ニューズレターNO.0078

■■■■■■■ グリーンウイングスジャパン・ニューズレター ■■■■■■■

9月10日(土)に第14回JFFL花業界フットサル大会が千葉県・浜野で行われ、弊社グリーンウイングスジャパンも1大会ぶりに参加しました。一度休むと5部リーグからのスタートですが、6試合を戦って3勝2敗1引き分けでリーグ第3位となりまして、見事に次回も5部リーグとなりそうです。みなさまお疲れさまでした(笑)。  http://blog.livedoor.jp/hana_futsal/

———————————– 2011.09.15号【No.0078】第38~39週目

発行元 株式会社グリーンウイングスジャパン < http://www.greenwings.jp/ >

GWJ————————【 9月上旬 】———————–GWJ

9月6日(火)~9日(金)ギフトショー(東京)
9月15日(木)老人の日・老人週間(~21日)
9月19日(月)敬老の日(9月の第3月曜日)
9月20日(火)彼岸入り 社日(秋)
9月23日(金)秋分
9月26日(月)彼岸明け
9月27日(火)~29日(木)ガーデントライアルIN八ヶ岳2011
10月21日(金)~30日(日)丸の内仲通りガーデニングショー2011(東京)

【9月のモチベーション・テーマ】http://www.nnh.to/09/weekmove.html

○ 敬老の日、お彼岸、お月見、秋のガーデニング、ドライ球根の販売、コスモス、かぼちゃ、ハロウィーン。
●【二十四節気と雑節など】 http://www.nobi.or.jp/calendar/24.html
○ 秋分(太陽黄経180度) 9月23日 (Autumnal Equinox) 二十四節気の一つで、春分と同様に、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
○ コスモスの日 9月14日 http://hukumusume.com/366/kinenbi/pc/09gatu/9_14.htm
2月14日のバレンタインデーから半年が過ぎて、愛を確かめる日だと言われている・・・。
●【六輝(六曜)カレンダー】http://zexy.net/man/rokki/cal/2011/
大安の土曜、日曜日等 9月19日(月=敬老の日)、25日(日)

● 花きをとりまく情勢に関する基礎資料
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/f_kentou/pdf/sanko.pdf

GWJ———————【 ニュースIndex 】———————–GWJ

◆ 台風12号の爪痕深く 和歌山県の被害の様子 仲卸、中央花卉さんの報告から
◆ 東京都の花き取引 2012年の手数料変更に向けて 「切り花」と「鉢物」に分類へ
◆ フロリアード2012政府出展、予算は少なく規模も減少するも、園芸ニッポンを世界に発信
◆ 市場改革もたつく。「拠点制度」に疑問の声も 日経新聞に

GWJ——————【 ミニ・クリップIndex 】——————-GWJ

□ 「花の力プロジェクト」現地のボランティアと協力 精力的に活動を展開中 冬が来る前に・・・
□ スズキフロリスト 鈴木昭会長のお話 「昔のカーネーションは真っ直ぐ立たなくて・・・」
□ 世田谷市場の「小さな勉強会」 2回連続で「花の水揚げと鮮度保持」を学ぶ
□ 草の根の交流会 今年も幕張で開催 フェースブックで募集開始
□ 新年にニューヨークで日本の花展示 なにわ花いちば 昨年の華々しいシーンが再現されるか?!
□ 国産カーネーションの生き残り戦略 その4 生産技術をみなおせ 宇田先生の提言
□ 「季節感のない商品に季節をかぶせる」需要を創り出すためのキャンペーンについて
□ 80代のおばあちゃんが「スマートフォン」「タブレット」をいじれる時代に
□ 売り手と買い手の顔が見える 「マルシェ・ジャポン」 NPO化で全国まとまる
□ 「もう一泊、もう一度」旅行業界に見るリピーターを増やすためのアプローチ
□ 消費者行動の変化 AIDMA、AISASから「SIPS」へ
□ 「小さく・軽く」 3.11以後の人々の暮らしの変化 毎日新聞余録コラム
□ 言葉と花 「ロマンティック」の真っただ中を生きる沼津の異色フローリストが鎌倉でイベント
□ カレンダーの話題が出始める季節 「花研手帳2012」は人気ですよ
□ びっくり!西洋ススキが成長 東京・江東区のシンボルプロムナード公園のパンパスが群生
□ 移ろいゆく花の美を楽しむための器「veil」ドライフラワーメーカーという商品
□ 今年の十五夜は、6年ぶりの「満月」でした。十五夜は満月とは限らない・・・
□ 牧野富太郎先生の植物同好会は100周年 【日経新聞8月31日文化欄】
□ 満州鉄道と園芸の不思議な関係 世田谷市場の機関誌「Paseo」第32号の記事から
□ 写真のような「金魚」の絵を描く作家 深堀隆介さんがなぜ「金魚」を選んだか
□ 「今頃になって緑のカーテン?寒くなるのに・・・」県が仮設住宅にゴーヤ苗配布
□ 9月に入っても許容値以上の放射性セシウムが検出された腐葉土が愛知県で見つかる
□ 英国のスーパーマーケットの雄TESCOは、日本から撤退 8年の挑戦終わる

GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

◆ 台風12号の爪痕深く 和歌山県の被害の様子 仲卸、中央花卉さんの報告から
http://blog.goo.ne.jp/chuokaki/e/5cba847cd41ac71aff8409f6dbe6fe6c

