ニューズレターNO.0084

■■■■■■■ グリーンウイングスジャパン・ニューズレター ■■■■■■■

———————————– 2011.12.15号【No.0084】第50~52週目

発行元 株式会社グリーンウイングスジャパン < http://www.greenwings.jp/ >

GWJ————————【 12月下旬 】———————–GWJ

12月15日(木)千両市(名古屋・大阪・京都の市場)
12月15日(木)~17日(土)エコプロダクツ2011(東京・ビッグサイト)
12月18日(日)千両市(東京の市場など)
12月21日(水)遠距離恋愛の日
12月22日(木)冬至
12月23日(金)天皇誕生日
12月25日(日)クリスマス
12月29日(木)止市
1月4日(水)初市 切花開市
1月5日(木)初市 鉢物開市
1月9日(月)~バルブフラワーフェスティバル(東京・大田市場)
1月16日(月)~バルブフラワーフェスティバル(東京・世田谷市場)
1月20日(金)~24(火)メゾンオブジェ1月展(フランス・パリ)
1月24日(火)~27日(金)IPMエッセン(ドイツ・エッセン)
1月31日(火)、2月1日(水)NaniwaFEX in New York (アメリカ・NY)
2月3日(金)~5日(日)第61回関東東海花の展覧会(東京・池袋)担当:千葉県
3月22日~5月20日 キューケンホフ公園公開 (オランダ・リッセ)
3月23日(金)~25日(日)2012日本フラワー&ガーデニングショウ(千葉市・幕張メッセ)
4月5日~10月7日 フロリアード2012 (オランダ・フェンロー)
5月17日(木)パレスホテル東京 新開業
7月27日~8月12日 ロンドン五輪

【全国の年末年始の予定など】
・北海道・札幌・・・17日(土)千両大市、21日(水)梅・南天・竹大市
・東京・大田・・・18日(日)千両・苔松・苔梅大市、19日(月)花梅・南天・花物大市
・名古屋・名港・・・15日(木)千両市
・大阪・鶴見/梅田・・・15日(木)千両市
・京都・京都生花・・・15日(木)千両大市
・広島・花満・・・10日(土)千両・老松・大王松、20日輪飾り開始
・福岡・福岡花市場・・・17日(土)、22日(木)千両市

※ 止め市は29日、2012年の初市は1月4日(水)。

【12月のモチベーション・テーマ】http://www.nnh.to/12/weekmove.html

○ クリスマス・お正月の準備 忘年会 松市・千両市 仕事納め

●【二十四節気と雑節など】 http://www.nobi.or.jp/calendar/24.html

○ 12月22日(木) 冬至 とうじ
陰暦11月の中で、陽暦12月21日か22日。冬至は暦の上では冬の最中で寒さの厳しい時期だが、この日を境に日脚は伸びていく。「冬至冬なか冬はじめ」といわれる。この日は、柚子湯をたてたり、お粥やカボチャを食べて無病息災を祈る。

●【六輝(六曜)カレンダー】http://zexy.net/man/rokki/cal/2012/
大安の土曜、日曜、祝祭日等 12月、1月は、なし。2月25日(土)大安

● 花きをとりまく情勢に関する基礎資料
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/f_kentou/pdf/sanko.pdf

GWJ———————【 ニュースIndex 】———————–GWJ

◆ 「フラワーバレンタイン」キャンペーンは来年に向けて活発に
◆ 全国の市場で松市開催。入荷が少なく相場は強めに
◆ 卸売市場、休場日程で対立 青果・水産、活性化へ平行線 【12月13日 日経新聞】
◆ 消費税引き上げの議論は、来年、本格化 その効果と影響は 【読売新聞社説】

GWJ——————–【 ミニ・クリップIndex 】———————GWJ

□ 和歌山の水害被災地で、再起を誓う千両農家
□ 南信州 豊丘村 年末の南天栽培風景(下伊那郡)
□ 「全国花き品評会シクラメン部門」で大臣賞 高橋康弘さん(千葉県)が受賞
□ ポインセチアは前年並み シクラメン苦戦 東京 【12月9日日本農業新聞】
□ イタリアのクリスマスツリー事情 【産経新聞12月11日】
□ 年末年始の旅行 国内外とも増加 クリスマス3連休・円高追い風に 【日経新聞12月3日】
□ 植物が教える人生の妙 曾野綾子さん 不幸で育つ人間性もある【産経新聞12月14日】
□ 今年も「花芽つき球根」のシーズンがやってきました 新春のフェア1月9日大田市場から
□ 手数料値上げ問題 卸の説明責任と業務の再考を 【日本農業新聞論説】
□ 12月20日は、お花の市場の記念日だって知っていましたか? なにわ花いちば宇田先生
□ オランダの市場は100周年でロイヤルの称号を拝受 13年にオランダ花卉協会の業務を引きつぐ
□ 「生産の未来」語ろう 全国胡蝶蘭部門研修会開催 【花卉園芸新聞12月1日】
□ あるシンビジューム人のつぶやき
□ 「ラニーニャ」発生 年明けは寒波が強くなるか?
□ 日本企業のオランダ誘致をめざし「サステナブル・オランダ セミナー」開催
□ 持続可能な技術報告 農研機構が10周年シンポジウム開催 【日本農業新聞12月6日】
□ 緑のカーテン、2年目に向けて、どうすればいいの?
□ カーネーションの命名 名付け親になるとどうなる?
□ キッザニアで野菜販売体験 「らでぃっしゅぼーや」社がスポンサー企業に
□「花贈りに理由なんていらない」パリの有名花店前で「イケダン」待ち伏せ取材 雑誌VERY
□ 無印良品の小冊子「くらし中心」のこと。
□ 若い主婦層ほど正月は伝統的に 【産経新聞12月14日】
□ インテリアの目を養うには まず自分の「好み」を知ることから 【日経12月5日】
□ 産業連携ネット設立 6次化へ435組織一丸となって 【日本農業新聞12月2日】
□ 東京都暴力団排除条例で初めての勧告は 観葉植物のリース代行の造園業者に出されました
□ 「スター農家」食の都パリを席巻 広がる日本流 食材にこだわり 【日経新聞12月4日】
□ 「Seed Design種子のデザイン‐旅するかたち‐ 展」INAXが全国で巡回展示会を開催
□ 季節感を楽しむ 古川さんは地球に還って「冷たい空気はおいしい」と言った 【日経新聞】
□ 「うちの神木の由縁」 建築家 石山修武 【11月30日 日経新聞夕刊 らいふ 連載 】
□  【新聞の投書欄から】
● 店に忘れた花 誰かに取られた 樢之浦トシ子73主婦 神奈川県大和市 【毎日新聞12月5日】
● 目を合わせない人々 竹野敦子58主婦 埼玉県加須市 【毎日新聞12月5日】
● あきらめないぞ 斎藤まい35 主婦 福島県いわき市 【毎日新聞12月8日】
● 「おめでとう」で新年迎えよう 福田千恵子13 中学生 埼玉県入間市 【毎日新聞12月8日】
● 子どもの詩  「あけび」 秋山望美 茨城県那珂市 菅谷小1年 【読売新聞12月2日】
● こどもの詩 「きれいな花」 森本ちひろ 東京都大田区 池雪小2年 【読売新聞12月11日】

GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

◆ 「フラワーバレンタイン」キャンペーンは来年に向けて活発に
http://www.flower-valentine.com/

○「新しいバレンタイン、はじまっています」今年は、プレゼントキャンペーンを積極的に広報している。第一弾は「Mr.バレンタインは誰だ」。第二弾としては、フロリアードへの招待を始めハウステンボスへの旅行券やさまざまな商品が当たる。ミスターバレンタインは初代とあるように、継続的に開催する方向性があるようだ。
○ホームページでは、「男性から女性へ」というキャンペーンの目的をはっきりとわかるようにし、花贈りのアイデア紹介や有名人からの提案もある。全国のショップリストも早いうちから公開された。
○キャンペーンに参加する店舗・個人へのツールの配送も始まっている。参加者はFVサポーターと位置づけ、利用できる公式グッズなどが紹介されている。また準備のチェックリスト、IFEXブースでの商品事例、売り場作りのモデル、012春夏トレンドテーマ(フラワーバレンタイン推進委員会監修)Flavourful Lives~味わいのある人生などが参照できるようになっている。早期の参加を促す「早割」もあった。
http://www.flower-valentine.com/fv_supporter/
○ フラワーバレンタインの一般向けサイトと業界関係者向けのサイトは最初から分けて制作されている。
業界関係者向けサイト http://www.jfpc.or.jp/valentine/

業界の多くの人が参加するキャンペーンとなるようにいろいろな活動がリンクされており、年明けからの動きが楽しみになってきています。待っていても売れない時代。人々をつなぐ力を持っている魅力ある花をどんどん提案していくことがとても重要な2012年になりそうです。

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◆ 全国の市場で松市開催。入荷が少なく相場は強めに

・ お正月用の若松は昨年の猛暑や春の天候不順、晩秋の温暖などにより出荷数がのきなみ減少。とくに門松の出荷が少なかった。せり前の取引が多く松市の相場は強めになった。ただ、五葉松やじゃのめ松などは、品質の問題もあるのか、引きが弱かったという。

○金沢市公設花き市場の松市 入荷減 15万本(4年前は20万本)
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20111207/CK2011120702000133.html
○横浜南部市場 28万本うちせりは12万本
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111209-00000009-kana-l14
○被災地仙台では 仙台生花 前年対比6割の入荷で3割高に
http://www.sendaiseika.co.jp/ibent20111208.html
○富山市 富山中央花卉園芸 買い控えなし 12万本
http://news.bbt.co.jp/topics_detail.phtml?Record_ID=8d9806baa2990144c1d655ea9cc9071e
○京都の様子
http://ameblo.jp/hanapot/entry-11100891990.html
http://ameblo.jp/hanapot/entry-11100913695.html
○世田谷市場「バケット小松」
http://blog.goo.ne.jp/yuruyuruotibi/e/f891282cbe251e3cbd1ee108c5db20ff
世田谷市場に出たミゾグチファームの「バケット小松」。アレンジ需要のため、「カラゲ」より小さなものが現場では大量に必要になってきている。ますます松の量的必要性は中身が変わってきている。2011年のニュース。
○FAJ入荷減 中心花材以外は引き合い弱い。天候などの要因あり
http://www.faj.co.jp/01_CORPORATE/000_NEWS_UPDATE/2011-048/index.html
○板橋市場5万本減 五葉松難多し 門松少ない
http://d.hatena.ne.jp/chloris555/20111210
http://d.hatena.ne.jp/chloris555/20111211
○仕入れ先を変える チェンジコストのリスクを負っても将来に向けて決断する
http://nubowty.naganoblog.jp/e894000.html
○柏市場
http://163.139.215.98/Blog/2011/12/post-333.html
http://163.139.215.98/Blog/2011/12/post-334.html
○北足立市場
http://163.139.215.98/Blog/2011/12/post-335.html
○大田花き花の生活研究所
http://www.otalab.co.jp/blog/2011/12/11/10.html
○大田市場仲卸中央花卉 門松少ない
http://blog.goo.ne.jp/chuokaki/e/dee6199b81f72c12ff3c41d0d8a04264
○せりがすぐ終わる
http://mille-fleuriste.hanatown.net/2011/12/11/今日は松の市&ネコ/
○せり時間が短く気持ちがあせる
http://yaplog.jp/se8787/archive/1741
○24年もやっていると毎年何も変わらない
http://floristhanako.blog99.fc2.com/blog-entry-1239.html
○品川駅そば 花米さん 飾る場所がなくなった
http://hanayone.blog.so-net.ne.jp/2011-12-09

