業並みに対応して欲しい。

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□ JELFAの「花元気CS認証プログラム」展示会で発表、セミナーは3月に開催

JELFAはお客様満足を目指すバリューチェーン認証プログラムを提案。「花元気CS認証プログラム」。2月に行われたスーパーマーケットトレードショーで発表した。「日持ち保証販売」のような部分的な取り組みではなく、売り場全体の品質に目を向けており、具体的なプレーヤーも的を絞れており、すでにいくつかのブーケメーカーや販売店舗、鮮度保持剤メーカーらチームとなって始動している。今後の活動に注目したい。
http://www.jelfa.net/project/cs/index.html

CS認証プログラムは、『JELFA、ブーケメーカー、販売店舗、鮮度保持剤メーカーが一体となり、徹底した切花の品質管理により消費者の満足度を上げ、販売・消費の活性化を促すためのプログラムです。』
『このJELFA CS 認証プログラムは、以下を目的としています。
*生花売場全体の品質向上(JELFA)
*販売店舗の品質向上による購買促進(販売店舗)
*取組みを実施するブーケメーカーの受注アップ(ブーケメーカー)
*鮮度保持剤の適正な利用と販売促進(鮮度保持剤メーカー)』

● JELFAセミナーは、3月23日(金)に東京・浜松町で開催。
http://www.jelfa.net/seminar/forum/

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□ フリーペーパー「hanafuri」第3号「椿特集号」が発行されました

● 日本農業新聞2月20日に掲載された担当の小野悠子さん
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=12642
『一人でも多くの若者に花の面白さを伝えたい――。こんな思いを満載した花のフリーペーパー「HANAFURI(ハナフリ)」。流行の発信地である東京・渋谷で、カフェや衣料品店に集まる若者の人気を集める。編集者は小野悠子(30)。「花ってかっこいいよね、と言ってくれる人を増やしていきたい」と熱く語る。』 『「新しい花の文化をつくらないと、消費はどんどん減っていく。幅広いライフスタイルの中で、どこかに関心を持ち、花ってかっこいいよねと思ってもらえるよう心掛けて編集している」。これが小野の信条だ。』『現在の発行部数は2万部。渋谷を中心に東京都内の生花店や卸売会社などに配り、残り半分はカフェなど飲食店や、衣料品店に配る。飲食店などへの配布は全て飛び込みで行うが、これまで断られたことは一度もないという。』『売り手に“活”―― 消費減少に歯止めがかからない花き。小野は花き業界のPR下手が消費減の一因と指摘する。編集を通じて知り合った生産者と生花店、市場関係者を比べると「花を作る人は元気だが、売っている人がマイナス志向が強い」と目に映る。』『「花を持っている姿を20、30代の人たちが見て、おしゃれ、すてきと思うきっかけになるフリーペーパーの編集を続けていきたい」。そうすれば、花の消費は必ず広がる。』

http://hanafuri.jp/
2月24日に花に特化したフリーペーパー「hanafuri」第3号(年4回発行予定)が発行され、全国の花屋さんやファッション、小物などの小売店店頭で配布が始まっています。前号の「百合」に続いて、今回の特集は「椿」。表紙は、椿つながり、お笑いの椿鬼奴さんが登場し妖しい笑顔で飾っています。
*育種家の野口慎一さん
*いけばな三大流派家元の椿作品
*黒澤映画「椿三十郎」
*古今東西椿づくし 銀座の椿コレクション

● facebookページ:  http://www.facebook.com/hanafuri

● 配布店・広告募集のページ フリーペーパーを置いてお客様とのコミュニケーションに使おう
http://hanafuri.jp/ad/

● ツバキの花と音楽のこと 花研ブログ 天才・内藤さん
http://www.otalab.co.jp/blog/2012/02/17/10.html

● 椿のシーズン。新聞でも椿の名所を紹介している。(東京新聞23日、首都圏花情報 ツバキ)

