ニューズレターNO.0081

■■■■■■■ グリーンウイングスジャパン・ニューズレター ■■■■■■■

———————————– 2011.11.01号【No.0081】第43~45週目

発行元 株式会社グリーンウイングスジャパン < http://www.greenwings.jp/ >

GWJ————————【 11月上旬 】———————–GWJ

10月29日(土)~正倉院展 奈良国立博物館 (蘭奢待公開)
10月31日(月)ハロウィーン
11月1日(火)~4日(金)ホルティ・フェア(オランダ・アムステルダムRAI)
11月3日(木)文化の日
11月4日(金)、5日(土)、6日(日) 花の力プロジェクト 復興支援バスツアー (陸前高田往復)
11月8日(火)午後1時~2時30分JFMAアフタヌーンセミナーIFEX2011分析
11月9日、10日 花き研究所 平成23年度花き研究シンポジウム
11月29日(火)ミヨシ流通向け展示会「花咲く展示会」開催 (山梨県北杜市小淵沢町)
1月24日(火)~27日(金)IPMエッセン(ドイツ・エッセン)

【11月のモチベーション・テーマ】http://www.nnh.to/11/weekmove.html

○ 婚礼シーズン最盛期に、各地で運動会、お月見(十三夜)、秋のガーデニング、ドライ球根の販売、紅葉、ダリア、ネリネ・リコリス、かぼちゃ市、ハロウィーン。10月第三日曜日は「孫の日」。

●【二十四節気と雑節など】 http://www.nobi.or.jp/calendar/24.html

○ 11月 8日(火) 立冬 りっとう
陰暦10月の節で、陽暦の11月7日頃。この日から立春までが暦の上で冬。季語には冬立つ、冬に入る、冬来る、今朝の冬とある。このころは陽の光も一段と弱く、日脚も目立って短くなり、冬の気配がうかがえるようになる。天文学的には、天球上の黄経225度の点を太陽が通過する時。
●【六輝(六曜)カレンダー】http://zexy.net/man/rokki/cal/2011/
大安の土曜、日曜、祝祭日等 10月23日(日)、11月3日(木・祝)

● 花きをとりまく情勢に関する基礎資料
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/f_kentou/pdf/sanko.pdf

GWJ———————【 ニュースIndex 】———————–GWJ

◆ 結婚までの交際期間は4.26年。晩婚化、夫婦の子ども2人下回る【2010年出生動向基本調査】
◆ 対日花き輸出を促進 菊のシェア拡大も狙います コロンビア駐日大使インタビュー
◆ ネットワークを活用する花市場の未来図 大田花き磯村社長のコラムから
GWJ——————【 ミニ・クリップIndex 】——————-GWJ

□ タイの洪水は水位を上げ首都バンコクにせまる 水が引くまでには長期を要する
□ バラのギフト大手「ウェルネス」は、野菜販売のオイシックス社に買収され完全子会社化
□ 婚礼需要一服 切り花下げ基調へ 入荷もほぼ回復 【日本農業新聞10月20日】
□ 植物って不思議! 千葉大学園芸学部の学生が子ども向けの環境教育イベントで活躍
□ 「ShogoELEGANTショウゴ・エレガン」假屋崎省吾氏の名前を冠したバラが目黒雅叙園で発表
□ お花屋さんの店頭にもっとユリを! 生産者によるユニークなプロモーション 「リリーエンジェル」
□ オランダの市場は100周年。記念イベントなど開催 子どもを競りにかける???!
□ 「O to O」スマホ片手にオンラインからオフラインへ(O2O)好循環を生むスマホの「送客力」
□ スマートフォンのアプリ、拡大浸透中 暦のアプリがアンドロイド対応開始
□ ダイエー、都市型店は「少人数世帯」対応の弁当総菜充実 若者・コンビニ客取り込みへ
□ サミットネットスーパー 拠点2カ所を新設 配送対象世帯1.5倍に 【日経MJ10月26日】
□ 樹木や植物を利用して建物を守る  【日経新聞夕刊10月17日なるほど住まい術】
□ 漢方「カンゾウ」国産に道 【日経新聞千葉首都圏版10月26日】
□ 色のない世界「塀の中」の花育ボランティアで法務省から感謝状 フラワーデザイナーの吉田さん
□ 社会の病気を治す「社会医学」京都大学 佐分利研究室のホームページが公開されています
□「REN」(東京)が花店として初めてグッドデザイン賞を受賞 【花卉園芸新聞10月15日号他】
□ 「ラーニングバー」という学び合いのしかけ作り 交流会の新しい潮流
□ 子どもが出会う 「はじめてのいけばな」池坊のこどもむけテキスト

GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

◆ 結婚までの交際期間は4.26年。晩婚化、夫婦の子ども2人下回る【2010年出生動向基本調査】
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20111022ddm003040115000c.html