● 広島では市場で「輪飾り」を扱う。今年は20日から。地域で継がれる文化の違いは面白い。
http://www.hiroshima-oroshi.com/hanaman/2008/12/post-66.html

● なにわ花いちばでは、15日が千両市。終了後に復興もちつきがあり、できたてがふるまわれる。
http://ameblo.jp/naniwa-flower/entry-11106651900.html
http://ja-jp.facebook.com/naniwa.flower.auction?sk=wall&filter=2

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□ 卸売市場、休場日程で対立 青果・水産、活性化へ平行線 【12月13日 日経新聞】

※花は、市場内の同じせり場を使い、切り花が週3回、鉢物が2回という慣例でやってきている。一方、青果や水産は長い間週日の毎日営業をやってきたが、徐々に休みを増やす方向になっている。労働法に従った働き方をすることや持続可能な従業員確保のためである。しかしながら、休市日を増やすほど市場外流通を拡大する理由を増やすことになるという危機感があり、青果と生鮮では方向性が異なってきている。花では、需要が多い週末、とくに土曜日に切花の流通が少ないということが問題視されていて個別対応する事例もある。

卸売市場、休場日程で対立 青果・水産、活性化へ平行線 【マーケット潮流・底流】

生鮮食品を扱う卸売市場で、生き残り策を巡る議論が再燃している。発端は東京都中央卸売市場で青果と水産の休場日がばらついたことだ。問題の底流には、市場を通さず産地と小売業などが取引する市場外流通の拡大で卸売市場が地盤沈下している事情がある。

都は学識者による「卸売市場のあり方検討会」を設けた。近く、休開場日や物流など卸売市場の取引に関わる問題を「少人数で総合的に」(業務部)議論する。
卸売市場は戦後、徐々に休日を増やし1990年代に4週6休が定着した。毎週日曜に加え、水曜を2回休みとする場合が多い。
東京の青果関係者はさらに4週8休への移行を求め、都は試行措置として6月の水曜を4回休み、1月も水曜休場を増やそうとした。これに水産卸業界が異を唱え、1月19日は水産が開場し青果が休む初の変則営業日となった。2012年も1月18日が変則日になる。都の11中央市場で最も影響が出るのが水産物販売で全国首位の築地市場だ。
公設市場は「公共性が高く、利用者の便宜を考えると休みを増やすべきではない」(伊藤裕康中央魚類会長)。水産関係者は集荷・集客への影響を懸念する。
青果業界は「休開場日にめりはりをつけたい」(東京の仲卸)と訴える。休日を産業界並みにしないと、今後の人材確保に影響しかねない。どちらの言い分にも一理あり、都は専門家の議論に委ねることにした。
全国中央卸売市場協会は開場日をできるだけ統一するよう申し合わせている。農協など出荷者の混乱を避けるためだ。まず東京が決めて他市が追随するが、今年は都の決定が半月遅れ、指標性も揺らぎつつある。他市は変則営業日を静観する。大阪市によると、近畿の7市場では12年も青果と水産が休場日をそろえる。
東京で折り合いがつかないのは、休場日問題が卸売市場の地盤沈下や生き残り策とも深く関わるためだ。
農林水産省によると、卸売市場を通じて流通する青果物の割合は08年度で63%と水産物の58%より高い。青果物の市場外流通は果汁原料などを含む。スーパーなどに並ぶ国産青果物のほぼ90%が卸売市場経由とみられる。日持ちする商品も多く、休日増の影響は少ないとの判断もあるようだ。
水産は鮮魚など日々の仕入れが欠かせないものも多く、休日増は売り上げ減に直結するとの見方が多い。築地市場は豊洲新市場への移転計画を抱え、経営の先行きへの不安も強い。
08年の金融危機後にマグロの卸値下落が進むなど、全国的に水産物卸売市場の地盤沈下が目立つ。農水省は3月に千葉市など9水産卸売市場に対し、取扱量減少などを挙げて地方卸売市場への転換などを促した。
青果物だけ扱う市場も飲食店の仕入れには都合が悪く、生き残り競争で苦戦する。卸売市場の取扱量が減少傾向にあるだけに活性化したいが妙案はない。休場日問題は卸売市場が抱える根深い問題の裏返しでもある。(編集委員 山岸寿之)

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◆ 消費税引き上げの議論は来年本格化 2015年めどに10%へ 効果と影響は 【読売新聞社説】
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20111212-OYT1T01058.htm

○政府は、4日に、全国版の新聞と地方紙に野田首相とパーソナリティの小島慶子さんによる対談形式の全面広告を載せた。内容は以下で読める。
http://www.gov-online.go.jp/topics/sz/top.html
○読売新聞の社説にあるように、人口のピラミッドは逆三角形に向かっている。来年は消費税増税が大きな問題になる。
○過去、消費税が上がるたびに花業界でも各団体が議論し意見を政府にあげてきた経過がある。私たちの生活に直接関わることだけに、今回はどのように意見をまとめていくのか、また、小売店はどのように変化に対応していくのか注目したい。
GWJ——————【 ミニ・クリップ 】——————-GWJ

□ 和歌山の水害被災地で、再起を誓う千両農家
http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2011/12/post-968.html

「日高川町特産の千両を生産して27年になる貝野さん=田尻=は、近くで別荘37棟が流失するなどした田尻地内の日高川沿いにあった3㌃の園地を小屋(施設)ごと失った。全面積18㌃の6分の1。特に品質、収量とも成績のよかった主力の畑だっただけに「野球でいえばエースがいなくなったようなもの」とショックは大きく、水が引いたあとめちゃくちゃになった園地を見たときは言葉が出なかった。」「千両は11月下旬から約1カ月が収穫期間。短期集中だが、世話は1年中続く。水害に遭ったときは、茎が真っ直ぐ伸びるように天井からつるしたひもを1本1本茎先にくくりつける根気のいる作業を終えたところで、力の抜ける思いだった」「千両は定植から収穫まで3年かかるが、「初収穫の株は『初鎌(はつがま)の千両』といって、色や実成りがそれは見事なんですよ。3年後、初鎌の千両を見るのが、私たちの夢なんです」

※今年の千両は、天候不順による実飛び、晩秋の暖かさなどから赤い色が乗らないなど良品の出荷数量が減ることが予測されている。

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□ 南信州 豊丘村 年末の南天栽培風景(下伊那郡)

正月飾り用ナンテンの出荷ピーク 南信州 今年の南天のできは最高!
http://bit.ly/tBU2kX

長野県ヌボー生花店山崎さんのブログから、南信州の南天、露地栽培の風景。忙しい季節、なかなか見ることのできないすばらしい風景です。視察から得られる感動が店頭に生かされお客様に伝わっていきます。
http://nubowty.naganoblog.jp/e891707.html

南天の村
http://blog.goo.ne.jp/yokote17212/e/510ba55e83e07ecc34045331c78a0c7f?fm=rss
豊丘村の小正月
http://blog.goo.ne.jp/yokote17212/e/55c126fffc590d0493a40fb1333f58d9
泰阜村
http://machimura-nagano.jp/blog/yasuoka/2011/12/post-200.php
山梨県身延町
http://www.atpress.ne.jp/view/24200

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□ 「全国花き品評会シクラメン部門」で大臣賞 高橋康弘さん(千葉県)が受賞
http://www.faj.co.jp/01_CORPORATE/000_NEWS_UPDATE/2011-045/index.html

○ポインセチアは吉岡麗子さんが受賞  オールジャパンポインセチアフェア 日本ポインセチア大賞
http://www.faj.co.jp/01_CORPORATE/000_NEWS_UPDATE/2011-040/index2.html

○「全国花き品評会洋らん部門」は、宮崎の中原勇二さんがファレノで受賞 農林水産大臣賞
http://www.faj.co.jp/01_CORPORATE/000_NEWS_UPDATE/2011-041/index2.html

○ 「日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2011(最優秀賞)」 サカタのタネ 社の球根ベゴニア『フォーチュン スカーレット』が受賞 「ジャパンフラワーセレクション(JFS)2011-2012」の苗物部門
http://www.sakataseed.co.jp/corporate/news/20111130.html

○ 「日本フラワービジネス大賞2011」は、育種・生産部門で「クロカワ ストック」(千葉県)が受賞。流通・販売部門は「岐阜花き流通センター農業協同組合」が、チャレンジ部門では、「日本クリスマスローズ協会」がそれぞれ選ばれている。

※今年は、大震災の影響で3月のフラワー&ガーデンショウが中止となったため「切花部門」と「鉢物部門」については、審査会が中止されました。そのため授賞品種はありません。

・ジャパンフラワーセレクション
http://www.jf-selections.net/index.html
・PDFファイル
http://www.jf-selections.net/_result/jfs2011-2012_foy2011_1130.pdf
・日本ブラワービジネス大賞のことなど 大田花き 磯村社長
http://www.otakaki.co.jp/blog/ceo/archives/2011/12/12.html

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□ ポインセチアは前年並み シクラメン苦戦 東京 【12月9日日本農業新聞】
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=11218

○ ポインセチア前年並み シクラメン苦戦 東京市場  (12月09日)

クリスマス商材として定番の鉢物、ポインセチアの相場が伸び悩んでいる。前年より1~3割少ない入荷が続く中、価格は前年並みにとどまる。入荷最盛期を迎えるシクラメンも苦戦。「消費者の節約志向を意識して、小売店などが仕入れを抑えている」(卸売会社)、「東日本大震災による自粛ムードが微妙にブレーキになっている」(東京都内の生花店)との声が出ている。

8日の東京都中央卸売市場大田市場のフラワーオークションジャパン(FAJ)のポインセチアの価格(中値)は、中心の5号鉢で1鉢400円だった。前年並みだが、「入荷量が前年を割り込んでいることを考えると、厳しい相場」(FAJ)と話す。同日の販売量は約2万鉢で、前年より2割以上少なかった。
ポインセチアは11月上旬までの気温高から出荷は前進傾向。このため12月の入荷は少なめだが、「経費節減の動きから、ホテルなどの装飾需要が弱い」(FAJ)。「自粛ムードからか、街のイルミネーションがおとなしいこともあり、クリスマス商材への購買意欲がまだ高まっていない」(東京都内の生花店)という声も聞かれる。
また、同日のシクラメンの価格(中値)は、中心の5号鉢が前年より3割以上安い1鉢400円となった。「特に中鉢(5、6号)の売れ行きが悪い。それに加えて、昨年ほど猛暑の影響を受けなかったため、入荷が潤沢になっているためだ」とFAJはみる。同日の販売量は約2万8000鉢で前年より3割以上多かった。
入荷のピークは、ポインセチアが今週いっぱい、シクラメンは来週までの見込み。FAJは「数量が減っているが、注文は厳しいかもしれない」と話す。