台風12号は大きな勢力を保ったまま和歌山に上陸し北へ抜けた。のろのろのスピードで停滞した台風は、和歌山から奈良県にかけての紀伊半島に大雨を降らせ、土砂崩れや鉄砲水などが起き50人もの死亡者と多数の家屋や農業施設の破壊・流出・浸水など甚大な被害を与えた。
東京大田市場の仲卸中央花卉では、いち早く大田花きの担当者らとともに被害状況を視察し生産者を見舞った。花きでは、スターチスなどのハウスの被害は比較的少なかったというものの川に近い場所にあった千両の畑に大きな被害が出ており、年末の供給に支障が出てきそうだ。

○ 【日本農業新聞9月10日】台風禍の和歌山 農家 復旧に追われる ハウスなど甚大な被害

・ 台風12号の影響で、和歌山県JA紀州中央管内にある日高川町でも広範囲の田畑が冠水したり土砂が流入したりした他、施設園芸用のハウスが壊れたりする被害が発生し、生産者らは9日も後片付けなどに追われた。そんな中、壊れたハウスの中で力強くバラが開花していた。
・ 日高川町松瀬の園芸農家、上野吉生さん(61)はハウス4棟でバラを栽培、年間20万本超を出荷している。4日未明の豪雨の影響で近くを流れる日高川の水が増し、ハウスに土砂とともに流れ込んだ。ハウスの骨組みは残ったがバラは壊滅状態。「投資額は7000万円」という上野さんは「水が流れ込んでくるとは夢にも思わなかった。バラとともに、365日働いてきたのに台風ですべてを失った」と肩を落とす。
・ そんなハウスでバラの「アバランチェ」や「スイートアバランチェ」が花を咲かせる。上野さんは3日夕に切った花を知人らに無償で配り始めた。上野さんは「復興に向けて助けてほしい」と願う。

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◆ 東京都の花き取引 2012年の手数料変更に向けて 「切り花」と「鉢物」に分類へ

【9月7日日本農業新聞】 花き取引 「切り花」「鉢物」に分類 手数料見直しに影響 東京都

○ 東京都は中央卸売市場で営業する生花卸が委託手数料率の変更をしやすくできるよう、来年4月から対象品目を「花き」から「切り花」「鉢物」に分ける。委託手数料は来年4月、自由化後初めての見直し時期を迎える。品目が二つに分かれることで、特に採算性の厳しい鉢物では「現行9.5%の手数料の引き上げを検討する動きが高まる」(大手卸)との見方も出ている。
○ 中央卸売市場の委託手数料は、2009年4月の卸売市場法の改正で自由化された。この時、卸売会社が集荷する鉢物については採算性の問題から「手数料を引き上げたい」と考える卸もあった。その際に問題となったのが、手数料の対象品目の定義だ。花の場合、「花き」と規定していたため、「鉢物だけ料率をを変えることはできない」と業界内から異論が出た。
○ 結果的には鉢物専門卸の東京砧花き(世田谷市場)1社が手数料率を9.5%から10%に引き上げただけで、それ以外の卸売会社は、鉢物の料率を変更しなかった。このため、卸から分類の見直しを求める声が上がっていた。
○ 09年4月に決めた委託手数料は、3年間は見直しできないことになっている。現行9・5%の手数料率は来年3月までで、4月以降は新たな料率に変更ができる。特に、鉢物は単価が安く、消費も後退しているため、集荷が小口化しており、コストが年々かさむ傾向にある。大手卸の社長は「15%ぐらい取らないと非常に厳しい」と話す。

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◆ フロリアード2012政府出展、予算は少なく規模も減少するも、園芸ニッポンを世界に発信

【日本農業新聞9月2日】フロリアード政府出展 園芸ニッポン世界に発信 規模縮小も 目標大きく

○ オランダで10年ごとに開かれる世界最大の国際園芸博覧会フロリアードが来年4月から6カ月間、ドイツ国境のフェンローで行われる。日本は、過去2回に続き政府出展するが、予算の制約などから、展示規模を大幅に縮小する計画だ。しかし、このほど決まった日本政府の基本的な考えは、「園芸大国ニッポンを世界に発信する」で、250平方メートルという小さな展示会場の割には壮大な目標を掲げ、花の祭典に臨む。
○ 今回のフロリアード全体のテーマは「自然と調和する人生」。屋内外66ヘクタールの会場に40の国や地域が出展し、期間中200万人が訪れる見込み。
○ 日本政府は世界最高水準の品種開発力や栽培技術を紹介し、商談日を設けて実際の輸出拡大に役立てる考えだ。同時に生け花や盆栽など自然と調和する日本の園芸文化紹介や、東日本大震災の支援に対する感謝なども表す。
○ 農水省は来年4月5日から10月7日までの186日間、さまざまな展示を行い、参加する地方自治体や企業、団体などがそれぞれの特徴を競う。
○ 過去2回の政府出展は、農水省中心の屋内部門と国土交通省(元建設省)中心の屋外部門で構成していた。今回、農水省は従来通り出展することを決めたが、国交省は「展示を行う地方自治体などが財政難で参加を見合わすケースが目立つ」(公園緑地課)との理由で独自の出展を見合わせる。
○ ただ、10年前には1150平方メートルの屋外展示をしており、「屋内展示の農水省に協力する形で、今回も何らかの参加はしていきたい」(同)と説明する。
○ 今回の日本政府の展示場所は、屋内の小区画にとどまるが、農水省は「過去2回、屋内展示部門で名誉大賞(グランプリ)、金賞に選ばれた。今回も印象的な展示を行い、情報を発信したい」(花き産業・施設園芸振興室)と話す。

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◆ 市場改革もたつく。「拠点制度」に疑問の声も 日経新聞に
http://dl.dropbox.com/u/8221393/ichiba-kaikaku.htm

「卸売市場の改革がもたついている。規模の大きい中央卸売市場を対象に、農林水産省が新たに導入した「中央拠点市場制度」は早くも実効性に疑問符が付き始めた。産地と小売業界との直接取引が増えるなど、卸売市場の地盤沈下が指摘されて久しいが、残された時間に猶予はない。」・・・

