No.0065

■■■■■■■ グリーンウイングスジャパン・ニューズレター ■■■■■■■

● 2月21日月曜日、愛知名港花き市場名港フラワーブリッジ(名古屋市)様にて弊社の商品を展示させていただきました。イースター(4月24日)をテーマとしてチューリップやSPマム「カリメロ」、ガーデンローズなどをディスプレイしました。また、お忙しい中、セリ場でのご挨拶もさせていただきました。関係者の皆様、ありがとうございます。
● 2月28日月曜日から大田市場大田花き(東京都)様にて商品展示をさせていただいています。今回は、イースター商材と、ウォーターボール、卵のオーナメントなども使用しました。イースターには、「カリメロ・イエロー」がとてもよい商材です。3月の需要期に向けてぜひ、ご利用いただき、ご要望をお寄せください。

———————————– 2011.03.01号【No.0065】第9~11週目

発行元 株式会社グリーンウイングスジャパン < http://www.greenwings.jp/ >

GWJ————————【 3月上旬 】———————–GWJ

2月16(水)・18日(金)第14回生鮮流通フォーラム(パーソナル情報システム)
2月25日(金)~27日(日)NFD 日本フラワーデザイン大賞2011 京都みやこめっせ
2月26日(土)東京世田谷市場仲卸会TFM主催フラワーデザインライブ
3月3日(木)桃の節句 ひな祭り
3月4日~6日 神戸花物語
3月8日(火)国際女性の日 ミモザの日
3月8日(火)JFMAアフタヌーンセミナー 「アフリカ視察研修ツアー報告」
3月9日(水)JELFAセミナー2011「今すぐ活用できるPR戦略実践法」東京・ホテルコムズ大田市場
3月11日(金)彼岸の仕入れ最初のピーク
3月14日(月)ホワイトデー
3月17日(木)聖パトリックデー アイルランドのみどりの日 クローバー(シャムロック)など
3月18日(金)彼岸入り
3月21日(月)春分
3月24日(木)彼岸明け
3月24日(木)球根サミット 球根のドライセールの戦略 メルパルクTOKYO(東京芝)
3月25日(金)~27日(日)日本フラワー&ガーデンショー(幕張メッセ):テーマフラワーはバラ
4月24日(日)イースター 復活祭

●【二十四節気と雑節】
啓蟄 3月6日(日)、春分3月21日(月)、清明4月5日(火)、穀雨4月20日(水)
●【六輝(六曜)カレンダー】http://zexy.net/man/rokki/cal/2011/
大安は、3月20日(日)、26日(土)、4月17日(日)、23日(土)29日(祝・金)5月4日(祝・水)

GWJ———————【 ニュースIndex 】———————–GWJ

◆ 主要60市場の取扱高 2010年の切り花取り扱い高 3年ぶりに前年超え
◆ 母の日は3か月前から早割商戦が始まる動きに ダイエー2月10日から予約受付スタート
◆「小花(フィラフラワー)」の価格が上昇しているということが「人気がある」と言えない理由
◆ 人口増加率 最低の0.2% 世帯平均は最少の2.46人へ 平成22年10月時の国勢調査から

GWJ——————【 ミニ・クリップIndex 】——————-GWJ

□ トルコギキョウの低コスト冬季計画生産技術の確立に関する研究会のようす(1月20日)
□ コチョウラン、もう一花…園芸農家がリサイクル事業【読売新聞2月16日】
□ 一周忌に咲くコチョウラン 読売新聞2月23日投書欄気流から
□ イベント後に捨てられていたコンサート会場の花をリサイクル 花で社会貢献する企業
□ 「もうニートと呼ばせ米」宮城のNPO「フェアトレード東北」農業で社会貢献 花づくり計画
□ 花育? 教育しなければならないのは花き業界の人間だ 福井先生コラム 2月16日
□ バラの花びらがどのように展開するのか?糖分との関係はどうか? 花き研究所の研究
□ 3月、需要期、灰色かび病に注意しましょう 宇田先生
□ 根つきのスズラン 鉢物、切り花商品の紹介 JA北信州みゆき
□ シニア層にアプローチ (オランダ国際球根協会のニューズレター2月号から)
□ オランダで画期的なユリのオープンハウスが5月後半に。主要15社が共同開催。ツアー募集開始
□ 球根サミット2011 3月24日に開催 今年のテーマは「球根のドライセール」
□ JELFAセミナー2011 3月9日(水)に開催 テーマは「今すぐ活用できるPR戦略実践法」
□ 販促に花を 大仁は「販促EXPO」に出展する
□ 長崎のスカビオサ 期待される品種展開と満開の魅力
□ 夏のかすみそう産地の栽培計画 昭和花き研究会
□ フローラホランドのニュースにベトナムのアジアへの展開について話題に
□ 法人向けに「造花のレンタル・販売」を開始 キングジムが文具納品販売に新規事業
□ なにわ花いちばでチューリップに関する勉強会 「バブチュー(球根付き切り花)」など発表
□ 花の新しいコンテスト、「フローリスト・レビュー」三次審査へ
□ 読売ジャイアンツ ラミレス選手が宮崎で「和」を体験。いけばなが一番得意かも、と
□ オーガニックウエディング かぐれ表参道で企画展が行われました
□ 婚礼大手のテイクアンドギブニーズがT&G FLOWER DESIGN WORKSを東京・恵比寿に開設
□ 葬儀の多様化に向けて、受け皿が増えてきた  家族葬、ホテルでのお別れ会
□ 「化け椿」 毎日新聞 余禄コラム 【2月17日】

GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

◆ 主要60市場の取扱高 2010年の切り花取り扱い高 3年ぶりに前年超え
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=4694

全国主要60市場の昨年一年間の取扱高が発表され、3年ぶりに前年を上回る結果となった。すでに東京の中央市場の昨年の取扱高が速報されていたが、今回は、全国の主要60社の取扱高として公表された。景気が回復しつつあるというよりも、天候不順の影響が大きいなど依然として厳しい見方が多い。

● 切り花 3年ぶり前年超え 出回り少なく単価高 主要60市場の取扱高 (日本農業新聞2月24日)

全国の主要花き卸60社(協同組合含む)の2010年の切り花取扱高が2262億円(前年比4.0%増)と3年ぶりに前年を上回ったことが、日本花き卸売市場協会の調べで分かった。天候不順で菊類など「入荷減単価高」となった品目が多かった。しかし流通業界では、「需要が回復しているわけではない」(東京市場の卸)との声もあり、3年ぶりの前年超えにも楽観ムードは広がっていない。

品目でみると、最も入荷割合が高い輪菊の入荷本数が6億3381万本と09年を4・7%下回り、価格は1本平均64円と前年より12%高かった。「昨年の2月以降、低温や夏場の高温などの影響で、思うような出荷体制が組めなかった」(関西市場の卸)。この他、主要品目は小菊やテッポウユリ、リンドウ、アルストロメリアなどで、品薄高の傾向があった。地域別の取扱高は、中国が前年比5.2%増、北海道で5・1%増など、集計区分をする11地域全てで前年を上回った。