【茨城】東筑波ユートピア
【栃木】伊王野城跡公園、立伏のツバキ
【群馬】秋畑の大ツバキ
【埼玉】花と緑の振興センター(川口市)
【千葉】大原幽学遺跡史跡公園、椿公園(いすみ市大原)
【東京】大島公園(大島町)
【神奈川県】江ノ島サムエル・コッキング苑、神奈川県こどもの国
【静岡】小室山公園つばき園
※ 気になるのは、江ノ島植物園の元となった場所のオーナー、「サムエル・コッキング」という商人。コレラの薬で一儲けした後江ノ島に土地を取得した。のちにテッポウユリの球根やハッカなどをヨーロッパに輸出してもうける。日本の温室栽培の先駆けになる植物園をつくっていた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/サムエル・コッキング

● 万葉集から 椿を詠んだ歌を紹介「つらつら椿」という言葉が楽しい。

巨勢山(こせやま)のつらつら椿つらつらに見つつ偲(しの)はな 巨勢の春野を
http://www6.airnet.ne.jp/manyo/main/flower/tubaki.html

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□ フローリスト・レビュー2012は2次審査へ
http://floristreview.blogspot.com/

* フローリスト・レビュー2012の1次審査はすでに終り、8日に発売される4月号に結果が掲載されるという。2次審査に進む。1次審査の有効応募総数は118件だった。
* 今後、1次審査通過者(2次審査進出)には、3月5日(月)までに、メールや電話で連絡がある。ます。(落選の方のなかから、特別賞等が選ばれるため、ご確認を)
* 2次審査も写真審査となる。4月7日〜15日までの間で、写真応募または、持ち込みの撮影会となる予定です。
* ファイナルは6月10日日曜日に決定した。

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□ 世田谷市場(東京)で4月に「第5回世田谷カップ」開催
http://www.setagayakaki.co.jp/info/2012022086.html

世田谷花きは、4月にフラワーアレンジメントのコンテスト「第5回世田谷カップ」の開催を決定し発表した。期日は4月20日(金)~23日(月)、会場は、世田谷市場南棟1階エントランス。グランプリ受賞者は2012ジャパンカップ本選出場枠が得られる。

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□ ケニアのオセリアン社は、国連環境プログラムを積極的にけん引する
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1331

ケニアの巨大花企業オセリアン社は、花の企業として最初にクライメイト・ニュートラル(カーボン・ニュートラル)ネットワークに参加。国連環境プログラム(UNEP)のイニシアティブをとっている。(JFMAニュース2月号)

● オセリアン社は2006年の段階では劣悪な労働環境に抗議する労働者のストライキなどが報道されていた。この5年は、サステナブルな経営のために大きく変わってきたといえる。
http://www.afpbb.com/article/economy/2020939/289148

●「カーボン・ニュートラル」ってなんだ? 二酸化炭素の排出をプラマイゼロに近づける
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=3670

● 日本はケニアの「米づくり」を支援し食料自給率向上に貢献している(日本農業新聞2月27日)

○ ケニアの技術委議長 ジョン・オニャンゴ氏に聞く 進む米増産 日本支援 順調に機能 (02月27日)

* 東アフリカの稲作振興に関するシンポジウムに参加するため来日していた、ケニア政府の米技術委員会議長でマセノ大学教授のジョン・オニャンゴ博士は24日、日本農業新聞のインタビューに応じた。
* ケニアでは2009年に決めた政府の米戦略を上回るペースで増産が進むなど、日本政府などが支援するアフリカ稲作振興のための共同体(CARD)の枠組みが順調に機能していると強調した。

* 「アフリカでは米消費が伸びて、生産が追い付かず輸入が増えている」
* ケニアでは数年前まで五万数千トンの米生産に対して、25万トンの米輸入があった。しかし昨年までに米生産量が11万トンを超える水準まで拡大し、10年の米輸入量は19万トンに抑えることができた。米自給率は大幅に改善され、貴重な外貨を米輸入に充てずに済んだ。政府の米戦略で見込んだ増産ペースを大幅に前倒ししている。

* 「ケニアはかんがい地帯での栽培比率が高い分、米の収量は高い」
* 他のアフリカ諸国に比べると収量が高いのは事実だが、さらに米生産量を引き上げるには、かんがい地帯以外で生産面積を拡大する必要がある。その際には、天水に頼る畑作地や低湿地などでの収量を増やすことが大きな課題だ。

