No.0067

■■■■■■■ グリーンウイングスジャパン・ニューズレター ■■■■■■■

————————- 2011.04.01号【No.0067】第13~15週目(今年も1/4過ぎました)

発行元 株式会社グリーンウイングスジャパン < http://www.greenwings.jp/ >

GWJ————————【 4月上旬 】———————–GWJ

3月11日(金)東日本大地震発生
東京丸の内の桜まつり、千葉県幕張の「フラワー&ガーデンショー」を始めさまざまなイベント・セミナーなどが中止、延期になりました。
4月18日(月)ガーベラ記念日
4月23日(土)サンジョルディの日
4月24日(日)イースター 復活祭
5月8日(日)母の日

●【二十四節気と雑節】
清明4月5日(火)、穀雨4月20日(水)立夏5月6日(金)
●【六輝(六曜)カレンダー】http://zexy.net/man/rokki/cal/2011/
大安は、4月17日(日)、23日(土)29日(祝・金)5月4日(祝・水)

GWJ———————【 ニュースIndex 】———————–GWJ

◆ 震災から20日 花のちからで日本を元気づける

● 父の残した輪菊再び 【日本農業新聞3月31日被災地から】
● 3月30日、花業界も統一の支援策を検討開始 JFMA松島専務理事のブログ
● 東京 大田花き磯村社長 向こう3か月の見通し ボトへの注意
● 大阪 なにわ花いちば 3月21日のセリ場のようす
● 広島 花満 和田社長 まわりが元気でなければ勇気づけられない
● 北足立市場の停電
● 「減給」を伝える苦しい心境 長期的な減収にそなえ
● なにわ花いちば 宇田先生 一輪の花
● 岐阜大学 福井先生 花はこころを元気にする
● 花屋アイロニー谷口さんが始めた「花のちから」運動 広がる
● 大田市場の仲卸が共同で募金集め 目標100万円~
● 世田谷市場の仲卸「ウィズ」のチャリティ 仲卸→東北の生産者向け
● 仲卸「フローレ21」世田谷店のチャリティ 仲卸→千葉の生産者向け
● 浜松PCガーベラ 業界がまとまって支援策を考えるとき
● 久保数政先生の動画メッセージ
● アーティスト東信(あずままこと)氏「いま私たちにできること」緑化計画
● 花人 塚田有一氏 の祈り
● 倉庫の罹災で母の日の資材に影響
● 東北のお花の産地応援プロジェクト このような動きが全国各地で始まる
● 福島県が農作物の作付けを遅らせるよう指示 花きについての第6報まで
● 東北軒並み減 切り花 彼岸向けヤマも需要は冷え込み 【日本農業新聞3月15日】
● 彼岸需要異変 供花異例の下げ 震災で需要冷え込み 【日本農業新聞3月18日】
● 菊類など一段下げ 東京市場 【日本農業新聞3月19日】
● 鉢物が急落 コチョウラン震災前の半値 【日本農業新聞3月20日】
● 切り花4割減 価格は小戻すも低迷 東京市場 催しキャンセル 【日本農業新聞3月22日】
● 個人(チーム)の努力で花の価格下支えに成功 チューリップ大作戦 JFMA小川先生
● 仙台の花き市場 競り再開  【3月23日 読売新聞】
● 花に復興の願い込め 福岡花市場で山形フェア 【西日本新聞3月28日夕刊】
● 花需要激減・養殖えさ不足 震災、九州の農漁業にも影 【日経電子版3月30日】
GWJ——————【 ミニ・クリップIndex 】——————-GWJ

□ 安藤忠雄さん 震災の神戸に咲いた白い花
□ ひととき心をゆるめて 香山リカさんココロの万華鏡 3月22日
□ 被災者への接し方 専門家に聞く「気配り」のコツ 【日経新聞夕刊3月24日】
□ ミッフィーの目に涙 ブルーナさんが日本に向けてのメッセージ
□ 切り花輸出、品質向上のための研究と成果の公開へ なにわ花いちば
□ JELFAセミナー 花業界で今すぐ活用できるPRセミナー開催されました
□ パーソナル情報システム 第14回全国生鮮流通フォーラムの講演に関する記事
□ 花き産地紹介ネットライブラリーコーナー新設 花普及センター
□ 欧州の国際花店協会フロリント(Florint)とクリザール社が提携 品質向上に協力
□ 「こと」と「はな」を届ける新しい花のギフトのカタチ「ことばな」の『gift4u』
□ 選ばれる店の基準  【日経MJ2月28日実践実戦CS向上指南】
□ マーケティングスキル 立地が悪い店の集客法  【日経MJ3月4日 販促お悩み相談所72】
□ 2月23日にFAJで第8回インドアプランツコンテストが行われました
□ 高松商事株式会社、第4回めの花き生産者向けセミナー 専門店はマニア向けの店からの脱却を
□ バニラの香りの花
□ 低温で開花 菊 新品種紹介 精興園が展示会 【日本農業新聞3月4日】
□ 楽しい!東京ディズニーリゾートでお花見を楽しむためのガイドできました
□ 痛快!「情熱大陸」で紹介されたプラントハンター西畠清順さんの本が出版されました
□ 倒産したオランダの大手種苗のプレースマン社をケニアの企業が継承
□ オランダでチューリップをテーマのビジネスミーティング開催 IBCニュースレター3月号
□ 遺伝子組み換えの花に挑戦する人たちの日々の努力 【読売新聞3月4日】
□ 1億以上の「ヒマワリの種」 現代芸術家アイ・ウェイ・ウェイのインスタレーション作品展
□ 日本初!「花の幻想」のJ.J.グランヴィル展が東京・練馬区立美術館で開催 4月10日まで
□ フラワーウォーキング おおいがわのガーベラの場合
□ 福岡で高校生にフラワーアレンジメント教室開催
□ 新しい花のコンテスト「フローリスト・レビュー」第3次審査も終了、いよいよ6月のファイナルへ
□ フラワーバレンタイン 予想上回る高評価 都市と地方で明暗 【日本農業新聞3月5日】
□ 花業界の若きリーダー農水省へ出向
□ ウェブ会議、利用広がる 計画停電で在宅勤務増加 低料金化、導入後押し 【日経新聞3月24日】
□ 水仙の芽    【毎日新聞3月6日 投書欄 女の気持ち】
□ ベランダのバッタと同じ! 【読売新聞2月28日投書欄ぷらざ】
□ おはらい受けた後 鉢植えから奇跡が   【読売新聞3月5日投書欄気流】
□ 古希祝うバラ70本 娘の思いに胸熱く 【読売新聞3月3日投書欄気流】
□ 長男から次女へ手製の花嫁衣装 【読売新聞3月9日投書欄ぷらざ】
□ 「異国の地で見つけた私の夢」 JICA高校生エッセイコンテスト外務大臣奨励賞入賞作品

GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

◆ 震災から20日

3月11日に発生した東北沖を震源とする大地震は、東北・関東の広い範囲で家屋の倒壊、大津波を起こし死者・行方不明者2万人を超える筆舌に尽くせぬ被害となった。直後から遭難者の救助、避難者への支援が行われたが、交通・情報の分断、物流の停止、で思うようにすすまない問題が目立った。電車の運休、製油所の停止によるエネルギー不足からの物流の停滞、不安による買いだめの問題。さらに、福島第一原発の罹災から放射性物質による汚染の問題や深刻な電力不足、健康への不安から風評被害に発展している。日々取り組むべき課題の優先順位を変えながら今日に至る。当初電話が使えず、新聞やテレビの情報以上にラジオが役立ち、また、インターネット、特にSNSが有効だということもわかってきた。被災地への支援の動きは早くから始まり、義捐金を送る人々が国内外からたくさんの思いを届けている。
花き業界では被災地での安否確認、救援、物資輸送などの支援が行われ、市場の再開など徐々に復興に向けて動き出している。彼岸直前の時期での震災は、相場の暴落という結果を招いた。行事の自粛、中止、延期による注文のキャンセルなどが相次ぎ、停電による営業短縮など経営に追い打ちをかけている。しかし、この状況で、花で何か力になれないかということを様々な人がさまざまに考え行動した20日間だった。業界全体での統一した支援活動も動き出そうとしている。
震災直後でもツイッター、フェースブック、ミクシィなどSNSが比較的問題なく使え、連絡を取り合う唯一の手段となった事例がある。そのためか、花き関係者の間で、会社・組織全体で、SNS登録を急速に増やしているようだ。