○ 日経新聞 「鉢植えの代表シクラメンの価格は平年並み」【日経夕刊(彩時季)12月3日】

クリスマスが近づき、今年もシクラメンが街に並びはじめた。花の色は赤、白、ピンクと多彩で、形や模様もさまざまだ。ガーデニングや観賞用に人気が高く、年間栽培量は鉢植えの中でもっとも多い。
日本には明治時代に伝わったとされる。当時の和名は「豚の饅頭(まんじゅう)」。原産国であるイスラエルやトルコで球根を豚のエサにしていたことが由来だ。
歌手、布施明の「シクラメンのかほり」が1975年にヒットしたことでブームにもなった。もともとシクラメンは香りが薄いが、これを機に香りの強い品種の育成が進んだほどだ。96年には埼玉県が世界で初めて「芳香シクラメン」の開発に成功した。バラやヒヤシンスに似た甘い香りが人気で「出荷量の大半を直売所で販売しているが、毎年完売している」(埼玉県農林部)。
現在の産地は秋田、長野、愛知などさまざま。都内のホームセンターでは1鉢(5号サイズ)980円とおおむね平年並みで売られている。

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□ イタリアのクリスマスツリー事情 【産経新聞12月11日】
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111211/erp11121102380001-n1.htm

クリスマスが近づくにつれ、ローマのあちこちで店を広げるクリスマスツリー専門の露店が最後の売り込みに拍車をかけている。
● 昔は、特に中部イタリアから南部では、クリスマスツリーより人形や模型を使ってイエス誕生の場面を再現する「プレゼピオ」が盛んであったが、時代の波に押され、今ではアメリカ式のクリスマスツリーが主力になってしまった。
● 今年末、全国で売られるクリスマスツリーは1千万本で、40%がプラスチック製、残りは本物のモミの木だそうだ。つまり年に1度のお祝いだけに本物志向が強く、600万本ものモミの木が売られることになる。

● もちろん、これだけのモミの木がイタリアの山から切り出されるわけではない。イタリア産は20%で、あとは50%がドイツから、30%がスカンディナビア諸国から輸入される。
● イタリア産の90%は、トスカーナを中心とする専門種苗業者約1千軒が出荷する根のついたモミの若木で、残りの10%は伐採された枝が利用されているという。
● 値段は高さ1メートル前後のものなら20ユーロ(約2千円)からあるが、2・5メートルのものになると一気に100ユーロ以上に跳ね上がる。だが、不況を吹き飛ばすためなら、このくらいの出費はガマンガマン。(坂本鉄男)

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□ 年末年始の旅行 国内外とも増加 クリスマス3連休・円高追い風に 【日経新聞12月3日】

● 年末年始の旅行、国内外とも増加 Xマス3連休・円高追い風 国内、九州方面が人気

JTBは2日、年末年始(12月23日~1月3日)の旅行動向調査を発表した。期間中の旅行者数(帰省を含む)は国内外合わせ3008万人と前年に比べ1.5%増える見通しだ。クリスマスの3連休や円高が追い風になり、2年連続のプラス。同社は「親族や友人とのつながりを深める目的で旅行に出かける人が増えそうだ」と分析している。
旅行者数が3000万人を超えるのは5年ぶり。国内は1.4%増の2949万人となるほか、海外も60万人と4.7%伸びる。旅行費用の合計額(総消費額)は3.5%増の1兆568億円。増加に転じるのも5年ぶりだ。
国内旅行を方面別にみると、九州新幹線の全線開業効果で指宿温泉(鹿児島県)など九州方面が特に好調だった。世界遺産に登録された岩手県の平泉への注目度も上がり、周辺の花巻温泉などの人気も高まっている。
海外旅行者数ではハワイが10.6%増、アジアが6.4%増と、全体の伸びをけん引。アジアでは昨年、尖閣諸島問題で低迷した中国が12.8%増と持ち直したほか、香港(12.9%増)、シンガポール(14.3%増)などの伸びが目立った。
航空運賃に上乗せされる燃油サーチャージは昨年より大きく値上がりしているが、歴史的な円高を受け「現地で割安に買い物や食事などを楽しもうという人が多い」という。サーチャージは遠距離ほど高くなることなどが影響し、北米の旅行者数は4.9%減る見通しだ。ユーロ安が続く欧州は2.9%増える。
今年は国内外ともに、家族や親しい人らと過ごす傾向が強まりそうだ。年末年始の旅行で昨年との違いをアンケートで尋ねたところ、「久しく会ってない親族や友人と会うため遠出する」が24.2%で最も多かった。旅行の同行者も「家族連れ」が3.5ポイント上昇の72.3%と最多で、「友人・知人」も11.1%と2.1ポイント上昇した。旅行の目的も「実家で過ごすため」が40.4%と4.4ポイント上昇している。
調査は1泊以上の旅行が対象。宿泊施設や交通機関の予約状況に加え、消費者アンケートなどから推計した。

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□ 植物が教える人生の妙 曾野綾子さん 不幸で育つ人間性もある【産経新聞12月14日】

埃だらけの戸棚の奥に、ヒヤシンスの水栽培用のガラス瓶が2個あるのを見つけて、私は今年はそこで花を咲かすことにした。とは言っても、都会では球根も買いにくくて、瓶は長い間 空のままで放置された。
やっと手に入れた2個の球根は、色の表示のラベルもちぎれているような残り物だったが、私は何でもよかった。私は結果より経過を楽しめればいいほうで、失敗談をするのも好きなのである。
1個の球根には、早くもほんの小さな芽の兆しが覗いていたが、もう1個の方は、もしかすると運悪く腐った球根を売りつけられたのかもしれないという感じだった。水につけると芽の出ていた方からは、素早く髭根も出て来たが、芽生えの兆しもないほうからは、一部に少し短い髭根が出ただけで、恐ろしく発根の状態も悪かった。しかし球根が腐っていたのではないということだけで私は幸せだった。
それから私は5日ほど、海の仕事場に行って暮らした。年末に向かって特別に増えた原稿を書き、蜜柑を採り、豚のアバラ肉で保存用の塩漬けを作り、朝4時から冬の満月が海に落ちるのを眺めた。
それから週末に東京に帰って来ると、ヒヤシンスのガラス瓶には、大きな逆転のドアラマが待っていた。初めに青い葉も髭根も出し生育もよさそうに見えた球根の根はまばらな上、あまり伸びていなかった。出遅れて芽生えの気配すらなかった方からは、長い髭根がびっしりと生え揃って、鍾馗様の髭面を見るようだった。
私は呆気に取られた。私は自分の予想がいつもこうして覆されるのには慣れていた。ヒヤシンスを育てるベテランなら、さまざまな生育過程のパターンをある程度予測できるかもしれないが、私にはすべてが「想定外」である。
こういうことはヒヤシンスでなくても、子供の成育の課程にもある。幼い頃、知恵遅れに見えた少年が、実はほんとうにのびのびとした秀才だったというケースもある。反対に学校では幼い時から成績もよく体格もよかった人に精神の強靱さがなくて、何時も人の後にいて、世間の反応を恐れている場合もある。
私が土いじりを楽しむのも、植物が意外な形で人生を教えてくれるからであった。よく植物は人間の感情を知っていて、頻繁に足音を聞かせたり、話しかけたりするとよく育つと信じている人がいる。しかし私の体験では、種が納屋の後ろなどの小さな隙間に飛んで芽生え、人間から忘れられたようにろくろく肥料も水も貰えず育つと、まともな畑に植えられた株より大きくたくましくなることもある。
人間も同じで、人は決して教育する者の予想通りにはならない。思いがけない不幸が、予想もしない重厚な人間性を創ることもあるのだから。私はいつも人に対して深い畏敬の念を抱き続けられるのである。
(連載 「透明な歳月の光」から)

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□ 今年も「花芽つき球根」のシーズンがやってきました 新春のフェア1月9日大田市場から

昨春、全国で「球根サミット」が開催され、話題になった「花芽つき球根」の新ブランド「ホームスイートバルブ」が新春1月9日から2012年のプロモーション活動をスタートする。まず、東京の大田市場が1月9日(月)から14日(土)午前中までの6日間、次いで世田谷市場で16日(月)から21日(土)までの6日間の展示とデモンストレーションなどが行われる。
デモンストレーションは、IBC国際オランダ協会のレン online casino オークメイドさん と かねとう いさお さん。花業界で取り組もうとしている「フラワーバレンタイン」キャンペーンでも商品提案に使えるヒントが学べそうな企画。

【 大田市場 】 2012年1月9日(日)~14日(土)午前中まで 大田市場花き部 2階せり場中央通路にて展示。ミニデモンストレーションは、1月9日(月)午前7時~9時 1階仲卸通り中央にて
【 世田谷市場 】 2012年1月16日(月)~21日(土) 世田谷市場 5階せり場入り口に展示。ミニデモンストレーションは、1月16日(月)午前6時~8時 3階仲卸ストリート中央にて

●IBCニューズレター12月号 http://www.kyukon.info/newsletter.html
※IBCの活動は年内で終了し、1月からはまた新しい体制で活動を始める。

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□ 手数料値上げ問題 卸の説明責任と業務の再考を 【日本農業新聞論説】

※手数料値上げ問題。卸は生産者が納得できる値上げの理由を説明しているか。役割を果たしているか。

鉢物手数料改定 経営改革の情報開示を (12月11日)

東京都中央卸売市場で営業する複数の花き卸売会社が、鉢物の手数料率の引き上げを開設者に届け出た。東京都は過去3年間の経営状況を確認しながら、受理するか否かを今年度末までに判断する。「消費不況」の深刻化で売上高が伸び悩み、厳しい経営に追い込まれていることが背景にある。しかし、手数料を支払う側の産地も販売金額の右肩下がりが続き、農家所得が落ち込んでいる。集荷が事業の柱である卸売会社は、積極的に財務・経営状況を産地に説明、是非を議論すべきである。
委託手数料率は卸売市場法に基づいて開設者の条例で定められていたが、2009年4月からの手数料条項の廃止に伴って中央卸売市場の開設者の8割が届け出制に変更した。東京都の場合も原則的には卸売会社が改定申請を届け出る、いわゆる「自由化」だが、経営健全化の立場から決算書類などで事前調査を行い、その妥当性を判断する。今回、料率の引き上げを求めたのは鉢物を扱う複数の卸売会社で、現行の9・5%を10%にするよう求めた。
自由化時代に入った以上、手数料率の引き上げ、引き下げは当然起こり得ることだ。特に、鉢物は集荷から市場管理、配送までの費用が掛かり、大手の卸売会社に聞くと切り花に比べ7割前後のコスト高だという。これに加えて(1)新制度発足に伴い3年間、料率の再変更ができないとした特例が今年度末で切れる(2)花き手数料が「切り花」と「鉢物」の2区分に来年度から改められる(3)地方市場の多くが10%の料率である――などが改定申請の背景にある。
しかし、手数料を払う産地では販売金額の落ち込みで農家所得が大幅に減少、鉢物から品目転換する農家も少なくない。手数料が卸売会社の収益の大半を占めるのであればなおさら、なぜ料率引き上げ申請かを経営改善計画に基づいて具体的に説明する必要がある。「取りやすいところから取る」といった安易な考えでは、出荷先変更による料率競争を招く可能性がある。結果としてそれは、卸売会社にも産地にも好ましくない。
鉢物需要は05年から減少傾向にある。農水省の調査では、年間需要量が2億8000万鉢の大台を割り込み、中でも店頭での家庭用が減ってきた。鉢物を取り巻く環境の変化は、市場入荷量の減、卸売会社の財務悪化につながっている。昨年制定された花き産業振興方針で指摘されている、卸売会社の役割(生産と小売りの情報交流の仲立ち・サポート役)も十分発揮されているとは思えない。
市場での鉢物の年間取扱金額は小さく、50億円以上あれば大手に入る。小売りの大規模化やチェーン化を考えると、適正規模であるか疑問。産地が求めるのは消費の変化を的確に伝え、販促を共にできる卸売会社だ。中央、地方市場を問わず再編・統合を含め事業の在り方を根本的に見直すことが重要である。

