ニューズレターNO.0075

■■■■■■■ グリーンウイングスジャパン・ニューズレター ■■■■■■■

———————————– 2011.08.01号【No.0075】第31~32週目

発行元 株式会社グリーンウイングスジャパン < http://www.greenwings.jp/ >

GWJ————————【 8月上旬 】———————–GWJ

7月16日(土)東日本大震災復興支援チャリティイベント 『花の力 for Japan』世田谷市場
7月29日(金)ちば花と緑の会産地見学会
7月30日(土)第27回花卉懇談会セミナー「花の香りとその活用」開催
8月1日(月)観光の日、水の日
8月6日(土)広島原爆の日 旧七夕
8月7日(日)鼻の日
8月8日(月)立秋
8月9日(火)長崎原爆の日
8月10日(水)道の日
8月15日(月)お盆 終戦記念日
8月23日(火)処暑
8月29日(月)旧八朔

【8月のモチベーション・テーマ】http://www.nnh.to/08/weekmove.html

○ 観光、水、星、道、戦争と平和、電気・エネルギー、夏休み、健康的な暑さを楽しむ、納涼

●【二十四節気と雑節】 http://www.nobi.or.jp/calendar/24.html

○ 立秋(太陽黄経135度) 8月8日  二十四節気の一つで、初めて秋の気配が現われて来る頃。この日から暦の上では秋になるが、実際には「残暑」が厳しく、一年で最も暑い時期である。この日から暑中見舞いではなく「残暑見舞い」を出すことになる。
○ 処暑(太陽黄経150度)  8月23日 二十四節気の一つで、暑さが峠を越えて後退し始める頃。二百十日・二百二十日とともに台風の特異日とされている。
○ 白露(太陽黄経165度) 9月8日 二十四節気の一つで、大気が冷えて来て、露が出来始める頃。
○ 秋分(太陽黄経180度) 9月23日 (Autumnal Equinox) 二十四節気の一つで、春分と同様に、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。

●【六輝(六曜)カレンダー】http://zexy.net/man/rokki/cal/2011/
大安は、8月28日(日)、9月19日(月=敬老の日)、25日(日)

GWJ———————【 ニュースIndex 】———————–GWJ

◆ 花に関わる有志が手づくりで盛り上げた『花の力forJapan』に1500人が集まる
◆ 関西発 震災チャリティイベント 大阪で「花のデザイン祭」開催 関西花消費拡大委員会
◆ パソコン入札導入 付加価値情報も 花のせりで大田花き  【日本農業新聞7月28日】
◆ 「汚染腐葉土」の問題 稲わらから堆肥の流通まで広がる影響深刻に

GWJ——————【 ミニ・クリップIndex 】——————-GWJ
□ レストラン バー「下北沢熟成室」ここはお客様が花を一輪持ってくるとドリンク一杯無料
□ 広島発 ふたつのセミナーについて
□ 6月に行われたJFMA国際セミナーの感想
□ フリーペーパー「hanaruri」新装になった最新号vol.002が発行、配布中
□ 必見!「植物3億年の闘い」 植物の不思議に関する子ども向けの科学講座(2010年)の動画
□ これが「なでしこ」だ! 花き遺伝資源(花き研究所)のなでしこ情報ページ
□ 継続的に復興支援を行う花と緑に関わる人たちの団体リンク集
□ 「花の応援員」 ひとりで、こつこつと活動することの価値
□ 新盆セットを提供 「メモリアルサービスの大野屋」の被災地支援
□ 天空の城ラピュタ プランター「ロボット兵の思い」
□ 愛用の靴を植物のプランターに仕立て直すサービスはいかがですか?「シュープラント」
□ 大地を抜き取ったプランター 100パーセント土を塗り固めた花鉢「アース」
□ 植物性の原料を使ったエコ「オアシス」誕生 スミザーズ・オアシス社の生分解性フォーム
□ 炭つづみ エコロジカルな商品開発 創って、作って、売る 大田花き
□ 「七栄スタイル」=いけばなのような寄せ植えの大きな可能性に期待
□ 輸入スプレー菊の割合が4割超え 2010年
□ お盆こそ花を売ろう!8月に切花を買う世帯は年間購入額も高いという相関
□ 原田芳雄さん、宮尾すすむさんの葬儀の花 ノルウェーのバラ
□ 花卉懇談会(東京)が「花の香り」に関するセミナーを開催しました
□ 知られざるタキイの底力 研究圃場では原則「駆け足」!ウサギ狩りもあるスパルタ農業大学校
□ 対面販売 アメリカの急成長するスーパーマーケットのコミュニケーション改革に学ぶ
□ 「スペンド・シフト~ <希望>をもたらす消費 ~ by ジョン・ガーズマ
□ 「エールマーケティング」のすすめ 博報堂
□ 榊原菊夫氏と「胡道」の考え方と欧州への展開 【花卉園芸新聞7月15日号から】
□ 花束、アレンジメント、花言葉 川崎景介先生の「考花学」JFMAセミナーから
□ 日本産切り花輸出における輸送方法標準化実証調査【平成22年3月】
□ 海外でIkebanaを教える草月流師範 赴任先の草木生かし日本文化普及 日経新聞文化欄
□ 新聞投書欄から見えてくる植物と人々の暮らしと心
● 「歳時記」は生物と共存のヒント 遠藤剛52 医師 福島県会津若松市【毎日新聞7月28日】
● 楽しい草取り方法 じっくり種類観察 花田利樹80 農業 福岡県宗像市【読売新聞7月27日】
● 一輪の花 心和む贈り物 福井瑠美子69 千葉市【読売新聞7月27日】

GWJ————————【 ニュース 】————————–GWJ

◆ 花に関わる有志が手づくりで盛り上げた『花の力forJapan』に1500人が集まる
http://hananochikara.org/information/post961/