結婚までの交際期間は4.26年、晩婚化進む 理想の子どもの数も2.42人で最低に【日経新聞10月21日ほか】

● 夫婦の子供、初めて2人割る 理想数も最低  出生動向基本調査
夫婦が生涯に持つ子供の平均数(完結出生児数)は1.96人で、初めて2人を下回ったことが21日、国立社会保障・人口問題研究所が昨年実施した出生動向基本調査で分かった。子供がいないか1人だけの夫婦も初めて2割を超えた。理想とする子供の数は2.42人で過去最低を更新、少子化が着実に進んでいる実態が改めて浮き彫りになった。
調査は原則5年ごとに実施し14回目。昨年6月に妻の年齢が50歳未満の夫婦9050組に調査票を配り、有効回答のうち初婚同士の6705組を集計した。
1990年代前半に結婚し、子供をほぼ産み終える結婚期間が15~19年の夫婦の子供は平均1.96人で、2005年の前回調査の2.09人から0.13人減少した。初回の40年は4.27人で、72年~02年までは2.2人前後で推移していた。
未婚を含めた女性1人が生涯に産むとされる子供の人数(合計特殊出生率)は10年は1.39人と2年ぶりに回復したが一時的なものとみられ、将来的な少子化の流れは歯止めがかかっていない。
実際に予定する子供の人数も2.07人で過去最低。理想数(2.42人)との差は0.35人で、理想数の減少が大きかったため、差は前回調査(0.37人)より微減した。予定数が理想数を下回る理由(複数回答)は「子育てや教育にお金がかかりすぎる」が60.4%と前回に続き最多だった。特に30代未満では8割を超えたが、30代では「これ以上、育児の心理的、肉体的負担に耐えられない」が2割を占めた。
● 夫婦の交際期間は4.26年 「不妊を心配」3割超す
国立社会保障・人口問題研究所が21日に公表した昨年6月実施の出生動向基本調査によると、過去5年間の結婚で夫妻が初めて出会った平均年齢は夫が25.6歳、妻が24.3歳でともに上昇。出会いから結婚までの平均交際期間は4.26年で、この項目の調査を始めた1987年に比べ1.72年長く、晩婚化が進んでいることをうかがわせる結果となった。
また不妊の心配をしたことのある夫婦は31.3%で前回調査から5.3ポイント増加。実際に不妊治療中や不妊の検査を受けたことがある夫婦は3.0ポイント増の16.4%で、いずれも増加した。
特に結婚後15~19年の夫婦でみると、不妊の心配を経験したのは2002年は20.0%だったが、前回調査(05年)は21.7%、今回は27.6%と増加が目立った。
調査時点で治療中の夫婦は1.5%で、このうち4分の3は子供のいない夫婦だが、子供が1人いる夫婦も22.0%で、2人目のために治療をしている夫婦は5組に1組以上に上った。
結婚や家族に対する妻の意識調査では、この項目の調査を始めた92年は「生涯独身はよくない」と考える妻が62%を占め次第に減少し02年には47%と半数を割ったが、05年は52%と増え、今回調査でも57%と連続して増加した。
「夫は仕事、妻は家」という考えに賛成する妻も92年の40%から02年は28%まで落ち込んだが、前回調査は29%と増加に転じて今回調査も32%と微増した。同研究所は「伝統的な家庭観への支持は90年代は減少したが、2000年代に入って増加している」と指摘している。

● 第14回出生動向基本調査
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou14/doukou14.asp

● 人口縮む日本、膨らむ世界 国勢調査、初の減少 高齢者率世界最高の23% 国連白書、70億人突破へ 貧困や資源課題 【日経新聞10月27日】

総務省が26日発表した2010年10月実施の国勢調査確定値によると、日本人の人口が1億2535万8854人と05年の前回調査から37万人減少した。減少は現行の調査方法をとった1970年以来初。高齢者の割合が世界最高水準を更新するなど、少子高齢化の加速ぶりを裏付けた形だ。一方、世界は今月末で総人口が70億人を突破する見込み。アジア・アフリカなどの若年層の増加で膨らむ世界に対し、縮む日本の姿は対照的だ。
日本人の人口は、すでに厚生労働省の人口動態統計で05年に死亡数が出生数を上回る自然減となり、07年から4年連続で減少を記録している。5年に1回となる10年の国勢調査は、外国人らを含めた日本の総人口が前回より0.2%増えたが、日本人だけに限ると初めて減少。一般世帯数は5184万2千世帯と初めて5千万を超え、うち3割が単身世帯だった。
高齢化には一段と拍車がかかっている。65歳以上人口は前回より357万4千人増えて2924万6千人。総人口に占める割合は2.8ポイント上昇の23.0%で、国際比較によると2位のドイツ・イタリア(20.4%)をさらに引き離した。15歳未満人口が71万8千人減、15~64歳人口が306万1千人減となったのとは対照的な増加ぶりだ。
一方、世界人口は拡大が続く。国連人口基金(UNFPA)は26日、11年版「世界人口白書」を発表し、世界総人口が今月31日に70億人を突破すると宣言した。50年に93億人、2100年までに100億人を上回ると予測。21年にはインドが14億人と中国を上回って世界首位に躍り出ると分析したほか、アフリカは現在の10億人から2100年に約36億人に達するとした。
白書は人口拡大に伴い、移民の増大や資源不足といった問題が生じると警告している。発展途上国では出生率の高さが逆に「開発の停滞」や「貧困の長期化」といった悪循環を招いていると分析。若年層の失業増が「アラブの春」に見られる政治改革の原動力になっている面はあるものの、海外への移民増加などで他国に波及する点を懸念材料に挙げた。中長期的には世界的な高齢化も進む見通しだという。

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◆ 対日花き輸出を促進 菊のシェア拡大も狙います コロンビア駐日大使インタビュー
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=10197

対日花き輸出を促進 コロンビア駐日大使 パトリシア・カルデナス・サンタマリア氏に聞く  【日本農業新聞10月24日】

世界有数の花輸出国コロンビアは、生花の対日輸出を拡大する。主力のカーネーションのほか、バラ、菊なども増やす。2010年の花き対日輸出総額(コロンビア政府の統計、現地段階での輸出価格)は3876万ドル(約29億7000万円)で、前年に比べ4割伸び、さらに増加傾向にある。このほど千葉県で開かれた花の商談会「国際フラワーEXPO(IFEX)」に出展したコロンビア政府のパトリシア・カルデナス・サンタマリア駐日大使に今後の計画を聞いた。

―――IFEXでの反響はどうですか。

IFEXは、対日輸出拡大に力を注ぐコロンビアの花を知ってもらう大きなチャンス。花き業界の19社と輸送会社2社の大所帯で臨んだ。コロンビアのブースが最も大きかったので注目を集めた。300の真剣な商談を行い、20の新規顧客を開拓できそうだ。コロンビアの花き輸出産業は活況だ。01年に6億1400万ドル(約470億円)だった輸出総額は10年に倍以上の12億4800万ドル(約960億円)となった。