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□ 12月20日は、お花の市場の記念日だって知っていましたか? なにわ花いちば宇田先生
http://ameblo.jp/udaakira/entry-11103360099.html

○ 1923年(大正12年)9月1日午前11時58分、関東大震災発生。
○ この年の12月20日、わが国最初の生花市場「高級園芸市場組合」が、東京・西銀座に設立された。○ 花市場を立ち上げたのは、玉川温室村の生産者が中心の「大日本園芸組合」の面々。
○ 組合長 伯爵烏丸光大(からすまるみつひろ)、理事長 伴田四郎(ともだしろう)せり台 石山顕作
○ 日本の花市場の歴史は88年。

● 気候変動が激しくなってきた近年、農家が必要とする「観察力」は、今、どうなっているか
http://ameblo.jp/udaakira/entry-11097489365.html

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□ オランダの市場は100周年でロイヤルの称号を拝受 13年にオランダ花卉協会の業務を引きつぐ

○オランダの花市場は今年が100周年だった。
http://www.kyukon.info/Bol-tot-bloemen031-1110.pdf

○100年企業としてロイヤルの称号を受けた。
http://www.floraholland.com/en/AboutFloraHolland/Press/2011/Pages/FlowerauctionFloraHolland’scentenarygetstheRoyaltreatment.aspx

○ 正式な名称は「Koninklijke Coöperatieve Bloemenveiling FloraHolland UA」となるそうです。
http://www.floraholland.com/en/AboutFloraHolland/Press/2011Pages26FloraHollandGeneralMembersMeetingapprovesnewadvisorystructure.aspx

● 上のサイトで重要なのは、2012年いっぱいで業務の大幅な縮小を余儀なくされていた「BBHオランダ花卉協会」のしごとを2013年1月1日から「フローラホランド市場」が活動資金のバックアップも含めて引き継ぐことを会員全体の80%以上の賛成を持って議決したというニュースです。会員は取引の0.2%を出資します。これによって、プロモーション活動は引き続き行われていくことがほぼ決まりとなりました。

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□ 「生産の未来」語ろう 全国胡蝶蘭部門研修会開催 【花卉園芸新聞12月1日】

討論形式で胡蝶蘭生産の未来を語ろうという「第6回全国胡蝶蘭部門近畿研修会」が、10月28・29日に大阪市鶴見区で開催された。
「10年間で花卉全体が30%以上低迷するなかで、鉢物胡蝶蘭マーケットは20%以上の成長を遂げている。これは、胡蝶蘭が必要とされていること。常に意識しているのは、衣食住に花を加えた「衣食住花」。心に直接訴える花は必要だと花にたずさわるものが常に発信し続けることが大切」(洋らん部会胡蝶蘭部門尾崎幹憲部門長)
「(業界を挙げての消費宣伝活動や市場手数料に関する問題提起と提案を行う中で)その第一の目的は、テレビやラジオなどのマスメディアで花の消費拡大のための広告宣伝を行う資金を捻出すること。市場が健全経営を行えるよう、手数料野路優花は認めるが、無駄な慣習などは廃止し、市場手数料もオランダのように生産者だけでなく、買参人にも負担してもらおうというもの」(茂木洋らん部会長)「そうした手数料の一部でも業界のための広告費として利用することができれば、かなり効果的な広告宣伝活動ができるのではないか」

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□ あるシンビジューム人のつぶやき
http://hi-waran.blogspot.com/2011/12/blog-post_12.html

魂の声を聞いてください。できるなら、何ができるか、みなさんも考えてみて下さい。

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□ 「ラニーニャ」発生 年明けは寒波が強くなるか?
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=26290

●ラニーニャ現象が持続している。●このラニーニャ現象は、冬から春までの間に終息する可能性が高い。
※ラニーニャ現象は、東太平洋の赤道付近で海面水温が平年よりも低くなること。影響は、今冬、東日本以西で低温傾向など寒波として表れる恐れがある。短期収束で終わるかもしれないが注意が必要。

気象庁は、エルニーニョ/ラニーニャ現象に関する2011年11月の太平洋赤道上の大気・海洋の状況と2012年6月までの見通しについて発表した。
発表によると、エルニーニョ監視海域(太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての広い海域)の海面水温が基準値より低かったことなどから、現在ラニーニャ現象は持続しているとみている。
今後の見通しとしては、エルニーニョ予測モデルが、冬から春にかけて海面水温が基準値に近い値へ推移すると予測していることなどから、現在発生しているラニーニャ現象は冬から春までの間に終息する可能性が高いとしている。
なお、気象庁によれば、ラニーニャ現象発生時に現れる、東日本、西日本及び沖縄・奄美で気温が低く、北日本の日本海側で日照時間が少なくなるなどの影響は11月の天候には見られなかった。【気象庁】

http://www.jma.go.jp/jma/press/1112/09a/elnino201112.html

● 2週間予測 寒波の規模は小さいかもしれない
http://www.shoninsha.co.jp/modules/tenki/category/2011年12月の2週間天気予報/


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□ 日本企業のオランダ誘致をめざし「サステナブル・オランダ セミナー」開催

オランダ大使館主催でオランダの最先端エコ技術と社会への取り組みを紹介する「サステナブル・オランダ セミナー」が福岡、大阪、横浜の3か所で開催された。注目されたのは、オランダの持続可能な農業への取り組み。とくに野菜や花きといった園芸産業についての講演があったこと。このほか、「太陽の町」と名付けられたエネルギー「ゼロ・エミッション・タウン」の実例など興味深いテーマも取り上げられた。12月9日金曜日に横浜で行われたセミナーでは約200人ほどの参加者が集まった。再生可能エネルギーや新しい素材に関わる企業や、行政担当者、マスコミなどの関係者と思われる人々が、世界をリードするオランダの取り組みを学んだ。
オランダではエネルギーや新素材、知的財産管理ビジネスなどの分野でサステナブル技術の世界をリードしようと国家戦略的に考えている。ロッテルダムの港に新たな埋め立て地を開発し、そこに世界のトップ企業を誘致、産・官・学一体となった研究と実用を一気に進める実験的なプロジェクトを多数展開する。その中心には民間のシンクタンクのような会社があり、新しく得た技術やノウハウを世界で利用できるようにビジネス化しようというねらいがあるという。つまり、力ある国や企業に大切な知恵を独占させずに、世界で利用できるようにする、それをビジネスとして展開し、関係する企業で利益を分かち合っていこうというのだ。そのために、日本の有力な企業を誘致したい。オランダは特別な法人税の優遇制度を用いて参加を促している。医薬品や食品などを含む化学産業はオランダが得意とするところだが、この分野のイノベーションから生まれる新技術や新素材を直ちに製品に応用していきたい。ビジネスを展開する中で新たな製品や技術を生み出していくサイクルを作ろうとしている。新技術では、製造のプロセス全体の改善を考えている。再生可能エネルギーの生産と産業での利用、原材料から製品にいたる間に出されている廃棄物を再利用したり、新たな物質を取り出したりする技術を開発する。また、産業から出るCO2は、純度の高いものとしてパイプラインで農業生産に使う。CO2そのものが販売できるという。今後は発展途上国も含めて、大きな成長が見込まれる分野であり、知的財産管理ビジネスでの収益も大きなものが期待できそうだ。

さて、農業セクターの話では、まず、農業が産業として希少資源の大量消費や、公害を引き起こしたり、環境に負荷を与えたりしている問題をいかに解決し、未来に向けてどのような姿勢を取っているかというような内容が興味深かった。オランダの農業や畜産業は国の主要な産業として位置づけられていて長期的な計画に基づく施策が行われている。そのなかでも施設園芸分野の輸出額は2010年で1550万ユーロとなっており、オランダの総輸出額の4%、総農業輸出額の33%と大きな役割を担っている。(施設園芸部門は政府・EUから直接、価格支持、生産補助金などを受けていない)
国は、「トリプルP」(people人,planet地球,profit利益)のバランスを保ちながら成長していくグリーン成長戦略を策定し、産・官・学・民間企業の連携を図りながら共同の利益の拡大につながる活動を行っている。
●オランダの施設園芸は19世紀に始まった。最初は壁に板ガラスを立てつけたようなつくり。
●1980年代に規模拡大が始まる。2006年には温室の平均サイズは80年代の2倍になり同時に企業数は約半減。オランダでは農家と呼ばずに「農業企業家」「農業経営者」と呼んでいる。
●1980年代は競争の時代。とくにスペインや南欧諸国の農産物とのシェア争いや環境に負荷を与えているといった批判にさらされて改善を余儀なくされた。補助金に頼るのではなく、自らのイノベーションで問題を解決し、施設園芸に新しい価値を加えていったのがこの時代。
●イノベーションは、施設栽培のハード面だけではなく、商品、流通、販売にいたるまでの広範囲な綜合的なものとなった。(プロダクト、プロセス、マーケティング)
●こうして鍛えられた施設園芸分野のなかからドイツ向けのトマトや、パプリカなどの成功事例が数多く生まれた。新商品(新品種)の開発や価値をわかりやすく伝えるマーケティング技術が飛躍的に伸びた。
●環境問題については、暖房につかわれる化石燃料、排出される温暖化効果ガス、土地に排出される肥料や農薬、早朝夜間に行われる電照による「光公害」などが取り組まれた。
●暖房は、排出されるCO2を捕獲し温室で植物の栽培に利用することができるようになった。LED照明への転換は省エネ効果が大きい。蓄熱の技術も進んでいる。ハウス自体を太陽光の収穫器として使うアイデアが実現し効果的に再生可能エネルギーを利用できるようになった。さらに、発電し、電気を販売できる温室もできた。
●温室は閉鎖型の循環システムとなった。肥料は水耕栽培で効率よく植物に与える。農薬は天敵をつかった生物農薬の方法を研究し実行している。光害については、日よけのシステムを新たに開発した。電球もLEDに変わるように研究が進められている。(まだ開発途上)
●さらにイノベーションを効率的に進めるために、園芸セクターを綜合的に集めた(クラスター化・集積した)「グリーンポート・ホランド」という組織をオランダ国内に5か所つくっている。
●ひとつの地域に栽培・商品開発・品種改良・育種・園芸技術研究・貿易業務・ロジスティック業務(せり、マーケティング、販売、輸送などを含む)・知識と教育といった企業、組織を集めているのがグリーンポート・ホランド。花き関連では、ダウン・ボレンストレイク地域(球根、花き、植物栽培に特化)、アールスメール地域(花き、植物)、ボスコープ地域(観葉植物・樹木)がある。このほか施設園芸がフェンローとウエストラント/オオストラント地域にある。
●このような、産業の集積によってチェーンが物理的につながり、付加価値が生まれる。魅力ある地域の価値とは次の3点。緊密な提携の強化、知的交流の活発化、他の企業や組織の誘致。
●国内には力を合わせてイノベーションを担っていくために19の栽培者協会がある。これらの協会があることでさまざまな活動が効率的・持続的に行われている。サプライチェーンをつないで、栽培から流通・マーケティング・販売促進まで一貫して改善していくことを可能にしている。