●  父の残した輪菊再び 【日本農業新聞3月31日被災地から】

「下ばっかり向いても、仕方がない。前を向いてやっていこうと思います」
29歳の担い手農家から、この言葉を聞いたときはうれしかった。宮城県内で最も被害が大きい南三陸町。この農家の施設や農地は海岸から2キロも内陸にあるのに全て、津波で流されていた。
これから、という矢先だった。1700万円する輪菊の鉄骨ハウスを2月末に完成させたばかりだった。収穫どころか定植すらしていない。800万円もする自動選花機も入れたばかりだった。予定していたハワイでの結婚式も中止になった。
それでも、頑張ろうと思うのはなぜだろう。
「おやじが起こした事業だから。投げ出したくはない」と静かに話してくれた。父は10年前に急逝し、急きょ、後を継いだ。輪菊は父の残した形見の一つだった。
「再スタートはゼロからではなく、マイナスからですね」という彼の目は、「この人ならまたできるのではないか」という力強さを感じた。
本当に復興できるのか ―。必ず復興する。彼と同じ目線で取材を続けたい。(竹内啓太)

● 3月30日、花業界も統一の支援策を検討開始 JFMA松島専務理事のブログ
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=992
● 東京 大田花き磯村社長 向こう3か月の見通し ボトへの注意
http://www.otakaki.co.jp/blog/ceo/archives/2011/03/28.html
コラボ消費 子どもたちの未来を考えた消費、暮らし方、商品提案
http://www.otakaki.co.jp/blog/ceo/archives/2011/03/21.html
● 大阪 なにわ花いちば 3月21日のセリ場のようす
http://ameblo.jp/naniwa-flower/entry-10836825949.html
● 広島 花満 和田社長 まわりが元気でなければ勇気づけられない
http://www.hiroshima-oroshi.com/hanaman/2011/03/2011315.html
● 北足立市場の停電
http://163.139.215.98/Blog/2011/03/post-290.html

○ 花せり時間変更も 計画停電で卸売市場  【日本農業新聞3月31日】

東京電力福島第1原子力発電所の事故の影響で、首都圏を中心に計画停電が実施される中、卸売市場の業務に支障が生じている。特にせり取引の時間が長い花市場が深刻で、せり取引を途中で打ち切ったケースもある。青果市場もせりの時間の前倒しなど、停電に備えた対応を余儀なくされている。停電は長期化する見込みの上、停電の時間帯が日々変わるため「その日にならないと分からないので、どうしようもない」(花き卸売会社)と困惑している。
機械ぜりを導入する花き卸の影響は深刻だ。鉢物を中心に扱う埼玉県の鴻巣花きは、これまで週3回(月・水・金曜日)あった、せり取引を4月いっぱい月・金曜日の週2回に変更。できるだけせり場を使わない考えだ。その分、相対販売を強化。
せりを1回減らしたため、客からの苦情もあるが「売れ残りでさらに値段が下がれば生産者も一段と厳しくなる」(同社)と、自粛ムードの広がりで花消費が冷え込む中での苦肉の策だ。同社の売上高は計画停電の影響で大幅に減っているという。
手ぜりで取引をしている東京・北足立市場の花き卸売会社、第一花きは、彼岸仕入れのピークを迎えた14日午前9時過ぎの切り花のせり取引の最中に、計画停電に遭遇した。この日は11日の東日本大震災で行き場を失った東北向けの荷物があり、入荷量は潤沢だった。
突然、照明が消え、真っ暗な場内でのせりは困難と判断し、途中でせりを打ち切った。販売中だった切り花は、相対や次回の販売に回して対応した。その後も停電に見舞われ、同社は影響を最小限に食い止めようと、午前6時20分から停電になる場合は、通常より2時間30分遅らせた、午前9時30分からせりを始めている。(以下略)
・第一花き:セリ時間(停電が9時20分からの場合)午前7時→午前6時。(停電が6時20分の場合)午前7時→9次30分。その他、インターネット販売に影響がある。
・鴻巣花き:月水金曜日の取引を月金の週2回にした。(※最新の情報をお確かめください)切り花:午前7時30分→7時、鉢物:午前8時30分→7時、その他、受発注、配送業務などに影響が出ている。

● 「減給」を伝える苦しい心境 長期的な減収にそなえ
http://seinenbukai.blog.eonet.jp/zimukyoku/2011/03/post-60cf.html
卸売会社も現状と将来を見据えて苦しい決断へ
● なにわ花いちば 宇田先生 一輪の花
昭和19年6月5日、神戸大空襲。平成7年1月17日、阪神淡路大震災
http://udaakira.blogspot.com/2011/03/blog-post_21.html
● 岐阜大学 福井先生 花はこころを元気にする
http://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/0713.html#110316
● 花屋アイロニーさんが始めた「花のちから」運動 広がる 募金は100万円超えて続く
「花のちから」
http://www.illony.com/taniblog/2011/03/post_285.html
http://justgiving.jp/c/3008

http://ameblanche.exblog.jp/16064421/
http://explanning.blogspot.com/2011/03/blog-post_21.html
http://tohotravel-bulavinaka.blogspot.com/2011/03/blog-post_21.html
http://plixi.com/p/85724868
http://plixi.com/p/86435464
http://ameblo.jp/myu-myu-cat/entry-10832425876.html
http://wfstyle.exblog.jp/15060374/
志を受けてひろがる輪
http://hanacoco87.exblog.jp/16059044/
http://hanacoco87.exblog.jp/16072339/
http://hanacoco87.exblog.jp/16075086/
http://ameblo.jp/nwnjff120/entry-10835451270.html
http://blogs.yahoo.co.jp/sadae0306/archive/2011/3/18
http://happy-come.jugem.jp/?eid=1066
http://blog.moonchai.com/?eid=1427961
http://madamefigaro-wlp.jp/75002/archives/2694037.html
http://conokanh.blog77.fc2.com/blog-entry-86.html
http://blog.fleur-futabaen.com/?eid=144784
http://liensfleurir.blog130.fc2.com/blog-entry-58.html
http://maboun1610.exblog.jp/13175761/
http://laube.blog115.fc2.com/blog-entry-1037.html
http://www.freeml.com/bl/8452781/8680/
http://fleurwaka.blog105.fc2.com/blog-entry-281.html
http://ginkgoblog.exblog.jp/12339729/
http://blog.hanau.jp/article/43890639.html
生産者も賛同して
ハイナンガーベラゆかりさんブログ
http://haigerbera.exblog.jp/16101461/
宮川洋蘭宮川さん
http://twitter.com/#!/masahito3/status/51553013059428352

● 大田市場の仲卸が共同で募金集め 目標100万円~
http://twitter.com/#!/OTA87nakaoroshi/status/49693418317815808
● 世田谷市場の仲卸「ウィズ」のチャリティ 仲卸→東北の生産者向け
http://blog.goo.ne.jp/yuruyuruotibi/e/8963dbf9ebf3834e9ce67902226dca6e
● 仲卸「フローレ21」世田谷店のチャリティ 仲卸→千葉の生産者向け
http://blog.goo.ne.jp/koikeblog/e/69c656b1759c3e702a122e6ae1631ca8
● 浜松PCガーベラ 業界がまとまって支援策を考えるとき
http://pcgerbera.asablo.jp/blog/2011/03/25/5757574
● 久保数政先生の動画メッセージ
http://www.youtube.com/watch?v=MzeIA41Loms&sns=em
● アーティスト東信(あずままこと)氏「いま私たちにできること」緑化でざ計画
http://openers.jp/culture/think_positive/wnd_azumamakoto_110323.html
● 花人 塚田有一氏 の祈り
http://openers.jp/interior_exterior/yuichi_tsukada/20110325.html?top
● 倉庫の罹災で母の日の資材に影響
http://blog.goo.ne.jp/perfumeweb/e/406b09f93e83d4491b2c86c5d75bd127
・フィルム原料や紙の工場も罹災しており、資材の今後の入荷が先行き不明な部分あり。
● 東北のお花の産地応援プロジェクト このような動きが全国各地で始まる
http://kiribana.exblog.jp/15693028/
※一方で、風評で売れないから、という理由で仕入れから産地を外すという動きもあります。小売り、販売店の使命や姿勢を産地の人、お客様みんなが見ています。

