ニューズレターNo.0109

■■■■■■■ グリーンウイングスジャパン・ニューズレター ■■■■■■■

2013年、明けましておめでとうございます。今年もこのニュースレターが皆様のお役に立てるように一生懸命頑張ります。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
まず、最初に1月のフラワー・デモに関して告知させていただきます。
1月のテーマ花材は、「2013年おすすめのバラ 新品種」「オランダのチューリップおすすめ品種」の2本立てです。いずれの回も朝6時頃から9時頃までの予定。プレゼンターはフラワーデザイナーの朝山和代さんです。今年もよろしくお願いします。
○ 1月16日(水) 仲卸 大森花卉さん店頭(大田市場)
○ 1月18日(金) 仲卸 千政さん店頭(世田谷市場)

———————————– 2013.01.01号【No.0109】第1~2週目

GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

◆ 2013年初市、北足立市場の卸売会社の1社 東京花きが事業撤退 第一花き1社体制に

東京都中央卸売市場北足立市場花き部は、東京花きが撤退し、精算業務のみに 出荷産地は、一社体制で残る卸売り会社の第一花きに引き継ぎ要望多し *市場の再編。毎年年明けに何かがある、というトレンドになりつつある。年末まで営業し、年明けから年度末にかけて精算する・・・。
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/389357751157688
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/389322534494543

*北足立市場について
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/386806594746137

◆ 年初の動きあれこれ

大田花き磯村社長 消費税引上げ時に花の軽減税率適応を
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/541471792532085
なにわ花いちば大西社長のことば
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/323812164398097
宝船 大森花卉さん
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/556775841018499
宝船 FAJは、華道家大久保有加さんとコラボのデザイン宝船
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/395708537172531
http://www.faj.co.jp/01_CORPORATE/000_NEWS_UPDATE/2012-043/index.html

○ 初市は洋花苦戦
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=389315974495199
◆ 2013年1月1日に新しい種苗販売会社スタート ミヨシとヒルベルダ(オランダ)の合弁で

株式会社ミヨシは、日本国内におけるカーネーション事業拡大に向け、平成25年1月1日より、オランダの花き種苗メーカーのヒルベルダコーイ社と共同出資により、日本国内カーネーション苗販売を主業務とする「株式会社M&Hブルーメン」を設立。(昨年12月初旬に発表)
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/309558819152677
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=378476725579124

◆ 2012年のフラワーオブザイヤーについて
http://www.jacom.or.jp/news/2012/11/news121129-18824.php
http://www.jacom.or.jp/news/2012/11/news121127-18783.php
日本フラワー・オブ・ザ・イヤーは、この1年間で新たに市場へ導入された花き新品種の中から、優れた品種を讃えるもの。2006年に始まり、今年で7回目となった。今回は全77品種の中から、切花、鉢物、苗物の3部門で各賞合計36品種を選定した。授賞式は、すでに発表されている「日本フラワービジネス大賞」と併せて、12月10日に東京・港区の南青山会館で行われた。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=378477542245709
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=378478308912299
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=384706488289481
審査対象が少なすぎる印象
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/172943536180706
GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

2013年、新しい年が穏やかにスタートしました。一昨年の震災以降、何かが大きく変わり、また、何も変わらない。気持ちの有り様であったり内面の変化であったり、目に見えないところで人々の価値観が変わったようにも思いますし、目に見えるところでは、さまざまな問題が少しもよくなっていないようにも思えます。年末に選挙があったりして2013年は新しい政府で世の中がどう変わっていくのか・・・。この年明けは「まだ何も始まっていない」、そんな気がします。これは、ある種の思考停止、具体的な目標の欠如、運動不足?といったことなのかも知れません。まず、新年を機に幾つかの目標を立て、気持ちも新たに日々の仕事に取り組んで行きたいと思います。
本ニュースレターは、「花業界のニュースまとめノート」。誰でも手に入れられるニュースソースから「弊社のお客様」と「お客様の先のお客様」にとって、日々の仕事に役立つような記事を幅広くクリップ(切り抜いて)し、記録することをベースにしています。さまざまなトピックスを皆様で共有し、新しい取り組みに生かすためのヒントとして使っていただければと願っています。Facebookページには手応えがあります(現在517いいねポイント)。SNSの特長は「シェア」の連鎖です。「いいね!」から「シェア」にひとりひとりが動くことでムーブメントが起きていくような気がします。
では、今年もニュースの視点を挙げてみたいと思います。