講演では次のような施設園芸の最先端技術を紹介している。
●太陽光収集器としてのガラス温室(50℃の熱を地中蓄熱:ヒートポンプ等で夏に水を冷やし冬には暖房となる)
●太陽光収集型温室は閉鎖循環系。化石燃料の節約、エネルギー供給(将来)、CO2排出の65%削減、実質的に真菌症や感染症のリスクを排除、水の節約(50%の節約)、凝結水の回収と再利用といった利点を持つ。
●熱を生み出す温室(セミクローズドで地域に床暖房用の熱を供給する)。地域に電力を供給する温室といったコンセプトで開発が行われている。
●「多目的温室」・・・トマト栽培と「藻類」を同時に生産する温室。生産される微細藻類は貝類の養殖でえさとして使われる。環境に配慮すると同時に収益を上げることを可能にする温室を目指す。
●CO2の再利用・・・石油化学産業で排出されるCO2を循環再利用することで植物の成長を促進し品質を上げる。
●CO2を販売する・・・ロッテルダム地域などの石油化学産業地帯からパイプラインで純度の高いCO2を温室に配る。ドイツなどの園芸産業地帯にむけてパイプラインを通してCO2を販売する。現在の供給網は全長227キロ。供給量年間30万トン。
●LEDの革新は進んでいる。新しい可能性も見えている。現在はまだ損益分岐点に至っていないが、継続的な投資が行われ数年内に利益が出せるところまできている。
●LEDの可能性は現在ナトリウムランプとの併用からはじまっているが、多層栽培で収量を増やしたり、多くの照明を必要としない球根植物を見つけ出し栽培を始めている。このような商品から収益が見込まれる。

※今年のフェンローでのフロリアードで、多くの日本人がオランダに出かけると思いますが、これらの多目的な新型の温室システムは注目に値します。また、「太陽の町」とよばれる太陽光や風力などの再生可能エネルギーだけで運営している町の視察も目的の一つになるでしょう。この町は計画に10年を費やし、10年をかけて都市計画を実現してきました。湖をつくり、水辺とエコな生活を住民が意見を出すことで形にしてきたというすばらしい取り組みです。太陽光パネルを屋根に載せた家々は、住環境を壊すことなく風景に調和して建てられています。住民と民間デベロッパーと行政が数多くの議論を何年も重ねて生まれた町をぜひ、見てきていただきたいと思います。日本でもスマートシティの実験が始まります。このオランダの事例をよく研究しているそうです。私たちの未来の暮らしを想像させる取り組みです。

●このセミナーのプレゼン資料は以下のサイトからダウンロード可能です。(資料に掲載している文章・画像などの無断転載はご遠慮ください。ご希望の場合には、事前にオランダ大使館農業・自然・食品安全部までご相談いただきますようお願いいたします。)

【午前の部】
1. オランダ大使館 農業・自然・食品安全部 齊藤裕子  http://db.tt/pDvkKb84
2. オランダ大使館科学技術部 早川喜久夫(福岡会場・大阪会場)、ロブ・ストロークス(横浜会場)
http://db.tt/0KRZXeGR
3. オランダ経済・農業・イノベーション省企業誘致局 ハンス・カイパース
http://db.tt/tTYIShw9
4. NIZO食品研究所 マイケル・フェルシューレン
http://db.tt/E3XM5MQk
【午後の部】
1. 太陽の町(レイン・メレマ、レーンデル・ヴェルフーフ)
http://db.tt/84iBhpOM
http://db.tt/kXezWuHx
http://db.tt/DdlyLsdZ

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□ 持続可能な技術報告 農研機構が10周年シンポジウム開催 【日本農業新聞12月6日】

農研機構は5日、東京都内で、同機構の設立10周年を記念するシンポジウム「未来の農業を創る」を開いた。稲作、畑作、施設園芸、畜産などの分野の研究成果を紹介し、今後、取り組むべき研究課題を検討した。重要課題のひとつに持続的な農業を支える技術の開発を挙げ、うち施肥削減対策としてサトウキビやサツマイモの体内の窒素固定菌の発見を、温暖化対策として受粉時に高温障害を受けにくい稲の野生種の発見を報告した。
本来、マメ科の根粒にすむ窒素固定菌を、2008年にサツマイモの茎や芋で、11年にサトウキビの茎で発見した。窒素固定菌には、空気中の窒素を植物に供給する働きがある。米山忠克副理事長は「窒素固肥料が少ない条件の方が菌の働きは強まる」と説明。今後の研究で、施肥技術や多収技術の開発につなげていく考えを示した。
稲の野生種、オリザ・オフィシナリスは、午前7~9時に開花・受粉するため、「暑さによる受粉不良を起こしにくい」(米山副理事長)。この特徴を伝える遺伝子を導入し、高温に強い品種を育成する目標を示した。
基調講演を行った千葉大学の古在豊樹名誉教授は「農学という学問を科学的に厳密にやろうとすると現場の課題から離れてしまいがちだ」と指摘。「農業は環境保全や生活の質、農村文化などと強く関わる複雑なものととらえ、研究を進めるべきだ」と強調した。
http://www.naro.affrc.go.jp/project/research_activities/laboratory/naro/018312.html
配付資料 (PDFファイル1.4M)
http://www.naro.affrc.go.jp/project/research_activities/files/naro-10sympo-docu.pdf

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□ 緑のカーテン、2年目に向けて、どうすればいいの?
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111202/trd11120207420004-n1.htm

※ 今年たくさんの人が取り組んだ「緑のカーテン」冬になって、お片付けをどう進めて、どのように来年、また、取り組めばいいのか、アドバイス。
記事では、お片付けのポイントと「連作障害」を避けるように、とアドバイスしている。
● 「多くの植物には連作障害を起こしやすい性質がある。例えば、2年連続で同じ植物を植えると、うまく育たないことがある。次に育てる植物を、できれば3種類は変えて4回目に元の植物に戻すようにすると連作障害を防げます」
●「栽培日誌」にいつ、何を植えたかを記載しておけば、こうしたトラブルを未然に防げる。天気や気温(最高・最低)に始まり、その日目にした季節の移ろい、作業内容、栽培上の疑問点など、日記のように書き込んでおくことで、菜園に対する関心も高まる。
●「近所の農家の作業を観察すると、いい勉強になります。

○無印良品 くらしの良品研究所 緑のシェード実験 「今年一年の総まとめ」
http://www.muji.net/lab/blog/greenshades/

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□ カーネーションの命名 名付け親になるとどうなる?

今年の夏に、「なにわ花いちば」が公募した新しいカーネーションの名前についての話題。
命名者に、認定書が届いた。これは、香川県、香花園の真鍋さんが育種したオリジナルのカーネーション7品種のうちのひとつ。
東京・品川の花屋さん 花米さんが「カフェテラス」という名前をつけ名付け親になった。
http://hanayone.blog.so-net.ne.jp/2011-11-19

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□ キッザニアで野菜販売体験 「らでぃっしゅぼーや」社がスポンサー企業に
http://www.sankeibiz.jp/business/news/111115/bsd1111150501000-n1.htm

キッザニアは開業5周年。記念すべき出店50社目は「らでぃっしゅぼーや」。野菜販売を体験できる「野菜マルシェ」登場。
「施設内で流通する仮想通貨「キッゾ」で本物の野菜を売買できる。販売を体験する子供は指導役のスタッフから野菜の栄養分や味などを学び、店頭への陳列方法や効果的な販促方法も考える。糖度を測るなど品質管理や宅配時の包装の仕方なども学べるという。」日経MJ12月7日など

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□「花贈りに理由なんていらない」パリの有名花店前で「イケダン」待ち伏せ取材 雑誌VERY

30代主婦層向けの雑誌「VERY」(光文社)1月号の242ページから245ページでは、「男性から女性への花贈り パリの有名花店の店頭で「イケダン」を取材」する企画記事が載っている。
「イケダン」とは、この雑誌から生まれた造語で、「イケてるダンナ」=【「仕事をバリバリとこなしながらも家族を大切にする」「奥さんを手助けすることに躊躇しない」「外見もイケてる」「ファッションも手を抜かない」といった条件を備えた夫のこと。妻として友人に紹介しても恥ずかしくないと思う男性】
1月号では、イケダンの基本として「花贈りのできるダンナ」を想定し、パリの花屋の前で模範となるような「イケダン」を探した。「バースデイや母の日といった記念日でなくても、相手の喜ぶ顔が見たくて、ふと花屋に立ち寄り、ブーケを手にする・・・そんなパリジャンたちは、まさにパリ版イケダン!“愛の上級者”が選ぶ、女心を鷲づかみにする花とは?!花贈りの最先端をひた走る本場の、最先端のセンスを拝見します」・・・。
バレンタインデイには真っ赤なバラが飛ぶように売れていくパリ。赤いバラじゃなきゃだめなんだとごねる人もいるというこだわりは、日常の花選びにも映し出されている・・・。
○「花を贈るのに、理由なんていりません。すてきなブーケを見かけると、つい彼女が思い浮かんで、自然と手にしてしまうんです。」心惹かれる花束と出会えた日こそ「ブーケ日和」
○「母の日や彼女のバースデイに花束を贈ることが多い」という彼がこの日恋人のために選んだのは、黄色いバラとミモザのブーケ。「幸せを呼ぶ黄色いブーケで記念日を楽しく祝う」
○「色とりどりの華やかなブーケが気分を盛り上げる」ヴァルダのブティック(高級花店)から出てきた彼。鮮やかなウインドウに惹かれて店に入ったら、ふと気づくとこの花束を選んでいたそう。
○「ときどきサプライズで彼女に花を贈ります」という俳優のブノワさんが選んだのはピンクのバラがロマンティックなプチ・ブーケ。「小さな花束だからこそのさりげなさが粋」
○建築家だけあって芸術的なセンスも秀逸な彼。「よくマルシェで花を買ってきて、自分自身でもアレンジして家に飾ります。」
○「妻は大きめの花に枝を添えたブーケが好きなんですよ」と微笑むのは自然をこよなく愛するダンア様。「奥様の好みを熟知してオーダーしたアレンジメント」