―――カーネーションの対日輸出を始めて10年です。

カーネーション輸出は劇的に伸び、日本の輸入カーネーション市場で1位だ。10年の対日輸出総額は3433万ドル(約26億3300万円)で、06年比で6割強増えた。

最大輸出先は全量のうち75%を仕向ける米国。ロシアが続き、日本は3番目。安定市場で信頼のおける業者と長期契約を結べることが、日本を重要な顧客と見なす理由だ。日本の消費者は高品質で持ちの良いコロンビア産の花を高く評価してくれるし、人口数に即した購買力と花を楽しむ文化も頼もしい。厳格な日本市場への参入には努力が必要だが、ひとたび入ってしまえば、最高の販売市場となる。

―――今後、日本市場に売り込むのはどんな花ですか。

カーネーション、バラ、アジサイ、アルストロメリアなどは既に日本市場に定着した。今後は菊を売り込んでいきたい。IFEXでは多くの日本業者がコロンビアの「スパイダー(クモ)菊」に関心を示した。現在、全世界への輸出量のうち大部分をバラやカーネーションが占めるのに対して、菊はまだ全体の2.8%だ。輸出量全体におけるシェア拡大はこれからの課題だ。

● JFMA松島専務理事のブログから「コロンビアの花き産業」
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1203
● 輸入は48番目の産地 宇田先生
http://ameblo.jp/udaakira/entry-11056377827.html

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◆ ネットワークを活用する花市場の未来図 大田花き磯村社長のコラムから
http://www.otakaki.co.jp/blog/ceo/archives/2011/10/17.html

「青果市場は合併を促進して規模の拡大をはからなければならないが、花き市場は過当競争は不要で地域にフィットした多様な市場にならなければならない。青果物は川上と川下が合併して大きくなっているわけだから、当然それに合わせて大きくならなければならない。花の場合には、小売店ががんばっているし、花保ちの良いものを出荷する必要があるから、国産の比率はどうしても高くなっていなければ消費者を失望させてしまう。国内産地ががんばれば、規模の話ばかりでなく多様な市場が必要である。
市場間連携を今後促す必要もあろう。しかし日本の花き消費を考えたとき、日本の生産地、そして海外の産地を考えたとき、ネットワーク化された市場流通のあり様は日本の花き卸売市場のあるべき姿である。
大田市場のような中央中核市場としての役割は、ネットワークを前提に必要だと考えている。各卸売市場は道路網・鉄道網に似てネットワーク上の役割だから、地域の市場や多様な市場のあり様を具体的に方向付けていくことが日本国の卸売市場の仕事であると考えている。」

●市場は生産者と販売店をつなぐ役割を 岐阜大学 福井先生
http://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/0713.html#111025


GWJ——————【 ミニ・クリップ 】——————-GWJ

□ タイの洪水は水位を上げ首都バンコクにせまる 水が引くまでには長期を要する

10月末現在、タイの洪水はさらに水位を上昇させ首都バンコクまで浸水被害が大きくなる見込みとなってきた。政府は5連休とし、住民に避難を呼びかけている。首都機能や王宮があるバンコク中心部を流れるチャオプラヤ川は過去最高の水位となっているという。すでに北部ドンムアン空港は浸水し閉鎖。一方、国内線のほとんどと国際線が飛ぶスワンナプーム空港はまだ稼働しており、花も日本に入っている。チャオプラヤ川は、かつて日本ではメナム川と教えていたが、メナム・チャオプラヤー(メナムとは川という意味)をメナム川と略したためにそうなったという。

● なぜ、洪水が長期化しているのか。【読売新聞27日ほか】
タイで大洪水による冠水が広がり被害が長期化しているのは、例年以上に多い降水量と、なだらかな地形のためだ。(下流域は広大なデルタ地帯で、川の全長372キロに対して高低差はわずか25メートル。急激に押し寄せる、というより、上流のダムから放水された大量の水が下流の堤防をじわりと乗り越えて広がっていくというイメージ。)
タイ政府当局によると、今年は5~10月の雨期に、国を南北に貫くチャオプラヤ川の上流地域で、平年より約5割多い雨が降った。過去60年で最多の雨量といわれている(さらに流域のダムは乾期に備えて水を蓄えようとしていた。水位が上がってから放水をしたために状況を悪化させた)。もともとデルタ違い、開発が進み、田畑や池が住宅地、工業用地に変わり土壌の保水能力が低下したことも一因となっているという。タイで洪水を調査している寺川陽・国土交通省河川環境評価分析官によると、多数の日系企業が入居する中流域のアユタヤ県などの工業団地は、10年に1度の大雨に耐えられるよう設計されており、今年の大雨は想定外だった。
地形が険しく川の流れも速い日本とは異なり、タイの国土はなだらかな地形で、川の水は元々、緩やかに流れている。今週末には、タイ湾で大潮を迎え潮位が高くなるため、川の水は海に向かって流れにくくなる。首都バンコクで本格的に冠水が始まっても、急流が一気に押し寄せるのではなく、穏やかな水の流れとなりそうだ。ただ、いったん水があふれ出したら、引くまでに時間がかかる。ランシット大学のセリー・スパラティッド准教授(土木工学)は「バンコクが本格的に冠水すれば、水がなくなるまで1か月以上かかる」と推測する。

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□ バラのギフト大手「ウェルネス」は、野菜販売のオイシックス社に買収され完全子会社化

【 オイシックス、バラとグルメギフト販売の ウエルネス を買収 年間の増収効果10億円 】
「有機野菜や無農薬野菜など自然食材の通販サイト「Oisix」を運営するオイシックスは、花とグルメのギフト通販サイト「ウェルネス」を運営するウェルネスを買収し、完全子会社化すると発表した。オイシックスによる企業買収は今回が初めて。」
http://japan.cnet.com/news/business/35009519/
http://ascii.jp/elem/000/000/644/644573/
オイシックスは10月20日、ウェルネスを買収し、完全子会社化すると発表した。
ウェルネスは、バラなどのフラワーギフトを中心としたネット通販サイト「ウェルネス」を運営する会社。誕生日祝いとして、バラの花にオリジナルメッセージをプリントしたり、酒のラベルに名入れサービスをするなど、付加価値の高いサービスを提供している。
オイシックスにとっては初の買収であり、日常の食品宅配に加え、ギフトサービスを充実させることにより、既存事業に対しての相乗効果を見込んでいる。買収による年間の増収効果は、1 年目は約10億円の見込み。買収手続きは11月18日に完了する予定。
● オイシックス社のプレスリリース
http://www.oisix.com/press/111020wellness.pdf