● 福島県が農作物の作付を遅らせるよう指示 花きについての第6報まで
http://www.pref.fukushima.jp/keieishien/kenkyuukaihatu/gijyutsufukyuu/seiikugijyutsujyouhou.html
(6)花き
ア 施設栽培は、施設の風下を開けるなど、風向きに注意して換気を行ってください。
イ 露地栽培は、当面、作付け晩限まで ほ場準備等を遅らせてください。
ただし、萌芽等が始まるリンドウ等の宿根草や花木類は、耕うん等を伴わない栽培管理や病害虫防除を継続的に実施してください。なお、作業時は、帽子やマスク、手袋を着用してください。

● 東北軒並み減 切り花 彼岸向けヤマも需要は冷え込み 【日本農業新聞3月15日】

花相場は弱含みの相場展開となった。彼岸向け花材仕入れのピークを迎えた東京市場では14日、愛知産の輪菊「神馬」が1本57円(中値)となり、前市より4割安、スプレイ菊はおよそ半値45円でせり取引された。「震災で東北での需要が冷え込み、かなり厳しい展開となった」(卸会社)と話す。お祝いの自粛ムードから、結婚式を取りやめるケースもあり、注文した洋花をキャンセルする動きもでているという。また、輸入品の急増も下げ要因にあるとの声もあった。

● 彼岸需要異変 供花異例の下げ 震災で需要冷え込み 【日本農業新聞3月18日】

彼岸の入り(18日)を前に、供花として使われる菊などの価格が大幅に落ち込んでいる。東京都中央卸売市場の取引では、前年の5分の1に値下がりする品目が出るなど異例の事態になった。彼岸は菊の大需要期であり、大手卸は「こんな彼岸取引は初めてだ。震災の影響で需要が冷え込んでいる」と驚きを隠さない。震災の余波が農産物の物日取引にも及んでいる。
東京都中央卸売市場の日報では16日の大田市場の市況観を、最悪の状況を示す「暴落」という言葉で表現した。
彼岸仕入れの代表格の輪菊は中値で1本21円。この価格は前年に比べて約5分の1。小菊黄色は半値の11円で、赤カーネーションは半値以下の26円になるなど、異例の安値でせり取引された。相対取引の価格も振るわなかった。
大手卸は、「震災の影響を最小限に食い止めようと、14日は、なんとか買い支える動きがあったが、その間、店での売れ行きが悪く反動が表れた」とみる。また、折からのガソリン不足も影響。「生花店が(車の)燃料切れを気にして、仕入れを抑える動きも目立っている」(流通業者)との声もある。
生花店では今年の彼岸販売に、早くもあきらめムードも広がっている。東京都内の生花店では「全く駄目」ともらす。スーパーなどでは、不測の事態に備えて、米やカップラーメンなどを買い求める動きがある一方、「花は二の次という空気が、少なくても都内では広がっている」と話す。この店の店主は、それでも彼岸の売り場を作るという。
今後の見通しについて、卸売会社では「14日の反動が16日に表れた、一時的な動きと思いたい・・・」としている。

● 菊類など一段下げ 東京市場 【日本農業新聞3月19日】

花市場の暴落に歯止めがかからない。彼岸の入りの18日、東京都中央卸売市場では、菊類などを中心にさらに一段下げ、100本入り1ケース中値が、100円台で取引される品目も目立った。大田市場のフラワーオークションジャパンFAJでは、菊類をはじめカーネーション、バラなどで前市より下げた品目が多かった。輪菊では白が5250円ともちあいとなったが、小菊は105円と暴落ぶりが一段と強まった。小菊は通常1ケース4000円前後。
大阪鶴見花き地方卸売市場では18日、輪菊1本中値が40円(前年同時期は60円)で取引された。「買参人の数は1割減ほど」(卸売会社)にとどまったものの、震災による買い控えの動きが大阪市場にも波及した。小菊は黄が1本中値17円(前年25円)、白が同10円(前年35円)、赤が同30円(前年35円)、スターチスは同30円(前年59円)で取引された。
卒入学式や歓送迎会で需要のあるチューリップの相場も下落。11日のピンク1本中値は53円だったが、18日は20円まで落ち込んだ。

● 鉢物が急落 コチョウラン震災前の半値 【日本農業新聞3月20日】

震災後、鉢物市況が急落している。19日の東京都中央卸売市場大田市場では、祝い事で贈呈されることの多いコチョウラン7号(3本立ち)1鉢中値が2000円と震災前の半値以下で取引された。デンドロビウムやオンシジウムなども5、6割震災前より安い。集荷を普段の5分の1に減らし受給バランスの維持に努めるが、卸売会社は「お祝いどころじゃないと、ギフト商材は全く動かない」と頭を抱える。
ビオラ、パンジーなどの苗物も1本10円(中値)と震災前の4分の1以下に下落。卸は「計画停電の影響などでスーパーからのキャンセルが相次ぎ、消費マインドもかなり冷え込んでいる。先が全く見えない」と肩を落とす。

● 切り花4割減 価格は小戻すも低迷 東京市場 計画停電、催しキャンセル・・・生花店頭抱える 【日本農業新聞3月22日】

震災による需要減退などから値下がりしていた東京都中央卸売市場大田市場の切り花取引は21日、入荷量が前市(18日)より4割少ない250万本に激減した。集まった花は前年と比べるとほぼ半分。先週の花市況の暴落を受け、出荷を見送る産地もあり、彼岸時期としては異例の少なさとなった。震災による慶事の自粛や計画停電による生花店の需要減などが響いている。価格は和花、洋花含め全般的に18日より小戻す展開となった。

価格は、大半の品目で前年割れしており、流通関係者からは「量が減っても、昨年の価格ス順に戻るような感じではない」(卸売会社)と市況の動きに神経をとがらせている。
同市場の21日の価格(中値)は、彼岸目前で大きく下落した白輪菊「神馬」が1本75円、スプレイ菊・ピンク色が65円となり、前市の3倍でせり落とされた。卸売会社では「生花店が彼岸で補充買いをする動きがせり場で見られた」と話す。しかし、前年で比べると、小菊(白)が半値以下、ピンク色カーネーションや赤バラが3割値下がりするなど、厳しい状態が続いている。
相対取引はさらに苦戦。計画停電によるロス発生を嫌がるホームセンター、生花店が多いためだ。少しでも動きを良くしようと、価格を下げて対応する会社もあった。
彼岸の中日以降は、例年ならば卒業式や送別会、結婚式などの需要で洋花を中心に引き合いが強まる。だが、自粛ムードから祝い事の中止や延期が増えており、注文した花をキャンセルする動きが相次いでいる。
卸売会社では、「見たこともない底からは今日の取引で脱した感じはあるが、最悪な状況は何ら変わらない」としており、しばらくは厳しい状況が続きそうだ。
震災による催しものの自粛ムードや計画停電の影響で、首都圏の生花店の販売が急速に落ち込んでいる。商業施設に出店する生花店が、突然休刊を通告され、営業時間の短縮を余儀なくされたり、結婚式が延期され、納品予定の生花がキャンセルされたためだ。「消費者は今、食糧確保を優先している」(東京都内の生花店)状況で、業界は対応に頭を抱える。
首都圏で生花チェーンを展開する東急フローラでは、震災後の売り上げが前年比で7割近く減った。運営する東光フローラの担当者は「壊滅的」(担当者)となすすべがない状態。全店で14日の「ホワイトデー」に向けて販促強化をした矢先に震災が起きた。バラを始めスイートピー、ガーベラ、カラーなど大半の洋花は在庫となった。「主要店舗も停電で営業できないことも響いた」(同)と話す。売れ残りを警戒して、同社では18日の仕入れを中止。週末の金曜日に仕入れないのは異例の対応という。担当者は「彼岸商戦は前年比で50%減で止まれば」と祈る。
駅構内の「駅ナカ」に店舗を持つ生花店は、計画停電の影響で厳しい状態が続く。青山フラワーマーケットでも震災後の売上高は前年比で半分近くに落ちた。
この生花店チェーン店は、計画停電の影響を大きく受ける。運営するパークコーポレーションでは「営業時間の短縮により、難しい状態は変わらない」と話す。
慶事や催しものの自粛ムードの広まりから結婚式などを中止、延期する動きも出てきており、ブーケなどに使う洋花にも影響が及ぶ。ディズニーランド近くのホテルでは、大安の20日だけで6件の婚礼を抱えていたが、半分が延期になった。結婚式に使う洋花の注文キャンセルも相次ぎ、流通関係者からは「どうしたらいいのか」と、ため息が漏れている。