○心のすれ違いはブーケを贈ってフォロー「妻の期限を損ねてしまったときの解決法は、美しい花束をプレゼントすること」とこっそり教えてくれました。
○「のどかな陽射しの下を歩いていると、なんだか突然ブーケを贈りたくなる」というエルワンさん(48歳)は、薔薇の花束を手にしてウインク。「花の美しさが引き立つ天気のいい日は花贈り日和」
○子供とのお散歩タイムは妻へのブーケを選ぶチャンス。ティミー君と一緒に、奥様へのブーケを選んでいたエンジニアのジェイミーさん。「ときどきこうして妻に花を買って帰るんですよ。」
○花とスイーツの組み合わせは最強のプレゼント!「これから彼女とデートというパティシエの彼。紫のカラートーンがシックなこの花束にスイーツを添えてプレゼントします。」
○「贈られた女性が思わず微笑む美しい花の色合い」奥様へ贈るブーケは、明るい色合いのものを選ぶそう。「色鮮やかな花を目にした瞬間、女性は表情が自然と華やぎますからね。」
○「花を贈った食卓では家族の会話が明るく弾みます」。娘と共に、奥様にプレゼントするブーケを探しに来た男性。「花を贈るとディナーテーブルがいっそう華やぎますよ。」
○「母や友だちのバースデイパーティによく花をプレゼントします」という彼。「今日は仕事でお世話になった人へのお礼にブーケを購入しました」
○「結婚以来、毎週末花を買うのが我が家の習慣です」「週末には、いつも花を買っています。単色でシンプルなアレンジが妻の好みなので、今日は純白のマーガレットを選びました。」
※男性が持つ花束は、花店の高級感ある紙袋に入れて手に提げる写真複数あり。その他、ラッピングは堅い紙で高級感を表すもの何点か。ご家庭用では、クラフト紙でのラッピングや、ラッピングが全くない花束も複数掲載。すべて、男性や子どもに持たせて撮影。花店リストあり。

○ 「イケダン」
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2010001747
○ 日産自動車とのコラボ「イケダンJAPAN」
http://ikedanjapan.net/
「ヨッ イケダン!」という井川遥さんのCMを中心に、イケダンのモデルとなる市民を登場させている。
○ 「しあわせな新・専業主婦」像  雑誌「VERY」の読者層研究 PDFファイル
http://www.nwec.jp/jp/data/journal808.pdf

※30代の主婦層に対して、イケダンというキーワードでダンナさんも巻き込んでライフスタイル全般の質を変えていくという方法は花店にとっても参考になる。フラワーバレンタインと同じ方向性にある。
「恋人」だけでなく、かっこいい「ダンナさん」像を提案するのに花はもってこいのツール。

●JFMAのアフタヌーンセミナー12月では、フローレンスカレッジ藤井和子先生が男性の花束を実演された。  http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1262

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□ 無印良品の小冊子「くらし中心」のこと。
http://www.muji.net/lab/booklet/

くらしをていねいに見つめる無印良品が発行するフリーペーパー「くらし中心」。ホームページでは、PDFファイルで読むことができます。現在発行されているのは、第6号、テーマは「手渡すこころ」。
無印良品の有楽町店2階にある「アトリエMUJI」では、現在(冬至祭 むすぶ、めぐる、つなぐ)という展覧会を開催している。来年2月14日まで3部構成で入れ替えながら開催。
・アトリエMUJI http://www.mujiyurakucho.com/atelier/
・「ベランダ菜園」プロジェクト 次なるステージへ
http://www.muji.net/lab/blog/greenshades/
・暮らしの良品研究所 コラム お正月の緑について(2010年暮れ)
http://www.muji.net/lab/living/101228.html

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□ 若い主婦層ほど正月は伝統的に 【産経新聞12月14日】

● お正月ニッポンプロジェクト (日本の大切な文化であるお正月を後世に伝承する活動)
http://www.oshogatsu.jp/

http://sankei.jp.msn.com/life/news/111214/trd11121408100004-n1.htm
● 若い主婦層ほど家族そろって伝統的な正月を過ごしたい-。「お正月ニッポンプロジェクト」(紀文食品ほか)が行った調査「お正月に関する意識と実態」で、このような結果が出た。
● 調査は、全国の20~60代の主婦1030人を対象に行った。
● それによると、「家族そろって新年を迎えたい」と答えた人は20代が約6割で、最も多かった。反対に一番低かったのは、その母親世代に当たる50代で約4割だった。
● 正月に向けた意識として、「来年はもっと良い年にしたい」と考えている人も20代が68%でトップ。対照的に「特に去年までと変わらない」という“現状維持派”は、20代では38・3%だったが、年代が上がるにつれて増加。60代では64・6%に上った。
● 正月に対する若い主婦層の期待感は、意外なところでもうかがえる。紀文食品が今年1月に行った「お正月文化の準備実施率調査」と、今回の意向調査を比較すると、「しめ飾り」「おせち」「初詣」が、20代ではそれぞれ1割以上も伸びた。
● また、近年は若者のおせち離れが言われて久しいが、実は「20代はおせち料理好きが多い」という調査結果もある。
● 飲食店情報サイト「ぐるなび」が20~60代の男女2126人にアンケートを実施。来年のお正月に何らかの形でおせちを「食べたい」と答えた人は9割近くを占めた。20代も約9割と高く、反対に「食べたくない」と回答したのは40代が15・6%で最多だった。
● 食べたい理由については、やはり伝統を重んじる気持ちが上位を占めた。
● そんな中で、「おせち料理が好きだから」と、味そのものを挙げたのは20代が34・8%で最も多かった。正月にしか味わえないおせち料理は、若者には新鮮に映るようだ。

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□ インテリアの目を養うには まず自分の「好み」を知ることから 【日経12月5日】

● インテリアの目を養う まず自分の「好み」を知る (なるほど住まい術 水越美枝子)

インテリアを上手にまとめるためには特別なセンスが必要で、自分とは無縁なものだと考える人が多い。また、「雑誌を見るとすてきだなと思うけど、わが家には無理」と諦めている人もいる。
どうやら、「インテリアは難しい」と思い込んでいるようだ。こんな人はもしかすると、自分自身、何が好きなのかが、わかっていないのかもしれない。インテリアを上手にまとめて、居心地の良い部屋にしたいと思うなら、まずは、自分の「好み」を知ることだ。
そのためには「すてきだな」と思う写真や、実際の空間をたくさん見ることが役に立つ。お勧めしたいのは、雑誌やチラシ、カタログや旅行パンフレットに載っているホテルの室内写真でも、とにかくたくさんのインテリアを見て、「いいな」と思うものを切り抜き、スケッチブックに貼っていく方法だ。
その時々で「一番いい」と感じる写真を頻繁に目が行く場所に貼って、1日に何度も眺めることもお勧めしたい。
そして、集めた写真のイメージを「明るい」「さわやか」「シック」「モダン」「暖かい」「高級感がある」などといった言葉で描写してみる。すると、ぼんやりとしていた自分の「好み」が次第にはっきりしてくる。
さらに床や壁の素材や色、ドアや家具の素材や形、ファブリックの色など、個々の印象を注意して眺めたり、書きとめたりしてみると、自分が「いいな」と感じるインテリアには、ある共通性があることも見えてくる。
これを数カ月も続けると、きっと好みのインテリアのイメージがわかるようになるだろう。空間を意識して見る訓練をすることで、次第に「インテリアの目」も養われているはずだ。時間と手間はかかるが、一生つき合っていく住まいを自分らしいものにするために、自分の「好み」を知るということにトライしてみてはいかがだろうか。
ところで、「室内装飾」と訳される「インテリア」だが、単に「飾る」のではなく、日常のなかにあって、毎日の暮らしを楽しませてくれるものでありたい。調度品や飾り物はなくても、実用的で美しい椅子やテーブル、生活雑貨が配されていれば、インテリアは十分、美しくなりうる。
そのためにも、室内に置くものを選ぶときには、「これか、あれか」の選択で間に合わせるのではなく、自分のなかの「好み」と相談して買い求め、気に入ったものに囲まれて暮らすこと。それがインテリアの極意ではないかと思う。(一級建築士事務所アトリエサラ主宰)

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□ 産業連携ネット設立 6次化へ435組織一丸となって 【日本農業新聞12月2日】
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=11070

農水省は1日、農林漁業の成長産業化に向けて、農業や経済団体など435組織でつくる「産業連携ネットワーク」の設立総会を東京都内で開いた。製造業といった他産業のノウハウを生かして農業の技術革新や経営感覚のある農業者の育成などに取り組み、農産物の加工・販売をはじめ「6次産業化」の推進につなげる。地方ブロックごとの組織も設立し、農業者や企業が参加する「現場を動かす実践型組織」(産業連携課)を目指す。
同ネットワークは、JA全中や日本経団連などの全国組織などからなる幹事会を設置。事務局は農水省内に置く。
テーマ別に課題を解決する部会も設置する。各部会で扱うテーマは、地方などから12月に課題や意見を聴取して検討。1月の幹事会で決める。(1)生産資材のコスト縮減や情報技術(IT)技術による効率化(2)経営感覚のある農業者らの育成(3)小売りによる地元産農産・食品の販売増(4)企業の社会的責任(CSR)活動の拡大――などを想定する。
地方段階でも、地方農政局などに事務局を置いて多くの産業が連携する場を設定。会員をさらに募り、来年3、4月に総会を開く。全国段階で取り扱うテーマだけでなく、地域に固有のテーマでも部会や、農業者と企業が参加するプロジェクトをつくり、事業化や人材育成などに取り組む。ネットワークには農業者も参加でき、入会費などは掛からない。農水省は「経営者が地域の商工会で情報交換して経営感覚を磨くように、農業者に積極的に参加してほしい」(同課)と話す。
加工や販売などのノウハウを提供するパートナー企業と農業者を結び付ける役割も担う。一定の要件を満たした事業者に対しては、農水省が2012年度予算で200億円を確保する予定の「農林漁業成長産業化ファンド(仮称)」が出資する。
同省は、6次産業化の市場規模を12年度からの5年間で現行の3倍となる3兆円に拡大する目標を掲げている。
同ネットワークの設置主体は民間だが、官民が共同し、どのように取り組みを活性化するかが課題となる。

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□ 東京都暴力団排除条例で初めての勧告は 観葉植物のリース代行の造園業者に出されました
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111213ddm041040125000c.html

東京都の暴力団排除条例の記念すべき第1号の勧告は、都内での観葉植物リース代行業を行った埼玉県の造園業者に出されました。(名前は公表されない)

『警視庁によると、業者は10月下旬、暴力団が都内の繁華街の飲食店数十店舗に貸し出していた観葉植物の交換などの業務を代行。この日集金した代金計約15万円のうち約10万円を暴力団に渡したという。事業者や組名は発表していない。』
『業者は約15年前に組側から持ち掛けられ、毎月、植物の交換などをしていた。リース代金は通常の約4倍で、通常料金を上回る分が組側に渡されていたという。組側には、業者を通じて「みかじめ料」を集めることで暴力団対策法を逃れる狙いがあったとみられる。』
『業者は勧告を受け、「事業が拡大すると思い手伝った。もう暴力団との付き合いはやめる」と話しているという。警視庁は、リースを受けていた店側にも取引見直しを指導した。』

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□ 「スター農家」食の都パリを席巻 広がる日本流 食材にこだわり 【日経新聞12月4日】