○ 総務省から農水省への改善勧告があったと記事にある。
1、卸売市場改革の一層の推進、2、食品流通の構造改善事業への効果的かつ効率的な取り組み のふたつ。農水省の面目は丸つぶれのかたちになっている。
○ 市場経由率のグラフをみるとわかるように花きの市場経由は依然として高い。2000年あたりでいろいろな挑戦があったようだが、また元に戻している。要するに市場を使う方が安く仕入れられるということだろうか。
○ 地方都市の中央卸売市場は老朽化が進む。しかし、施設を立て直す資金がない。千葉県・柏の市場のように、地方市場でも移転もできないし、修理もできないということになりつつある。卸売市場の改革の前に、現実が先に進む。
参考:http://163.139.215.98/Blog/2011/09/post-319.html

【千葉県柏市の事例】千葉県柏市の卸売市場が移転を断念 日経新聞千葉版9月14日

○ 千葉県柏市は若柴地区の市公設総合地方卸売市場の移転計画を断念する方針を決めた。来年度以降に詳細な耐震診断をしたうえで、現在の市場施設を改修することで対応する。市はこれまでPFI(民間資金を活用した社会資本整備)などの手法による移転を検討。調査費用約1000万円を計上していたが、東日本大震災で市場の取扱高が低迷し先行きが不透明なことから、現在の施設を活用することにした。
○ 現市場施設の簡易な耐震診断をしたところ、施設全体の3分の1程度が耐震性不足との診断だった。まず来年度にも詳しい耐震診断に乗り出す。結果を踏まえたうえで老朽化した施設の改修計画を立てる方針。事業費は今後算定するという。PFI導入の調査も見送る。
○ 卸売市場の移転については、秋山浩保市長が当選した前回市長選の争点。高速道路のインターチェンジ近くの約11ヘクタールの敷地を活用して、市場や食品の物流施設などを一体的に開発する移転案などの検討を進めてきた。
○ しかし、現市場での取扱高は震災後の3月12日から5カ月間で前年同期に比べて約1割減の93億円だったという。今後も早期の回復が見込みにくいことから、移転を断念することにした。

GWJ——————【 ミニ・クリップ 】——————-GWJ

□ 「花の力プロジェクト」現地のボランティアと協力 精力的に活動を展開中 冬が来る前に・・・
http://hananochikara.org/

花と緑の復興支援を行う「花の力プロジェクト」(代表:金藤公夫氏)は、東京で「花の力 for JAPAN」などのイベントを開催し被災地の物産販売や募金を集めるなどの活動を行ってきた。これをもとに、現在は、東北各地で復興支援の実際の活動を精力的に進めている。花と緑の性格上冬になるとできないこともあるため、これから秋遅くまでさらに計画的に活動を行っていく。
活動は、現地の情報が欠かせないため、現地のボランティア団体と協力して行っている。そのため、自己満足やまとはずれな活動ではなく、現地の人々にほんとうに喜ばれる結果を残している。
参加した人たちが口々に言うのは、行ってみなければわからないことがある、ということ。そして、決して支援する気持ちを忘れてはならない。関心を持ち続けて、長く支援し続けていかなくてはならないと思った、ということだ。
● 震災から半年をむかえた9月10日と11日に気仙沼と陸前高田で活動を行った。
http://hananochikara.org/act/post1263/
動画 http://www.youtube.com/watch?v=KW5LJCsV2HY&feature=share
● フローラルコレクション金子社長のレポート
http://ffflower.jugem.jp/?eid=195
○ 花の力プロジェクトサポーターサイト  さまざまな活動のプラットフォームになっている
http://www.facebook.com/groups/216713245050221/


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□ スズキフロリスト 鈴木昭会長のお話 「昔のカーネーションは真っ直ぐ立たなくて・・・」
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1163

9月13日、JFMA第83回アフターヌーンセミナーが行われた。講師は株式会社スズキフロリスト代表取締役会長の鈴木昭氏。私たちの大先輩だ。テーマは、「日本人と花」。
先生は田園調布のカーネーション生産者の家に生まれ東京農大を経て(国家公務員試験を合格し農水省に入られていた時期があるという。終戦後で農水省は有楽町の焼け残りのビルの中にあったと話された。)、新橋などの花屋さんで修業し銀座にスズキフロリストを開いた。
JFTDの創立時から関わり、業界の重要な仕事を歴任されJFTD学園校長など後進の指導育成にも心を配られた。鈴木先生の書かれた本は実体験に基づく話がわかりやすく、花屋にとって大切な心構えを教えてくれている。講演は、話が聞き取りにくいかもしれないと謙遜されていたが、まったくそのようなことはなく、非常に明快な話が1時間半、まだまだ聞いてみたいことがたくさんあった。
聴講は約30名ほど。参加者のなかに、このたび農水省の花き産業・施設園芸振興室 室長になられた綿谷弘勝室長、同じく花き産業・施設園芸振興室の国際専門官 山本昭夫氏もいらした。綿谷室長は、農水省に長く勤められおもに果樹などを担当されてきた専門家とのこと。花はこれから勉強されるという。
さて、
鈴木会長のお話の10項目。時間軸に沿って、1.万葉集の花(奈良時代)、2.いけ花の成立(室町時代)3.江戸の花(江戸時代)4.文明開化(明治時代)5.関東大震災(大正時代)6.カーネーションの話(昭和時代)7.戦後の復活(昭和20年以降)8.大阪花博と大田市場開場(平成2年)9.カジュアルフラワー(平成10年)10.東日本大震災後(平成23年)
話の中で、いけばなの池坊が来年550周年を迎えさまざま行事があると教えてくださった。いけばな全体の歴史を見直す年となる。また、そのいけばなが隆盛を迎える時期には地震や飢饉、洪水など苦難の時代のあとだという共通性があるという。震災のあった今、まさに花が人々に求められるようになる。花の価値が生かされる時代になるとおっしゃっていた。