● 個人(チーム)の努力で花の価格下支えに成功 連休最終日のチューリップ大作戦 JFMA小川先生
http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=1632#sequel 前の二つの記事もあわせて

● 花き市場 競り再開  【3月23日 読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110323-OYT1T00392.htm?from=tw
宮城県の仙台市中央卸売市場(仙台市宮城野区)で23日午前、地震発生以来、中止していた花き市場での競りが再開された。
大きな被害を受けた名取市のカーネーションや多賀城市のバラなどが集まり、市場には威勢のいいかけ声が響いた。
市場の建物自体は被害が少なかったものの、輸送経路の寸断や、燃料不足の影響で競りの中止を余儀なくされていた。延期されていた卒業式を25日に控える学校も多く、花の需要も高まるため、何とか間に合わせたいと再開を決めた。
卸売会社「仙花」の社長、谷井迪郎(みちお)さん(68)は「燃料も十分でない中での再開には様々な意見があったが、うつむいていないで、前向きにならないと」と話していた。

● 花きせり再開 12日ぶり活気 仙台市場 【日本農業新聞3月24日】

仙台市中央卸売市場で23日、東日本大震災の影響で取引を中止していた花きのせりが再開された。市場には、被災地である宮城県名取市産のカーネーションなどが入荷した。せり人の威勢のよい掛け声などもあり、市場には12日ぶりに活気が戻った。
市によると、花き市場では、設備の倒壊など、地震や津波による大きな被害は出なかった。同日の入荷量は、切り花で約36万本と前年同期より4割少なかった。鉢物は2万鉢で2割少なかった。「被害のなかった鉢物もあり、減少は小幅で済んだ」(市)という。
卸売会社の仙台生花の小泉武司常務は「こうした状況下でも、普段の半分の買参人が集まってくれた。荷動きは思ったより良かった」と話す。
同市場では今週いっぱい、せりの時間を通常より1時間遅い午前10時に始めるが、「来週からは午前9時にし、平常時間に戻る」(仙台生花)見通しだ。

● 花に復興の願い込め 福岡花市場で山形フェア 【西日本新聞3月28日夕刊】
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/234084

福岡市東区松田の福岡花市場で28日早朝、切り花の競りがあり、東日本大震災の被災地を支援するフェアが開催された。販路寸断のため宮城や岩手産の花きは入荷困難だったものの、JA山形おきたま産の彩り豊かな花「アルストロメリア」が2万2千本届き、震災前と同じ1本平均70―120円の競り値を付けた。フェアに参加した生花業者など約300人は冒頭、震災犠牲者の冥福を祈って黙とうをささげた。アルストロメリアは2万本が「前売り」の形で買い付けられ、競りにかかった2千本も即座に競り落とされた。
会場で、被災地の花き生産農家の支援にあてる義援金も急きょ募った。同市場は「今後も積極的に東北の花きを仕入れることなどで、後方支援したい」と話している。

● 花需要激減・養殖えさ不足 震災、九州の農漁業にも影 【日経新聞電子版3月30日】

東日本大震災は九州の農漁業にも影を落としている。九州・沖縄で生産が盛んな花は需要が激減し、出荷量が減少。漁業では養殖魚のえさの確保が難しくなる懸念も出ている。農産品の輸出でも、海外での商談会が延期になるなど逆風が吹き始めた。農水産物の供給基地として九州の重要性が高まる一方で、生産者には不安も広がりつつある。
小菊の出荷量が全国1位の沖縄県では小菊など花の出荷に大きな影響が出ている。JAおきなわによると、東日本大震災により東北地方と首都圏で3月彼岸用の小菊などの需要が大幅に減り、価格が例年の4分の1程度に低下した。3月の出荷量は例年は小菊を中心に50万本前後だが、今年は10万本程度にとどまっている。
沖縄の温暖な気候を生かし、3月の彼岸期は全国で使われる小菊の約95%が沖縄産という。JAおきなわには菊栽培農家が約450人おり、3月彼岸期用の売り上げは年間収入の3割以上に上る。JAおきなわの担当者は「過去に経験したことのない厳しい状況だ」と話している。
大分県でも全国2位の出荷量を誇るスイートピーなど花の出荷額が下がっている。JA全農おおいた園芸販売課によると関東地方で物流網が寸断されたほか、卒業式や歓送迎会の自粛が増えたことが影響している。JAながさき県央でも、「需要が少ない生花は値崩れが著しく、従来の半値以下で取引されている」という。(以下略)

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□ 安藤忠雄さん 震災の神戸に咲いた白い花 【日経新聞3月22日】

安藤忠雄さん 私の履歴書(22) 阪神・淡路大震災 復興へ心をひとつに 街への愛情、国を動かす

東日本を襲った巨大地震と津波は、甚大な被害をもたらした。あまりの厳しい現実に、言葉もない。我々日本人は団結し、助け合って幾多の困難を乗り越えてきた。今こそ国をあげて被災地の人々を支えるべく心をひとつにしてこの災難に立ち向かわなければならない。
1995年1月17日は忘れられない。阪神・淡路大震災が起きたその日、私は海外にいてCNNのニュースで震災を知り、神戸が壊滅的であることを知った。翌日からの予定をすべてキャンセルし、急きょ大阪に戻った。道路も鉄道も分断されていたため、大阪・天保山から船で神戸港に入り、被災地を見て回った。
壮絶な光景を目の前に「復旧は難しいかもしれない」と絶望にうちひしがれた。震災後の数カ月間は事務所の仕事を中断し、被災状況を目に焼き付けるため、被災地を歩いた。復興を支えるエネルギーになると考えたからだ。
しかし被災地はその後、世界の災害史上例のない速度と質で復興をなし遂げた。貝原俊民兵庫県知事の強力なリーダーシップのもと、神戸市、芦屋市、西宮市など行政の人々が垣根を越えて連携し、民間と手を取り合って復興に取り組んだことが大きい。
貝原さんは3カ月間も県庁に泊まり込み、国への報告、陳情に日々追われながらも強い信念をもって復旧復興の陣頭指揮をとった。時折、県庁で姿を見かけたが、声をかけるのもはばかられた。その復興にかける熱意は、国を動かし、市民を動かした。リーダーは命を張ってこそと、その姿に思った。
絶望的な状況に置かれても決してあきらめず、子どもたちからお年寄りまで、互いに支え合いながら苦境に立ち向かった神戸の人々の頑張りもすごかった。被災地では略奪も暴力ざたも一切起きなかった。美しい神戸を次の世代に残していきたいという彼らの思いや、街への愛情が復興への大きな力となった。
その思いは全国に伝わり、各地から中高生や大学生のボランティアが集まった。彼らは大阪から30キロの道のりを歩いて被災地に入り、毎日のように復旧を手伝った。震災の起きた95年は後にボランティア元年と呼ばれるに至った。
3月になり、被災した街のあちこちにコブシやモクレンなどの白い花が咲きだした。その花を眺めて老女が、「春がくるたびに咲くこの花のように、おじいさんも帰ってきたらいいな」と涙ぐみつぶやく姿をみて、亡くなった人の鎮魂と、震災の教訓を忘れないためにも、被災地に白い花の咲く木を植えたいと考えた。
阪神・淡路大震災復興支援10年委員会とともに、1本5000円のモクレンやコブシの苗木を、12万5千戸の復興住宅の2倍、25万本植えることを目標に植樹活動「ひょうごグリーンネットワーク」を設立し、達成した。被災地の小中学校や大学にも植樹した。神戸大学や関西学院大学では震災で亡くなった学生や教職員の人数分のモクレンを植えた。
毎年咲く白い花が、人の心をつなぎ、ともに生きていく地域をつくり、被災地を希望の持てる街として復活させるための力になってくれるのではないかと考えた。
東日本の被災地でも、再び立ち上がろうとしている人たちがいる。そういった人々の輪を広げていけば、復興に向けての大きな力となる。できる限りの支援をしていきたいと思う。(建築家)