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□ 婚礼需要一服 切り花下げ基調へ 入荷もほぼ回復 【日本農業新聞10月20日】

婚礼需要一服 切り花下げ基調へ 入荷もほぼ回復 【日本農業新聞10月20日】

▼ 切り花の相場が下げ基調となった。日農平均価格(全国各地区大手7卸のデータを集計)は10月上旬に一時、1本98円まで上昇したが、19日は66円(前市比12%安)に下げた。過去2年と比較すると、前年を8%上回っているものの、一昨年との比較では3%下回った。入荷量が回復したことと婚礼需要が一服したことが主な要因で、卸売会社は「通常の相場展開に戻ってきた」と話す。
▼ 同日の販売本数は7卸合計で316万本。水曜日は前回取引の月曜に比べて採花日数が少ないことなどから前市より20%少なかった。10月第4週の水曜でみると過去2年とほぼ同じ水準。相場上昇のけん引役となっていた輪菊の入荷が回復した。同日の販売量は82万本と1ヶ月ぶりに前年を上回った。価格は59円(同19%安)。前年を16%上回っているものの、「取引に10月上旬までの勢いはない」(卸売会社)という。
▼ 同日のスプレイ菊は62円(同10%安)、小菊は47円(同14%安)だった。小菊は前年の2倍近い価格で、なお高値圏が続く。「端境期になっている。10月いっぱいで産地が切り替わる」(卸売会社)ことから、徐々に相場は下がるとみられる。
▼ 洋花は今週に入り前年を下回る品目が目立つ。同日のスタンダード、スプレイを合わせたバラ類の価格は68円で前市より3%上げたものの、前年、一昨年をそれぞれ3%、12%下回った。10月の3連休が終わり、婚礼需要が一段落。バラ以外でもダリアなど結婚式に人気のある花の相場が下がった。大手卸によると、3連休直前の8日のバラの注文割合は入荷量全体の4割。これが19日の取引では3割を割った。卸売会社は「婚礼向けの花の注文が減る中で数量が増えた。荷動きは悪い」と話す。

■ カスミソウ弱い 【同日 日本農業新聞】
大阪鶴見花き地方卸売市場で19日、宿根カスミソウが続落した。1本(中値)が147円で前市(17日)の3円安。価格は10日をピークに4営業日連続の下げで、「連休以降、需要がやや弱まったが、それでも価格は前市より高い水準だ」とせり人。今後の気温の変化が不安材料。「冷え込めば、高冷地産が減るかもしれない。和歌山産が遅れているので来週の入荷は少なそう。今週はこのままの相場だが、来週は持ち直す可能性がある」(せり人)。

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□ 植物って不思議! 千葉大学園芸学部の学生が子ども向けの環境教育イベントで活躍
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111016/chb11101622250010-n1.htm

○ センスオブワンダー! 植物って不思議 千葉で環境教室 【産経新聞10月17日千葉版】

小学生が花の美しさを楽しみ、実験で植物の不思議な力を学ぶ環境教室が16日、千葉市稲毛区の千葉県青少年女性会館で開かれた。
県青少年協会が主催し、同市稲毛区と若葉区の小学4、5年生10人が参加、千葉大園芸学部の学生など青少年サポーター13人の指導で、テッポウユリやガーベラの切り花を、着色した水の入ったコップにいれ、植物が水を吸い上げる様子を観察した。(※写真では、かすみそうも見える)
千草台小学校5年の荒木あゆみさん(11)が「茎の太さで、色の染まり方が違うことが分かった」と話すなど、どの参加者も緑や赤に染まる花を通じて、美しいだけではない植物の力を確認した。この日は近くの市民農園も訪れ、秋の花を楽しんだ。

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□ 「ShogoELEGANTショウゴ・エレガン」假屋崎省吾氏の名前を冠したバラが目黒雅叙園で発表
http://www.megurogajoen.co.jp/blog/press/archives/2011/10/26-4864.html

http://nikki.katsukiyoko.com/?eid=1159201
http://beauty.oricon.co.jp/news/2003112/full/
林家三平さんの結婚式のブーケも假屋崎さん
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2011/10/27/kiji/K20111027001898610.html
百段階段×假屋崎省吾さんの花パワーで元気に!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110921-00000002-ozmall-ent

●目黒雅叙園で開催中のイベント
http://www.megurogajoen.co.jp/event/kariyazaki/index.html

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□ お花屋さんの店頭にもっとユリを! 生産者によるユニークなプロモーション online slots 「リリーエンジェル」
http://www.kyukon.info/newsletter.html

オランダでもよいユリが国外に輸出され国内ではいまひとつ認知度が上がらないという問題があるようだ。そのため、ユリの価値をもっと知ってもらい、需要を掘り起こし、国内でもよいユリをもっと販売してもらうために「リリーエンジェル」というキャンペーンを生産会社が自ら始めた。【オランダ国際球根協会ニュースレター10月号の記事】
○ プロモーションはどのように行っていますか?
まず花店がリリーエンジェルにコンタクトをとります。日程が合えば、リリーエンジェルは自社の産地から品質のよいユリを持参して花店まで行き、2時間プロモーション販売を行います。 主に持参するユリの品種はノバゼンブラ、ピンクエクスプレッションが中心ですが、希望があれば他の品種も準備することもできます。プロモーションにかかる費用は無料ですが、ユリは有料です。花店が売値を決めて、そこから仕入れ値を決めて納めるかたちをとっています。