* 「ネリカ米の取り組みについて」
* 増産を進める上で、ネリカ米の普及には期待している。現在、ケニア国内では1万ヘクタール弱で植え付けている。米戦略では18年までに倍増させる計画だ。4品種のネリカ米を推奨しているが、干ばつに特に強く、農家の人気が高い「ネリカ4」が半分以上を占めると見込んでいる。
* ケニアの現時点の特徴は、量と質の両面でネリカ米の種子増殖と供給体制が整いつつあることだ。これまで公的機関によって種子増殖が行われてきたが、ネリカ米の普及が進み知名度が高まったことで民間の種苗業者が関心を持ち参入している。13年から14年には、十分な量の高品質種子を供給することができるだろう。高品質とは、他品種が混じらず発芽率が95%以上ということだ。

* 「日本政は08年にCARD(アフリカ稲作新興のための共同体)を提唱し、アフリカの米生産量を10年間で2倍に拡大する手助けをすると約束した」
* もう少しさかのぼった02年の時点から日本政府はアフリカ開発、中でも米の増産協力に力を入れると約束してくれた。アフリカでは米消費が拡大している。世界の人口拡大を考えると、アフリカだけではなく、アジアを含めた世界全体で農業生産の拡大が必要。国際社会が約束している飢餓や貧困の半減というミレニアム目標を達成するためにも、CARDの果たす役割は大きい。

* 「CARDが動きだして2年。順調に進んでいるのか」
* 私は非常にうまく進んでいると考えている。アフリカで12の先行グループ国を含めた23のCARD参加国が、米増産のための具体的な戦略を立てた。毎年、進行状況を厳密にチェックしている。CARDがきちんとした取り組みをしていることが、いい意味で各国政府への「圧力」になっていると思う。ケニアでも政府による農業投資が拡大し、米増産を後押しすることができた。

参考:アフリカ稲作新興のための共同体 CARD について PDFファイル
http://www.jica.go.jp/activities/issues/agricul/pdf/card_jp.pdf

● オセリアンと日本の商社 日経BP (最初に広告が出て来ます。待っていると記事に飛びます)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120112/226073/?rt=nocnt

「赤道直下、ケニアに咲く赤いバラ  成長する切り花ビジネス、日本からも注目集める」(20120116)

アフリカの国々の輸出品と聞けば、天然資源を想像する人も多いと思う。だが、鉱物などの天然資源が乏しいケニアの主要輸出品は農産品だ。その品目の1位は紅茶、2位は切り花などの園芸作物で、この2つで輸出額全体の40%を占める。

紅茶はインドに次ぐ生産高で、輸出量ではケニアが世界最大だ。ケニアが紅茶の大産地、世界最大の輸出国と聞いただけでも意外だと思うかもしれないが、さらに輸出品目2位の切り花、特にバラの世界的な生産地とは想像がつかないかもしれない。

欧州向けに急成長を続けたケニアの切り花産業に日本企業も注目する。

● 年間4億本を輸出する大農園

ケニアの切り花生産は1980年代後半から本格的に始まった。1990年代後半、オランダと英国の民間農園が大規模、低コスト生産を目的に進出した。さらには地元のインド系ケニア人も大規模農園経営を始めるなどして、生産量が飛躍的に伸びた。2010年のケニアの花卉輸出総額は約300億円に上る。

大規模農園を経営する企業はケニア全土で約60社がある。栽培規模は10ヘクタール以上はあり、中には数100ヘクタール規模のグリーンハウス(温室)を持つ企業もある。

ケニアは赤道直下に位置するが、地方によって気候に大きな差がある。海岸部は1年中高温多湿だが、ナイロビ周辺からケニア西部にかけては標高1700~2000メートルの高地が広がり、湿度が低く1年中涼しい。雨が連日降り続くことも少なく、日照が安定し、日中は年間を通じて気温20~23度程度、夜間は10~15度と花卉生産に適している。暖房や冷房で気温を調整する必要がなく、欧州に比べて有利だ。

特にナイロビからクルマで北西に2時間ほど走ったナイバシャ湖周辺は標高2000メートルの高地で水資源にも恵まれ、輸出拠点となるナイロビの国際空港にも比較的近く、切り花の“生産基地”となっている。ナイバシャ湖の周囲をクルマで走ると幹線道路沿いに大規模な花卉農園が続く。こうした農園はハウス栽培が主体。道路からは延々と並ぶハウスが見渡せる。