二子玉川新聞ニュース
http://nikotama.keizai.biz/headline/136/
ヤフーニュースで紹介
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110720-00000018-minkei-l13
大蔵の東京中央卸売市場世田谷市場(世田谷区大蔵1)で7月16日、花による震災チャリティイベント「花の力for Japan」が開かれた。主催は、花に携わる仕事をする人たちが立ち上げた「花の力プロジェクト」。(二子玉川経済新聞)
当日は、18時のイベント開始と同時に多くの人が詰めかけ、目当てのフラワーアーティストの作品を購入したり、フラワーアレンジメントの作品を作るデモンストレーションを間近に見たりして楽しんだ。
入り口には花に被災地に向けたメッセージを書いたカードをつけて、ドーナツの形に飾るモニュメント「フラワードーナツ」を置き、多くの人がメッセージを寄せた。「ナイトマルシェ」では、被災地の名産品や花を扱ったほか、被災地の写真もパネル展示した。生の花でつくる髪飾りやフラワーアレンジメントを作るなどワンコインで参加できる体験コーナーにも多くの人が参加した。
ステージでは普天間かおりさんによるミニライブも。収録中の福島のラジオ局で被災した時の思いや、それ以降注力しているチャリティー活動などについて語った普天間さん。ライブでは同イベントにちなみ、故郷沖縄の「花」という曲や、被災地に向けた応援ソング「Smile Again」など4曲を披露し、観客も声を合わせて歌った。その後、5人の著名フラワーアーティストによるデモンストレーションや、花市場の「せり人」によるチャリティオークションが行われ、フラワーアーティスト5人の作品を競り落とそうとする人の熱気に包まれた。
当日の入場者数は約1500人で、目標としていた1000人を大きく上回った。同プロジェクト代表のかねとういさおさんは「花には人を笑顔にする力がある。今回は花業界以外の一般の来場者の方も多く、皆さんからの期待の大きさを感じた。今日はゴールではなくスタート。頂いた気持ちを復興に生かすべく、まずは秋に現地に花を植えるアクションを実行したい。そして今後も継続して長く続けて支援していけるような仕組みを作っていきたい」と話した。

配信された動画のダイジェスト版
http://www.ustream.tv/recorded/16234822
配信された2つのチャンネルによる動画
http://www.ustream.tv/channel/花の力-for-japan-2011-7-16-2/videos
http://www.ustream.tv/channel/花の力-for-japan-2011-7-16
デザイナーデモについて
http://lesfleurspourvous.blog.fc2.com/blog-entry-23.html
http://a-morfo.jugem.jp/?eid=327
http://soleilflower.blog40.fc2.com/blog-entry-52.html
http://flowerid.exblog.jp/16294183/
http://ameblo.jp/hashiare/entry-10956835098.html
http://atelier-verdure.blogspot.com/2011/07/for-japan.html
http://atelier-verdure.blogspot.com/2011/07/for-japan-part2.html
http://amuser.seesaa.net/article/215151650.html
ワークショップ・オークションなど
http://ameblo.jp/flowerinterior/entry-10958467207.html
http://ameblo.jp/flowerinterior/entry-10959729743.html 25日まで連続投稿
http://lesdeuxb.exblog.jp/15954520/
http://blog.goo.ne.jp/beeba34/e/5f0d4faf6be4e3f48718c28ac3e2be7a
http://floretta2.exblog.jp/13114322/
http://ameblo.jp/florenscollege/entry-10958394853.html#main
http://blog.livedoor.jp/setaflore21/archives/51765114.html
http://blog.livedoor.jp/setaflore21/archives/51764714.html
http://photozou.jp/photo/show/994772/88905506

画像・感想その他たくさん
http://www.setagayakaki.co.jp/sk/showcase/sanchi/20110723hananochikara.html
http://ameblo.jp/movie-eiga/entry-10959460699.html
http://fdb.jp/hidaka/node/289
http://blog.livedoor.jp/setaflore21/archives/51765453.html
http://ameblo.jp/nagai-michi/entry-10955701203.html
http://blogs.yahoo.co.jp/xasy32/25282220.html
http://blogs.yahoo.co.jp/xasy32/25282978.html
http://blog.livedoor.jp/setaflore21/archives/51766798.html
http://blog.goo.ne.jp/anmonenyoshi/e/8fdc32a19b5738b70ca7d92ff6286c7a
http://plaza.rakuten.co.jp/setagayanadiary/diary/201107170001/
http://flower.txt-nifty.com/blog/2011/07/for-japan-b2fa.html
http://www.apres-midi234.com/blog/2011/07/post_285.html
http://shikisai87.blog72.fc2.com/blog-entry-624.html
http://hanatoikiru.blogspot.com/2011/07/blog-post_15.html
http://hanatoikiru.blogspot.com/2011/07/blog-post_16.html これからに期待
http://ameblo.jp/kishimoto-kyobashi/entry-10956250650.html
http://www.flickr.com/photos/casablanca_moon/sets/72157627221922626/
http://rose-shibata.seesaa.net/article/215370888.html
http://komugityuudoku.blog92.fc2.com/blog-entry-392.html
http://blog.goo.ne.jp/perfumeweb/e/a693ba22f91b4b2dabe2fd0fe3ca794e
http://kokusan-marukajiri.net/pub/maruphoto0067607.html
http://www.millefleurs-paris.com/blog/?p=29
http://bit.ly/ooV8Qi
http://blog.goo.ne.jp/koikeblog/e/f15d608e57c6d98c06855adfb6e3c093
http://flower-beans.at.webry.info/201107/article_2.html
http://aayaflower.blog11.fc2.com/blog-entry-659.html
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1103
http://ameblo.jp/hana1141/day-20110717.html
http://blog.goo.ne.jp/himawaricchi/e/979f23396ef2739daea78c4165abf04f
http://d.hatena.ne.jp/erikakobo/20110716/1310825841
http://blog.goo.ne.jp/chuokaki/e/f21311c851928b891bab310eed96c371
http://mf.floral-arts.net/?eid=830484
http://blog.goo.ne.jp/teamsetagaya/e/f10f521cff46a232b8ef7800e7220eaf
http://pcgerbera.asablo.jp/blog/2011/07/17/5961200
http://pcgerbera.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/bigin-8149.html
http://pcgerbera.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-c048.html
http://pcgerbera.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/ma-on-c355.html
http://pcgerbera.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-356f.html
http://www.food-topic.com/one/jfaac8024_32.html
http://163.139.215.98/Blog/2011/07/post-312.html
普天間かおりさん
http://futenmakaori.ti-da.net/e3441585.html