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□ オランダの市場は100周年。記念イベントなど開催 子どもを競りにかける???!
http://blog.goo.ne.jp/tagamo-tamago/e/3c7f930f104052936824b0e18bde5acc

「フローラホランド市場の100周年を記念して行われたオープンデーは、9月から週末を中心に各所で行われ、10月1日のアルスメアを最後に、合計で1万6千人以上の人が訪れた。アルスメアの市場には、近隣の住人やスタッフ、生産者、取引先、そしてその家族など約5千人が訪れ、フラワーアレンジのワークショップや競り体験、花のロジスティックツアーなどを楽しんだ。子ども向けには、「子ども競り」なども企画。顔に絵の具で花を描いた子供たちが花となり、競りにかけられるというもの。当然ながら、どの子供も自分の親に競り落とされて、和やかな競り会場となった。」
サイトの画像をご覧ください。発想がユニークで楽しい企画です。

● オランダ国際球根協会のニュースレター10月号から 約100年近く前のせり時計の画像あり。
http://www.kyukon.info/newsletter.html

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□ 「O to O」スマホ片手にオンラインからオフラインへ(O2O)好循環を生むスマホの「送客力」
http://www.sophia-it.com/content/O to O

日経MJ10月19日号に「2010年度 eショップ・通信販売調査」の結果がまとめられている。それによると、通販総合売上高(前年度と比較可能な235社)が09年度に比べ4.1%増となり、5年ぶりに伸び率が拡大。スマートフォンなどを使ったインターネット通販の伸びが全体をけん引した。スマホの普及で、消費者をネットから店舗に集客する動き「O to O(オートゥオー、オンラインからオフラインへ)」(O2O)が加速。さらに来客数をネットでも取り込む流れも生まれ、ネット通販の拡大に弾みをつけているそうだ。
O2Oは、ネットから小売店舗へ集客するしかけを指す言葉で、2010年ごろから米国を中心に使われ出した。店側はSNSや位置情報などを駆使して消費者の来店を促す。
O2Oでスマホと従来のケータイとの最大の違いは、ネット通販のしやすさ。画面が大きく商品がみやすい。画像の拡大が簡単。SNSを利用しやすいなどの特徴がある。店に商品がない場合でも、その場でネット購入したり、似たような商品を購入できたりする。
位置情報の利用では、客がスマホの専用アプリ「スマポ」を店内で立ち上げると自動的にポイントがたまるといった仕掛けを行っているという(ユナイテッドアローズ)。ポイントは店舗でのお買い物の際のみ利用できる。店舗で迷って買わなかったが家で思いなおす、といった場合にもネットで買える、という案内をする。
いつでもどこでも価格比較ができるため、店舗価格に強みを持つところは価格をネットに表示するところが増えている。客は出先で複数店舗の価格を比較しながら行動している。
こうして、2011年現在、ネットから店舗へ、店舗からネットへと「送客」する動きが強まっている。今後はさらに発展しそうなトレンドだ。
○ ケータイ系通販12%増 今年度も2割近い伸びに
調査では、総合売上高の伸び率は4.1%で前年度に比べ2.4ポイント増加した。苦戦するカタログ販売やテレビ通販に比べて、インターネット販売の高い成長率が目立った。特にスマホを含むケータイ通販が押し上げている。ケイタイ系ネット通販の売上高は12.3%と前年度の伸びを3ポイント上回った。各社は11年度も19.5%増と強気の予想で、さらなる拡大を見込む。スマホ経由の通販をすでに「手がけている」のは32.7%で、「手がける予定」は44.7%に上った。今後はスマホ経由がネット通販の大きな流れになりそうだ。カタログ通販やテレビ通販でもスマホを使ったサービスを打ち出す動きが相次ぐ。客層が40~50代であるテレビ通販では、若い世代を取り込むというねらいがある。

● 「モバイルクーポン」を取り入れる企業が増えている
マクドナルドなどの企業は携帯を利用した電子クーポンを積極的に活用し始めている。顧客がどのような行動をしているかを位置情報や利用履歴などで細かく分析し、個人に合わせて異なるクーポンを提供するような仕組みをつくっているという。行動データから新たな顧客創造、販促が生まれている。【日経MJ10月26日】スマホだとホームページやブログ上に掲載しているチラシやクーポンを提示しやすいため、簡単な方法で店舗でも取り入れることができる。

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□ スマートフォンのアプリ、拡大浸透中 暦のアプリがアンドロイド対応開始

iPhoneの新しいモデルがソフトバンクに加えてauからも発売されたことや、多数の新型モデルが揃ってきたこと、おさいふケータイ対応開始などもあり、ケータイからスマホに乗り換える人が急増している。まるで小さなパソコンとも言えるスマホは、気軽に検索し、店舗に出かけたり、ネット購入したり、クーポンを見せたり、タッチして使う、位置情報を使って道案内に使うなど日常的に使える多機能ツールになっています。それぞれソフトは無料・有料のアプリをダウンロードするようになっている。
ここでは、iPadやiPhoneに対応していた暦のアプリ「くらしのこよみ」を紹介します。このアプリも最近アンドロイド対応版がでました。百科辞書の平凡社がつくったもので、画像や解説が美しいと評判です。この特長は、二十四節気、七十二候のこよみを5日ごとのデータ更新で見られるということ。暦関連のアプリでは日めくり形式のものなどいろいろあり、季節のイベントや旧暦、俳句の季語などを知る上でとても便利なものになっています。

くらしのこよみ
https://market.android.com/details?id=jp.co.heibonsha.app.koyomi

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□ ダイエー、都市型店は「少人数世帯」対応の弁当総菜充実 若者・コンビニ客取り込みへ
http://www.daiei.co.jp/corporate/index.php/release/lists/detail/720