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□ ひととき心をゆるめて 香山リカさんココロの万華鏡 毎日新聞3月22日
http://mainichi.jp/life/health/kokoro/news/20110322ddlk13070180000c.html

私が勤務する東京の病院にも、震災の影響を受けた患者さんが、大勢やって来る。「余震が怖くて眠れない」「エレベーターに乗れない」という訴えもあるが、災害と直接、関係ない訴えも多い。「なぜだか涙が止まらない」「やたらとイライラする」「落ち着かず立ったり座ったりしてしまう」などがそれだ。
この人たちは、直接、被災地にいなくても、長い時間、映像や情報のシャワーを浴び、心身が疲労していると思われる。そういう人には「少しのあいだ、テレビやネットから自分を遠ざけて、好きな音楽を聴いたりマンガを読んだりケーキを作ったり、いつもしていたことをしてみましょう」とすすめている。
私のことばに、こう反論した人がいた。
「でも先生、そうやって一時、穏やかな時間をすごしたとしても、震災が起きたという事実は変わりません。母の故郷の町も大きな被害を受けたんですよ。いくら楽しいことに逃避しても、はっと現実に戻ると何も変わってないわけでしょう。そうなると余計に落ち込むのでは」
たしかにそういう考えもあるだろう。しかし、私はそれでも「逃避だっていいじゃない」と思うのだ。
これほどの災害になれば、被災地にいる人はもちろん、そうでない人も、心はボロボロに傷つく。本当の意味で立ち直るには長い時間がかかるかもしれないが、ひととき、“止まり木”のようなところに心を避難させることも必要だ。30分でも1時間でも、目の前の現実から逃避して、ゲームやドラマの世界に浸る。時間をかけてお茶を飲み、「ああ、おいしい」と声に出してみる。その間だけでも、不安や絶望の感情にふたをする。
そうやって、たとえ幻想やバーチャルの世界を使ってでも、ひととき心を緩め、ほっとする時間を持つことは、必ず回復の力につながっていく。24時間ずっと悲しい、苦しい、ばかりでは、心のエネルギーはどんどんすり減り、回復が遅れてしまう可能性もある。それよりは、たとえまやかしだったとしても、ひととき楽しい気持ちを味わったほうが、少しだけ前向きな気分で現実に取り組んでいくことができるはずだ。
目の前の現実は、すぐには変わらない。つらい気持ちも、長く続くかもしれない。それでも、いやそれだからこそ、ほんのひとときの現実逃避を。そうすすめたい。(都内版)

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□ 被災者への接し方 専門家に聞く「気配り」のコツ 【日経新聞夕刊3月24日】

心理的経過に4段階、感情の変化に理解を

東日本大震災では被災者の県外への避難や集団での移住の動きも出始め、新たに住まいとなった場所でボランティアらが被災者と接する機会が増えている。今後、支援のために被災地に入る人も、かなりの数に上るだろう。心身ともに多大なストレスを抱えた被災者と接する時に、どんな点に気を配ればよいのか。専門家の話をまとめた。

東京都立中部総合精神保健福祉センターは冊子「災害時の『こころのケア』の手引き」を発行している。保健所や市区町村などの職員を対象にしているが、一般の人にも参考になる内容だ。
それによると、被災者の心理的経過は4つの時期に分けられる。災害直後の「茫然(ぼうぜん)自失期」から、被災者同士が強い連帯感で結ばれる「ハネムーン期」、直後の混乱が収まりはじめ、被災者の不満が噴出する「幻滅期」を経て、復旧が進み、生活のめどが立ち始めるころの「再建期」に至る。
今は日本全体が、被災者のために何ができるかを考え、愛他精神が広がっている。その一方で、被災者はかなり大きなストレスを抱え込んでいる。
同センターの井上悟・保健福祉部長は被災者のためにボランティアや一般の人ができることとして、「気がめいって何をする気も起きない人に、日常の困り事を手伝うような気持ちで接するのがいいのではないか」と話す。
当座の生活で不自由を感じていることを聞き出し、その解決に向けて手伝うだけで、被災者のストレスは軽減される。被災者の話をじっくり聞くのもよい。
ただし、被災体験を無理に聞き出すことは避けた方がいい。精神科医で東京都精神医学総合研究所の飛鳥井望・所長代行は「はき出すことですっきりする人もいるが、生々しくてとてもはき出せない状態の人もいる」という。冨永良喜・兵庫教育大教授(臨床心理学)も、「話し出したら止められなくなる場合もある。話すことが心の回復につながると思い込まないでほしい」と話す。
被災者自らが話し出す場合は、無理に遮らずに聞いた方が負担は軽減される。
ボランティアら周囲の人には、被災者を励ましたい気持ちが起きるだろうが、かけるべきではない言葉もある。例えば、「早く忘れた方がいい」と言ってしまうと、忘れられない体験をした人にはかえって苦痛。また、「頑張って」など、直接的な激励の言葉は、力を出し尽くして疲れ切っている人には負担となる。
不自由な避難所生活が長引き、被災者がささいなことから怒りを爆発させる場合もあるだろう。「まず、いら立ちが高じるのは当然の反応だと理解してほしい」と飛鳥井医師。
感情を爆発させるのは何かしら困っていることがあるからだ。
飛鳥井医師は、「爆発の裏に何があるのかをよく聞いて」と勧める。複数の困り事が積み重なっていたり、すぐには解決できなかったりする場合があるが、「被災者の抱えているものを順序立ててると、相手の気持ちの整理につながる」と話している。

【被災者にかけない方がよい言葉の例】
● 色々あったけど命が助かったからよかったじゃない
● 早く元気になって(被災者が失ったものを理解されていないと感じる)
● 頑張って(頑張って疲れ切っているのに追い打ちをかける)
● 早く忘れて前向きに生きよう(一生忘れられない体験をしている)

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□ ミッフィーの目に涙 ブルーナさんが日本に向けてのメッセージ 【朝日新聞3月27日】
http://www.asahi.com/culture/update/0326/OSK201103260148.html

26日に朝日新聞社向けにオランダの「ミッフィー」作者D.ブルーナさんからメッセージが届いた。明るい色づかいのいつものミッフィーではなく、白黒で描かれ、大粒の涙がこぼれる姿に。オランダでは4月1日にアムステルダム郊外で、震災救援のコンサートが開かれる。そのポスターにもブルーナさんはイラストを提供したという。

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□ 切り花輸出、品質向上のための研究と成果の公開へ なにわ花いちば
http://www.naniwa-hana.co.jp/nfaseminar/seminar.htm
http://www.naniwa-hana.co.jp/nfaseminar/seminar2.html