●「スター農家」パリ料理界で脚光 食材選びに日本流

華やかなスター料理人を輩出する食の都パリで、腕利きシェフに優れた食材を提供する「スター農家」や「スター精肉店」が登場し脚光を浴びている。フランス人がこれまで目にとめなかった「食材」に注目し始めたのは、素材にこだわる日本の食文化の影響がある。
パリの有名シェフたちが今、カブのことを話題にすれば、まず「ヤマシタ」の名前が挙がる。星付きレストランの間で奪い合いになっている高品質の野菜を生産しているのは、パリ近郊の日本人農家、山下朝史さんだ。
パリで予約を取るのが最も難しいとされる三つ星レストラン「アストランス」。ここで華やかに盛りつけられる冬野菜は山下農園でとれたもの。山下さんが季節の野菜を直接納入し、シェフのパスカルさんに調理法を提案する。老舗トゥールダルジャンや同ムーリスの野菜料理も山下農園が支えている。カブ、ネギ、大根、トマト、ホウレンソウ。農園で栽培する野菜の多くは日本で開発された品種だ。
山下さんは「シェフの考えを聞き、それに応えるような野菜を丁寧につくる。秘訣はない」と話す。農場は100メートル四方にも満たない。だが丹精込めて少量生産される40~50種の野菜は、仏の大量生産品種とは味も香りも異なり、パリのシェフを驚かせている。
パリによくある路上市場。その一角に構える小さな青果店「ジョエル・ティエボー」は格段に長い行列がいつもできる。高級レストラン御用達の店ティエボーの名は、ヤマシタと並ぶパリの野菜のブランドだ。
店で扱うのはティエボーさんがパリ郊外の畑で自ら耕し育てた野菜。80種の野菜を栽培するティエボーさんは「天候、土壌、植物の状態、野菜作りに大切なのは観察と分析」と語る。シェフの意見を聞き栽培方法を工夫するやり方は山下さんと共通する。
テレビの料理番組で優勝した天才料理少年サルファティさんもティエボーで葉野菜を買っていた。「野菜はここと決めている。他店と違って味が濃いから好き」という。
「スターだって? 最近は料理人だけでなく業者まで祭り上げられているようだね」。多くの有名星付きレストランのシェフが素材を買い求めるパリの精肉店「ユーゴー・デノワイエ」の店主、デノワイエさんは笑う。
畜産が盛んな地方の出身のデノワイエさんは15歳から見習いを始めた。8年間は仏中を歩き回り「良い肉を手に入れるためにはそれなりの金額を払う」という考えを理解してくれる畜産農家を独自に開拓した。
質の良い牛だけを直接買い付け、技能の高い食肉処理業者で加工する。肉の味を良くする熟成にも独自の技術がある。「料理人が食材に高い要求をしてくるから質も向上してきたね」。デノワイエさんの著書はベストセラーになっている。
仏のシェフや市民が食材に興味を持ち、農家や青果店などに注目するようになった背景について、料理ジャーナリストのジョスリーヌ・リゴさんは「日本の影響が大きい」と解説する。ソースを重視するフランス人は、これまで食材の質や鮮度にはあまりこだわらなかった。
素材の持ち味をいかし、食材を厳選する調理法は、仏の高級レストランの厨房に入った日本人シェフが広めた新しいやり方とされる。ブームが続く日本の食文化はすしやラーメンにとどまらず、仏料理の調理法をも変えている。(パリ=古谷茂久)
● 富士市産業支援センター、競争力ある「スター農家」育成 【日経新聞12月15日】

○ 富士市産業支援センター(f―Biz)が富士地域の農家支援に乗り出した。定期的な会合の場を設け、競争力のある農家を育成する。農家が課題を共有し情報交換することで、単独では弱い情報発信や販路開拓での連携につなげる。新商品開発や直販展開など「6次産業化」へ向けては、f―Bizが企業とのマッチングの協力をする。第1回の会合は15日に開く。
○「スター農家☆輩出プロジェクト」と題し、富士市や富士宮市を中心に6次産業化に取り組む約15人の農家が集まる。首都圏の高級レストランにカラフルな野菜を卸す「富士山ガーデンファーム」(富士市)の若月新一社長や、有機野菜レストランを経営する「ビオファームまつき」(富士宮市)の山内一彦・ソフト事業部長など、既に実績をあげているメンバーは指導者の役割も担う。
○ 会合は3カ月に1回のペースで開催。こだわりの農産物や現在の販路、課題、今後手掛けたい事業などを共有する。メーカーの商品開発や販促の担当者を招いたセミナーも予定している。売れる商品やブランド化のポイントを成功事例から学び、実践する。
○ 情報発信や販路開拓ではメンバー同士が連携する。例えば交流サイト「フェイスブック」で共同ページを設け、イベントの出店や新商品の販売情報などを告知。個々のブログやミニブログ「ツイッター」を活用して広め合う。取引のある飲食店や小売店に対し、他の農家の農産物を紹介して共同で商談することも検討する。
○ 新商品を開発する場合、f―Bizが企業とのマッチングに協力する。f―Bizを訪れる企業の大半は富士地域の2次、3次産業。「地域の実情に詳しく、大企業でも地域貢献への思いは農家と一致する」(小出宗昭センター長)など、連携を取りやすいという。
○ 富士市の農家(兼業を含む)は2010年時点で約2800世帯と、全世帯の3%弱だった。茶やみかんを育てている農家が多いが、県内の他地域に有力な産地があるなど差異化が難しい。小出センター長は「地域の力をうまく使いながら、全体の底上げを図りたい」と話している。

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□ 「Seed Design種子のデザイン‐旅するかたち‐ 展」INAXが全国で巡回展示会を開催
http://inax.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001949.html

花の市場で流通したり、ドライとして扱われている種子や果実に関する興味深い展覧会が開催されています。全国3か所を巡回する展覧会となっています。あれは、いったい何なのか?市場で見かける不思議な形の実ものの正体が分かるかもしれません。そして、その形に秘められた意味とは?

ギャラリー1(東京):2011年12月1日(木)~2012年2月25日(土)
ギャラリー大阪:2012年3月10日(土)~2012年5月24日(木)
ギャラリー名古屋:2011年9月9日(金)~2011年11月17日(木)

「自ら動くことができない植物は、種子に移動の役割を託しました。子供たちが遠く様々な場所に散るように、快適な環境にたどり着くように、あるいは親元を離れず類似の環境で生きていけるようにと、種子の散布のためにあらゆる策が講じられたのが、今私たちが目にすることができる種子たちです。 それらには、風や水などの自然の力をたくみに利用した、実に細やかで、バラエティに富んだ工夫が凝らされています。進化のなかで、策の手ぬるいものは淘汰され、そうでないものだけが生き残ってきた植物たちの仕組みは、人の想像を凌駕するほどのアイデアに溢れ、精巧に成り立っています。
今展では、デザインと生態の融合した種子たちの魅力ある姿を、約150点の国内外の種子を通して、存分に楽しんでいただきます。風、水、動物被食、ひっつきむし、火事など種子たちが旅するために利用する、さまざまな自然の力ごとにご覧頂き、そのデザインの多様な楽しさ・美しさと、小さな翼やかぎ針、鮮やかな色あいすら生き残りの策として利用する強靭さを楽しんでいただければ幸いです。」

※展示は標本がほとんどで、かなり「渋め」の展示です。
※植物好きには見逃せない「ライオンゴロシ」の果実が展示で見られます。
※「おしり」の形そっくりの「フタゴヤシ」の展示あります。
※お猿さんが手を突っ込んでタネを食べようとすると手が抜けなくなるという「モンキーポッド」
※不規則が種子がぎっしり入ったバオバブの果実が見られます。

●とてもよいテキストが同時に出版されています。写真多数あり。(もちろん「ライオンゴロシ」も)
『種子のデザイン 旅するかたち (INAX BOOKLET)』http://www.amazon.co.jp/dp/4872758579/
: 岡本 素治, 小林 正明, 脇山 桃子, 住友和子編集室, 村松 寿満子, INAXギャラリー企画委員会, 上路 ナオ子, 佐治 康生: 本

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□ 季節感を楽しむ 古川さんは地球に還って「冷たい空気はおいしい」と言った 【日経新聞】

● 「季節感を楽しむ」 高田公理さんに聞く ~「年に一度」喜び格別 快適追えば感性鈍る~【12月3日 日本経済新聞 夕刊】

○自然と人間をゆるやかにつなぐものとして生活文化がある

多忙な日々を送っていると、季節の変化を見落としてしまう。仏教大学は京都市の金閣寺のすぐ近くにある。インタビューまで少し時間があったので門前を訪ねると、紅葉の美しさが秋の深まりを告げていた。高田公理さんは、衣食住を取り巻く日本の生活文化に関心をもって研究を続けてきた。その根幹にあるのは、自然の移ろいを大切にする「季節感」だという。
「人間の体は最も身近な自然です。それを外界の自然に適応させるために祖先は工夫を凝らしてきた。それが日本の生活文化です。そこにはいわば装置(ハードウエア)と制度(ソフトウエア)がある。装置の代表が住居であり、制度の代表が暦だと思います。四季のある日本の場合、それは季節の変化を抜きには考えられません」
「体毛を失ったヒト(ホモサピエンス)は、洞窟にはじまり竪穴式住居から現代住宅にいたるまで外界から身を守るカプセルとしての住まいを必要とするようになりました。ただ、近代以前の住居は外界との間に隙間を持たざるを得なかった」
暑さ、寒さという自然の変化に対応するため日本の家は吉田兼好が徒然草で書いたように、夏をむねとして建てられた。冬の寒さに弱かったが、一方で衣服や寝具など多様な生活用具を生み出した。
「ところが近代文明は心身の快適さを追求し、カプセルをどんどん重装備化した。アルミサッシの窓や頑丈な壁などで建物の密閉度は増し、冷暖房設備が発達した。カプセルの中にいれば常春です。でも、こうした密閉されたカプセルは自然の一部としての人間の適応力を奪い、生活の豊かさも減じている」
都会では、ビルからビルへの移動も空調の利いた地下街や地下通路で可能だ。地上に出ても周囲をぐるりと囲まれた透明な通路がはりめぐらされ、雨に濡(ぬ)れずに目的地に行くこともできる。便利といえば便利このうえない。
「でもね、人間は自然と隔離されては精神的安定を保てないんじゃないでしょうか。先ごろ宇宙空間から帰還した宇宙飛行士の古川聡さんの一言が印象的でした。彼が半年過ごした国際宇宙ステーションは外界から全く遮断された究極のカプセルです。ところが帰還船から出てきた古川さんは『ずっとエアコンで22、23度だったので、こういう新鮮で冷たい空気はおいしい』と言ったんです」

○1年待たなければ味わえないから意味がある

いつでも、どこでも快適な生活が実現すると、体の適応力が衰えるだけでなく心の感受性も鈍くなる。
「日本人は季節に寄り添って暮らしてきた。それを支える仕組みの一つが暦でした。旧暦には端午や七夕などの五節句があり、立春、立夏、雨水、清明といった二十四節気があった。節気はさらに初候、次候、末候に分かれ、立春の初候は東風が厚い氷を解かし始める、立夏の初候は蛙(かえる)が鳴き始めるなど自然の変化で言い表していた。祖先がいかに自然の脈動を感じて生きてきたかが伝わってきます」
「そして季節の変わり目に体が変調を来さないよう春祭り、夏祭り、秋祭りなどでごちそうを食べ、心身にエネルギーを補給した。その季節にしかない旬の味覚を楽しむのも、祖先が残してくれた大切な生活文化です」
「初ガツオは1年のうちで初夏のある時期にしか食べられない。それを逃すと1年待たなければならない。だから女房を質にいれても……と言ったわけで、いつでも食べられればここまで執着しない。今はハウス栽培で年中キュウリやトマトが出回り、端境期には地球の裏側から野菜も果物も持ってくる」
「今の子どもたちはのべつまくなしダラダラと食べている。空腹感を味わったことがない子も多く、何が食べたいのかわからないと言う若者も珍しくありません。コンビニエンスストアは全国にあり、いつでも食べ物が手に入る」
「でも、1年のある時期にしか食べられない食材を口にした時の喜び、おなかをすかせて食卓についた時の満足感は格別です。文明の発達は“喜びの瞬発力”を低下させました。いつでもどこでも快適にと、ひたすら欲望の充足を求めてきた私たちは、感動の喪失という形でリベンジされているのかもしれません」