————————————————————–
◆ 関西発 震災チャリティイベント 大阪で「花のデザイン祭」開催 関西花消費拡大委員会

7月23日(土)三井アウトレットパーク大阪鶴見(※大阪鶴見花き地方卸売り市場が併設されている場所)で震災のチャリティイベントが行われた。「花のデザイン祭 東日本大震災義援金オークション」。当日は、関西で活躍するフラワーデザイナーによるフラワーアレンジの公開デモや無料フラワーアレンジメント教室、100円以上の­募金で素敵なお花をプレゼントなど行われた。主催は関西花消費拡大委員会。関西花消費拡大委員会とは、関西で花の消費を喚起し、マーケットを拡大することを目的に、卸、仲卸、買参人、市場が協力し、共同で販売促進を行うために2011年3月に立ちあげた委員会。これまで5月の「端午の節句」や「母の日」の販促ポスターを作るなどの活動をしてきた。今回が初めてのイベント企画となった。

http://www.tsurumi-wfm.jp/
http://bit.ly/ntwIy7
http://sizukyou.blog10.fc2.com/
http://ameblo.jp/naniwa-flower/entry-10964772062.html
http://www.youtube.com/watch?v=PGJ0adoGwKk
http://yutosoken.com/2011/06/723_2.html
http://www.prdesse.com/pr5237

————————————————————–
◆ パソコン入札導入 付加価値情報も 花のせりで大田花き  【日本農業新聞7月28日】

花き卸最大手の大田花きは、せりシステムを大幅に見直す。約2億8000万円を投じて、来年1月、国内の花き市場としては初となるタッチパネル対応のパソコンをせり場の全座席に導入する。せりに掛った商品が、農薬使用を削減した花かどうかなど、付加価値情報を常に買参人に提供できるようにする。また、上場前にも入札ができる仕組みを新たに加えるなど、購入方法も広げることで、「取引の活性化を図る」(同社)狙いだ。

○ 現行のせり入札は、市場内に設置されたせり機専用端末ボタンを使う「即時購入」
○ せり場には8カ所のレーンがあり同時に動いているが、情報が見にくい、押し間違えるなどの問題があった。
○ このたびの改善案では、座席にパソコンを配置、買参人がその画面上でせり取引を行うことで上記のような問題の解消につなげる。画面上にはこれまで表示されていなかった「八重」「一重」といった花の種類や栽培の特徴、商品画像など新たな情報が付け加えられる。
○ 取引は8カ所あるセリ台のいずれかを画面上で選択して行う。これにより電光表示板は廃止となる。
○ これまでの「即時購入」だけでなく「事前入札」の仕組みも新たに導入する。
○ 在宅ぜりでも表示画面をせり場と同じものにして入札に参加しやすい環境も整える。
○ 花のせり取引は1999年の卸売市場法改正で本格的に相対取引が認められてから全国的に年々減少している。同社のせり取引の割合は全体の2、3割と法改正前の三分の一程度に下がっている。そのため、「全国から集まる花をきちんと評価する市場の機能が弱まっている」(東京都内の生花店)と心配する声もある。今回のせりシステムの見直しで取引を再び活性化し価格決定など市場機能の強化につなげる狙いもある。(日本農業新聞)

————————————————————–
◆ 「汚染腐葉土」の問題 稲わらから堆肥の流通まで広がる影響深刻に

7月25日発売の「週刊現代8月6日号」に「汚染腐葉土」監視あのホームセンターで発売中という見出しの記事がスクープとして掲載された。翌日26日には、朝日新聞と毎日新聞に秋田県のホームセンターで数値の高い腐葉土が発見され対応されたという秋田県の発表が記事になった。同新聞と、のちに、読売新聞、ヤフーニュースなどのウエブサイトにも同様の記事が発表されている。

6月に汚泥からつくられた肥料から高い数値の放射線が確認され、規制基準値が設けられた。放射性セシウムでは、1キログラムあたり200ベクレルというのがそれだ。(1キログラムあたり8000ベクレルを超えると一時保管規制値となる)また、今、被ばく線量については、さまざまな議論の末に、子どもたちへの年間被ばく線量を年1ミリシーベルト以下に抑えることを目標とするとしている。
○【参考】文科省「学校において『年間 1 ミリシーベルト以下』を目指す」ことについて
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/07/20/1305089_0720.pdf

すでに、園芸店や花屋さんでは数多くの問い合わせがあるようだ。今回のホームセンターにおける汚染腐葉土に関しては、この数値(汚泥肥料200ベクレルと年間の被ばく線量1ミリシーベルト)を基準にして考えることが妥当なのではないか。量と距離を見ると、ガーデニングの場合は、一日数時間、使う量も限られている。自分や家族の安全に気を付けることはとても大切だが、今、もっと苦しい状況の中で生活している被災地の人々がいる、ということも忘れないでいたい。
だれにもはっきりした解決策が出せないのがこの問題だ。あらゆるものへの不信もあるだろう。そのなかでゼロリスクを目指す人、数値に関心を持つ人、無関心でいいという人、それぞれがそれぞれの判断で暮らしていくことになる。以下、この問題に関するウエブ上の議論をいくつか掲載する。

○ 「週刊現代」記事内容http://dl.dropbox.com/u/8221393/gendai-fuyoudo.htm
○ 6月の段階で噂として出回っていたが、様々な理由をつけて対策を取られることがなかった。
http://matsudogeiger.blog97.fc2.com/blog-entry-117.html
http://www.youtube.com/all_comments?v=9gZdaLOahAA
http://blog.goo.ne.jp/azzuvh/e/dfa0ea973fb4c3faacb024d552c3f0be
【26日の動き】
○ 7月26日毎日新聞 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110726k0000m040116000c.html
秋田のホームセンターの栃木県産腐葉土 1kgあたり1万1000ベクレル
○ 7月26日朝日新聞 http://www.asahi.com/national/update/0725/TKY201107250758.html
26日は朝日と毎日の二紙に掲載された。「コメリ秋田卸町店」と明示。1メートル離れると0.06マイクリシーベルトで健康問題になるようなレベルではない。
○ 読売新聞ウエブサイト 午前8時更新 腐葉土からセシウム…栃木の業者から仕入れ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110725-OYT1T01289.htm
8時代に読売ウエッブでニュースが更新された。
○ NHKのニュース 26日の8時時点 コメリと明記
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110726/t10014452301000.html
○ ヤフーニュース コメリ秋田卸町店と特定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110726-00000001-jij-pol
○ 秋田県による発表資料 使用を控え、業者には販売中止と回収を求めている。
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1311589036847/index.html
○ 秋田県では、原発から200キロも離れた千葉県などから焼却灰が秋田県内に運ばれ処理されており、現在問題になっている。
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1300698721800/index.html
○ ケイヨーD2の対応PDFファイル すばやく対応し、国産腐葉土の撤去という結果となった。
http://www.keiyo.co.jp/img/110725huyoudo.pdf
○ 読売続報 栃木県産の腐葉土を使わないでと呼び掛け 秋田県
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/surprise/20110726-OYT8T00300.htm?from=os2
○ 秋田の地方紙 コメリ湯沢店と卸町店を調査と明記。
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20110726g