ナイバシャ湖の南方の高台で花卉農園を経営するオセリアン・ディベロップメントはケニア最大規模の農園の1つだ。キリンやアフリカンバッファローなどの野生動物も生息する73平方キロメートルの広大な敷地の中に、240ヘクタールのハウスが点在する。1982年にオランダ人のハンス・スワンガー氏が設立。4800人の従業員が働き、バラを中心に年間4億本の切り花を欧州や米国など世界に輸出する。売上高は公表していないが年間50億~100億円程度と見られる。

 

オセリアンのハウスに入ると多くの従業員が手作業で出荷するバラを摘み取っている。ケニアの農業作業員の日給は一般的に200~300円程度。機械を導入するよりも人件費の方が安く、多くの従業員を雇用でき地域社会に貢献できる利点もある。

オセリアンの農園でこだわっているのは環境への配慮だ。例えば化学肥料や農薬の使用量を減らし、排水は植物や微生物を利用して浄化している。地熱を利用してハウス全体の湿度を下げ、農薬を使わずに花を害虫から守る仕組みも新たに構築した。

同社ジェネラルマネジャーのジョン・オウルズ氏は「このハウスでは化学肥料や農薬を全く使っていないから、バラの葉を食べても大丈夫だ」と語り、実際に手元のバラの葉をちぎって口の中に入れるパフォーマンスを披露した。

ケニアの切り花のほとんどは欧州市場向けだ。欧州では生産地での労働者の待遇や環境配慮などが重視される。オセリアンでもフェアトレード(公正取引)に関する認証を得て信頼を高めている。

生産地からの販売方法には大手の商社や英テスコなど大手スーパーへの直接販売のほかに、欧州の拠点であるオランダの花卉市場に出荷する方法がある。

ナイバシャ湖畔で24ヘクタールのバラ園を経営するニニ。同社の出荷責任者ラバン・チェラステ氏は「オランダの大手商社ダッチフラワーグループや英テスコなど大規模な買い付け業者向けに生産量の約6割、残りはオランダの花卉市場に出荷している。花卉商社を通じて日本にも輸出している」と言いながら、日本語が書かれ日本向けに梱包した花束を見せる。

● ケニア産バラのブランド化を狙う日本の商社

日本のバラの輸入量は近年横ばい傾向で推移しているが、かつての韓国、オランダ産に代りケニアやエチオピア産が増加している。特にケニアは2006年から輸入量が急増して、インドと並ぶ主要輸入国に成長した。

切り花専門商社のクラッシック(東京都千代田区)も2006年ごろからケニアからのバラ輸入を増やしている。同社は年間売上高約60億円の国内大手で年間800万本のバラをケニアから輸入している。

同社の西尾義彦社長は「理想的な栽培環境で育ったケニア産のバラは花びらの枚数が多く、つぼみが大きいなど品質がいい。また、水分が多く日持ちもする。取り引きしている日本国内の販売店では、国産を除けば消費者向けに産地を強調することは少ないが、今後はケニア産バラをブランド化していきたい」と話す。

ケニアの一大輸出産業として成長を続ける切り花生産。欧州通貨危機の影響から欧州市場での切り花販売が厳しくなるなど、順風満帆とはいかないが、理想的な気候と低コストを武器に日本を含めた新たな市場を切り開いている。

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□ ニッポンの「スヰートピース」物語と荒木石次郎のこと  宇田先生
http://ameblo.jp/udaakira/entry-11176020239.html

今、世界が認めるニッポンのスイートピーの品質、その価値は、日本の生産者の技術と発想がもたらしたもの。その原点をさぐる、宇田先生の保存版レポート。「スイートピーの荒木」と呼ばれた男がいた。

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□ 「象の耳」と呼ばれる胡蝶蘭ってどんなの?