一方で、バラやチューリップなど入荷が減ったにもかかわらず、単価が下がる品目もあった。バラの単価が低迷したのは、輸入物が増加したためとみられる。「国産の減少分を輸入でカバーした。輸入の割合が高まった分、単価は上がらない」(卸売会社)と話す。

今年の販売見通しは、「1、2月は昨年より入荷は少ないものの、さらに単価も伸び悩んでいる」(関西市場の卸)、「業務用を除けば、需要は鈍い」(東京市場の卸)など、消費環境は依然不透明との見方が市場では支配的だ。

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◆ 母の日は3か月前から早割商戦が始まる動きに ダイエー2月10日から予約受付スタート
http://www.daiei.co.jp/corporate/index.php/release/lists/detail/673

今年の母の日は5月8日。ゴールデンウィークの最終日に位置付けられている。今年は、5月2日(月)と5月6日(金)に有給休暇を取れば、4月29日(金)昭和の日から5月8日(日)まで10連休となる大型連休型のゴールデンウィークとなっている。そのため、母の日商戦は、「忘れ去られないうちに注文を」という動きが前面に出た。各社ともに「早割」戦略をとるなど、早い仕掛けをしている。ダイエーは、昨年、思い切った早期受注イベントを行い好成績を上げた。今年も同様の仕掛けとなった。
早割の期間は3か月前から始まる。2月10日から4月21日まで受け付け。大きなプロモーションスペースを取ったお店もある。2月は花の品質は高く、相場が低いためにさまざまなプロモーションが低コストで可能になる。
量販店の動きに対して、専門店はじっくりと構えている様子だが、受注については例年よりは、早い動きとなりそうだ。3月は花の需要期で忙しいお店が多いが、市場全体の動きには注意が必要。

【ダイエーは、昨年も早かった。しかし、3か月前からのスタートは受注数を伸ばし今年への布石となった】母親孝行、早め予約で賢く(消費の現場) 2010/02/16の記事 日本経済新聞

「少し気が早いかもしれませんが、カーネーションの予約をどうぞ」。5月9日の母の日までまだ3カ月近くあるが、ダイエーは全国321店で母の日用の花の予約受け付けを始めた。例年より約1カ月早く、4月22日までに申し込むと通常価格より最大2割引きとなる。
カーネーションやコチョウランなど9品目の価格は1980~4030円。顧客の低価格志向を取り込んで出足は好調で、11~14日の受注は約3100件と昨年3月の受け付け開始後4日間の実に16倍。「スプレーカーネーション花束」(1980円)や「カーネーション鉢植(赤)」(同)が人気だ。
新浦安店(千葉県浦安市)で80代の母親のために花束を申し込んだ50代の主婦は「例年は4月に決めるが安いので今年はダイエーにした」。スーパーの季節物商品の「早割」はどこまで進むのか――。

● イオンも早めのスタート 3月9日まで「早割」メニュー 配送は5、6、7、8日で選べる。
http://www.aeonshop.com/mothersday/index.html
● フジテレビフラワーネットの5%割引、クーポン、配送日指定などの特典
http://www.fujitv-flower.net/mother/campaign/hayawari.html?top_sp=110222
● ニッセンの早割は、7%オフ
http://www.nissen.co.jp/all/special/mothersday/index.htm

●「配達日をずらして割引」など昨年の事例 ブルーミスト・オランダ屋チェーン
http://kokusan-marukajiri.net/pub/m100422011.html
● セブンイレブンは母の日、父の日用カタログサイズをA5版70ページのしっかりとしたものに変えた。お母さんへの贈り物について「読ませるカタログ」になった。多様なギフトアイテムを選べるようなガイドがついている。トップのアイテムは、プリザーブドの「ダイヤモンドローズ(天然ダイヤモンドのラメ付き)」アレンジ。日比谷花壇とのコラボレーションを前面に打ち出している。造花がかわいいDEICA社アロマディフューザーも日比谷花壇の提案商品。
一方、ネットでの注文はまだ。ヨーカドーも昨年のまま
http://www.711net.jp/page/g/030719
○ おまけ: 今、入試問題漏えいで問題の質問サイトに「母の日の値段を教えて」という投稿などもある。問う人がいれば、答える人もいるのがネットの世界。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5998825.html


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◆「小花(フィラフラワー)」の価格が上昇しているということが「人気がある」と言えない理由
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=4450

小花に脚光 日本農業新聞の調査からわかること 【日本農業新聞2月15日】

日本農業新聞が、2010年に東京市場に入荷した主要切り花のうち、入荷量が前年を上回った品目の平均価格を前年と比較したところ、スターチスやグラジオラスといった小さい花を付ける品目で上昇していることが分かった。
花き業界では、ここ数年、ダリアをはじめとした大輪ブームが定着。しかし、長引く経済不況から花束にボリューム感を持たせたり、エコポイントで薄型テレビを購入する世帯が増え居間の空間を小花で生かしたりするなど、新たな活用も広がっている。
切り花市場で小花の人気が上昇中――。日本農業新聞が、2010年に東京都中央卸売市場で取引された切り花の価格上昇率を調べたところ、こんな傾向が浮かび上がった。上昇率が高いのは、スターチスなどのフィラフラワー(枝分かれした先に小花が付く花)やグラジオラスなどのラインフラワー(1本の茎に多数の小花が付く花)。節約志向や居住環境が影響しているとみられ、専門家からは「大輪ブームが終わり新たな動きが出ているのでは」との声もある。

● 節約志向強まる  ボリューム感も人気

切り花市場で小花の人気が上昇中-。日本農業新聞が、2010年に東京都中央卸売市場で取引された切り花の価棺上昇率を調べたところ、こんな傾向が浮かび上がった。上昇率が高いのは、スターチスなどのフィラフラワー(枝分かれした先に小花が付く花)やグラジオラスなどのラインフラワー(1本の茎に多数の小花が付く花)。節約志向や居住環境が影響しているとみられ、専門家からは「大輪ブームが終わり新たな動きが出ているのでは」との声もある。

昨年の切り花取引は夏の猛暑の影響で生産量が減り、価格が上がるケースが多かった。東京市場でも、天候不順などの影響を受け、菊類などをはじめ”入荷減単価高”の品目が目立った。そこで”入荷増単価高”の切り花を、需要が広がっている品目と仮定し、本紙で傾向を分析した。
それによると、都が集計する98品目(色、品種の違いも含む)のうち、入荷量が09年を上回ったのは、わずか23品目。この中で平均価格が前年以上となったのは18品目あった。目立ったのはスターチス(シニュアータ系)や、宿根以外のカスミソウ、スイートピーといったフィラフラワーだ。こうした花は、花束の空間を埋めるために活躍することも多い。
大田花き花の生活研究所の桐生進所長は、昨今の経済情勢との関係を指摘。「小花がたくさんあり、ボリューム感が出せるため、節約志向の強い消費者に小売店がお得感を強調するために、数多く用いたのでは」と分析する。
小輪グラジオラスやキンギョソウ、オンシジウムなど、花に伸びやかな表情を与えるラインフラワーも数多くあり、「薄型テレビの普及などで居住空間が広がり、ふわっとした花も部屋に飾りやすくなったことが背景にある」(同所長)と説明する。
また、入荷量の増減を考慮しない場合、10年で最も平均価格を上げた切り花は、ミニカーネーションで前年比約2倍だった。次いで、レースフラワー、カトレアの順だったが、いずれも入荷量は前年を下回っており、ミニカーネーションは85%減だった。
東京市場に入荷する主要品目(菊、カーネーション、バラ)では、天候不順による入荷減が大きく響き、軒並み平均価格を上げた。