日本の花輸出のトップランナー、なにわ花いちばが、切り花輸出の品質向上についてセミナーを行った。テーマは「切花輸出における主力商材の品質劣化問題に対する対策技術の実証」。日時は3月28日(月)
【日本産花きの品質の高さは海外で非常に高い評価を受けており、近年では花きの輸出が拡大傾向にあります。スイトピー、ラナンキュラス、グロリオーサは特に評価が高く、輸出における人気の上位3アイテムでありますが、これらの商材は品質劣化が起こりやすい商材であり、輸出を拡大すればするほど輸送時の荷痛みや病気の発生によりロス率が高まることが大きな障害となっています。弊社は、今年度の農林水産省の補助事業を活用して、世界的に最も高い花の消費需要期である上期(1月~6月)における主要3品目の商材において、これら商材が抱える輸送中の品質劣化という課題の解決を図り、それぞれの商材が抱える問題点に対して、梱包資材の種類、病害防除のためのくん煙方法の検討、産地と連携した生産現場でのパックと低温輸送、現地への試験輸送による効果確認、花保ち試験室を活用した花保ち試験について、調査を実施しました。(略)】

※ ブルームジャパン白川代表は、オランダ、ロシア(ハバロフスク)への市場調査を進めている。円高と震災による原発事故の影響が輸出にも影を落としているが、白川さんたちは、負けずに気を吐いている。

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□ JELFAセミナー 花業界で今すぐ活用できるPRセミナー開催されました

3月9日(水)ホテルコムズ大田市場でJELFAセミナーが行われました。テーマは「最小コストで最大の収益効果を生む花き業界で今すぐ活用できる PR戦略実践法~ 生産から小売まで online casino ~。
今回は、「花き業界のPR活動」をテーマにそのノウハウを研修。 講師にメディアブリッジコンサルティング株式会社 代表取締役吉池理(まさし)氏を招いて、生産・流通・販売それぞれがどのようにPRをし、他業界に負けないPRで販売強化をするかを学んだ。
今回のセミナーは非常に示唆に富んだ資料で、参加された方にとってたいへん貴重なセミナーとなった。フラワーバレンタインキャンペーンでもわかるとおり、広報宣伝にはたくさんのお金がかかる。大企業が多額の予算を組んでCMを打っているのは周知のとおり。では、地方企業、中小では広報PRは無理なのか。吉池氏はたくさんの事例を挙げながら戦略的な取り組みをすること実効的なPRにつなげることができると断言する。一度や二度の失敗であきらめずにチャレンジすることが重要だと激励された。
吉池氏はテレビ業界出身のコンサルタントでメディアを使ったPR戦略の立案を得意とする。戦略を立てるには、次の4つのことが重要だという。1、マスコミPR戦略そのものの性質、威力、弱点を熟知する。2、マスコミとのコンタクトの方法、マスコミ側の考え方、行動を知り、PRテクニックを学ぶ。(媒体が欲しい話題、情報・イベントを提供するWIN-WINの関係を常に目指す)。3、自らニュースを「創り」「発信」できる会社に変わる。トップの決断、他人任せにしない覚悟が重要。4、あきらめない。「打率が低いなら多く打席に立て!」
○ 企業のブランドとは、広告で作られるものではなくなっている。「マスコミ戦略を中心とするPR」によって構築されるのが通常。
たとえば、「トレンドたまご」という番組に取り上げられる商品とは何か?それは、「まだ、世に知られていない商品」であるということ。これがつくりて側の考えかた。一日300件ほどのオファーがあり、そのうち50件しか実際に検討されることがない。多くの人が、商品開発→広告・営業→うれないからPRという考え方をしがちでこれが落とし穴になっている。ヒット商品は、商品開発→マスコミ戦略(パブリシティ)→(一般認知度アップ、高い効果)→広告・営業(面白いように売れる)という流れになっている。
○ マスコミは大企業の商品しか取り上げないという誤解がある。担当者はみんなが面白いと思う話題を探している。【ある事実】マスコミの記事や番組のソースは「60%~80%以上が外部からの情報をもとに製作されている」外部からの情報を嫌がる記者はいない。
○ PRには、お金がかからず、お客様からの信頼度も高いが、メディア側が制作するために表現やスケジュール等の自由度が少なくなり、掲載されるかどうかも保証がない、また、人や時間というコストをかけて取り組んだことの効果測定が難しいなどという弱点もあり広告との連動が重要。
○ いずれにしても、まず、メディアが取り上げてみたくなるような内容のニュースを創りだしたり、イベントを考えたりすることが重要。それを頑張って情報発信する「攻めのPR」が必要だ。「攻めのPR」とは、報道用資料(プレスリリース)・メディアキャラバン、記者クラブ投げ込み、記者会見、プレスツアー、プレスミーティング、プレスセミナーなど。逆に「仕掛け(待ち)のPR」とはインターネット(ブログ、SNS)、書籍刊行、ニューズレター、メルマガ、イベント実施といったこと。
○ 吉池氏は、こうした概略を述べた後、実際にマスコミにどうアプローチすればいいかを詳しく解説された。ターゲットの決定から、企画、プレスリリース制作のコツ(なにをすれば取り上げたくなるか、非常に詳細までアドバイス)、多様なメディアの性格を調べて自社のデータベース化すること、発信までのアプローチ、アフターフォロー、効果測定の分析方法、もしも取材があったときに用意すべきもの、やってはいけないこと(タブー集)など・・・。
○ たとえば、テレビ制作側が欲しい情報ってどういうことだろうか?吉池氏は「ヘエ」「ホウ」の感嘆詞、ニュースの内容分析(事実の報告から付加価値のあるニュースまでの4分類)、「尺が持たない」状況にならないような付加価値づけ、紙媒体との違い(人が入っている資料、大きいもの、動きのあるものは映像になりやすい・・・)など。
○ 報道用資料(プレスリリース)について ●少なくとも盛り込んでおくべき内容= 【テーマ(切り口)】プレスリリースのタイトルそのものになる。【5W2H&1N】What, When、 Who, Where, Why How, How much News。【バックグラウンド(発表内容、業界の背景)】マスコミよりもあなたが詳しい業界事情 報道発表をする理由付け。【 キーメッセージ 】 媒体に記述して欲しい一文、言葉、造語、映像(人との関わりが感じられる一枚)など。
● 読んで貰えるかは、タイトルとリードが全て ● 重要度は、逆三角形(重要度の高い順)に ● プレスリリースに情報全部を載せない(取材に来ない) ● A4サイズ 1~2枚(出来れば1枚)●「報道用資料」「プレスリリース」の一文を入れる ● 「○○ご担当者様へ」と明記 ● 3部構成(タイトル、リード、本文) ●タイトル= 新聞・雑誌の「見出し」を参考にする、 アイキャッチ・ワードを盛り込む、 具体的に説明する (すごい→何がすごいの?)、 サプライズの要素(一目で何?どうして?ん?という驚きを誘い、取材してみようという気にさせる)  ● リード文章=3~5行程度で簡潔化、本文の要約的機能(5W2H1N)、タイトルの次に、一番重要なことを記述、 書店で売られている書籍の帯の文章は参考になる、 メディアは、タイトルとリードまでしか見ない、 抽象的ではなく具体的に書く(驚愕の、すごい、最高の、ふんだんになどの言葉を排除)、メディアは数字好き、著名人好き、社会正義好き、弱い物好き(でも、体制寄り)、数字や名前を具体的に。● 本文文章=プレスリリースに全部書かない(取材が不要になる)、大事なことから書く「重要度の逆三角形」を意識すること、記事風の記述(記者のプライドを損なわないように注意)、社会動向や公共性のあるテーマを盛り込む(ライバルのことや物語を盛り込むことでドラマが生まれる)、手書きのパワーやギミックパワーを入れる(PCでの正確な伝達にプラスアルファで入れること)、経歴・写真等をHPなどから入手できるようにしておくこと。記者にとって便利なものから採用される。●「○○のイベントを開催いたします」 過去形はニュースではない!● 専門用語は使用しないか、注釈を付けること ● 問い合わせ先を明記 ●メールで配信する場合はPDF化しておく
○ さまざまなノウハウは経験から学ぶことになる。まずは、電話一本、ファックス1枚を送るのだという姿勢を持つことが重要だとお話された。行動につなげなければ、いくら学んでも無駄、がんばれ!と。 詳細はこのセミナーに参加された方によく話を聞いてみることをお勧めします。