世界らん展では、今年もさまざまな珍しいランが展示された。ボルネオの青いラン、日本初公開!のゴクシンギーなどが話題になっていた。
http://www.jgpweb.com/showContent.php?include_id=highligt/organizer
そんななかで、面白いのが胡蝶蘭のなかで「象の耳」と呼ばれる「ファレノプシス ギガンテア」。ボルネオの熱帯雨林に生息するきわめて希少な種類。長さ30センチを超える幅広い葉が垂れ下がる。赤褐色の優雅な花が葉の下に咲くという。20世紀初頭前後に発見されて以降、次に見つかるまで長い年月を要したランなのだそうだ。
http://www.bigleaforchids.com/Info/gigantea.php
http://www.orchidspecies.com/phalaegigantea.htm
http://www.flickr.com/photos/sfjeff/2469530339/
http://www.flickr.com/photos/sfjeff/2470352002/

● 驚き
http://blog.goo.ne.jp/sunagawa_2004/e/29c572869f821dea42aebdceccef8071
http://blogs.yahoo.co.jp/axttony/63564643.html

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□ 仏教三大樹木のひとつ「無憂樹ムユウジュ」が開花 東京神代植物園の温室で

東京 神代植物園 ムユウジュ無憂樹 開花 1984年に植えられて以来初めて咲きました
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/info045.html

● 仏教三大樹木とは 菩提樹「インドボダイジュ」、沙羅双樹「サラノキ」、無憂樹「ムユウジュ」
ムユウジュとお釈迦様誕生にまつわる物語
http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt/kigi/muyujyu.htm

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□ アイビーの葉そっくりの付箋紙 (日経MJ2月24日)日米友好の桜記念切手、日米で発行

● 付箋紙にアイビーの葉そっくりの形を用いたリアルな商品「Leaf-it IVY」
http://marcs.co.jp/category/stationery/leaf-it-ivy/
ほかにもシリーズがある。
http://marcs.co.jp/category/stationery/leaf-it-ss/

木の樹皮をモチーフにしたノート 「WOODPECKER NOTE」
http://marcs.co.jp/category/stationery/woodpecker-note/

その他の紙素材
● オリボン  かみの工作所
http://www.kamigu.jp/item/oribon.html

● 貼プランター / かみぐ – かみの工作所直営店 以前もGWJニュースで紹介済み
http://www.kamigu.jp/item/post_14.html

● 紙の壺
http://www.kamigu.jp/item/kaminotsubo.htm

● 日米の友好を記念して贈られたワシントンDC、ポトマック河畔の桜100周年をテーマにして「米郵政公社がデザインした」記念切手が発行されます。美しいです。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110719/amr11071922550007-n1.htm
http://bit.ly/ADXnEu
http://dc.about.com/b/2011/07/21/cherry-blossom-centennial-forever-stamp.htm

日本で制作される「オリジナルフレーム切手」は特定の郵便局だけで販売
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120224ddlk28040317000c.html
http://www.jp-network.japanpost.jp/notification/pressrelease/2012/document/3001_09_04_912021601.pdf
「特殊切手」こちらは通販も行われます
http://kitte-shop.post.japanpost.jp/goods/goods/item_detail.asp?item_id=100674
http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2011/h240327_t.html

● 日米友好の桜 植樹秘話 日経新聞2月29日 【 桜とアドレナリン 】
http://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/241238225969642

* 桜植樹の功労者は、まず、一人目が化学者、高峰譲吉。現在の「第一三共」の基となった「三共」の初代社長で、アドレナリンの抽出に成功した人物だ。

* 高峰氏は化学者であると同時に、日米友好に尽力した人物でもあった。消化薬「タカヂアスターゼ」の発明と、「アドレナリン」の結晶化という偉業を成し遂げ、その利益を投じて、ニューヨークを本拠地に「無冠の大使」と呼ばれるほど日米の親善に力を入れていた。

* ただ、こうした活動が桜を贈ることに直接結びついたわけではない。そこには2人の米国人女性との出会いが大きくかかわっている。1人は米国の紀行作家で、写真家でもあったエライザ・ルアマー・シッドモアさんだ。シッドモアさんは明治初期、日本を旅行し向島の桜に感銘を受けたという。1885年にワシントンに戻り、桜の植樹を25年にわたり訴え続けていた。

【 シッドモアさん→第27代大統領夫人ヘレン・ヘロン・タフトさん→水野総領事・高峰氏 】
* もう一人は、第27代大統領ウィリアム・ハワード・タフトの夫人、ヘレン・ヘロン・タフトさんである。シッドモアさんは、タフト夫人に1909年4月「ポトマックに桜を植えてほしい」という手紙を送っている。すると、そのわずか2日後、タフト夫人から「ぜひやりましょう」という内容の手紙が返ってきたのだ。