● 鈴木会長のお話から
1.万葉集の花(奈良時代)、166種の植物が歌われ、そのうち萩がトップ。
○ 万葉集に出てくる植物の登場回数は萩、梅、松、藻、橘、菅、薄、桜、柳、梓の順に多い。
○ 欧州では、たとえば、聖書における登場回数の多い順に、ブドウ、コムギ、イチジク、アマ、オリーブ、ナツメヤシ、ザクロ、オオムギ、テレビンノキ、イチジクグワ(エジプトイチジク)。12番目にやっとユリが出てくる。とにかく花が出てこない。
○ 日本人は花を愛した。自然を愛してきた民族だ。

2.いけ花の成立(室町時代)金閣寺の花合わせ
○ この時代に入ってきたのは、菊、トコナツ(撫子)、朝顔 このほか、椿、南天、木瓜、木蓮、辛夷、水仙、芍薬、牡丹、桔梗などが愛された。
○ 9月9日は重陽の節供 貴族は花合わせをした。菊の歌を詠み、菊酒を楽しみ、花壇の花を楽しんだ。足利義満と銀閣寺 花を使う行事が数多く行われるようになった。
○ 時代は下って、鳥羽上皇が菊の御紋を天皇家の紋章と決めた。様々な恩賞を示すために花びらの数で差をつけた。(戦時の恩賜タバコの箱のマークなど)
○ 日本人は海外から入ってきた花を、自分たちでたいせつに愛して、自分のものにしてきた。
○ 池坊は来年550年目をむかえる。池坊の550年は、「いけばなの550年」としてみんなで日本の伝統の花をみなおすとよい。
○ 550年前というと「1460年」。地震、洪水、飢饉がつぎつぎと起こったあとになる。この難しい時代に池坊が出てきた。天変地異のあとに花が求めらるということは歴史が示している。
○ 信長のあと秀吉の桃山時代は勢いのあるもの、立派なもの、大きなものが求められ、花もそれに応えた。

3.江戸の花(江戸時代)花き園芸の隆盛 貴族特権階級でなく一般庶民に花が広まったのが特徴。
○ 伊藤伊兵衛の「花壇地錦抄」のような本格的な園芸書が図鑑であり栽培の手引書となり江戸の園芸文化を奥深く育てた。江戸の朝顔の進化。
○ 江戸期の園芸の深まりは江戸の町にとどまらず、全国各地で展開されたのが特徴。熊本肥後六花など。大名藩主を巻き込み、武士のたしなみとなった。品種改良や趣味を超えて門外不出の宝となっていく。そのうちオモトのような投機性のある商品となり行き過ぎたブームとなった。世界でもオランダの2度にわたるチューリップ熱のような事件があったのと同じ。
○ こうした文化の深まりは、戦争のない平和な時代だったからこそ。

4.文明開化(明治時代)洋風化といけ花の復活 5.関東大震災(大正時代)せり市場の発足
○ 花は時代の変わり目にもしぶとく生き残った。昔の花屋のしごとは、店頭売り、おけいこ、仕事花の三つが柱。店は1日、15日、28日のオサンジツ(御三日)の2、3日前から仏様、神様の花を天秤棒かついでヒキウリ(行商)するのが普通だった。イチバの支払いもオサンジツのあとにまとめて。
○ おけいこ花はかつて毎週納めがあり、安定的な収入となっていた。それが、月に3回、2回と減った。
6.カーネーションの話(昭和時代)鈴木会長は田園調布のカーネーション農家に生まれた。玉川温室村。日本の集団的な施設栽培のはしり。昭和初めから10年くらいまで。その後戦争が厳しくなり、燃料の石炭が手に入らなくなった。
当時のカーネーションは真っ直ぐ立てることができないくらい茎がやわらかかった。花屋はワイヤーで補強して使った。かつて高級住宅地だった大森の花屋さんでもカーネーションを一度に20本仕入れるとなかなか売り切ることができないくらいだったという。
今は、輸入が5割を超えてしまったというが、自分は思い入れがある。国産のカーネーションを大事にしてやってほしい。

以下次回に続く

7.戦後の復活(昭和20年以降)8.大阪花博と大田市場開場(平成2年)9.カジュアルフラワー(平成10年)10.東日本大震災後(平成23年)

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□ 世田谷市場の「小さな勉強会」 2回連続で「花の水揚げと鮮度保持」を学ぶ

世田谷市場の買参人組合主催でほぼ毎月行われている「小さな勉強会」は活発に継続されている。この時期は切り花の日持ちがしないということもあり、6月と9月は花の水揚げと鮮度保持の方法について、第一人者である北海道フルーロン花佳、薄木健友先生をお招きして連続しての勉強会となった。
○ 1回目は、6月19日に「水揚げメソッド」花屋としての水揚げ講座を開催。水揚げ方法の基礎知識と管理技術、エチレン感受性の花による強さ弱さ、鮮度保持剤などの知識を学んだ。
○ 2回目は、9月8日、水揚げ講習会のおさらい+実践編 参加者の感想
http://daywreath.sblo.jp/article/47821517.html

● 薄木先生は日持ち保証販売の実証実験を開始
http://ameblo.jp/hanabito/entry-11017273581.html
花き日持ち保証販売推進協議会は今年3月に発足し会長が薄木先生。会費は一口1000円に。
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1158