【27日の動き】
● http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00204196.html
FNNニュース動画 ホームセンターへの返品があいつぐ。「家庭菜園の場合、心配しなくても大丈夫ですよ。トマトなど1万分の1しか吸収されない。」花屋さんもそのように説明してください。
● http://www.tv-sdt.co.jp/nnn/movie/news8801616.html
静岡のテレビNNNニュース 県内にも腐葉土など流通・使用の自粛要請 売り場は中国産のみになる。
● http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/162201/h23-taihijisyuku.html
高知県庁ホームページ – 堆肥を利用する農家の方、堆肥原料を供給する方、堆肥を生産または販売する方へのお願い ・・・17都府県に含まれない高知県ホームページに掲載された農水省からの通知内容
● http://infosecurity.jp/archives/14836
小売りには届かない自治体に向けての農水省の通知内容 このサイトにありました。「農水省が東北と関東甲信越、静岡の17の都県で作られた堆肥や腐葉土などの肥料の使用と流通の自粛を通知」
● http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4786506.html
TBSニュース「汚染腐葉土」、東北110店舗で販売」秋田県のホームセンターで販売された腐葉土から高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、同じ商品が東北地方の110店舗で販売されていたことがわかりました。という内容。秋田県の「コメリホームセンター秋田卸町店」で販売されていた腐葉土から1キロあたり1万1000ベクレルの放射性セシウムが検出。コメリによると、同じ商品は秋田県のほか、青森、岩手、宮城各県の系列110店舗で販売されていた。このうち、秋田県ではすでに2万袋が販売されていたことが県の調査でわかっています。 農林水産省は、東北や関東を中心とした17の都や県で原発事故の後に作られた腐葉土や堆肥について使用や流通を当面自粛するよう全ての都道府県に通知していますが、腐葉土など肥料の放射性物質の基準値がないため、指針作りを急ぐことにしています。(27日14:50) TBS動画内容
● 下野新聞社
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/saigai/miyagi-jishin2011/radioactivity/20110726/574634
● 流通しているものについては自主回収は求めない。つまり、それぞれの考えに任せるというもの。これから製造する分については当面、流通、使用の自粛を。
http://news24.jp/articles/2011/07/27/06187359.html
● 朝日新聞 系列ホームセンターの販売は全国110店舗。今年5月の違法ケシ販売に次ぐ二回目の回収騒ぎとなった。栃木県鹿沼市には腐葉土を含む特殊肥料をつくるメーカーが400社以上もあるというのは驚き。
栃木 http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000001107270001
全国版 http://www.asahi.com/special/10005/TKY201107260806.html
● 福島県の堆肥業者を調査
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110727/dst11072721250023-n1.htm
福島県によると、対象は樹皮を原料とした堆肥を製造する9業者と、落ち葉から腐葉土を製造する3業者の計12業者。原料の入手先や時期、原発事故以降の販売先、数量を面談して聞き取る。

【28日の動き】
○ 【日経新聞28日】 福島・土壌のセシウム、木の吸収量調査へ

政府は東京電力福島第1原子力発電所事故を受け、福島県の土壌に含まれる放射性セシウムが樹木にどの程度吸収されるかを示す「移行係数」を調査する方針を決めた。セシウムの樹木への移行係数のデータは世界的に見ても少なく、林業への風評被害などを考慮し、データを収集することを決めた。
独立行政法人・森林総合研究所(茨城県つくば市)と協力し、福島県と茨城県の5カ所の国有林で主に商業用として利用されるスギなどを調査する。葉、枝、樹皮、心材、辺材、土壌からサンプルを収集。セシウムの濃度を毎年調査し、経年変化を調べる。8月以降、福島県大玉村、只見町、川内村で調査を開始。調査対象を茨城県にも広げていく。
国際原子力機関(IAEA)によると、土壌から樹木への移行係数のデータはチェルノブイリ原発事故やスリーマイル島原発事故の際に収集したマツやブナなど7樹種の約40例がある。スギの移行係数のデータはない。林野庁によると、福島県には約1800人の林業の就業者がおり、森林面積は約97万ヘクタールに及ぶ。

● 【日経新聞28日】 福島県、堆肥生産業者を調査へ セシウム汚染で

栃木県産の腐葉土から高濃度の放射性セシウムが検出され、農林水産省が堆肥や腐葉土の生産自粛を求めたことを受け、福島県は27日、県内の生産業者を対象に販売状況などを調べると発表した。28日から調査を始める予定。
県によると、対象は樹皮を原料とした堆肥を製造する9業者と、落ち葉から腐葉土を製造する3業者の計12業者。原料の入手先や時期、原発事故以降の販売先、数量を面談して聞き取る。
堆肥や腐葉土については国が規制の基準を示しておらず、県は調査の際には表面の空間放射線量の測定にとどめる方針。