1、Facebookが開く新たな可能性
昨年、GWJもFacebookページを開設し、しばらく様子を見てから本格的に情報を揃え、ほぼ毎日更新するペースで取り組んでいます。いわゆるSNSとして、ツイッターとFacebookがよく事例に挙げられますが、このふたつはとても性格が違います。いろいろと手探りで取り組み、今も試行錯誤しています。秋口でしたか、Facebookでたいへんに成功されている香川県の花屋「花工房」さんのページに出会い、大いなる啓示を受けました。花業界のジャンヌ・ダルクではないか、というくらいこのお花屋さんに驚かされ今も毎日啓発されております。SNSは、ビジネスに活用するのがとても難しいと思っていたのですが、「花工房」さんは軽々とそのハードルをクリアし、多くの人に愛されています。一言で言うと「共感」とその関係の「持続」の方法についていままでの概念をまったく違う側面からクリアしている。ホームページやブログとは異なるコミュニケーションの次元がFacebookの中にあります。
見回してみますと、花業界の個人生産者から小売店で働くスタッフのひとりひとりまで、多くの方がFacebookを利用され、それぞれに工夫されていることがわかります。Facebookは閉ざされたコミュニティですが、その分野が仕事をすすめる上で比重を拡大していくとどうなっていくのでしょうか?とても興味があります。Facebookでできることはたくさんあり、それが、展示会やオークションを不要にするわけではありませんが、かなりの部分を請け負うことができてきています。Facebookに参加している人のなかには、このような社会の変化やSNSの機能に自覚的な人が増えています。顧客との密なコミュニケーションをFacebookですすめ、リアルな物流をのみ「市場(いちば)という機能と場」を利用する、それは合理的だから、という考え方に変化しつつあると感じています。この2013年の状況が今後どう展開されていくのかものすごく興味があります。当然、そこには、「Facebookをやらない」人たちとのコミュニケーションの壁みたいなものができてくることも含まれます。

2、「考える個人」が主役に 全国各地の「小さな物語」に注目
花業界のニュースの1年を振り返って、愛知や北海道などのフラワーウォーク運動、多店舗参加のみやざき花の日、「花男子」の活躍、山形の花のグループ「floReふらり」の活動、全国各地から選ばれた「リリーエンジェル」、富山の花を買うと無料になる電車、講師が壇上から長々と話をするのではなくディスカッションをおこなったカーネーションの勉強会・・・などがパッと思い浮かびます。東京からは「試飾」「メイド花屋さん」「IFEX」、「300人を集めたフラワートークナイト」などなど。圧倒的に地方、地域からの発信が多かったように思います。
今、全国各地で行われている活動は、消費者に向いていて、具体性があり目的がはっきりしています。消費者、生活者にとっての「小さな物語」が非常に重要だと思います。もちろん、「アタリマエのことを当たり前にやる」ことも重要です。しかし、もっと何か別なことで消費を喚起するようなことにも取り組みたいと思っている人が少なくないような気がします。全国各地の動きはそれに呼応しています。オランダでも「脱ぎ男子」による花束プレゼントといった、「脳を直接、刺激する」キャンペーンに勇気を持って挑戦しています。このような「WOW効果」を花売りの現場で、草の根レベルでやっていくことに希望を抱いています。昨年に引き続き、今年も何か、殻を破るような新しい活動や新たな勉強会に注目していきたいと思います。

3、小売りの活性化に関する情報、取り組み事例の紹介
このテーマは昨年と同じです。お花の流通において、全国に3万9千店舗(H23年度)と言われる小売店が元気であることが最大のエンジンです。もう一度、小売店の商品、サービス、接客コミュニケーションについて考えなおしてみたいと思います。ここでもFacebookが活用できると思います。
お花屋さんはどれだけお客さまに近づくことができるでしょうか。コンビニでもお弁当を軸にさまざまな商品の「宅配」を進めようとしています。量販店では、あらゆる商品のコモディティ化をふせぐために、また、今までとは異なる価格帯の商品を売るために専門店化を始めています。他店舗展開のお花屋さんチェーンもいろいろな商品企画や販促を計画的に進めています。消費者にとってわくわくするような新しいアイデアがみられるでしょうか。
また、首都圏を中心とするいくつもの団体が協力して進められている「フラワーバレンタイン」のキャンペーンや「いい夫婦の日」などをお花屋さんでも関連して取り組もうという動きがあります。また、花業界以外の異業種とのコラボレーションも増えています。昨年同様、いろいろな事例を紹介できるように努めます。