● 浜松PCガーベラの鈴木誠氏も検討委員に。生産者の責任で日持ち保証すると思われてはいないか?
http://pcgerbera.asablo.jp/blog/2011/09/11/6099852

この委員会の目的は、良い成功事例を作ること。まず取り組んで一貫した品質管理が守られる流通を考えるべきだという。推進協議会が生・配・販・学のプラットフォームになっていく。

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□ 草の根の交流会 今年も幕張で開催 フェースブックで募集開始
http://cottage-garden.cocolog-nifty.com/network/2011/09/live-2011-ddc2.html

「平成23年度 花きの生販消交流会(通称:第3回花を愛する人たちの草の根交流会)」

「花の小売店を中心とし生産者らと共同で花の生販連携に取り組むエフエフシーネットワーク(代表:川口信也氏)では、昨年に引き続き、手づくりの生販消交流会を千葉県幕張市で開催する。この交流会では、花産業に現場で関わる人々が切り花、園芸の枠を超えて、生産・販売の現場の声を「見える化」し、それぞれの現状を共有するとともに未来にむけた新しい取り組みについて自由に意見交換を行います。」
「今、本当に必要とされるイノベーションの担い手たちが集い、現場レベルでいま何が問題になっていてどのような価値を提供しているか、未来をどうとらえているかといったことを対話の中から一望できる稀有な機会と考えております。」

昨年は200名以上の参加者があった。この会には、市場や仲卸スタッフ、種苗会社、普及員、マスコミ関係者、研究員、学生に加え、お花を使う側の消費者も参加。花屋さんも、デザイナー、切り花中心の店舗と園芸が主力という店舗もバランスよく参加した。昨年はツイッターが大きな役割を果たしたが、今年はフェースブックを中心に顔の見える参加募集を軸に行っている。今年の会場は400名まで受け入れ可能とのこと(要申込み)。
http://www.facebook.com/event.php?eid=139728049454338

基本的に小売店は週末が忙しいため、木曜日にセッティングしたという。このイベントを機会にIFEXの初日に視察を行うという花屋さんも少なくない。お花屋さんが集まるなら参加したいという生産者も多い。
新品種開発への要望、花と緑の復興支援、日持ち保証、フラワーバレンタイン、花育、マルシェ参加、地域の担い手として花による街おこし、村おこし、フロリアード、世界における日本の花の価値と輸出・・・生産から流通、販売まで参加することで話される話題はつきない。花き業界の現場を中心的に担う30代~40代のミドルプレーヤーが自主的に集まり真剣に楽しみ話すことで自信と新しい何かが生まれるだろうか。

と き 10月13日(木)午後6時より10時まで
ところ Y´sバイキングレストラン(海浜幕張駅より徒歩5分)
〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデン CD棟3F 043-274-7051

● 昨年のようす
http://cottage-garden.cocolog-nifty.com/network/2010/10/post-47b8.html
http://cottage-garden.cocolog-nifty.com/network/2010/11/1028-2-fbde.html
http://cottage-garden.cocolog-nifty.com/network/2010/11/2live-1a0c.html
● HP http://www.ffcn.info/

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□ 新年にニューヨークで日本の花展示 なにわ花いちば 昨年の華々しいシーンが再現されるか?!
http://www.naniwa-hana.co.jp/

昨年、あのカリスマ生活プロデューサーのマーサ・ステュワートさんが来場し、自分のテレビ番組にも日本の花を取り上げるなどたいへんな騒ぎになったあのイベントが帰ってくる!
なにわ花いちば は、2010年、11年に引き続き、再びニューヨークで日本の花を展示する。期日は、2012年1月31日から2月1日。場所はニューヨークの「ジャパンソサエティ」。実施支援・協力は、「ブルームジャパンネットワーク社」。

「日本産花きのPRを目的とした展示商談会「NaniwaFEX in NewYork」は、2010年、2011年と開催させていただき、お陰さまで多数の方にご来場いただきました。現地フローリストやデザイナーの方々からは日本の花のクオリティに対して絶大なる評価をいただき私たちは改めて日本産花きの素晴らしさを実感致しました。2012年の開催では、会期を2日間とし、より多くの来場者の方に日本産花きのPRを行えると考えております。そして、引き続き高品質な日本産花きの素晴らしさを、経済・文化の発信地より全世界に向けアピールしてまいりたいと考えております。」

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□ 国産カーネーションの生き残り戦略 その4 生産技術をみなおせ 宇田先生の提言
http://ameblo.jp/udaakira/day-20110911.html

●「日本の気候風土に合った花は日本で作られるべきだ」。「日本に合った育種」や「生育にブレーキをかける技術」に注目。

● 国産カーネーションが生き残るために その3 「品質」とはなにか?
http://ameblo.jp/udaakira/entry-11007576892.html

● 秋に始まるのNHK朝の連ドラ 「カーネーション」の収録は進んでいる。
http://www.nhk.or.jp/carnation/coverage.html
心の色のイメージは紫とピンク
http://www.nhk.or.jp/carnation/heroine_second.html
主題歌はあの椎名林檎さん「カーネーション」これはたいへんなことになってきた。
http://ro69.jp/news/detail/57220

● お母さんに贈るカーネーションというコンセプトでキャンペーン
http://ameblo.jp/hanabito/entry-11005009569.html
「母になった日カーネーションを贈る!」なにわ花いちばとFネクストが協力
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1129
10月のIFEXでも交流会が行われるという。

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□ 「季節感のない商品に季節をかぶせる」需要を創り出すためのキャンペーンについて

● 大田花き「花の生活研究所」の調査が面白い。「花だけでなく、その他の身の回り品や食品などについての購入頻度を調べてみました」というこの調査はすばらしい。
「春のパンまつり」というのは、確かに、パンに季節性を生み出した卓越したアイデア。
http://www.otalab.co.jp/blog/2011/01/25/11.html
● 購入頻度を月別のデータに変えることで、どの時期に販促をすればいいかが見えてくる。それぞれのお店によってデータを活用しヒマな月にアクションを起こす。