● 【28日日本農業新聞】堆肥施用・流通の自粛問題 ふん尿処理に現場苦悩 再開基準早く示して・・・

日本農業新聞28日1面の記事。稲わら→腐葉土(落ち葉など植物性肥料)→堆肥(牛や羊など草食性家畜のふん尿を原料とする肥料)という一連のつながりで施用・流通の全体が東北、関東甲信越の17都府県でストップされた。今、問題になっているのは牛は毎日ふん尿を排泄しているということ。宮城の畜産家では、一カ月で40トンものふん尿が出る。これを堆肥センターに持ち込み処理してきた。問題の停滞が長引けば、こうしたふん尿の行き場がなくなってしまうし、堆肥を使う農作物の作付への影響が大きい。再開基準を早く示してほしいと訴える。基準の策定と検査という手順になるだろうが、基準策定こそ難問題になっている。今の地球上には科学的な根拠がないのだ。私たちの民力が問われている。福島や栃木で堆肥をつくっている会社も経営をあきらめる事例も出て来ているという。長年農業生産地の近郊で作られてきた堆肥は農業生産の根幹になるもので、簡単に化成肥料などの置き換えられるものではないし、また役割も異なる。秋冬野菜や花など作付時期が近い農作物もある。影響は大きい。

● 【参考】農水省の汚泥肥料に関する考え方と対応
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/odei_qa.html#q02
○ 【参考】汚泥肥料の規制値をめぐって考えるサイト 汚泥は大都市から地方都市に運ばれて処理されているものが多いということを忘れてはならない。
http://ameblo.jp/sunjey/entry-10939690571.html

● 元宇宙飛行士秋山豊寛さんは福島から群馬県藤岡市へ「原発難民」となって
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110728ddm013040137000c.html

GWJ——————【 ミニ・クリップ 】——————-GWJ

□ レストラン バー「下北沢熟成室」ここはお客様が花を一輪持ってくるとドリンク一杯無料
http://dl.dropbox.com/u/8221393/shimokitajyukusei.htm

日経MJ紙に取り上げられた記事。お金を掛けずに新規顧客と常連客を楽しませる。

————————————————————–
□ 広島発 ふたつのセミナーについて

○ http://www.hiroshima-oroshi.com/hanaman/2011/06/post-429.html
6月22日に行われた「中国四国地域花きセミナー」について。テーマは「花きの魅力、効用に関する情報発信と活用」。第一部は「花が人に与える効果とその利用」、 講師 casino online 花き研究所主任研究員 望月寛子 氏。花が持つ効用、効果の実証実験を重ねた結果についての講演。花自身が持つ「癒し効果」に関する研究成果、フラワーアレンジメントが脳に病気を持つ患者のリハビリに有効だということについても、その可能性が大きいことをつきとめ、さらに研究を重ねられている。
第二部は、「花の魅力  女性の心をとらえるKAORUKOイズム~ブライダルフラワーの第一人者から世界へ、その極意~」。講師は株式会社KAORUKO 代表取締役社長 KAORUKO 氏(フラワーデザイナー・ウエディングプロデューサー)の講演とデモンストレーションだった。

○ http://www.hiroshima-oroshi.com/hanaman/2011/07/6-1.html
フラワードリーム(東京)で行われた6者協議に参加して

「1/1000構想」が挫折して以来、フラワーバレンタインなど新しいプロジェクト的な動きも始まった。こうした事例をきっかけに、もういちど、花き業界の生産から販売までみんなでプロモーションに関われるような知恵を出し合える場をつくることができないか。農水省の佐分利さんへの期待は大きい。

————————————————————–
□ 6月に行われたJFMA国際セミナーの感想

6月14日火曜日に東京で行われたJFMA国際セミナー、「消費者の目線に立った花売り場の作り方~花き販売のマーケティング戦略と市場開発」、「フラワーウォッチについて~花の流通における日持ち管理技術」、パネルディスカッションなどについて。ブログ等で話題にしている人がとても少なかったが、IFEXをめどに出版される本のなかに今回の知見が盛り込まれるという。

大田花き 宍戸さん
http://ameblo.jp/junshishido/entry-10924749121.html
PCガーベラ鈴木さん
http://pcgerbera.asablo.jp/blog/2011/06/17/5917445
北海道 薄木さん
http://ameblo.jp/hanabito/entry-10925704080.html
MPS松島社長
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1071
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?day=20110624
JFMA小川先生
http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=1737
昭和花き研究会 菅家さん
http://kanke.cocolog-nifty.com/2010/2011/06/end-to-end.html

○お花屋さんマニュアル2012~2013
http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1101

————————————————————–
□ フリーペーパー「hanaruri」新装になった最新号vol.002が発行、配布中
http://hanafuri.jp/

昨年花とアウトドアライフのフリーペーパーとして登場したhanafuri。創刊準備号、創刊号のあと震災の関係などでしばらく間をおいての第2号が発行された。新装なった最新号は、ゆり特集。多様な品種を栽培する湯浅さんと日本ではとても希少になったオトメユリ(ヒメサユリ)の増殖と栽培を親子二代50年以上にわたって挑戦し続ける福島の月田さんを取材。プロデューサーの大久保有加さんが飾りかたの作例を載せ、ユリの楽しみ方を紹介している。ユリにまつわるイメージを集めたページなど小さいながらももりだくさん。配布店はホームページに載っている。

————————————————————–
□ 必見!「植物3億年の闘い」 植物の不思議に関する子ども向けの科学講座(2010年)の動画
http://event.yomiuri.co.jp/2010/xmas_lecture/index.htm

2010年に東京で行われたブリティッシュカウンシル英国王立研究所による講演会の動画をお知らせします。
「クリスマス・レクチャー」は、毎年クリスマス時期に英国・ロンドンで、英国王立研究所が開催する青少年向けの科学実験講座だ。毎回著名な科学者を講師に迎え、ユニークな実験やデモンストレーションをふんだんに取り入れて、子どもたちに科学のおもしろさを伝え続けている。英国で1825年以来、180回以上も続いているこのレクチャーを読売新聞社と共同で主催、日本で再現しているのが「英国科学実験講座」。
2010年のテーマは「植物」だった。スー・ハートリー教授が、未知なる植物の世界へ子供たちを案内した。複雑で美しく、時には悪知恵を働かせながら自らの生命を守り続ける植物。この植物たちの3億年におよぶ壮大な闘いをわかりやすく解説した。植物が化学物質(毒成分と先生は呼ぶ)を生成して外敵から身を守ったり、忌避する戦略がとても興味深い。楽しく学ぶ、興味を持たせるとは、どういうことなんでしょう。動画が記録公開されている。夏休みにぜひ見てみては。