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◆ 人口増加率 最低の0.2% 世帯平均は最少の2.46人へ 平成22年10月時の国勢調査から
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110225/plc11022508360004-n1.htm

【昨年10月1日に実施した平成22年国勢調査の速報値】

日本の総人口は1億2805万6026人で、17年実施の前回調査から約28万8千人増とほぼ横ばい。人口増加率は0・2%で、前回の0・7%を下回り調査開始以来、最低の伸び率を記録した。
都道府県別で人口が増加したのは東京、神奈川など9都府県だけで、大都市圏への集中と地方の減少傾向が顕著になった。世帯数は45都道府県で増加し、初めて5千万を突破した。
●22年の国連推計で各国の総人口を比較すると、日本は前回と同じ10位。世界人口に占める割合は1・9%となる。
●総務省は「(日本の)人口減という大きな流れは変わっていない」と分析している。
●人口が増加した9都府県のうち、増加数が一番多かったのは東京で58万5千人。次いで神奈川(25万8千人)、千葉(16万1千人)と続いた。増加率でみると、東京、千葉、埼玉、大阪では増加が加速。神奈川、沖縄、滋賀、愛知、福岡では緩和した。
●人口が減少した38道府県のうち、前回の増加から減少に転じたのは静岡、三重、岡山、栃木、京都、兵庫の6府県。減少が加速したのは5・2%減の秋田をトップに30道県。茨城と石川では緩和した。
●市町村別では、全体の4分の3に当たる1321市町村で減少。増加数が最も多かったのは東京23区の46万人で、次いで横浜市(11万人)、川崎市(9万9千人)の順。
●減少数では北九州市(1万6千人)をトップに、北海道函館市(1万5千人)、福島県いわき市(1万2千人)と続いた。
●世帯数は5195万1513で、前回から4・8%増。
●1世帯当たりの人数は全都道府県で前回より減り、過去最少の2・46人となった。

GWJ——————【 ミニ・クリップ 】——————-GWJ

□ トルコギキョウの低コスト冬季計画生産技術の確立に関する研究会のようす(1月20日)
http://www.flower.affrc.go.jp/cgi-bin/news/newsview.cgi?dnum=297&category=event

トルコギキョウは近年もっとも急成長してきた品種品目。色・形の品種展開とともに、周年化が模索されています。特に冬季の生産量をどのうように低コストで上げていくかということが課題に。冬季の輸入の花が増加していることを背景に、国内での栽培技術向上のために多くの研究者、市場、生産者が一緒になって取り組んでいる。
○1月19日、20日に行われたトルコギキョウの冬季計画生産技術の確立に関する研究会の様子など

http://flower.txt-nifty.com/blog/2011/01/post-9fba.html
http://www.fukuhana.jp/report/4403
トルコギキョウの輸入についての資料
http://eustoma.seesaa.net/category/6303762-1.html

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□ コチョウラン、もう一花…園芸農家がリサイクル事業【読売新聞2月16日】

花の需要拡大には、フラワーバレンタインのようなお祭りをつくることも一つの方法だが、花が終わった後のケアや花を長く繰り返し楽しむ文化をつくることも重要だという声が大きくなってきている。鉢物では、贈り物でもらったものも、飾って終わりというわけにはいかず、すぐに育てるという状況になっていく。コチョウランの鉢の回収を生産者自身が始めた。この動きはこれからどのように広がっていくのか?

【読売新聞2月16日記事全文】
花が終わったコチョウランの苗や鉢を回収するリサイクル事業を園芸農家が始めている。
再び咲かせて送り返してくれる業者のほか、回収した苗を活用し、福祉施設などに寄贈する業者もある。苗を捨ててしまうのは忍びないという人たちにアピールするサービスになっている。
コチョウランは東南アジア原産。小さな花が滝のように咲く姿は美しく、祝い事に贈られることが多い。
山梨県中央市でランを栽培している「松村洋蘭」は2010年からコチョウランを鉢ごと回収し、再び花を咲かせる事業を始めた。「花が終わったコチョウランはきちんと温度管理を行い、肥料を与えれば、再び花を咲かせることができる」と社長の松村秀彦さんは説明する。
自社で栽培した1~3万円のコチョウランが対象。10か月から1年後に再び咲かせて送り返す。料金は送料込みで6000円~1万円。
サービスを始めたきっかけは、米寿の祝いに孫からコチョウランを贈られた女性からの問い合わせだった。「せっかくの贈り物をもう一度咲かせてもらえないか」と依頼され、1年後に再び咲かせた同じ苗を戻したところ、感激してもらったという。
購入時のように、多くの花を同時に咲かせるには技術がいる。同社は、研究を進めるとともに、苗を混同しないように一つ一つにICタグを付けるシステムも開発した。
これまでにホテルなどの法人を中心に約100株の依頼があり、花を咲かせて戻したものもある。「一度しか花が楽しめないと思っている人も多いようだ。リサイクルをアピールしていきたい」と松村さんは話す。
愛知県豊橋市でランを栽培する「リーフ」は、2008年から、咲き終わったコチョウランを回収し、高齢者施設などに寄贈している。コチョウランであれば自社栽培に限らず、他社が販売したものでも受け入れている。
苗は、持ち主の負担で送ってもらい、手入れをし、再び花を咲かせる。チャリティーイベントに出品し、売り上げを寄付する活動も行っている。送り返してくる人の多くは「自分では育てる自信はないが、処分するのはかわいそう」と話すという。
会社の社会貢献事業として行っており、これまでに送られてきたコチョウランは約1700株に上る。社長の尾崎幹憲さんは「コチョウランを気軽に送ることができるよう、無料で回収するシステムも今後作りたい」と話す。
このほかにも、コチョウランの鉢の処分に困るという人向けに、苗を取り除いた鉢を回収するサービスを行う業者もある。
園芸雑誌「BISES(ビズ)」編集長の八木波奈子さんは「コチョウランは価格が高い上、後始末も手間がかかると敬遠する人もいる。リサイクルなどのサービスが、親しみを感じさせるきっかけ作りになるのでは」と話している。

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□ 一周忌に咲くコチョウラン 読売新聞2月23日投書欄気流から

一周忌に咲くコチョウラン 主婦 西川美幸 72 東京都昭島市

昨年4月に夫が亡くなった。その時、娘のリコーダーサークルの皆さんから、コチョウランをいただいた。お盆過ぎに最後の一輪が咲き終わった。
その後、説明書通り、花茎を2、3センチ残して切り、室内で10日に1回程度、水やりをしていた。4枚あった葉が2枚になったので、もう駄目かと思っていたが、年が明け、深紅の芽らしいものが三つ出ているのを発見した。1月の厳冬の夜は整理ダンスの上に置いていたところ、花芽は少しずつ伸びて、そのうち一つは丸いつぼみらしい形になった。
亡夫の一周忌には、かわいらしい薄いピンクのコチョウランの花を家族みんなで見られそうだ。