4、生産者を取り巻く環境の変化を知る
昨年も、需給バランスの大きな崩れが見られました。必要な時に花はなく、暇な時期に大量に特定の花がある。日本の花の需給状況に私たちが取り扱う輸入の花も大きな影響を受けています。原因は複数あるのでしょうが、爆弾低気圧や台風の被害の影響と厳寒と厳しい残暑の問題は、すでにこの3年に及んでいます。さらには、産地間競争の激化、生産者の高齢化、廃業などによる数量の減少などさまざまな原因がまったく手つかずのようになっています。こうした現状から、生産者は何を考え、どこをめざそうとしているのでしょうか。研究者は何を重視しているのでしょうか。種苗会社はどのような商品を開発していこうとしているのでしょうか。卸や仲卸はどのような役割を担っていくのでしょうか。卸の産地開発は国内、海外に対してどのように進められていくのでしょうか。花がなければ商売になりません。花屋さんができることは何でしょうか。

5、世界の気候変動、気象情報への関心
花の生産は、世界の気候変動の影響を直接受けています。マーケットへの影響ははかりしれません。日本でも、ここ数年、厳冬と猛暑がセットで続いています。春は遅くまで寒さが残り、秋の厳しい残暑が生産体型を大きく狂わせています。昨年の9月は観測史上最高の平均気温が記録されました。地温の高さが球根や苗の植え付け時期を遅らせ、幼苗を痛めつけました。北関東では竜巻の被害が頻繁に起きています。豪雨、時ならぬ激しい低気圧の通過など気が抜けません。より細やかな情報への関心を持ちたいと思います。生産者が困難な時に小売り、流通ができることは何でしょうか?

6、高齢者の暮らしとまわりにいる人たちのこと
GWJニュースの内容はご承知の通り、高齢者ネタが多い。花を買う世代はどうしても50代から上が中心であり、また、日本の人口構成からも高齢者に関する話題が多くなってしまうのかも知れません。今年も、やはり、同じように関心を持って見ていきたいと思っています。今年は、高齢者自身のライフスタイルについてはもちろん、その周辺にいる人たちも話題になっていくと思います。それは、「オヤノコト」世代と言われるように、高齢の両親を持つ40代~50代の人たちの動向です。孫のことや、介護、家のリフォームなどさまざまな問題がここに含まれます。3世代に渡る親子を中心とした関係から生まれてくる商品やサービスが増えています。
7、 障害者と花の仕事
今年は、障害者と花の仕事、ということについて、ニュースを集めていきたいと思っております。
花の仕事は間口が大きく、ふところも深いと考えます。現実に、花業界で、障害者がいろいろな場所で活躍されていると思います。また、これからも、徐々にその枠も大きくなって行くのではないかと想像します。こんな将来像は、間違っているでしょうか。
この4月1日から障害者の雇用率が引き上げられます。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/shougaisha/04.html
とくに、従業員50名以上の民間企業は、この変更点に注意してください、とのことです。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/shougaisha/dl/120620_1.pdf

8、「日本の花」世界へ
昨年行われたオランダのフロリアードでも日本の花は、高い評価を受けました。3年ほど前から、輸出のパイオニアである「なにわ花いちば」や「豊明花き」、「オークネット」各社および、日本の生産者自身の努力によって輸出も着実に進められています。そこには、販路を開拓するブルームジャパンネットワーク社のような縁の下で地道な活動を続ける人々が努力を続けています。欧州やアジアに向けて今年も確実な手応えある活動を見ていきたいと思います。また、昨年のIFEXで発表されたように、種苗会社のミヨシ社が世界に向けて送り出した「テマリソウ」がコロンビアで生産され、日本に逆輸入されています。このようなグローバルな動きにも注目したいと思います。