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□ パーソナル情報システム 第14回全国生鮮流通フォーラムの講演に関する記事

流通研究所 代表取締役 釼持雅幸氏。2月16日に「全国の現場に見る卸売市場の今後の役割」というテーマで講演されている。
以下関連サイト 「卸売市場への期待と今後の展望」
http://www.ryutsu-kenkyusho.co.jp/column_back_37.html

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□ 花き産地紹介ネットライブラリーコーナー新設 花普及センター
http://www.jfpc.or.jp/library/index.html

花普及センターでは、「花はなフラワーるど」サイトにて産地紹介ネットライブラリーを新設する。この産地紹介ネットライブラリーは、生産者や産地からの投稿方式で収集した情報データに基づき、産地名、都道府県名、品目等で検索できる産地紹介ライブラリーを取りまとめるとともに、インターネット上で公開することにより、花き産地とその花き商品情報を広く花き小売関係者や消費者に提供するもの。現在、この「産地紹介ネットライブラリー」に掲載する情報を募集している。所定の様式により事務局まで送付。個別の生産者の方でも投稿できます。

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□ 欧州の国際花店協会フロリント(Florint)とクリザール社が提携 品質向上に協力
http://www.jelfa.net/thejelfa/images/vol25.pdf

JELFAニュース2月号(第25号)によると、欧州の国際花店協会であるフロリントは、クリザール社と提携し、花店の切り花品質向上を通じて顧客満足度を上げるために互いに協力していくことで合意した。 http://www.florint.org/Chrysal-International.162.0.html

フロリント(Florint)は、EU加盟国20カ国以上の各国花店協会を代表する組織であり、加盟花店が10万店舗以上、売上高150億ユーロ、加盟者35万人(うち雇用されている人15万人)もある大きな組織。提携の目的は、花店が顧客満足度を上げるために購入される切り花の品質向上が重要だということ。クリザール社と組むことで「高品質で日持ちのする最高の切り花を届ける戦略」を実行する。クリザール社がいうflower care solutions(切り花のケア商品)という言葉はわかりやすい。お客様が花の美しさを長く楽しんでもらえるように、花のサプライチェーン全体で花の品質管理に取り組んでいく姿勢がわかる。この活動からスタッフの意識向上にも努めていくという考え。

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□ 「こと」と「はな」を届ける新しい花のギフトのカタチ「ことばな」の『gift4u』
http://gift4u.me/index.html

「有り難き」があふれる世界に・・・/「ありがとう」の始まりは「有り難き」/めったに起こらない奇跡/みんなが奇跡を感じられるような/みんなが「有り難き」を感じられるような/そんな毎日を創りたい/そのために「有り難き」を見える形にする/見える「有り難き」を一つでも多く創り出す/みんなに「幸せ」を感じてほしいから/それがgift4uの夢/読んでくれて『ありがとう』
http://ameblo.jp/gift4u-me/entry-10822410949.html

「自分でつくる花束」、QRコード付きのタグが花束に入っていてそれをケータイで読み取ると、プレゼントしてくれた人が「花束をつくっているようすが動画で見れる」という提案。

【 gift4uではいわゆる『花束』はつくりません。『ことば』 『はな』があって初めて成立する『ことばな』をつくっています。『ことばな』の中にはコビトが住んでいます。そのコビトたちが『ことば』を届けてくれるんです。コビト達は個人情報に大変敏感ですので『ことば』は裸では届きません。それはバーコードで届きます。そのバーコードをお手持ちの携帯電話で読み取ってもらう。すると携帯電話の中に『ことば』が届く。というわけです。メッセージカードではありませんので必ずしも文字である必要はありません。写真であったり、ビデオレターであったり・・・ はたまた特設のWEBサイトでもOKです!花束を渡した本人のみならず普段なかなか会えない方たちからの『ことば」もお預かりして『ことばな』の住人に届けてもらいましょう。予想もしない人たちからの『ことば』は贈られた人を何よりも喜ばせ、思い出深いプレゼントにしてくれますよね。素敵なサプライズを演出する『はな』それが『ことばな』なのです!!』

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□ 選ばれる店の基準  【日経MJ2月28日実践実戦CS向上指南】

○ 小売業サービス業の店を「何を基準に選ぶか?」というアンケートの結果を見ると、かなりの確率で1位に来るのは「店が近くにあること」だ。
○ 品揃えではないし、価格でもない。品質でもなければ接客でもない。大半の消費者は、自宅や職場の「近くにある」という単純な理由によって、買い物や食事をする店を選んでいる。忘れてはならない。
○ ということは、CS顧客満足度を高めるためにいちばん大切なことは「顧客の近くに出店すること」である。顧客の近くに出店するということはどういうことか。
○ 店数が多いということはそれだけ顧客の近くに出店していることになる。セブンイレブンは1万3千店、マクドナルドは3千300店舗。
○ しかし、顧客満足度から見ると「近くにほとんど店がない」地域こそ価値が高くなるはず。満足度というよりも「ありがたさ」。この点から見ると、5千世帯商圏への出店を展開するしまむらや1店舗8000人で成り立つコメリは顧客満足度が高い店となる。
○ 人口の加速度的な都市集中が進む中で「顧客の近くに出店する」とはどういうことなのか改めて検討したいテーマ。持続可能な経営。地域の顧客に必要とされるお店、ありがとうと言ってもらえるお店・・・。

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□ マーケティングスキル 立地が悪い店の集客法  【日経MJ3月4日 販促お悩み相談所72】

「面識のある人を増やす」

【問】雑居ビルの2階フロアで飲食店を始めます。悪い立地に負けない集客法を教えて
【答】1.知人、親類や関係者への営業 2.周辺の企業や個人へのあいさつ 3.サークルや自治会、商工会への参加 4.常連客の特別扱いやVIP待遇 5.手書きのメッセージやお礼状
○「味がおいしい=集客に成功」とはならない
○集客は「食べる前」の人たちが対象だから、「食べる前からおいしいと思ってもらえる」にはどうすればいいかがカギ。
○口コミは立地が悪いと広まる速度も遅くなるので積極的にアクションを起こすべき。
○立地が悪いとチラシの効果も薄い場合が多い。
○あせらず「自分と面識のある人を増やしていく」という点に力を入れる。
○「知り合い」になって店にお足を運んでもらうのが第一段階。
○次は、そうしたお客様を特別扱いし、「知り合いの店」から「特別扱いしてくれる店」に変える。
○常連が友達を連れてきてくれるようになる。特別度を上げること。

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□ 2月23日にFAJで第8回インドアプランツコンテストが行われました
http://www.faj.co.jp/01_CORPORATE/000_NEWS_UPDATE/2011-010/index.html
審査総評 審査委員長 田中 耕次