植物と植物を食べる動物との闘いは3億年もの間続けられている。見ること聞くことも動くこともできない植物は何もできないのか、いいえ、そうではありません。植物はいろいろな秘密兵器を持って自分を食べようとする動物や昆虫と闘っているのです。

○植物3億年の闘い その1 植物の防衛戦略
http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=B107003&i_renban_code=027
○植物の3億年の闘い その2 動物たちの知恵
http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=B107003&i_renban_code=028
○植物3億年の闘い その3 おしゃべりする木々
http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=B107003&i_renban_code=029
○植物3億年の闘い その4 危険をおいしさへ
http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=B107003&i_renban_code=030

————————————————————–
□ これが「なでしこ」だ! 花き遺伝資源(花き研究所)のなでしこ情報ページ

女子のサッカーワールドカップ日本チーム優勝以来、大和撫子が急に注目されるようになったが、自生地や遺伝資源はどのように大切にされているのでしょうか。
http://www.flower.affrc.go.jp/kaki_iden/index.html
http://www.flower.affrc.go.jp/kaki_iden/c1_daianthus/thumbnails.html
世界のなでしこの野生種105種類

————————————————————–
□ 継続的に復興支援を行う花と緑に関わる人たちの団体リンク集

みんなの趣味の園芸サイト 「花と緑による被災地復興支援情報」のページができています。
http://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_s_hanamidori

————————————————————–
□ 「花の応援員」 ひとりで、こつこつと活動することの価値
http://ameblo.jp/junshishido/
大田花き 宍戸さんの息の長い取り組みが続く。宍戸さんは福島県の出身。

● 東京の「お米屋さん」が被災地農家の思いを店頭で発信
http://kokusan-marukajiri.net/pub/m110725011.html

消費地から被災地に向けて「がんばろうメッセージ」がややもすると被災地の今の思いとずれてきているのではないか?東京のお米屋さんが、被災地農家の声を店頭でお客様に伝える活動を始めている。被災地で今起きていること、伝えたいことが「風評被害につながるから黙っている」ということが実際にあるという。復興への動きは刻々と変わってきている。ビジネスも動かさないと前に進まない。第三者が店頭で、人から人へ伝えていく活動がとても重要になっている。消費者から生産者へ、生産者から消費者へ。間にいる流通だからこそつなぐことができる。流通の力を!

————————————————————–
□ 新盆セットを提供 「メモリアルサービスの大野屋」の被災地支援
http://kuyo-support.com/

メモリアルアートの大野屋では、初盆を迎える被災者に、ちょうちんなどの準備物をセットで無償提供する。自治体やNPO法人、知人同士などのグループを1単位として8月8日17時まで、希望を受け付ける。提供数は相談して決める。28日現在、宮城県・石巻災害復興支援協議会を通じ法音寺などから石巻市民に200セットを提供。
準備物は▽白張りちょうちん▽電池ろうそく灯と乾電池▽迎え火・送り火をたくおがら(乾燥させた麻の茎)とほうろく(素焼きの皿)▽まこもの敷物▽わら製の牛馬▽供物を置くハスの葉の1セット。サイトでは使い方を動画で教えている。

————————————————————–
□ 天空の城ラピュタ プランター「ロボット兵の思い」
http://www.kanshin.com/keyword/5432301

天空の城ラピュタで過去を反省し平和を祈る印象的なシーンとして登場する「ロボット兵」をモチーフとしたプランターが人気。静なるものと命のある植物の対比が目を引くインテリアになる。
http://bit.ly/on24Lw
http://bit.ly/oEE0kJ

————————————————————–
□ 愛用の靴を植物のプランターに仕立て直すサービスはいかがですか?「シュープラント」
http://www.at-scelta.com/product/itemlist.php?sp_cd=0147

愛用していた靴を植木鉢としてよみがえらせるというサービスを始めた企業がある。(日経MJ7月27日で紹介)サービスの名前はリプロダクション・プロジェクト「シュープラント」。
http://www.at-scelta.com/topics/shoeplant/
対象となる靴のブランドは決められているが、愛着のある靴をよみがえらせる活動は顧客との新しい関係を築き、顧客のモノを大切にしていこうという気持ちを受け止めるコミュニケーションはブランドの信頼を強くさせる。

————————————————————–
□ 大地を抜き取ったプランター 100パーセント土を塗り固めた花鉢「アース」
http://openers.jp/interior_exterior/new_products/planter_110714.html

坪井信邦氏率いる100percentが展開するあたらしいインテリアブランドの「ペロカリエンテ」は、地層をそのまま抜き取ったかのようなプランター「EARTH」(アース)を発売している。
左官職人が土と砂に樹脂やセメントなどを加えてこね、陶器製の鉢に塗り込んで固めたもの。一見土だけでできた鉢に見える。口径95ミリ×高さ90ミリ。バジルやミニキャロットなどの種(1種類)つき。アウトドア用品のスノーピーク(新潟県三条市)と共同開発。2940円。

————————————————————–
□ 植物性の原料を使ったエコ「オアシス」誕生 スミザーズ・オアシス社の生分解性フォーム

大田市場で展示会開催
http://blog.goo.ne.jp/kyobashimasaru/e/8624593e458d72df117e218d9f7730a1

粉の状態で型に入れて熱をかけると固まる性質を持っているという。カラーもいろいろあって楽しめる。
http://ameblo.jp/hexen1/entry-10944267793.html


————————————————————–
□ 炭つづみ エコロジカルな商品開発 創って、作って、売る 大田花き
http://www.otakaki.co.jp/topics/2011/20110527/index.html
http://www.otalab.jp/blog/2011/07/04/21.html

燃えるごみとして捨てられるということも価値になっている。 磯村社長
http://www.otakaki.co.jp/blog/ceo/archives/2011/07/18.html