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□ 80代のおばあちゃんが「スマートフォン」「タブレット」をいじれる時代に

ドコモの新聞広告に、「葉っぱビジネス」の徳島県上勝町のおばあちゃんたちが登場。出荷要請や市況をスマートフォンやタブレットを使ってやりとりする様子が話題になった。「ビジネスドコモ」。
http://www.docomo.biz/html/smart/irodori.html?home=rec_a&link_id=rec_a
株式会社いろどりの事例紹介 [ドコモのタブレットで、ビジネスをスマートに] ・・・収穫の効率化や生産者の意欲向上に貢献!「GALAXY オンライン カジノ Tab」の導入事例をご紹介。
○ 80代のおばあちゃんも「ギャラクシータブレット」で葉っぱを売る 上勝町の「いろどり」の仕事 若い人たちがたくさんインターンシップで愛情をもらっている。
http://www.irodori.co.jp/

● 軽くて操作がかんたんになったタブレット型のPC(スマートフォン)は、今後いろいろな利用がみこまれる。農業分野でも他の分野と変わらない。
● ケータイや移動型の情報機器ばかりではなく、パソコンも変わる。次期モデルが開発中のウインドウズ8では、OSの操作方式がタッチ式になるというニュース。キーボードもマウスもなくなる。より軽く、操作が簡単になっていく流れ。(ダブルクリックができなくてあきらめていたおじいちゃんおばあちゃんもOK)PCの主流が「タブレット」に。畑でも市場でもノートを持ち歩く感覚にまで近づくのでは。
http://www.asahi.com/business/update/0914/TKY201109140167.html
● 東京・大田市場の大田花きでは、2012年に向け、タッチ式のパソコン対応新セリシステムを準備中というニュースはすでにこのニューズレターでもお知らせしたとおり。
http://www.otakaki.co.jp/profile/release/2011/2011_07.html

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□ 売り手と買い手の顔が見える 「マルシェ・ジャポン」 NPO化で全国まとまる
http://dl.dropbox.com/u/8221393/marche-japon0906.htm

国産農産物の振興を図るために国の後押しで始まった産直市場「マルシェ」は、「事業仕分け」で補助金がなくなったあとも継続されていて、いまや、全国100カ所になっているという。ここへきて、森ビルなどが中心となり、統一のNPOを設立した。【日経新聞9月6日】

生産者が都市の人たちに青果を直接販売する産直市場「マルシェ」を広げようと、森ビルや日本通運など14社・団体が特定非営利活動法人(NPO法人)を設立した。全国100カ所への拡大を目標とする。商談会も開いて農産物を発掘する。食の安全に関心が高まるなか、生産者の顔が見える場を増やす。
団体名は、NPO法人「都市型市場を通じた未来づくりを考える全国会議」(東京・千代田)。メンバーの多くがマルシェを運営している。森ビルは複合施設「アークヒルズ」(東京・港)で、日本通運は名古屋市内で開催している。また、飲食店情報サイト運営のぐるなびが事務局を務める。

花の生産者もこうした消費者と直接出会える場を利用したいと考える意欲的な人たちも少しずつ増えてきている。ビジネスとして量を動かすというよりも消費者の反応を見たいという気持ちが強いようだ。


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□ 「もう一泊、もう一度」旅行業界に見るリピーターを増やすためのアプローチ

「もう一泊、もう一度」・・・ hito tabi というのが一度にかけてある。舘山寺温泉はPCガーベラの本拠地の目と鼻の先。四季それぞれの季節を何度も旅することで味わい尽くしてもらおうというキャンペーン。 http://mou1paku.com/index_pc.html
「一年間を通じて4泊」、「3カ月ごとに1泊」、「応募期間内に1泊」という3つのきっかけを用意して次の旅への招待をプレゼントするという企画。 http://mou1paku.com/index_302.html

●プレゼントへの応募資格を期限を区切って実施し、期間内に再度の来店(購入)を促す。

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□ 消費者行動の変化 AIDMA、AISASから「SIPS」へ
http://adv.yomiuri.co.jp/ojo/tokusyu/20110207/201102toku4.html

消費者の購買行動、商品を買うきっかけから購入までの行動分析は、時代と共に変わってきた。最近の高度情報化社会、とくにソーシャルメディアの普及以後では、新たな行動パターンが見られるようになってきている。キーワードはソーシャル、フリー、シェア、スペンドシフトといった新しい言葉で表される。

●「SIPS」という考え方 共感→確認→参加→共有・拡散

「古くから言われているAIDMAや、インターネットが登場後の「検索」と「情報共有」にスポットを当てたAISASなどが提唱されてきました。それがソーシャルメディア普及後は、(Sympathize/共感する)→ (Identify/確認する)→ (Participate/参加する)→ (Share & Spread/共有・拡散する)というプロセスに変わっていくのではというのがわれわれの仮説です。」

○AIDMA:注意→興味→欲求→記憶→行動
○AISAS:注意→興味→サーチ・検索→行動→情報共有

● 福井先生 バラの魅力をもっと伝えるべき 生販が協力して消費者に的確に情報を伝えること
http://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/0713.html#110914

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□ 「小さく・軽く」 3.11以後の人々の暮らしの変化 毎日新聞余録コラム
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20110901k0000m070151000c.html

「人間の小ささや軽さを知り尽くしていたご先祖から、自然への謙虚さを学び直さねばならない」。関東大震災から88年、ふたたび、出来るだけ小さく軽い暮らし方に帰っていく。・・・「余録」:3・11後の「防災の日」 -毎日新聞9月1日