9、花の産業振興はどこへ向いていくのか
2010年の第9次産業振興方針から、「日持ち保証販売」が進められています。昨年までの3年間は小売・流通の研究が中心でしたが、今年は生産技術にも目が向けられるそうです。需要を拡大するために「モノ日をつくり」「新しい顧客をつくる(男性から女性へ)」フラワーバレンタインの取り組みも3年目となりました。また、2014年の消費税引き上げ(8%)には間に合いませんでしたが、その後に10%に引き上げる際に「軽減税率適用を」願う活動もこれから本格化しそうです。ここでは花に関わる人達が一致団結して食品と同じ税率適用を目指すことになります。
国は、花産業の振興のために、種苗(知的財産部門)や市場流通の改善(施設改善など)、生産振興(生産技術研究開発や施設への助成金)を行なっています。生産では、「エコマム」などコストを削減しながら安定的に花を供給する技術などに力を入れています。今年も、国の政策がどこへ向かい、どのような成果を上げていくのか、みなさんと一緒に見ていきたいと思います。

10、生販のマッチングの行方は?10年目を迎えるIFEXほか
今年、IFEXは、10回目を迎えます。JFMAの発案で始まったこの国際展示会は回を重ねるごとにあたらしい分野の展示会を付け加えながら規模を大きくしてきました。この間、さまざまな取組みがこのアジア最大の国際展示会で行われ、大きな成果をあげました。一方で、国内の種苗会社や市場の出展が徐々に減り続け、生産者や花屋さんの関心も薄れてきているのではないでしょうか。むしろ自分たちの地域で、必要なタイミングで必要とするプレイヤーを集めたほうが現実的だと全国の「市場」で展示会を開催する事例が増えており、低コストで高いパフォーマンスが得られるようになったという人も少なくありません。また、Facebookを活用した閉鎖型の取引もすでに動き出しています。今年はどのような姿になっていくのでしょうか。

======================【 ニュースソース一覧 】=========================
● 【二十四節気と雑節など】 http://bit.ly/A9kREf  http://www.nobi.or.jp/calendar/24.html
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2012/rekiyou122.html http://koyomi.vis.ne.jp/
● 【ギフトカレンダー】http://bokuoku.azarea.jp/ 【記念日一覧】 http://bit.ly/H1RFiF
● 花卉園芸新聞 年間購読窓口(見本紙請求先)
http://www.kakiengei.jp/guidance/shinbun.jsp
● 誠文堂新光社「フローリスト」「農耕と園芸」直販サイト
http://www.seibundo-shinkosha.net/
● 花きをとりまく情勢に関する基礎資料
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/f_kentou/pdf/sanko.pdf
● 東京都中央卸売市場 東京都の花き5市場の取引統計
http://www.shijou-tokei.metro.tokyo.jp/index.html
● 日本農業新聞「netアグリ市況」 全国7市場 市況など  http://www.agrishikyo.jp/
● 政府による「平成22年度花き日持ち保証販売実証実験事業の概要」PDF
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/pdf/himochi.pdf
● 大田花き花の生活研究所 http://www.otalab.jp/
※ 業界基礎データ http://www.otalab.jp/data.html
● 欧州の付加価値税率一覧表(花研による)http://www.otalab.co.jp/blog/2012/06/19/07.html
● 旧暦と暦のページ http://koyomi8.com/directjp.cgi?http://koyomi8.com/kyuureki.htm
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■ 編集後記
○ 毎年、元日には新聞を全部読む、という人は多いのではないでしょうか。2010年は再生可能なエネルギーやエコに関する記事が多かった。2011年は、著名人ではなく姿勢で活躍するさまざまな「人」にスポットをあてるような企画が目を引きました。2012年は、震災と復興に関連した記事でした。今年は、大きな企画が少なかったように思います。その中で、「殻を破る」といったタイトル、「無頼へのあこがれ」といったタイトルの記事に目が行きました。経済では世界中で「中間層の分厚い社会に勢いがある」という記事が1面にありました。
人の暮らしと花は密接につながっています。景気のせいにするな、といいますが、花と人はピタリと寄り添っています。長いこと花に関わって来ましたが、年を経るごとに花の仕事の多様性と奥深さに畏れのようなものを感じます。花を学ぶことは人を学ぶことにほかなりません。
○ とっておきの情報やご感想をメールでお寄せください。< greenwingsjapan@gmail.com >
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