ダイエーは9月1日、東京都世田谷区に新型食品スーパー「フーディアム下北沢」を開業した。

【日経MJ10月26日】ダイエー、都市型店舗で 若者・コンビニ客取り込み
・目玉は計300品目に及ぶ弁当・総菜売り場。周辺に多い、2人以下の少人数世帯や街を訪れる若者層を取り込む構えで、競合と目するのはコンビニだ。開業後2ヶ月は上々の滑り出しで、都市部攻略の新業態として確立を目指す。
・下北沢駅から徒歩1分のフーディアム下北沢は、半径500メートル圏の約8000世帯のうちの約7割が2人以下の少人数世帯で、15~39歳の構成比率が4割を占める。周辺にはおしゃれな雑貨店やカフェもあり、買い物や遊びのついでに立ち寄ったり、店で働いたりしている10~20代の来店客が多いのが特徴だ。
・こうした少人数世帯・若年層んも取り込みに強く意識しているのが、同業の食品スーパーではなく、半径200メートル圏に10店もひしめくコンビニの存在だ。地下1階に生鮮品や生活用品を置くが、地上1階の品揃えは弁当や飲料、菓子から文具、日用品までコンビニに近い。同店はこうした都市型新業態の1号店だ。
・通常、食品スーパーの入り口付近にあるのは野菜や果物など生鮮コーナーだが、同店1階に入りまず目に飛び込むのが、弁当やサラダなどをずらりと並べた売り場だ。店全体がコンパクトな分、飲料やデザート売り場への買い回りもしやすい。「おにぎりやペットボトル飲料など2~3品をざっと選び、数分で買って出て行く人も多い」(向後周一店長)など、コンビニのような利用形態が目立つという。
・弁当や総菜の種類は計300品目と同規模店舗と比べて2倍のボリュームだ。特に1人暮らしの客の健康に配慮してサラダは約50品目と充実させた。肉や魚を加えた「ローストビーフのサラダ」(198円)や「カルパッチョ」(同)が人気なほか、200円のご飯類と280円のおかず各6種類を自由に選んで組み合わせられる「セレクトボックス」も好評だ。平日の客足のピークは午後6~8時と通常店舗より2時間ほど遅い。深夜でも若者らの来店が比較的多いため、「牛肉コロッケ」や「真アジフライ」などの揚げ物はガラスケースの中に並べ、深夜でも衛生面に不安を感じないよう配慮した。
・開業後2ヶ月の販売動向は「総菜を中心に計画を超える売れ行き」(向後店長)。揚げ物など総菜類は当初計画を20%、弁当類は5%上回る。特にコンビニのように利用する若者からが「弁当やおかずがコンビニより安くて種類も豊富。飲み物も安い」という声が多いという。「コカ・コーラ」など500ミリリットル入りのペットボトル飲料の価格が100円を切るのはスーパーでは珍しくないが、「コンビニばかり利用する客からすれば驚くようだ」(同)。
・課題は近隣に住む高齢者の取り込みだ。コンビニスタイルが前面に出すぎているせいか、「普通のスーパーと違う」との声もあり、通常なら高齢者が多い午前中の来店数が伸び悩んでいる。生鮮品が地下1階にあることも、高齢者に買い物をしにくいと感じさせる一因のようだ。
・コンビニと食品スーパー、それぞれの特長を両立させた店作りは意外と難しい。ダイエーは都市部向けの戦略点と位置づける「フーディアム」を2012年度末までに10店舗を出す予定だが、軌道に乗るかどうか、まずは同店の行方にかかっている(小泉裕之)

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□ サミットネットスーパー 拠点2カ所を新設 配送対象世帯1.5倍に 【日経MJ10月26日】

住友商事傘下でネットスーパー事業のサミットネットスーパーは、2012年度までに配送拠点を2カ所新設する。東京都と神奈川県の一部に限られていた配送エリアを、千葉、埼玉県に広げて対象世帯を現在の1.5倍に増やす。これにより食品スーパー「サミット」の商圏のほとんどをカバーでき、ネットとリアルの両面から顧客の囲い込みを進める。

・同社の配送センターは都内に2カ所あり、東京23区と11市、神奈川県内の横浜、川崎市の一部が配送エリア。
・11年度中に横浜市内に配送センターを新設し横浜市内全域に配送エリアを広げる。
・12年度には都内か埼玉県南部のいずれかに配送拠点を設け千葉、埼玉の一部に対応する。
・これにより、対象世帯数を現在の630万世帯から930万世帯に増やす。
・また、併せて既存顧客を囲い込むために、22日から食品の定期便サービスを始めた。利用者が指定した米や生鮮食品などを週1回、指定した曜日に1週間分まとめて届ける。
・同社によるとネットスーパーの会員数は9月末時点で約10万人。「定期的に利用する会員はまだ半数程度」。定期便で利用頻度を高める狙い。
・このほか、9月からは、午前0時までに注文すると午前9時~正午までに商品を届ける「午前便」を開始。これまでの1日4便から5便に増便するなど顧客の利便性向上に力を入れる。
・ネットスーパーは、小売り各社の相次ぐ参入で競争が激化している。サミットネットスーパーは配送拠点の新設に加えてサービスの拡充により新規顧客の確保と既存顧客の囲い込みを目指す。

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□ 樹木や植物を利用して建物を守る  【日経新聞夕刊10月17日なるほど住まい術】

○ 雨と風を利用する家 機械に頼らず安心感を  山田貴宏

▼ 震災直後、防災意識や節電に関心が集まった。普段、水やエネルギーに当たり前のように依存してきたが、今回の震災ではそれが有限であることを再認識した。何があっても対処できる「しなやかな強さ」を確保しておくためには、住まいにも自立した仕組みを備えておくとよい。

▼ 住まいの周りの環境はいろいろな可能性を備えている。熱・エネルギーはもちろん、雨や風など、自然が「働いて」くれている。

▼ 雨は平等に誰の上にも降ってくる。日本の年間平均降水量は約1700ミリ。例えば一軒家の屋根の面積が80平方メートルだとすると、毎年、140トンもの水(風呂700杯分程度)を屋根で受けていることになる。この恵みを活用しない手はない。共同長屋住宅「里山長屋」(相模原市)では、市販の200リットルタンクだけでなく、農業資材の500リットルのタンクを2つ地中に埋めて、そこに雨水をためている。くみ上げは昔ながらの手押しポンプだ。電気がなくても大丈夫だ。最近は雨が多いので、約1.5トンのタンクはすぐ満水になる。これだけあると、災害時にも数日は活用できるだろう。