————————————————————–
□ 「七栄スタイル」=いけばなのような寄せ植えの大きな可能性に期待

「七栄グリーンのコンテナ スタイル」伊波英雄、伊波京子著 (エディトリアルピース)
http://t.co/5bX1cJA

「七栄グリーン」の伊波さんたちが提案する「七栄スタイルの寄せ植え」はとても変わっている。園芸のセオリーを逸脱しているように見えるために首をかしげてしまう。しかし、この本に出ている寄せ植えはどれをとっても、自由で、動きがあり、自然で柔らかく品のある素晴らしい雰囲気をもっている。
○ 七栄スタイルの寄せ植えでは、植え付けの時に根を洗い、土を落としてしまう。
○ ウォータースペースは取らない。
○ ゴロ土(鉢底石)は使用しない。鉢底に穴の内器を積極的に使う。
こうした、常識を変えるような考え方で生け花やアレンジメントのような寄せ植えを実現し、植物を健やかに育てるというのです。

●「根鉢を崩さない」では多くの植物を自由に組み合わせることはできない。・・・盆栽と同じように根を洗ってしまう。「根洗い」することで植物を自由にデザインでき長期間よい状態で鑑賞できる。鉢苗ならほぼすべての植物で根洗い法が使える。
● 寄せ植えには基本パターンを用意。どんな人にも簡単にすてきな寄せ植えを作れるパターンを伝授する。寄せ植えに使う植物をA~Eに分類。A:フォーカルポイントになる花やカラーリーフ、B:主役や脇役的に使いたい小花、C:脇役的に使いたいリーフプランツ、D:下垂する植物、E:後方の植物。これらを器の大きさや素材に合わせて、自由に組み合わせるだけ。ほんとうにいけばなのような考え方だ。
●寄せ植えつくりのコツ
1、根鉢の処理を丁寧に行う(根洗いして直ちに植えつけていく)。 2、配置をしっかり決めておき、すばやく作業する。3、よい培養土を使用する。植える順序は、後方→横→前方とし、最後に中央部を植える。ウォータースペースは不要。植え付け後、2日から1週間は風の当たらないところで水を切らさないようにして養生管理する。寄せ植えの鑑賞期間は最大3カ月を目安として順次リフォームするかつくりかえること。根洗いするときは、土を1/5から1/4落としてから丁寧に水の中で洗う。肩の部分を絶対に落とさない。洗った根は丸めたり絞ったり広げたりせず自然に用土に置くように。
最初はうまくいかないかもしれないが、挑戦する価値がある。うまくいけば、使える植物が増え、使える容器が増え、使えるデザインが増え、提案できる場所が増え、お客様が増え、お店の利益が増える。

————————————————————–
□ 輸入スプレー菊の割合が4割超え 2010年
http://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/0713.html#110725

輸入スプレー菊の高い評価はなぜなのか?【もう一度スプレーギクの消費を根本から考え直して、「消費者が望むスプレーギクの品質とは何か?」、「消費者が望む品種とは何か?」、「消費者はスプレーギクをどのように楽しみたいのか?」の基本に立ち返る必要があると考えます。】岐阜大学福井先生

————————————————————–
□ お盆こそ花を売ろう!8月に切花を買う世帯は年間購入額も高いという相関
http://ameblo.jp/udaakira/entry-10956317312.html#main

「8月のお盆に切り花を買っていただければ、年間でも多く買っていただける」と宇田先生。
8月にお花を買ってもらうために日常をどう組み立てていくか。と同時に、8月に購入される人に同他の時期にも来店していただくか。といった問題提起。

————————————————————–
□ 原田芳雄さん、宮尾すすむさんの葬儀の花 ノルウェーのバラ

タレントの宮尾すすむさん、俳優の原田芳雄さんが亡くなり、葬儀が行われました。
○ 宮尾すすむさん(77)の葬儀。18日、東京・高輪の高野山東京別院、380人が参列。
http://www.sanspo.com/geino/news/110719/gnj1107190505002-n1.htm
http://hochi.yomiuri.co.jp/photogallery/garticle.htm?ge=96&gr=462&id=116892
○ 原田芳雄さん(71)の葬儀。 22日、東京青山葬儀所
http://news.goo.ne.jp/photo/kyodo/entertainment/PN2011072201000538.html
http://mkimpo.blog.shinobi.jp/Entry/1235/
○ ノルウェーでは、凄惨なテロ事件後の追悼に15万人の市民がバラを手に集まった。
http://tokuhain.arukikata.co.jp/oslo/2011/07/15.html
http://www.vg.no/nyheter/innenriks/artikkel.php?artid=10080775
http://bil.bt.no/nyheter/oslo/article4183678.ece
「ノルウェーの7.22」を永遠に忘れない
http://tokuhain.arukikata.co.jp/oslo/2011/07/oslove.html
ノルウェーの首都オスロで25日夜、約15万人の市民が赤や白のバラの花を手に街頭に繰り出し、連続テロの犠牲者を悼んだ。心を慰め犠牲者を悼むために人々が手にするものが花以外にあるでしょうか。
http://www.asahi.com/international/update/0726/TKY201107260140.html

————————————————————–
□ 花卉懇談会(東京)が「花の香り」に関するセミナーを開催しました
http://www.nodai.ac.jp/news/category-detail.php?new_id=1379

7月30日(土) 第27回花卉懇談会セミナー「花の香りとその活用」開催。香りがテーマだった。

「第27回花卉懇談会セミナー~花の香りとその活用~花の香りは、重要な特性ですが、この領域は奥が深いため、今までのアプローチで十分解明するには至っていません。今回のセミナーでは、新技術である花の香りの制御法、花の香りの機能、育成した芳香性花きのマーケティング、香りの商品化、香り品種の育成と販売などについて提案させて頂きます。」