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□ イベント後に捨てられていたコンサート会場の花をリサイクル 花で社会貢献する企業

朝日新聞社の雑誌「AERA」2月21日号40pにコンサート会場の花を福祉施設に贈る活動をするNPO「フラワーキャンドル」の記事が載った。
フラワーキャンドルは、コンサート会場と提携し、贈られたスタンド花をアレンジに作り直して都内などの福祉施設にプレゼントする事業を行っている。これまで都内で行われた800回を超えるコンサート会場で花を回収し、 のべ1万2千カ所の施設に贈った。関東圏の社会福祉施設(有料老人ホームをのぞく)のほとんどを巡った計算になるという。今では花を待ち望む声が相次いで配達は順番待ち。運営費はオフィシャルスポンサーと個人の寄付でまかなっている。
主幹の安田弥史さん(48)は、高校卒業後、芸能プロダクションに入社、イベント企画を担当。2006年、仲間とイベント後に捨てられる花を社会福祉施設に贈ろうと計画、1回限りのつもりで、花を届けた。「お花は快く受け入れてくれましたが、施設が静まり返った場所だと初めて知りました。華やかな芸能界とは別世界。誰もいないロビーにテレビの音だけが寂しく響いていたのです。」父親の虐待から逃れて暮らす子どもたちがあこがれのアーティストのステージを飾った花を見て笑顔になってくれる。「その時、花の持つ力はすごいと。大げさかもしれませんが、子どもたちに夢や希望を与える仕事がしたいと思いました。それは20代で芸能界を志した私の夢でもあったのです。」その後、安田さんは芸能プロダクションを退社し、生花市場で働きながらフラワーアレンジメントの技術を磨き、フラワーキャンドルを設立した。
○フラワーキャンドルHP: http://www.flowercandle.org/
○寄付金付きの商品販売サイト: https://www.live-flowercandle.jp/shop/html/

※フラワーキャンドルは、花を贈る活動のほか、片づけたスタンドの足を補修し、市場でセリにかけ再販している。2007年11月時点の問題についてのお花屋さんのブログ。コメント欄など最後まで読んでいただきたい。
http://blog.goo.ne.jp/perfumeweb/e/46e92a53b18abac4f273650306cb7b68#comment-list
※こちらも必ずお読みください
http://blog.goo.ne.jp/perfumeweb/e/48bda0ca91e8aaf087bd9f46e26e21e9#comment-list

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□ 「もうニートと呼ばせ米」宮城のNPO「フェアトレード東北」農業で社会貢献 花づくり計画
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=4593

●その名も「もうニートと言わせ米」 農で“職育”自信に 仕事得て全員卒業 宮城のNPO法人 【日本農業新聞2月20日】

定職に就かないニートや非行、虐待、引きこもりなど、法の支援が行き届かない若者たちとともに田んぼで米を作り、社会復帰へのきっかけを作っている市民団体がある。宮城県石巻市の特定非営利活動法人(NPO法人)フェアトレード東北だ。試行錯誤で米作りを始めて2年。働く価値を学び、昨年は14人の若者全員が仕事を見つけ、ニートを“卒業”した。今春には、花栽培も始める計画だ。
「田んぼはもう、やめられないですね」。同法人代表の布施龍一さん(35)はこう言い切る。布施さんは2005年に難病にかかり、闘病体験を通して「人を支えるのは人しかいない」と痛感。心に傷を抱えた若者たちの居場所づくりなどの支援をしながら、日本版フェアトレード(公正な取引)を目指して無農薬茶の栽培を始めた。09年からは「年間通した作業がしたい」と市内で10アールの田んぼを借りて米を作って、売り始めた。「経済的自立がなければ、精神的自立はない」と考えたからだ。
効果はてきめんだった。「不良だった若者がもう一度、高校に入り直したり、風俗の仕事を辞めて工場で働き始めたり。1年かけて米を作ることで、壁を乗り越える力が付く」と布施さんはみる。
活動を支える東北大学大学院教育学研究科の若島孔文准教授も「現代の子どもたちは体を使う経験が少なく、体を動かすことが大きなプラスとなる。稲を育てることで自分の役割を見いだすことができ、土に触れることで心が落ち着く効果も期待できる」と指摘する。
昨年は「ササニシキ」500キロを収穫し、2キロ980円で販売、全て売り切った。全員が仕事に就いたことから「もうニートと言わせ米(まい)」と名付けた。田んぼ責任者で、心に弱さを抱えていた庄司明生さん(26)は「想像していた以上に田んぼの仕事はきつかった。でも、無気力な自分から少し変われた気がする」と自信に満ちた表情を浮かべる。
今春から東松島市で知的障害や発達障害を抱えた若者たちとともに、本格的な花栽培も始める。
「仕事をして自らお金を稼ぐことが幸せの近道。食育も大切だが、田んぼを通した“職育”は日本全体に必要」と布施さんは強調する。

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□ 花育? 教育しなければならないのは花き業界の人間だ 福井先生コラム 2月16日
http://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/0713.html#110216

○ 花が安くなれば消費は拡大するか?将来はどうか? 福井先生 2010年6月
http://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/0712.html#100617
○ 欲しい時に都合のいい価格でしか買わない花屋  「バラ生産者のマネジメントを考えるブログ」
http://irosarosa.blog81.fc2.com/blog-entry-51.html

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□ バラの花びらがどのように展開するのか?糖分との関係はどうか? 花き研究所の研究

花き研究所ニュース19号
http://flower.naro.affrc.go.jp/kankobutsu/news/index.html
PDFファイル(2M)
http://flower.naro.affrc.go.jp/kankobutsu/news/pdfs/news-no-19.pdf

花き研究所のニュース19号に、バラの花びらの細胞と糖質との関係を調べた市村一雄先生の記事が載っている。バラの花びらは、細胞数が増えるのではなく、細胞の大きさが大きくなって開いていく。市村一雄研究管理監は、今後の研究では、糖質の花びらへの蓄積速度を制御して花弁の展開速度を調節することも可能となるかもしれない、とまとめている。

このほかに、トルコギキョウの一輪の日持ちをよくするために行われている花粉を取る作業がどんなふうに意味を持っているのか検証するような湯本弘子研究員のレポートや、話題になった紫色の菊をつくる方法などの記事が掲載されている。

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□ 3月、需要期、灰色かび病に注意しましょう 宇田先生
http://udaakira.blogspot.com/2011/02/blog-post_9607.html

2月25日に関東地方では春一番が吹きました。いよいよ寒暖を繰り返しながら春本番です。
「3月6日は、冬ごもりしていた虫が動きだすという啓蟄(けいちつ)。動きだすのは虫だけではありません。かびも動きだします。かび=灰色かび病=ボトリチス=ボト、です」
適度な低温と湿度がかびの大好物。生産者の責任にするのではなく、店頭の品質管理にも注意を喚起。