● 「消費のニューノーマル」 人口減少、高齢化、女性のライフコースに目を向ける、新しいエネルギー、少ないもので暮らす・・・
http://amzn.to/nrRd67
○ 変わる消費者の意識 つながり消費
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1160
○共創の花
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1161

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□ 言葉と花 「ロマンティック」の真っただ中を生きる沼津の異色フローリストが鎌倉でイベント
http://ameblo.jp/flow-jp/entry-11018013526.html

フローリスト10月号で紹介された飛び切り異色なフローリスト岩﨑有加さんが鎌倉で花と朗読のイベントを開催する。岩﨑さんは、花と文章を組み合わせた「ロマンティック」な創作活動に力を入れている。
http://marguerite-press.net/margueritepress/cat17/

● 今月のフローリスト誌は、花束と球根特集がすごい。「花束学講座」とも言える解説のほか、全国各地のお花屋さんの花束事例、ラッピングの紹介が分厚い特集となっている。
また、球根のドライセールについて、さまざまな小球根類の図鑑が楽しい。また、顧客をジョンさんとメリーさんの二つのタイプに分け、ホームセンターまで足を運ばない顧客層に対してのお花屋さんのアプローチが弱いと指摘。裏返すとビジネスチャンスがあることを示している。長い間ホームセンターにシェアをうばわれたままになっている球根類の販売は、都市部の生活者にとってのニーズがあることが忘れられている。スーパーマーケットでの実験販売も好調。小さな街の花屋さんでも、置けば、売れる。

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□ カレンダーの話題が出始める季節 「花研手帳2012」は人気ですよ
http://www.otalab.co.jp/blog/2011/09/01/00.html

大田花きの花の生活研究所が出している「花研カレンダー」(税込500円、ブックカバー別売100円)が人気です。同じような商品がほかにないため、ぜひ手に入れたい。
特徴は、
・花暦カレンダー(月々のカレンダーの中に情報満載)、
・YES/NOクイズ(2012年の新企画です。見逃せません!)、
・ダリアやバラの花型(業界の人なら誰でも押さえておきたいスター品目の基礎知識)
・全国都市別花の消費グラフ(売れる月は都市によって異なる。その土地に合った物日はいつ?)
・花き業界基礎データ(市場規模やイチバの数など)
・マニアが語る季節の芳香花、・鮮度に関するコラムなど
・用語集・度量衡・手やり表現・フラワーリドル(花のなぞなぞ)<新企画!>

○ 先行予約を行っていたが人気のため早々に締切り。
http://www.otalab.co.jp/blog/2011/08/23/09.html

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□ びっくり!西洋ススキが成長 東京・江東区のシンボルプロムナード公園のパンパスが群生

東京・江東区のシンボルプロムナード公園というところのパンパスがすごいことになっている。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110826-00000123-san-soci

都市の中に自然の景観をつくれる植物は花だけではなくグラス類の中にも面白いものがある。人々の思い出の中に記憶として残るような植物たちがある。

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□ 移ろいゆく花の美を楽しむための器「veil」ドライフラワーメーカーという商品
http://www.gnr8.jp/product_info.php?products_id=1193

「Vei」ヴェール ドライフラワーメーカーは、デザイナーの富松暖(dan to yoh)さんがデザインした花器。ガラス職人に吹いて製作してもらった筒と針で生花を魅せる。『生花がドライフラワーへと変化する過程の中で、「うつろいゆく美」を観るための花器』。
・ドライフラワーを作るように逆さに生けて使用。
・ウェディングで使用されるヴェールは女性と世界との間に位置し、フィルターや一種の緩衝材として機能しているもの。そこからネーミングされたVeilは花が逆さまに浮いている非日常のイメージと日常生活との間にたゆたうヴェールとして存在する。
・ガラス製で底なしのゆるやかな円錐型の花器は、職人による特殊な技法(金型と吹きガラスを応用した方法)により一つ一つ手作業にて制作。その技法により花器の外面は工業的な起伏の無い円錐だが、内側の表面のみが水のように波打たせ、オーガニックな表情を与えている。生花が水の中でドライフラワーになっていくかのような風景を表現した。
・細さ0.8mmの六角形にカットされたステンレスの針は、特別な形状のために針の強度を上げ、針が花器の開口部から転がり落ちることを防いでいる。

『人は日常的に当たり前のように花を生け、花との時間を楽しみます。その行為の背景にはどういうおもいがあるのか。人はなぜ花を生けるのか?過程として何を観ているのか?というメッセージを込めてデザインされています。』
http://ccplus.exblog.jp/10674667
http://flora-amie.livedoor.biz/archives/1585540.html

○ 富松暖さんのサイト  http://www.dantomimatsu.com/
9月末から10月に東京・青山のSUSギャラリーで個展

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□ 今年の十五夜は、6年ぶりの「満月」でした。十五夜は満月とは限らない・・・
http://koyomi8.com/directjp.cgi?http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0710.htm

今年2011年の9月12日は、十五夜。全国で晴れの地域が多く、真ん丸のお月様を見て楽しんだ人たちが多かった。花屋さんのススキも売れ行きが良かったという。今年は、「十五夜が6年ぶりに満月」というニュースが多く取り上げられていた。旧暦の十五夜だから満月なのは当たり前だと思っていたら、どうもそうではないらしい。むしろ、ちょっと欠けているという姿のほうが多いという話。
それはさておき、日本の伝統的な行事や四季を感じるイベントを大切にしようと人も増えていきている。お月見のおだんごを手づくりし、ススキを飾る。数は10とか5が基本なので5本10本束ねて販売するお店も多かったことでしょう。
大田花き花の生活研究所
http://www.otalab.co.jp/blog/2011/09/13/08.html