○ 東日本大震災が転機になるかもしれない

高田さんは東日本大震災が生活を見直す契機になるかもしれないとみる。3月11日の津波は自然の猛威の前に、文明がいかに無力かをさらけだした。東京電力の福島第1原子力発電所事故後の電力不足は、快適な生活が盤石でないことも現代人に自覚させた。
「震災後に起きている変化は、快適さをより強固なものにする“超近代”の動きではなく、自然と調和しながら暮らしていた近代以前の人たちの生活を、見直してみようという方向だと思います」
「快適な生活を体験した私たちは、冬に火鉢やこたつで暮らしていた昔には戻れません。食生活だって旬のものだけを食べるのは無理でしょう。でも、時にはカプセルから出て自然の変化をこころゆくまで感じる、旬を大切に料理することはできる。それだけでも心の豊かさを少し取り戻せるのではないか」
高田さんは「季節というのは直線型の変化ではなく循環型の革新。日々変化するけど1年たつとまた巡ってくる」とも強調する。それに寄り添う暮らしは変化への適応を強いるとともに、一定の周期で繰り返す一種の安心感を与えてくれたのかもしれない。カプセルの快適さを満喫しつつも、あまりに速い社会の変化に不適応症状を起こしがちな現代人には、巡りくる四季をゆったりと味わい自然の循環を感じる時間は大切だろう。(編集委員 岩田三代)

【たかだ・まさとし】 仏教大学教授。1944年京都市生まれ。京都大学理学部卒。シンクタンク主任研究員、武庫川女子大学教授などを経て2008年より現職。専門は社会学。食や旅、温泉など生活にかかわる文化を幅広く研究。著書は「語り合うにっぽんの知恵」「酒場の社会学」「自動車と人間の百年史」など。

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□ 「うちの神木の由縁」 建築家 石山修武 【11月30日 日経新聞夕刊 らいふ 連載 】

老樹に精霊を視(み)たりの感性は備わっていない。でも我ながら異常な親近感を植物に抱くことはある。
わたしの眼(め)はレストランでは右から左へ、小料理屋では下から上へと流れ動く習性をもつ。メニュー、献立を眺める眼の動きの話である。つまり値段から先(ま)ずは入るのだ。昔はそれを他人に気付かれぬようにコソコソと隠したが、今は眼の動きどころか首の回転でそれがわかるように表現するまでになった。メニューに無いのをすすめられれば、そりゃ幾(いく)らなんだ、先ずは値を名乗れと大音声をあげるまでに成長した。高級そうなところで自前で払う時はだから戦国時代の一騎打ちみたいな気迫で挑むのである。謂(い)われ付きの酒をすすめられても、で、それはナンボなのと必ず聞く。一瞬の虚をつかれた眼をする料理人が決して少なくはないから、これは値があってない類のモノだとわかる。他人が払ってくれる時にはもちろん鷹揚(おうよう)に構えている風をするが、それでも値段関係への観察は忘れないのである。
某日、園芸店で眼が一鉢の植物にブラ下がっている値札に釘(くぎ)付けになった。500円とある。背丈はでも800ミリくらい。姿はどうも南方系の観葉植物である。後で知ったがパキラの小樹であった。その時には店員に名を尋ねたりはしなかった。800ミリの大きさで500円か、コレダと霊感が走り、カウンターにその鉢を運んだ。キャッシャーの店員はさすがに値札と800ミリを数秒見比べて他の店員を呼んだ。数名がその500円800ミリを取り囲んで眼で相談をしている。客を前に、やっぱりこの値段おかしいぞと声に出しては言えぬのだ。だって歴然とした値札がドーンとブラ下がっている。一度つけたプライスの表示は簡単に変更できぬ。商売の常道である。店員たちの眼がやがて無言のママわたしに注がれ集中する。「お客さん、コレ0が1つ欠けて表記されてまして実は5000円なのです」と明らかに叫んでいる。それぐらいはわかる。わたしは腹に力を据えた。言葉を発したら負けなのだ。眼を無焦点のままに中空にさまよわせた。しかもテコでも引かぬぞの決意のかたちは与えてある。しかし、多勢に無勢である。相手の眼の数はわたしの数倍の兵力である。織田信長であればここで敦盛を舞い「人間五十年下天のうちを…」とやらかしたであろう。しかしここは園芸店である。舞うわけにはゆかぬ。あくまで不動、無言が要なのだ。
しかも、わたしだって無策であったのではない。その500円800ミリを入手せんがために、欲しくもない鉢植えの群れまで配しておいた。総勢数千円の散財である。高い囮(おとり)を用意したのだ。もうトータルの銭かねだけの問題じゃない。この500円の一鉢である。やがて勝負はついた。店員たちは諦めたのだ。わたしは虚無の眼付を捨てぬままに金を払った。ゆっくりと店の出口に向かった。まだ背中に痛いほどの眼線が突き刺さってくる。油断はならぬ。店の前の草花園を通り過ぎ、通りの角を曲がったところでわたしは小走りになり、そして走った。エイエイオーの勝どきをあげたのは間もなくであった。
その500円800ミリが今、我が家の主人として室内にある。5メートルほどに育ち堂々たる奴(やつ)になった。しめ縄つけて八百万の神木として育てたい。(建築家)

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□  【新聞の投書欄から】

● 店に忘れた花 誰かに取られた 樢之浦トシ子73主婦 神奈川県大和市 【毎日新聞12月5日】

先日、スーパーで総菜と一緒にお花を一束買いました。お店を出てそのお花を店内に忘れてきたことに気が付き、すぐに戻りました。しかし、お花はなく、お店にも届けられていませんでした。それほど高価なものではないので、持ち帰った人には罪悪感がないのでしょう。私は急に、むなしさを覚えました。
年を取ると、忘れ物をしがちです。病院の待合室にはメガネやハンカチ、手袋、マフラーなどが多いようです。他人の手袋を持って行く人はいないでしょうが、お花などは堂々と持って行く人がいるようです。
以前、玄関先のお花を取られた時のことを思い出しました。あの時も、本当に悲しくなりました。盗んだ人は、そのお花に心を癒されることはないと思うのですが。
私は日々、忘れ物や落とし物をしないように心がけています。スーパーで私のようなうっかり者を見かけたら、「忘れ物ですよ」と一声かけてやってください。スーパーでの忘れ物は、落とし主が必ず取りに戻ります。

● 目を合わせない人々 竹野敦子58主婦 埼玉県加須市 【毎日新聞12月5日】

ホームセンターのレジは長い列をつくっていた。レジを打つ人も忙しく商品の値をはじいている。並んでいた私が、ふと違和感を覚えたのは、お店の人がお客の目を見ないことだった。お客もまた、黙々と買い物を済ませている。
お店の人は、お客がどのような顔でものを買っているのか気にならないのだろうか。商品に満足している人、不満な人、幸せそうな人。何も専門の業者にマーケティングしてもらわなくても、顔を上げれば、お客の様子がわかるのにもったいないことと思った。
毎日、犬の散歩をしていても、目を合わせないようにする人の多いことに気づく。あいさつを交わすこと、かかわることがわずらわしいのかと思い、つい私も下を向いてしまう。もちろん、明るく声をかけてくれる人もいて、うれしく思うのだが、まれである。
慣れてくると、目を合わさない方が摩擦も少ないが、私の中からエネルギーがどんどん失われていくような気がする。

● あきらめないぞ 斎藤まい35 主婦 福島県いわき市 【毎日新聞12月8日】

山の木々の葉もすっかり色づき、歩いていると、赤や黄色のきれいな葉っぱが落ちているのを見かけるようになった。
5歳と2歳の2人の娘にとっても魅力的らしく、「拾っていい」と聞かれる。でも、今年は「いいよ」と言ってやれない。
福島第1原発事故以来、私たちの生活は、当たり前にできることが当たり前でなくなった。きれいな花を摘みたくても、草に寝そべりたくても、ドングリを拾いたくても、させてやれない。
自分が小さい時に当たり前にしていたことが、娘たちにはできないのだ。
こんなにきれいなものがたくさんあるのに、触れることができないというのは、どういうことだろう。
原発事故以来、私たち夫婦は話し合った。いわき市でも私の住む地域は放射線量がそれほど高くないから、住み続けることはできる。さてどうやって元の生活を取り戻していこうかと。
まずは庭を除染して、花や草を植え、子どもたちが思う存分遊べる場所を作りだしていこう。一つずつ自分たちの手で、できることを増やしていこう。
毎日笑って過ごしたいと思って、終末のたび線量計を手に、庭の表土除去など除染を行っている。少しずつ子どもたちも外に出られるようになった。
あきらめないぞ。子どもたちがシャボン玉で無邪気に遊ぶ横で、そう誓った。

● 「おめでとう」で新年迎えよう 福田千恵子13 中学生 埼玉県入間市 【毎日新聞12月8日】

今年も年賀状の季節が来た。しかし、最近はこんな記事が新聞に掲載されている。「おめでとうって書いていいのか?」。私はいいと思う。日本は東日本大震災で、おめでとうなんて言う感じではないのは分かる。だけど、新年が来るのはうれしいことだ。新しいことが始まる、新しいことが起こる、うれしいことがたくさん来る時だ。だから、ここまで生きてこられた自分やみんなにおめでとうを言うべきだと思う。今年は尊い命がたくさん失われた。だけど、ずっと引きずっていては、前に進めない。後ろを振り返りながらも、前を向かないといけない。そうでないと、復興だってできない。だから精いっぱい今を生きるために、「おめでとう」と新年が来てくれたことを喜ぶべきだと思う。
今年の年賀状、私は「おめでとう」を入れる。でも、それは何も考えずに入れたわけじゃない。だから、皆さんの所に来た年賀状に「おめでとう」が書いてあった時、「被災者のことを考えていない」と思わないでほしい。

● 子どもの詩  「あけび」 秋山望美 茨城県那珂市 菅谷小1年 【読売新聞12月2日】

山にいきました
木になっていた あけびを
おばあちゃんがとってくれました
はじめてたべました
すごくおいしかったです
あけびのたねとばしをしました
まけました くやしかったです

長田弘さんの評: 木からあけびを取って食べ、たねは、遠くへ競争して飛ばす。いつかきっとなつかしむ、おいしい思い出。

● こどもの詩 「きれいな花」 森本ちひろ 東京都大田区 池雪小2年 【読売新聞12月11日】

何だろう 何だろう
いつも学校の帰りに見る
白いきれいな あの花は何だろう
どうどうとさいている
きれいなあの花は何だろう
早く大人になってしりたいなあ

長田弘さんの評:どんなものにも名がある。一つ一つその名を知り、その名で呼ぶ。名を知ることなんだ、大人になるって。

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