* こうして動き始めたポトマック川への桜の植樹に、当時、総領事の水野幸吉氏とともに、ワシントンに滞在していた高峰氏がかかわることになる。桜の植樹の話を耳にした両氏はすぐにタフト夫人に面会している。

* 予算の都合などから、計画では1000本の桜を植える予定だったようだが、高峰氏はこの時、「その地区を桜でいっぱいにするためには2000本が必要でしょう」と提案している。シッドモアさんが25年にもわたり待望していた桜の植樹は、1週間で実現が決まった。

* 早速、高峰氏らは動き出す。しかし、個人からの寄贈では、事態が複雑になる。そこで水野氏が、東京市からワシントン市、両国の首府のやりとりという形を取ることを思いついて、外務省経由で尾崎氏に打診した。現在も「東京市からの寄贈」と記憶されているのは、このため。

* 植樹は一筋縄ではいかなかった。1909年8月に東京市が10品種の桜の苗木を業者に指示し、準備を進め、2000本を翌年の1月にワシントンに届けている。ただ大きな問題が起こった。苗が大きすぎ、重量を減らすため、大きい根が切り取られていた。さらに、すべての苗木が病害虫に感染していることも判明。それらの木はすべて焼却処分されることになった。

* 日本の外務省は、威信をかけて再度この事業に挑む。苗木の生育から始め、青酸ガス薫蒸で害虫駆除を行った。1年以上にわたり、苗木を大切に生育し、ようやく1912年2月にワシントンに輸送された。


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□ 「清順さん」 世界中の植物集め庭造り  【日経MJ2月29日】

老舗植物卸問屋「花宇」の5代目 西畠清順さん(最近は「清順」と表記されている)が、日経MJで紹介されている。

『細く長い葉が吹き出すように茂るダシリリオンや、大人の両腕が届かないほど幹が太い推定樹齢500年のオリーブ。東京・代々木の商業施設「代々木VILLAGE by kukkru 」は世界約30か国、100種類に及ぶ植物が来場者を迎える。“植物園のような庭”を手がけたのは、植物卸問屋花宇(兵庫県川西市)の5代目でプラントハンターの清順だ。』
『一般に植栽は、同じ系統の植物をまとめることが多い。だが、ここではアフリカ大陸の北西にあるカナリア諸島の竜血樹のそばに、ブラジル国花のイペが並ぶ。「成育する自然環境が異なる植物を一緒にして大丈夫?」と関心を高められたら、という清順の狙いがある。
代々木VILLAGE by kukkru は、インテリアデザイナーでワンダーウォール(東京・渋谷)代表の片山正通がトータルデザインディレクターを務める。施設のデザインコンセプトは“GREAT ESCAPE”(グレート エスケープ)。「都会の真ん中にいながらにして、一瞬で違う場所に行ってしまったような、時間の概念」(片山)を形にした。その空気を生み出す上で、庭は重要な要素の一つと考えて清順に声を掛けた。』
● 珍しい木・花、真っ先に調達
『庭を散策する人、レストランで食事をする人が心地よい距離を保てるよう、施設デザインを様々な角度から検証する片山の緻密な仕事に、清順は刺激を受けた。このため来園するひとの目線と意識を重視し、「目線の高さより低い位置に見どころのある木や植物を植え、周りの雑居ビルを意識させないように計算した。」』
『プラントハンターとして想像を超えた珍しい植物や、意外なスケールの植物を真っ先に手に入れていくることに清順は力を注ぐ。華道家など専門家の要求に応える花や植物を、時には命がけで調達する。「この花は人を幸せにするのか」と日々、自問自答をしながら枝を切るという清順は、「植物の力を伝えていきたい」との思いを抱いて世界を巡る。(ライター 橋本伊津美)

清順:1980年兵庫県生まれ。高校卒業後、世界各地を放浪、ボルネオ島のキナバル山で植物の魅力に目覚める。21歳の時に、実家でもある明治元年創業の植物卸問屋の花宇に入社。2011年3月「プラントハンター 命を懸けて花を追う」(徳間書店刊)を発行。同年11月から“ひとの心に植物を植える”をテーマにした「そら植物園」の活動を開始。