○十五夜と十三夜両方見ないと落ち着かない。
http://koyomi8.com/directjp.cgi?http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0710.htm
○「十三夜の月」と「十日夜の月」 三つの月見について
http://koyomi8.com/directjp.cgi?http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0710.htm

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□ 牧野富太郎先生の植物同好会は100周年 【日経新聞8月31日文化欄】
http://dl.dropbox.com/u/8221393/syokubutudoukoukai100.htm

牧野富太郎先生が育てた植物同好会はその志を継ぐ人々によって100周年を迎えた。9月3日から練馬区の牧野記念庭園記念館で企画展が行われている。

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□ 満州鉄道と園芸の不思議な関係 世田谷市場の機関誌「Paseo」第32号の記事から

今年の第14回フットサル大会では、世田谷市場の事業協同組合が年4回発行している機関誌を見本で配布していた。非常に中身の濃い、花屋さんたちの持っている文化の質の高さを感じられる雑誌。買参人である花屋さんの紹介や産地紹介のほかに、昔の花屋さんの暮らしをすてきな絵で連載する芹沢政一さんがいい。炭鉱の絵で世界記憶遺産に登録された山本作兵衛さんを思い起こすような丁寧な絵。また、昔のお花屋さんの物語を紹介するコーナーがある。
この「Paseo」第32号に載ったのは、弊社GWJのすぐちかく港区麻布台の東京ガーデン小林徹社長の話。ここに小林さんの父上(大正2年新潟県小千谷生まれ)が、世田谷深沢の都立園芸学校から万種鉄道に入社し、中国で農業技術の普及につとめた、ということが書かれている。異国で線路を敷き、安全に列車を走らせるためには、線路に石を置かれたりしないように、愛してもらえるようにする。そのために、鉄道沿線の街で農業指導をしたというのです。そこでは、育種、肥料、種などの知識と技術を伝えた。
調べると、満州鉄道と農事試験場という記事を発見しました。当時の満州に合った農事試験場は、東洋一の規模を誇るもので、総裁は後藤新平でした。彼の発案で鉄道を敷くために土地を接収した地元にたいして農業で返そうとしたということです。この農事試験場には園芸部門もあったのですね。
http://www.geocities.jp/ramopcommand/_geo_contents_/080322/nouji.html

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□ 写真のような「金魚」の絵を描く作家 深堀隆介さんがなぜ「金魚」を選んだか
http://www.yomiuri.co.jp/book/raiten/20110905-OYT8T00726.htm

○ 深堀さんは、なぜ、金魚を題材として選んでいるのか。「同じ技法を使って別の魚や生物を描くこともできるが、主題は一貫して金魚。「人間がフナを改良して作った金魚のための手法で、熱帯魚やカエルでは自然から略奪したように感じる」からだと言う。「こんなに人の近くにいるのに、これほど謎めいた魚はいない。その妖しさにひかれる。」

○ 園芸植物も人間が自然から「略奪したように感じずに」自然に近づき、自然から美しく、よいものをいただく、というとらえ方ができるのではないか。

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□ 「今頃になって緑のカーテン?寒くなるのに・・・」県が仮設住宅にゴーヤ苗配布
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20110825ddlk03040021000c.html

岩手県が被災地に建てた仮設住宅に「福島県南相馬市産」のゴーヤの苗を8月の半ば過ぎに配布。そろそろ寒くなってくるというのに、今さらどうして?という声があがった。復興支援の意味もあるのかもしれないが、かかった費用が通常では考えにくいほどの予算となっており、使い道に問題があると言われても仕方がないような事態となった。

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□ 9月に入っても許容値以上の放射性セシウムが検出された腐葉土が愛知県で見つかる
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20110907/CK2011090702000090.html

愛知県豊川市で9月1日に許容値以上の放射性セシウムが検出された栃木県産の腐葉土について
JA関連の販売店で売られていた。自主回収と販売自粛。
http://www.pref.aichi.jp/0000044821.html
9月8日の報告(第2報)
http://www.pref.aichi.jp/0000044948.html

● ひまわりに除染の効果があまりないことが確かめられた。土壌を削り取ることがまず第一にやること。その土壌の処理技術の開発が求められている。【9月14日】
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110915/dst11091500260000-n1.htm
除染の効果がなくても「希望の花」として心に咲き続けますように。
● 森林の除染 落ち葉落ち葉取り除けばセシウム9割減 森林の除染に手がかり【9月14日】
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201109130629.html

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□ 英国のスーパーマーケットの雄TESCOは、日本から撤退 8年の挑戦終わる
http://www.shopbiz.jp/rt/news/91848.html

花業界では「日持ち保証販売」で有名なイギリスのスーパーマーケットチェーン「TESCO」が日本から撤退する。「つるかめ」を手始めにディスカウントタイプや、小型の店舗を開発し、また地方の中小チェーン店を買収しながら8年間日本のマーケットを探ったが大半が赤字のまま撤退することになった。テスコは世界第4位に位置づけされている小売業の最大手。

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■ 編集後記
○ 9月12日の「十五夜」は全国で晴れの場所が多く6年ぶりに真ん丸の満月だったとか(本文記事参照)。3.11以降の暮らしの見直しは少しずつ浸透してきているのか、季節や伝統的な日本の行事について話題になることが多くなりました。婚礼シーズンにも突入し、いよいよまた忙しいシーズンに入ってきます。花の力プロジェクトをはじめとする花と緑の復興支援も冬になる前に植え付けやイベントを開催するために活動が活発化しています。少しでも心癒される力になれますように。
○ とっておきの情報・感想メールをお待ちしています。< greenwingsjapan@gmail.com >
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