○ 【需要期前に変更し計画仕入れを促す】これまで行われて来たコンテストは、毎年6月であったが、今回は春まだ浅き2月23日に開催された。変更された大きな理由 として、6月は夏の装飾として観葉植物が使われ、需要最盛期が過ぎてから開催するよりも、需要が動き出す前にコンテストを行う ことにより、需要の質として種類や幅を広げ、需要に対し活性化させる目的を持たせることが要因となった。
○ 【ポット苗部門新設】従来の審査の対象は小鉢、中鉢、大鉢、特大鉢、及びアレンジに区分されていたが、本年度は新たにポット苗部門が設けられた。
○ 【大鉢増加・丈夫で長持ち】ここ数年の出展傾向として業務用の大鉢、特大鉢の減少が続いていたが、今年の大鉢、特大鉢合わせて全体の37%は昨年比13%増 である。昨年、一般消費者向けの小鉢、中鉢の出展割合は69%であったものが、本年は55%と減少している。出展植物の種類は、 2月ということもあり耐寒性のあるものが多く、常連的な植物のコロカシア、タコノキ、アグラオネマ、フィロデンドロンなどの高温性 のものは少なかった。消費は不景気になると丈夫で長持ちする物に移行する傾向になることも要因の1つであろう。
○ 【耐寒性・低温化対応】出展数は412点で、昨年比160点減であるのは時期的に生産段階では仕上げの途中であるために出展を控えたと考えられる。 愛知県137点、沖縄県94点、東京都54点、鹿児島県37点などで東京の出展が倍増したのは主に、八丈島が耐寒性のある植物を 生産していたためと推察できる。銀賞にノミネートされたアンスリウムが2点あるが、これは喜ばしいことで、かつて冬の寒さに弱く、夏 の商品のイメージが強かったが出荷前に低温順化する生産者の努力により、冬期にも強く人気のある植物として変化しつつある。
○ 【希少性、温故知新】新しく登場した物にウラボシ科のポリポジウム・オウレウムが2点あり、愛知県荒木氏の5号鉢が金賞に選ばれた。葉の表面が帯青白色で ボリュームがある仕立てと、新しいジャンルへの挑戦意欲も評価された。珍しいところでは、カラテア・ムサイカがあり、日本では30~40 年前に少量のみ出荷があった。今ではほぼ幻のカラテアとして、愛好家が所持しているものであったが、今再び生産の岐路に戻ってきている。 この種は原生地の中米でもワシントン条約に載せる動きもあり採取、輸出への禁止も検討されているという。温故知新として古き植物も見直す べき植物は多々あるのかもしれない。
○【讃えられる名人芸】今回の大賞は、群馬県、小倉敏雄氏作出のフィカス・ベンジャミナ”リッチ”で、大鉢の捩れスタンド作りが選ばれた。小倉氏は日本最北の 観葉植物生産者を自負しており、捩れスタンド作りの元祖とも呼ばれ、市場価格の変動にも関わらず一貫としてベンジャミナを作り続け、 その努力、情熱は最高の作品にプラスされこの度インドアプランツコンテストの大賞となった。おめでとう御座います。

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□ 高松商事株式会社、第4回めの花き生産者向けセミナー 専門店はマニア向けの店からの脱却を
http://okletmespeak.blogspot.com/2011/02/blog-post_20.html

2月の第3週目に、花き園芸種苗や資材を扱う高松商事の勉強会「第4回専門店と生産者向けセミナー」が行われた。生産者、小売り110名の参加。
【 園芸市場を活性化するためには園芸ビギナーを増やす必要がある。売場に従業員のいない量販店では、園芸ビギナーを増やすのは至難の業。個人的なケアのできる専門店が園芸ビギナーを増やすべき。ところが、園芸ビギナーに必要なのは、「こだわりの花壇苗」とか「ここでしか買えない植物」ではなく、「ショッピングを楽しむ」ことと「植物を楽しむ」こと。そのための演出とサポートをするのが専門店の仕事なのではないか。「日本の専門店はマニアックですね。」今回、ゲストスピーカーとしてお呼びしたシューリッヒ(園芸用の鉢カバーなど)の副社長の言葉。消費拡大のカギは、いかに専門店が「マニア向けの店」から脱却し、いかに「ビギナー向けの店」を演出できるか、にかかっていると思います。】

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□ バニラの香りの花
http://ameblo.jp/naniwa-flower/entry-10836666426.html
季節は移り替わります。アリウムたちの季節へ。熊本県 やつしろ農協 ブルーパフューム

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□ 低温で開花 菊 新品種紹介 精興園が展示会 【日本農業新聞3月4日】

菊の育種・販売を行う精興園(広島県府中市)は3日、新品種展示会を愛知県田原市で開いた。低温で開花する輪菊とスプレイ菊の新品種を発表。白系輪菊で主力の「神馬」より大輪で到花週数の早い「精興北雲」を紹介した。
温度を低温の13度に設定した圃場と常温の18度に設定した圃場それぞれで新品種を展示した。白系輪菊で秋菊の新品種「精興北雲」は、低温でも生育のそろいが良い。到花週数は「神馬」より1週間早い7週間で花径もひと回り大きい。同社育種開発部の林茂樹部長は「低温でも十分開花するため、重油代が約30%削減できる」と説明した。

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□ 楽しい!東京ディズニーリゾートでお花見を楽しむためのガイドできました
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/disneybook/

少し落ち着いたら、東京ディズニーランドにこの本を持って出かけてみませんか?乗り物が節電で制限があるなか、植物散歩なら楽しめそうです。ガイドブックはこれ、『東京ディズニーリゾート植物ガイド』畑山信也さん企画・文、 竹下大学さん監修(講談社)。3月初めに発売されました。ディズニーランド、ディズニーシー初の植物ガイドブックなのだそうです。ジャパンアグリバイオ株式会社の協力で、園内にある約250種の花や樹木、果実、ハーブなどの特徴や見所を350点におよぶ豊富な写真で場所ごとにわかりやすく紹介。こんな植物があったのかと驚かされる内容。開園からやがて30年になろうとするTDLの植物の姿もだんだんと歴史と落ち着きを持ち始めている。※写真コンテストは延期になっています。
http://www.japanagribio.co.jp/release/1101.html
アマゾンサイト
http://amzn.to/hWDDiP
※TDL再開見通しは四月上旬(予定)からの見込み。駐車場などの復旧急ぐ 5日前に発表
http://www.tokyodisneyresort.co.jp/top.html

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□ 痛快!「情熱大陸」で紹介されたプラントハンター西畠清順さんの本が出版されました
http://bit.ly/dNX1IX
http://blog.hanau.jp/article/43981776.html
http://blog.hanau.jp/article/43916922.html

テレビ番組の「情熱大陸」で話題になったプラントハンター西畠清順さんの本が出版された。その名も「プラントハンター~命を懸けて花を追う」(徳間書店)。表紙はテレビでも出ていたソコトラ島のみごとな龍血樹。植物園、いけばな作家やフローリストたちのために、希少な植物や特別な花卉をそろえるプロフェッショナル。有名な卸会社「花宇」の若き継承者。その半生と世界をまたにかけるプラントハンターとしての熱い物語は痛快の一言。植物の知財管理についても詳しく書かれている。この人は本物。必読の書。
花の軌跡を信じられますか 花宇ブログ
http://blog.hanau.jp/

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□ 倒産したオランダの大手種苗のプレースマン社をケニアの企業が継承

プレースマン社は、バラやガーベラの苗を供給しており、日本ではジャパンアグリバイオ社が取り扱っており、今後の行方が注目されていた。
○ PCガーベラのマック鈴木さんブログ
http://pcgerbera.asablo.jp/blog/2011/03/22/5753923
○ オランダののり子鈴木さん情報
http://blog.goo.ne.jp/tagamo-tamago/e/3341a50860a965d8b94177965ecd8607

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□ オランダでチューリップをテーマのビジネスミーティング開催 IBCニュースレター3月号
http://www.kyukon.info/newsletter.html

IBCオランダ国際球根協会のニュースレター3月号では、来年のチューリップセレクトが発表され12品種が公開されている。これをもとに、来年のキャンペーンが始まる。
記事にはこのほか、オランダのフローラホランド市場で小売店向けのセミナーが開催されたことが書かれている。【この「チューリップデー」、各スピーカーの講演のみならず、1セッション20分という切り花生産者と、バイヤーとのスピードデートが3セッション設けられた。バイヤーの要望点など直に聞け、意見交換ができた貴重な体験として参加者に好評であったという。】市場が展示会のほかにセミナー形式で生産者と小売店の「出会い(デート)」をさまざまに企画し、情報交換と契約につなげているようすがわかる。