● そら植物園 「ひとの心に植物を植える」 必見のサイト
http://from-sora.com/

「産業革命が起きたり、IT革命が起きたり、一年毎の世の中の流れだったり。私たちは、目の前に生まれた新しいものに左右されついつい一年・十年単位で世の中の動きを見てしまいがちです。しかし植物は、人類がアフリカで産声を上げた有史前の時代から今日までの私たち人類の営みの歴史が物語っているように、どの時代も変わらず私たち人類を支え続けてきました。植物にまつわるさまざまなトピックは、決して流行ではなく、そんな大きな、時間のスケールでみた話なのです。
二十一世紀の今日、植物の可能性は 建築、アート、デザイン、音楽、教育、政治、医療、化学など、あらゆるジャンルと混ざり合い垣根を飛び越えます。植物を愛でる心は 性別も年齢も人種も宗教をも気にさせない。植物のスケールは 人間の想像をはるかに超えてしまう。そして植物は やはり身近にいてる何気ないようで大きな存在。。。そんな感覚に出会える場所(植物園)がひとりひとりの人の心のなかにあればおもしろいと思いませんか。また、そんな場所でみなが出会い生まれるものを大切に育てていけたらきっと未来へつながると思いませんか。
環境問題が取り沙汰されることが多くなった昨今、”何万本、木を植えました”というフレーズをよく目にする時代になりましたが、しかしそんな時代にあえて、一本の木、一輪の花、ひとつひとつの植物の魅力を伝える仕事もまた重要な時代と考えます。ひとの記憶に残ったり、話のネタになったり、実際に触れ合ったり。そういったことがきっかけになって、ゆくゆくは植物の魅力に触れ、可能性に出会い、尊敬の念を抱き、やがて自然や環境に対する意識が芽生えることができればそれはもっとリアルなことなのではないでしょうか。
まずは、植物のことが気になる人がひとりでも多く増え、植物に対する愛情の絶対量がこの地球上に増えることを願います。そしてそのために、あらゆる植物事業を推進し、サポートしていきたいと思います。時にはさりげなく、時には圧倒的に。また、この考えに共感してくださるたくさんの方々に感謝し、これからも力を合わせていくことを願ってやみません。」

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□ ゴーヤもいいけど、やっぱり、「トマト」でしょう! メタボに効果「トマトには使命がある」

『「トマトがメタボリック症候群の改善に役立つ」との研究報告が発表されたことで、トマトジュースなど関連商品が品薄になっている。もともと冬場はトマトの売れ行きが鈍る時期で、季節外れのブーム到来にメーカー側の供給が追いつかなくなり、カゴメは一部製品の販売を休止した。今年は例年以上の寒さで取引量も減少しており、品薄に拍車をかけている。』

● トマト苗を計画手配しましょう! トマトとメタボ対策を絡めて販売する。プチトマトもよし。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120219-00000071-san-bus_all

●「トマトの使命」高齢化社会に光るトマトの力 日本農業新聞2月16日別冊トマト特集 東京青果株式会社の加藤宏一氏

●高齢化社会を生き抜くためには今以上のトマトをはじめとした野菜食へのこだわりが求められる。
●我が国のトマトの消費量は欧米諸国と比べて半分程度と少ない。それは、生食中心であるから。加熱調理をすることが普及すればまだまだ需要は伸びる。
●加熱調理ではトマトのうまみ成分であるグルタミン酸を引き出すことができ、本来の味を楽しめる。
●最近は特にリコピンの抗酸化作用が明らかにされ発がん抑制や心臓病の予防効果が高まることなどが知られてきた。
●とりわけオリーブオイルと一緒に摂取するとリコピン吸収効果が高まるとされる。
●リコピンの持つ抗酸化作用はベータカロテンの2倍と高く、おいしい食事を楽しみながら健康を増進させるという意味でトマトの重要性は増してくるでしょう。
●「トマト農家は国民の健康を守るという重大なミッションを帯びているといっても過言ではないのです」(新聞記事のママ)

●品種傾向としてはタキイの「桃太郎」を軸にこの20年間があった。ここ数年は、「麗容」(サカタのタネ)なども増えてきている。
●基本的には完熟栽培しても裂果しにくく完熟で流通できるタイプということ。
●今後は地域のよって黄化葉巻病対策も欠かせない。
●温暖化で盛夏の栽培は北東北から北海道、高原地帯に限られてくると思われる。