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□ 根つきのスズラン 鉢物、切り花商品の紹介 JA北信州みゆき

仲卸自由が丘フラワーズ販売サイトの花レシピ「雪代すずらん」(雪代とは、雪国の雪が春になって融けはじめ小さな雫からやがて川になっていく様子を指していることば)
http://www.hanadonya.com/ec/recipe/suzuran.html

ギフト用の商品開発
http://www.ja-kitashinshumiyuki.iijan.or.jp/farming/flower/2011/02/post-245.php
大輪長い軸種 ドリーン
http://www.ja-kitashinshumiyuki.iijan.or.jp/farming/flower/2011/02/post-242.php

※JA北信州みゆきでは、産地加工へも力を入れ始めている。 「季節の価値」シーズンフラワー
http://www.ja-kitashinshumiyuki.iijan.or.jp/farming/flower/2011/02/post-246.php
※葉ものとして ナルコランの長期出荷2月~10月23日
http://www.ja-kitashinshumiyuki.iijan.or.jp/farming/flower/2011/02/post-244.php

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□ シニア層にアプローチ (オランダ国際球根協会のニューズレター2月号から)
http://bit.ly/fj5Lf5

日本と同様、オランダでも園芸用品の購入は年齢が高いほど頻繁で金額も多い。
「オランダ園芸産品評議会の調べによると、50歳以上の年齢層が花き園芸商品購入者層のトップで、なんと70%を占めています。また出費額も多いのがポイントで、特にドイツの65歳以上においては、年間の切り花購入費は約80ユーロだという結果に」
シニアマーケットの園芸商品攻略ポイント
• おなじみの品目(花/鉢物)を新しいトレンドで味付けする。
• デラックス感をかもしだす。安っぽい印象を嫌う年齢層である。
• 品質重視。お金をはらうからには品質にも厳しい。
• 色としては冒険はしない。白、ブルー、グリーンなどが好き。
• この年齢層に人気の婦人雑誌、ライフ雑誌を研究し、トレンドを勉強する。

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□ オランダで画期的なユリのオープンハウスが5月後半に。主要15社が共同開催。ツアー募集開始
http://bit.ly/fj5Lf5

今、世界で見ることのできるユリのすべてを開花状態で視察するツアーが企画されている。(オランダ国際球根協会のニューズレター2月号)
この『オランダ研修旅行』の主催は、社団法人日本花き球根輸出入協会(JFTA)。協会のスペシャリストが一緒に回り、新品種・新栽培技術・リーマンショック以降のオランダ百合切花農家の経営の変化・市場流通の変化などの調査および輸出入業者の仕事を理解していく。オランダの主要なユリ種苗関連企業15社が共同で開催するオープンハウスは初めての試み。今年、「ダッチ・リリー・デー」として24日から28日を予定する。ツアーはこの「ダッチ・リリー・デー」に合わせて計画されている。日程は、5月22日(日)28日(土)の5泊7日、旅行費用は、345,000円

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□ 球根サミット2011 3月24日に開催 今年のテーマは「球根のドライセール」

社団法人日本花き生産協会球根・切花部会とオランダ国際球根協会は、球根サミット2011を開催する。日時は、3月24日(木)13:00~、場所はメルパルクTOKYO (東京芝)講演は、オランダ国際球根協会の レン・オークメイド氏、 堀 弘晃 株式会社東光フローラ営業部課長、佐分利応貴 農水省花き産業振興室長。パネル討論もある。

申し込み方法等、詳しくは、ニュースレター2月号に http://bit.ly/fj5Lf5

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□ JELFAセミナー2011 3月9日(水)に開催 テーマは「今すぐ活用できるPR戦略実践法」
http://www.jelfa.net/seminar/forum/

2011年3月9日(水)JELFAセミナー2011の開催。
テーマはプロモーション。「最小コストで最大の収益効果を生む 花き業界で今すぐ活用できるPR戦略実践法~ 生産から小売まで ~」
「今回は、“花き業界のPR活動” をテーマにそのノウハウを研修するセミナーとなっております。 生産・流通・販売それぞれがどのようにPRをし、他業界に負けないPRで販売強化をするか、を学ぶセミナーです。他業界ではなく、花き業界に話題を集中させ、市場の拡大化を目指しましょう!」

■日 時:3月9日(水)14:00~16:30
■場 所:ホテルコムズ大田市場 B1 グランドホール
■講 師:吉池 理 nbso online casino reviews 氏 (メディアブリッジコンサルティング株式会社 代表取締役)
■参加費:JELFA会員 8,000円/一般 10,000円

※長く大田市場のイベントや会議で使われていた市場の中にあるホテル、「ホテルコムズ大田市場」は今年の6月半ば(6月14日まで)で営業を終了するそうです。
http://www.granvista.co.jp/news/info/20110117000311.html

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□ 販促に花を 大仁は「販促EXPO」に出展する
http://87oyazi.at.webry.info/201102/article_22.html

量販店向け花束加工の株式会社「大仁」は、7月6日(水)~8日(金)、東京ビッグサイトで開催される「販促EXPO」に出展する。販促で花を使うシーンを様々な業種へPRする。例えば、先のフラワーバレンタインでもチラシを配る際に花をつけると非常に効果的に受け取ってもらえる。業界の外に目を向け、さまざまな業種への花のアピールを行う。http://www.spex.jp/

●株式会社 大仁HP http://www.daijin.biz/
前回はスーパーマーケットトレードショーに出展。KMC(亀尾園芸輸出公社)とのコラボレーション。
同じスーパーマーケットトレードショーの生鮮・生花部門では、フレッシュフラワーズも出展している。
http://www.freshremix.co.jp/news/news.php?nid=13

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□ 長崎のスカビオサ 期待される品種展開と満開の魅力

京都生花ブログ 雲仙市にあるフラワーガーデン寺尾さん
http://kyotoseika.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/02/post_e890.html
フラワーガーデン平尾のブログ 3月くらいまで自分の圃場で展示会を行う
http://blog.livedoor.jp/terao827/archives/51448095.html

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□ 夏のかすみそう産地の栽培計画 昭和花き研究会
http://kanke.cocolog-nifty.com/2010/2011/02/post-1e46.html

気候変動への対策、オリジナル(他にないもの)品種の栽培、産地加工のためのサブ的な花材の栽培など、コスト圧力やマーケットからの要望による変化も考えあわせて、この1年ほど全国各地で活発化してきた動きをわかりやすく説明してくれている。

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□ フローラホランドのニュースにベトナムのアジアへの展開について話題に
http://www.floraholland.com/en/AboutFloraHolland/Press/2011/Pages/04_VietnamFlowerIndustryHopestoExpandMarketsInAsia.aspx

フローラホランドのニュースにベトナムの花の生産とアジアへの展開についての記事が載った。
JFMA小川孔輔先生のコメント データの数字には問題がある
http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=1580

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□ 法人向けに「造花のレンタル・販売」を開始 キングジムが文具納品販売に新規事業
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000000288.html