▼ 建物の周りには、季節などによって違うが、だいたい決まった方向に風が吹いている。その流れを把握して建物の開口、通り道を作ると、風通しのよい家になる。秒速1メートルの風で体感温度は約1℃下がるが、人間のセンサーは優秀で、1メートル以下の微風でもしっかりと感知することができる。また、一定速度よりも「ゆらぎ」があったほうが、風をいっそう認識できる。微風でもそよそよ吹いてくると、扇風機より弱いのに、不思議と「涼しい」と感じる。また、屋根に天窓を設けると、昼間は明るさが増すので室内の照明に使うエネルギーを軽減できる。同時に、天窓を開けると「重力換気」といって、暖かい空気が上昇して抜けていくのでとてもよい換気装置になる。

▼ 建物の周りに植えられた樹木や植物がつくる「微気象」は涼しさを提供してくれる。逆に、冬の風の向きに対してうまく植えると、冷たい風から建物を守ってくれる。

▼ このように、建物とその周りの環境との関係性をつくってあげると、過度に空調や機械などに依存しなくていい、強い体質に住まいが変身する。水、食、エネルギーの自立が少しでも可能になると省エネ、省資源はもちろんのこと、暮らしに安心感が生まれる。いざというときにも、慌てなくてすむのである。(ビオフォルム環境デザイン室代表)

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□ 漢方「カンゾウ」国産に道 【日経新聞千葉首都圏版10月26日】
http://www.chibanippo.co.jp/cn/feature/kigyousensen/16356
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=nesp1299809117
http://bit.ly/vxfRcP

多くの漢方薬に使われる薬用植物の甘草(カンゾウ)は、ほぼ100%を中国などからの輸入に頼っている。千葉県では、企業、地元農家、NPO法人が一体となり国産化に向けて取り組みを進めている。

日本の風土では不向きとされてきたが、「筒」を使った栽培にメドがついた。加工食品への利用など販路開拓も含めて事業拡大の機をうかがっている。

●株式会社エーベルス
http://ebers.biz/
http://www.chibahimawari.org/news/54.html

「需要拡大、食品向けも」【日経新聞10月26日千葉首都圏版】
漢方薬の7割以上がカンゾウを原料としているとされる。薬としての用途のほか、甘味料など加工食品向けの利用も伸び、需要は拡大傾向だ。財務省の貿易統計によると2010年のカンゾウの輸入量は1631トン。11年は8月までで1576トンと前年同期を上回る。
輸入元は中国が首位。中国以外ではアフガニスタンや中央アジア諸国、ロシアなどが上位に並ぶ。「第2のレアアース」とも称されるゆえんだ。
国内では鹿島や千葉大学、独立行政法人の医薬基盤研究所が植物工場での水耕栽培システムを開発した。栽培したカンゾウの品質分析などを進めている段階だ。

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□ 色のない世界「塀の中」の花育ボランティアで法務省から感謝状 フラワーデザイナーの吉田さん

フラワーデザイナーの吉田教子さんは、2009年からボランティアで栃木県の刑務所に通って、フラワーアレンジメントを教えている。このたび、「社会を明るくする運動」への貢献を評価され法務省から表彰された。これも花の力を表す出来事と言えそうだ。
吉田さんが活動する栃木刑務所(栃木市総社町にある、収容人員女性800名)でのフラワーデザイン教室は、法務省矯正局の担当者および現場の栃木刑務所の看守長さんとの話し合いのもと、平成21年6月から行ってきた。施設では、情操教育の一貫として、美容・生け花・エステなど様々な職業訓練が実施され、社会復帰にむけたプログラムが組まれているそうだ。しかし、吉田さん以前にはフラワ―デサインを使ったプログラムは存在していなかった。そこで、フラワーデザインの技術を習得してもらい社会復帰をする時の選択肢の一つにしていくこと、また生花に接することでの癒しなどを主な目的と考えて始めたという。始めた当初は、釈放前研修(3ヶ月前)の教育の一貫として、月2回のペースでフラワーデザイン教室を行っていたが、受講した方々からの評判がたいへんに良いとのことで、更に昨年度から刑期の長い方々への教室も実施している。モノトーンの「塀の中」での花育。最初は硬い表情で手を動かしていた受刑者の方々が最後には自然に笑顔になるという。
吉田さんは、今までカルチャーサロンなどでの講習がほとんどで、実際に刑務所での教室を始めた当初は驚かされることも少なくなかったそうだが、受講している方々が心から喜んでいる様子でおっしゃる「楽しい」「癒される」という声に大きなやりがいを感じるようになったそうだ。最近では精神的な意味で「花育」が浸透している様子(良い意味で本当に変化があったのだそうです)を伺うにつけ、本当に嬉しく思っている。

吉田教子さんのプロフィール
http://www.blanche-nfd.com/

●「社会を明るくする運動」
http://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo06.html

○ この記事は、吉田さんの知人であるGWJニュースの購読者の方から教えていただいたニュースです。「花育は、花業界人が、自分たちのためにやるべきことですね。花育をすれば、花の力を実感できますから。」とおっしゃっています。
○ GWJニュースでは、第41号(2010.3/1)で、カナダバンクーバーの冬季オリンピックでの授賞式の花をドラッグ中毒や売春、女性受刑者たちの自立を助ける人々のチームが制作する社会的なプログラムについてお伝えしたことがあります。花の力はまだまだ見出されていないのかもしれません。
http://www.canadianfloristmag.com/content/view/2886/57/
「バンクーバーオリンピックでメダリストたちに与えられる名誉のブーケは、二人の女性フローリストに託された。そのフローリストとは、ジュン・ストランドバーグさんと、マルギッタ・シュルツさん。二人は会期中に1800個のブーケを作る。二人はオリンピック委員会に23のデザイン提案を行い最終的にグリーンが印象的だったあのブーケに決まった。会期中に確実に手に入る花材でシンプルなものとなった。ブーケの手元は再生紙のラッピングで包まれ、ロイヤルブルーのリボンが結ばれた。」「このブーケを制作するのは社会的にはじき出された女性たちだ。たとえば、ドラック中毒、売春から抜けだそうとしている人、服役し刑期を終えて出所しようとしている人や暴力などの犠牲者ら。こうした女性22名がNPOの支援で訓練を受け花屋として自立して行こうとしている。オリンピックのブーケ作りは彼女たちにとって大きな支えになるだろう。」

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□ 社会の病気を治す「社会医学」京都大学 佐分利研究室のホームページが公開されています
http://www.socimedi.jp/

佐分利応貴京都大学経済研究所先端政策分析センター准教授(前農水省生産局花き産業振興室室長)のホームページが公開されています。社会医学研究の面でも花の力が生かされていくことに期待します。
○ブログ
http://www.socimedi.jp/ブログ/

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□「REN」(東京)が花店として初めてグッドデザイン賞を受賞 【花卉園芸新聞10月15日号他】http://www.ren1919-shop.com/?tid=2&mode=f40

「東京、港区三田にある東京生花株式会社が運営するスタイリッシュなフラワーショップ「REN」が花店として初めてグッドデザイン賞を受賞した。グッドデザイン賞は、1957年に始まった日本でもっとも権威あるデザイン賞で、「Gマーク」の認知度は87.7%もある。今回の受賞は、企業・ブランド等を評価する新領域の部門で、花店としては初めての快挙。同部門では過去に無印良品、スターバックスなどが受賞している。特定の商品の評価ではなく、コンセプトや活動等を含めたブランドそのものが評価を受けた。審査員からは「植物をどう楽しむか、インテリアの一つとしてどう美しく取り入れるかが示されており、今すぐにでも植物を飾ってみたいと思わせる説得力がある。生活の中に、植物がさまざまなあり方で入り込むことは、花き業界の活性化を促すものとして評価できる」と高い評価を得た。
RENは、1919年創業のいけばな花材専門店である東京生花株式会社三田ハナモを母体に2005年に誕生した。「植物のリデザイン」をコンセプトに、植物の普遍的な美しさを追求し、日本の美的感性を世界に発信するデザインプロジェクト。チーフデザイナーは4代目となる川原伸晃氏。「違うジャンルの人たちの評価がある世界にも出て行き、デザインと花屋とのつなぎ手になっていきたい。ジャンルを縦断し、ブランドというフィールドに出て行くこと。建築やグラフィックなど、花が今まで評価されていなかったところ、花が乖離していたところにもっと出ていかなければならないと思っています。」と独自の視点から花業界をけん引していく熱い思いを語った。」

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□ 「ラーニングバー」という学び合いのしかけ作り 交流会の新しい潮流

IFEXの期間中、数多くの交流会が行われた。そのなかで、小さな花屋さんのグループであるFFCネットワーク(代表コテージガーデン川口信也氏)が行った「フラワートークナイトライブ草の根交流会」は、240名の参加者を集めて大盛況だった。自由な空間の中で花に関わるさまざま職種の現場の人々が活発な会話を行った。
この交流会と同様な雰囲気の学び合いの機会は他の分野でも新しい潮流となって動き出しており、新しい関係作りからビジネスが生まれようとしているという。なかでも注目したいのは、東京大学の准教授である中原淳先生の「ラーニングバー」というイベントだ。動画での紹介や著作をおすすめする。
http://www.youtube.com/watch?v=KX8bJ4o3Q8g(0秒前)

著作「知がめぐり、人がつながる場のデザイン―働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ」http://www.amazon.co.jp/gp/product/486276097X

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□ 子どもが出会う 「はじめてのいけばな」池坊のこどもむけテキスト
http://amzn.to/tADBZj

来年創立550周年を迎えるという池坊のテキストに「はじめてのいけばな」(日本華道社)というものがある。とてもわかりやすく書かれており、子どもたち自身が読んで学べるようになっています。
構成は3部「はじめに」「いけばなをはじめましょう」「いけばなをもっとたのしく」。
最初にいけばなの定義:「いけばな」とは、花や葉、枝を組み合わせて器に美しく飾ること。「いけばな」は古くから伝わる日本の文化です。(ケンザン先生がイラスト入りで説明してくれる。)
覚えておきたい3つのこと:1,花には命があることを忘れずに2,色や形など、花をしっかり見よう3,どんなふうにいけたいのか、よく考えて行けようね。
その後の章では道具のことや使い方、花の説明、扱い方、器、はさみの使い方など順に説明している。最後は飾り方、プレゼントのしかたまで触れている。おまけの花をつかった動物の作り方などもでていて楽しい。花を観察し、楽しく触れながら、楽しみ方を教える内容がすごくいい。

● 食の世界では、「日本版味覚の一週間」というイベントが始まった。花の世界には、ない。いつか、「花育ウィーク」といったイベントができるようになるだろうか。 http://legout.jp/
○ 味覚の一週間とは、文化遺産でもある食文化を子どもたちに伝えるために、1990年にフランスではじまった味覚教育イベント「味覚の一週間」。2011年秋から日本でも本格開催。
○ 味覚の一週間の仕掛け人(発起人)  http://legout.jp/intro/#founder

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■ 編集後記
○ イベントの多い10月後半でした。生け花の展覧会も数多く行われました。10月26日には東京で木枯らし1号が吹きました。秋から冬へと季節は待ったなしです。この11月も被災地へ花の力を届けに多くの仲間たちが向かっています。次号ではいろいろとまとめて記録したいと思います。いつも被災地の人々とともに。70億になったこの地球の人々とともに、今、生きていることを大事にしたいと思います。
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