「ポメラ」や「マメモ」などユニークな商品をヒットさせてきた文具の大手キングジムが法人向けに「造花のレンタル・販売」を開始。文具納品販売を主ルートに新規事業を立ち上げた。(1月21日のニュース)http://wyakuman.ldblog.jp/archives/2363939.html

キングジムは、アスカ商会の扱う花材を使用したフラワーアレンジメントや人工観葉植物を、当社の主力顧客である法人を対象に、季節ごとにお届けするレンタルサービスを始める。
オフィスには、接客空間やビジネス空間があり、花やグリーンがその空間を快適にし心を癒す働きをしている。こうしたことに着目し、造花のアスカ商会と提携したレンタル事業に着手、品質に定評のある、株式会社アスカ商会の造花・人工観葉植物を用いて、キングジムの主力販売ルートである、文具事務用品の「法人向け納品ルート」を活かした事業展開を行う。企業の受付や応接室などをはじめ、病院、ホテル、店舗などでの需要を見込んでおり、文具納品ルート以外にも、ビルメンテナンス会社など販路開拓も推進していくという。
「造花レンタルは2月上旬に開始する。受付や応接室など、主に企業のオフィスに造花や人工観葉植物を配送する。花瓶や鉢に入れた状態で届ける。季節ごとに年4回入れ替え、回収作業なども同社が手掛ける。新店の開業やオフィスの移転時などに企業間で贈る造花も受注する。レンタル用とギフト用合わせて商品数は約100種類。鉢も含めた高さに基づく大きさで価格は変わる。高さは40~100センチメートルまでで4種類あり、40センチの商品を1鉢借りると、輸送料込みで月額2500円。
造花は日常のメンテナンスが不要という利点の半面、購入すると1万円以上するケースが多い。手軽にオフィス環境に彩りを添えたい企業の需要を見込む。これまでファイルなどの販売を委託してきた法人向け文具販売会社に、顧客企業への営業を任せる。
オフィスだけでなく病院やホテル、小売店などにも提供する。また、ビルメンテナンス会社など新規の販路も開拓する予定で、初年度3億円の売り上げを目指す。」

なぜ、文具の会社が花を?と思うのだが、アスカ商会は2008年3月の時点ですでにキングジムグループの傘下に入っている。「アスカ商会の年商は約13億円。キングジムは後継者不足に悩んでいたアスカ商会を2008年に買収しており、百貨店やホテル、飲食店などの店舗装飾に強いという。」
http://www.kingjim.co.jp/company/group/asuka

● キングジム http://www.kingjim.co.jp/

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□ なにわ花いちばでチューリップに関する勉強会 「バブチュー(球根付き切り花)」など発表
http://ameblo.jp/naniwa-flower/day-20110201.html

2月9日、なにわ花いちばでチューリップに関する勉強会「チューリップセミナー」が行われた。多くの買参人、市場関係者が参加し盛況だった。なにわ花いちばの勉強会は常に注目すべき商品開発につながる内容が含まれていて、中身の濃いものになっている。

2 月9 日(水)なにわ花いちば(大阪鶴見市場内)で買参人有志による「チューリップ」の勉強会が行われた。参加人数は75 名と盛況。講師として、IBCオランダ国際球根協会のほか、JA 全農新潟、JA越後中央、JA 兵庫六甲淡河、ジャンプK(神立)、クリザールジャパン、なにわ花いちばスタッフも参加。
産地の栽培方法、オリジナル品種育成の詳細、JA全農新潟の採花日表示など新しい取り組み、水耕栽培の良さを生かす球根付きチューリップ(バルブ付きチューリップ=バブチュー)の提案(後述)、花首の伸長を抑えるクリザール社の薬剤紹介、国際球根協会のレン・オークメイド、かねとういさお両デザイナーによるチューリップを用いたデモンストレーションと、充実した勉強会となったようだ。

参加されたお花屋さん
http://f-funao.hanatown.net/2011/02/

○チューリップ 球根見せちゃおう JA越後中央の「バブチュー」【日本農業新聞2月24日1面】
【チューリップ 球根見せちゃおう 球根付き販売へ 新潟JA越後中央 鮮度PR】JA越後中央は、春の需要期に向け、水耕栽培した球根・根付きチューリップの販売に乗り出す。一般の切り花より日持ちするのが利点。「バブチュー(バルブチューリップの略)」の愛称で、28日から大阪の生花卸・なにわ花いちばを通じ試験販売する。チューリップを球根付きで販売するのは全国的に珍しく、販売と需要の拡大を目指す。同JAは需要期の3、4月にチューリップを約120万本出荷する予定で、そのうちの数%を球根・根付きでの販売に充てる。
水耕栽培した球根・根付きチューリップは、ハウス内で栽培している容器ごと取り出し、そのまま専用の段ボール箱に入れて根を傷めず出荷できるように工夫した。同JA管内は、4年前から土耕栽培のほか水耕栽培を取り入れている。採花率の向上や栽培期間の短縮、丈の取りにくい品種も伸びやすいなど、生産性のメリットは大きい。
同卸の担当者は「生産現場に近い状態で販売できる。通常の切り花のプラスアルファとして相乗効果を期待したい。通常の切り花よりも日持ちするので、比較をして楽しんでもらえれば」と話す。
一般の切り花と同じように、球根・根付きのまま広口の花瓶などに入れ飾って楽しむ。
同JA東部園芸センターの奥田勝治花き販売担当が、同社の買参人の勉強会で「普段なら切り落とす球根を付けることで付加価値とし、有利販売できないか」と提案したことがきっかけになった。出荷を前に市場には問い合わせや注文が入っている。
初年度の今年、試験的に販売するのは「クリスマスドリーム」「ピンクダイヤモンド」「プリティウーマン」など15品種。同JA管内で水耕栽培に取り組む4戸の生産者が出荷する。

参考 ひめじ生花サイトより
http://www.himehana.jp/category/hanadukuri_note/cyuubu/niigata_jaechigochuo.html


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□ 花の新しいコンテスト、「フローリスト・レビュー」三次審査へ
http://floristreview.jp/http___floristreview.jp/furorisutorebyu_gong_shi.html

フローリスト・レビューの二次審査は、サプライズ(事前に知らされない花材・資材を使う)形式の実技審査。全国どこの花屋さんや量販店店頭でも手に入る花材と花器による技術を見る審査となったそうだ。ここで、約10名が三次審査へ。審査は3月10日(木)都内で行われる。
一次審査の作品や、結果及び審査講評は4月号(3月8日発売号)にて掲載される。
三次審査の審査員は5名ほどで花き業界関係者を除いたメンバーで構成されていると公表されている。
また、審査は撮影された写真で行われるというのが特徴。花業界以外の有識者が写真で審査し、クライアントの立場、他業界のアートワークの立場からの視点で見る。1次審査からファイナル審査を一貫して「技術力」「表現力」「構成力」「判断力」「解釈力」「コーディネート力」「スタイリング力」「魅力」などを審査。他のコンペティションやコンクールの審査基準とは全く関係ない。
この審査通過者5名を、名誉ある「フローリスト・レビュー選出者」とする。結果及び審査講評、ファイナル進出者発表は6月号(5月8日発売号)にて掲載。いよいよ佳境です。
http://floristreview.blogspot.com/2011/02/blog-post.html

「【第3次審査概要】テーマ:「アンティーク(花 × 物)」。タテ60cm×ヨコ60cmサイズ空間で「アンティーク」をテーマに想定した、「花」と「物」をコラボレーションしたコーディネート、スタイリングを施す。規定使用花材はないが、生花を用いること、「季節感」を入れ込むことが条件。「物」の選択は自由。花の規定使用量はない。高さは、80cmくらいを限度とするが、空中で幅広い枝などを使う際は、60×60の幅をはみ出しても可。あくまでも地面の接地面が60×60cmであればOK。何が「アンティーク」なのかは、各自で解釈のこと。スタイリングに必要な資材、物品は、何を使用してもよい。ただし、コーディネート・スタイリングの要素は全て、審査対象となる。制作完了した作品を、フォトグラファーが撮影。写真は計二枚。審査は全て、撮影された写真にて行われる。
審査員は、アートディレクターの森本千絵さん(goen°代表)をはじめ、音楽関係者、企業関係者、アーティストなど。花き業界からの審査員はなし。厳正なる審査の上、ファイナルに選出されるのは5名となる。」

第三次では、5名の名誉ある「フローリスト・レビュー選出者」が決定。公開の作品制作によるファイナルの決戦は6月18日(土)。
このコンテストでは、優勝者には、フローリスト誌による1年間のサポートがあり、誌面での発表の場や、東京ミッドタウンでのインスタレーション、音楽(エンタテインメントコンテンツ)花でのアートワーク参加、ウェディングカンパニーの会場装花プロデュースなど、さまざまな活躍の場が与えられる。今年は、新世紀のフラワーデザイナーの登竜門が動き出す記念すべき年になる。

● 誠文堂新光社「フローリスト」のサイト。
http://floristreview.jp/http___floristreview.jp/top.html

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□ 読売ジャイアンツ ラミレス選手が宮崎で「和」を体験。いけばなが一番得意かも、と
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20110210-OHT1T00306.htm

ホームランなどのあとの楽しいパフォーマンスが有名な読売巨人軍のラミレス選手。今季は書道・華道・箏曲で“和フォーマンス”を披露するという。そこで、キャンプ中の宮崎で宮崎学園高校を訪れ、書道、華道、お琴の体験をしたのちに高校生たちから「和」の動きについて提案をしてもらった。

◆ 巨人・宮崎キャンプ(10日) アレックス・ラミレス外野手(36)が10日、今季の新パフォーマンスに「書道」「華道」「箏曲」といった和の動きを取り入れるプランを明かした。当初はお笑い芸人・楽しんごの一発ギャグ「ラブ注入」がプランの一つだったが「日本の素晴らしい文化を取り入れるのが一番いいね」と新ギャグは白紙にし、和の心を大切にしていくことを強調した。
ラミちゃんが日本の文化を今年も堪能した。練習後、宮崎市内の宮崎学園高校を訪問し、学生たちと交流。習字、生け花、琴の演奏とそれぞれの部活動を体験した。書道部では大きな紙に大きな筆で“寿”の文字を豪快に書き込んだ。華道では生徒たちに習いながら、花を生けると「かわいらしくできたね」と笑顔。最後は琴で日本古謡の「さくらさくら」を演奏。「どれも簡単に見えたけど難しかったよ」
一昨年は同校の茶道部に体験入門。空想の茶わんを2度右に回し、両手を添えて飲み、ダンディ坂野のギャグ「ゲッツ」へと流れる「ラミ茶」のパフォーマンスを生んだ。昨年は剣道を初体験し、「メン、ドー、コテー」と声を上げながらジャビットを斬りつける剣道部員からの提案を採用した。そして今年も3つの部からパフォーマンスを提案された。
書道部の生徒からは空想の大きな筆を両手で持って文字を書く動きを。華道部はポケットから出した花を生けるしぐさ、箏曲部は琴を演奏する動きなどを入れて考えたパフォーマンスを披露した。「ぜひ使ってみたい」と開幕前までに3つの融合、もしくは1つにしぼった部活動の動きから決めることを約束した。
「ゲッツ」や右手を挙げながら叫ぶ「ヨロコンデー」は定着したため継続する。これらと組み合わせたものを開幕の1週間前には決める予定。「日本の文化を教えてくれるのは本当にうれしいよ」。来日11年目を迎えるラミレスの心は、和を愛する気持ちで満ちあふれていた。

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□ オーガニックウエディング かぐれ表参道で企画展が行われました
http://www.kagure.jp/exhibition/wedding/

オーガニック栽培、MPS認証の長野県佐久のSuki Flower Farm、鈴木義啓さんのオーガニックフラワーなどを扱う「オーガニッククルー」社の協力のもと、かぐれ表参道でオーガニックウエディングの企画展が行われた。オーガニックの花を「生活の花」から「人生の節目に特別なメモリアルフラワー」としての価値を開いていく商品の展開になってきた。
http://ameblo.jp/organiccrew/entry-10796852500.html
http://ameblo.jp/o-beautystation/entry-10799399727.html
http://ameblo.jp/o-beautystation/entry-10796874623.html

●3月に新しいオーガニックフラワーにあふれた空間のオーガニックエステサロンが神楽坂に誕生する。
http://ameblo.jp/organiccrew/entry-10777894452.html
http://ameblo.jp/o-beautystation/

●「グリーンウエディング」オーガニックブーケでしあわせな結婚式を
http://eco.goo.ne.jp/life/wedding/vol04_1.html

● 関連: オーガニックの徳江倫明氏と 法政大学院小川孔輔先生との対談企画
http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=1592#sequel
「 日本の消費者は利己的要因が強い 」「欧州的ではなく、米国的である。つまり、社会性を評価する段階にない」生産者の特徴 「1. 生産者の環境意識、安全なものを提供したいという意識は高い」「それに比較して小売業者の意識は低い」「売り場(オーガニック)を広く取ってももうかっていないため」「2. 生産者がオーガニックを始めた理由の21%は農薬による直接的被害の経験」「農薬を使いたくないのは消費者の安全もあるが、その直接的被害者は農家」「消費者は、このこと(生産現場)がわかっていない」

● 関連:オイシックス社は、3月第2号店めになる実店舗を二子玉川にオープンする

オイシックス実店舗、二子玉川に来月2号店、iPadで産地紹介。【日経MJ2月25日】

自然食品通販のオイシックス(東京・品川)は3月17日、東京・世田谷に2店目の実店舗を開設する。住宅街にある駅直通のショッピングセンター(SC)内に出店。通販の主要な顧客層と同じ30代女性を中心にした利用を見込む。オイシックスは2011年度、店舗事業で2億5000万円の売り上げを目指す。
東急線の二子玉川駅に直結したSC「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」(3月開業予定)内に店を出す。売り場面積はおよそ50平方メートル。
好みの具材を組み合わせられるサラダ(680~880円)などの総菜に加え、有機栽培の野菜や果物を常時100品目ほど取り扱う。1個単位のばら売り商品を増やして、少量で品数を多く買いたいという需要をくみ取る。
店内には米アップルの多機能端末「iPad(アイパッド)」を4台設置。来店者が産地の様子やレシピ動画などを自由に見られるようにする。商品に対する購入者の口コミなども配信する予定だ。店頭では通販サイトを紹介し、来店者に利用を促す。
オイシックスは昨年11月、東京・渋谷の三越恵比寿店に初の実店舗を出店。中高年女性などを中心に顧客の開拓を目指している。

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□ 婚礼大手のテイクアンドギブニーズがT&G FLOWER DESIGN WORKSを東京・恵比寿に開設
http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=201102014273
http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=857814

婚礼大手テイクアンドギブニーズ社は、2月2日に総合フラワーデザインスタジオを開設した。フラワースクールと直営店舗を併設した作業スタジオとなる。場所は東京の代官山と恵比寿の駅の両方に近い便利な場所にある。
フラワーコーディネーター原奈充子さん。T&Gは、働く人々の顔を紹介する。
http://www.tgn-magazine.jp/produce/fc_hara.html

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□ 葬儀の多様化に向けて、受け皿が増えてきた  家族葬、ホテルでのお別れ会

週刊ダイヤモンド2月19日号「納得の葬儀・墓」特集。昨年話題になった全国葬儀社ランキングを今年も実施。350社の評価をする。変貌、多様化するエンディングの姿、わがままを聞いてもらえる葬儀の新潮流など。葬儀の市場は拡大の一途。いよいよ葬儀は形式にこだわらない人が増加、事前に相談して自ら決めていくという時代になってきた。こうしたサービス化に答える業態が発達してきている。
異業種からの参入は、イオンやファミマ、三越伊勢丹ホールディングスなどの「流通系」のほか、「鉄道系」(阪急電鉄、京急、東武など)、「仏壇・部仏具系」(はせがわ)、花関連では「生花系」からの参入(日比谷花壇)、「ブライダル系」(アーバンフューネスコーポレーション)など新しい動きがある。
目立つのは「小規模化」「低価格化」だが、顧客のこだわり追求の度合いは進んでいる。

○ 庭が見える家族葬専門の邸宅型斎場「無門庭園」東京・立川
http://www.mumongarden.info/index.html
無門庭園で行われた家族葬セミナー
http://www.sogo-unicom.co.jp/pbs/school/2010/1206.html

○ ホテルでは「お別れ会専用」のホームページサイトなどを開設し、受付窓口を明確化している

ダイヤモンドの記事に載っている渋谷エクセルホテル東急では昨年10月に「お別れの会」専用サイトを立ち上げて以降、すでに問い合わせが殺到し、毎月10件ペースで開催している。このサイトは「日比谷花壇」とのコラボレーションでできており、大規模なお別れ会での「花屋さんの役割」は大きくなっていることが分かる。
渋谷エクセルホテル東急HP
http://www.hibiya.co.jp/f_wap/shibuya-e.tokyuhotels/
今まで、「宴会部門」でしか受付窓口がなかったホテルもお別れの会の窓口を用意するように変わってきている。
例:プリンスホテルグループ
http://www.princehotels.co.jp/banquet/p6.html
お別れ会ナビ
http://www.owakarekai.net/halls/teikoku/detail.html
社葬ドットコム
http://www.owakarekai.net/halls/teikoku/detail.html

企業のトップの葬儀やお別れ会は、企業の危機管理項目の重要度の高い案件に位置付けられる。
企業向けのセミナー形式の展示・商談会が数多く開かれてきている。花祭壇の需要はこのような形で拡大しそうだ。
例: http://designsora.exblog.jp/14108924/

○ 週刊ダイヤモンドでの「葬儀特集」に関しての意見
http://www.mcpbb.com/blog/archives/2011/02/post_1505.html
http://funeralservice.livedoor.biz/archives/1531400.html

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□ 「化け椿」 毎日新聞 余禄コラム 【2月17日】

「化け椿(つばき)」という言い伝えが各地に残っている。古いツバキの木が美女に化けたり、へらへらと笑い声を出したり、その下に妖怪の一反木綿が出没したりするという。またツバキの根が光を放って、飛んだというわけの分からない話もある▲狐狸(こり)ならぬ木が化けるというのは、ツバキによほど強い霊力があると思われたのだろう。それと共に八百比丘尼(びくに)がツバキを広めたという伝説が各地にある。人魚の肉を食べ800年も生きた八百比丘尼が諸国をまわり、神木であるツバキによる占いをしたというのだ▲こちらも暖地に自生するツバキが、雪の多い東北地方の海岸にも分布していることと不思議につじつまがあっている。確かに南から来た人がもたらしたようで、これらの地方ではツバキが植わる椿山は神聖視されたという▲こんな話を思い出したのも、東京に積雪のあった先日、雪の中で真っ赤な花をつけたツバキを見て、何かこの世ならぬものを見たようにハッとしたからだ。昔の北国の人も、きっと雪の中に濃緑の葉を保って春の再来を約束するこの木に聖なるものを感じたのだろう▲人の発想は似たもので、欧州で東洋原産のツバキが人気となったのも冬に緑を保ち花を咲かせるところに心引かれたからという。江戸時代の日本で多彩に品種改良されたツバキを欧州に広めたのは比丘尼ではなくて、この「日本のバラ」に魅せられた西欧人であった▲ツバキの霊威が信じられた昔は、この木から魔よけのつえや槌(つち)が作られたという。なるほど一輪咲くごとに、日脚を伸ばし、寒風をやわらげ、他の木の芽もふくらませるその偉大な霊力である。

毎日新聞 2011年2月17日 東京朝刊

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■ 編集後記
○ 「スポーツバナナ」というものがあるのを初めて知りました。27日の東京マラソンで3万5000人の市民ランナーに配られた「ラカタン」という小さな品種です。http://www.dole.co.jp/lakatan/ このバナナを販売するドール社は、走りながらでも食べられる携帯性のほか、スポーツによる疲労回復に効く栄養価などの機能性、クエン酸成分が含まれおいしさもアピールしています。こちらのHPで詳しく分かるようになっています。http://www.dole.co.jp/lakatan/why/
驚いたのは、東京マラソン専用サイトまで作っていること。東京マラソンの「公認バナナ」というすごいことになっています。http://www.dole.co.jp/tokyomarathon2011/index.html
さらに、ドールの子会社であるフレッシュシステムの倉庫で選手の好きな「負けないで」という曲を聴かせて熟成(そんなバナナ!話があるのか?!)させているのです。テレビのニュースでも取り上げられていました。http://www.dole.co.jp/tokyomarathon2011/index.html
どこにでもある「バナナ」という商品を「特別なものにする」方法についていろいろ考えるところがあります。
●山本モナさんのバラと婚約指輪の話
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/flash/KFullFlash20100901027.html
●こちらは、生産段階でできる特別な指輪をはめたバラの商品化「パズルローズ」
http://www.showbi.net/puzzle/index.html

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