講演の講師は、基調講演に(独)花き研究所花き品質解析研究チーム 大久保直美氏「花の香りの役割とその制御」。そのあと、(株)カネボウ化粧品スキンケア研究所 駒木亮一氏「人にとっての香り・人の生活と香りの関わり」、神奈川県農業技術センター 鈴木美穂子氏「芳香性花きのマーケティング」、(株)大田花き花の生活文化研究所所長 桐生進氏「香りに着目した商品開発」、矢祭園芸 金澤美浩氏「生産者育種家からみた花の香りの利用法、現状と今後の展望」。

http://mpsjapan-blog.jugem.jp/?eid=1118

————————————————————–
□ 知られざるタキイの底力 研究圃場では原則「駆け足」!ウサギ狩りもあるスパルタ農業大学校

「五感で学べ~ある農業学校の過酷で濃密な365日」川上康介 著(オレンジページ社)
http://t.co/QPf1DkB

「畑がひとを育てる」。農業の大変さとよろこびを自分の体を目いっぱい使い、仲間と力を合わせて働くことの意味を五感で感じ学びつくす濃密な1年があります。とてもいい本です。全寮制で1年間(2年学ぶ人もいる)がっちりと農業を学ぶ。圃場では基本的に全員駆け足。冬には伝統のウサギ狩りもあるという知られざるタキイの農業学校のドキュメンタリーです。簡単に機械にたよらず、自らの手で土を耕し、五感をつかって植物を観察し育てていく、「農業」の本質に迫る教育といろいろな悩みを抱えながらたくましく育っていく若い農業者の卵たち。
この本の舞台は、滋賀県にある全寮制の農業学校「タキイ研究農場付属園芸専門学校」。『ここで農業のプロとなるべく学ぶ18歳から24歳の生徒たちは、ただ技術や知識を身につけるだけでなく、生涯の仲間と出会い、短期間に体も心もたくましく、大人へと変わっていく――。畑仕事を通して育まれる若者たちの成長を、一年をかけて追った感動のノンフィクション。』お勧めします。

————————————————————–
□ 対面販売 アメリカの急成長するスーパーマーケットのコミュニケーション改革に学ぶ

【日経MJ7月15日】米国流通現場を追う(R2リンク代表 鈴木敏仁氏)の記事

● 急成長する「スプラウツ」・・・「素朴さ」演出、顧客つかむ

○ ファーマーズマーケット(産直市場)がアメリカではこの10年間に2倍に増えたという話を前回書いた。理由を分析した公的資料はないのだが、おそらく画一的なチェーンストアに飽きた消費者が人との触れ合いを可能とする手作りな買い物環境に魅力を見出しているのだろうと私は推測している。
○ ところが、このファーマーズマーケット的な要素を導入してチェーンストア化し伸びているスーパーマーケット企業が存在するのである。アリゾナ州で2002年に創業したスプラウツ・ファーマーズ・マーケットだ。店舗数は約100店舗、売上高は10億ドル(約8000億円)の大台をすでに超えており、リージョナルレベルの中堅スーパーに成長している。日本で言うならば1千億円を超えた企業と思っていただいてよい。
○ 店名にある通り、フォーマットの特徴は店内にファーマーズマーケットの持つ土臭さやローカル色をデザインとして取り入れ、とりわけ青果を強調している点にある。
店舗面積は1650平方メートル程度、最近のチェーンスーパーの平均的な面積が3300平方メートル程度なので半分ぐらいしかないのだが、その3分の1程度の面積を青果に割いており、売り場での存在感は抜群だ。また左右の壁面は対面の精肉、鮮魚、総菜で、青果売り場と合わせて鮮度感と食品を売る賑やかさを感じる作りとなっている。
○ 青果用の什器には木製のものに加えて、段ボールを重ねたようなデザインの平台をオリジナルで作り使用。また売り場のサインも手書き感を演出している。つまり、デザインや什器の工夫によって、標準什器やサインを使用するチェーンストアでありながら、ローカル店舗の雰囲気を上手につくり出しているのだ。
○ 私がスプラウツを初めて訪れたのは5年前で、当時はまだ18店舗だけ。足を踏み入れたときの驚きをいまもよく覚えている。手作り感を強調した店舗から受けた印象は「大きなトレーダージョーズ」で、こういうニッチなフォーマットがどんどん開発されるアメリカのおもしろさに感じ入ったものである。
○ しかし生鮮青果を強調したこのフォーマットはアイテム数を絞り込むトレーダージョーズとは本質が異なっており、そのときの第一印象は実は間違っていたことになる。
○ 一方、「ホールフーズライト」というニックネームが付いており、加工食品やHBC(健康・美容商品)のこだわった品揃えは確かに自然食品スーパーのホールフーズに近いのだが、しかし価格帯は高くないためホールフーズともまた微妙に異なっている。つまり見事なほどニッチなフォーマットなのである。
このように際立ったユニークさを持つフォーマットを生み出しあっという間に多店舗展開してしまうダイナミズムに、日本の食品小売業界は欠けているように思う。
○ いつもは普通のスーパーや価格の安い「ウォルマートスーパーセンター」に行き、そして気が向いたらホールフーズ、トレーダージョーズ、そしてスプラウツのような買い物が楽しくなる店に行く。そんな買い物環境がアメリカの生活圏にはたくさん存在する。
○ スプラウツは無機質なチェーンストアに対するアンチテーゼのようなもの。テーゼに対してアンチテーゼが必ず生まれ成長し、全体としての進化が促進されるのが米国流通市場のおもしろさ。
● ローテック・ハイタッチ
http://usbizdirect.blog64.fc2.com/blog-entry-463.html
● 2005年
http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/28393617.html
● 2006年
http://retailweb.net/2006/08/post_163.html
● 2011年
http://www.retailweb.net/2011/02/-10-1.html
● その他
http://la-consulting.com/wordpress/?p=2527

————————————————————–
□ 「スペンド・シフト~ <希望>をもたらす消費 ~ by ジョン・ガーズマ

○ スペンド・シフト ― <希望>をもたらす消費 ― by ジョン・ガーズマ http://t.co/12Ti0oT

びっくりしました。アメリカにもこんなに地道で力強い草の根の動きがあったのかそんな印象を持つでしょう。「9.11」を経て、08年に米国で起きたどん底の経済危機をきっかけにして、劇的に変化した消費行動の背後にある価値観に光を当てる。この本には膨大なデータを処理するコンピュータ技術が分析した経済危機後の米国人の暮らしの傾向と、それを具体的に示すさまざまな実践事例がドキュメントで描かれている。この動きは日本でも同じように見られ、社会を変える力になってきている。震災後にそれがいっそう顕著になっていくでしょう。まさに希望がふつふつと湧いてくるような内容になっている。今後のビジネスの方向性を探る一冊。
「何を持つか」より「どう生きるか」買う力は変える力。危機を乗り越え覚醒した消費者は絆、信頼、未来のためにお金を使っている。
人びとは買わなくなったのではない。自分を飾るより自分を強く賢くするためにお金を使うようになったのだ。希少な「購買力」を「投票権」のように行使して、社会に希望をもたらし、人の絆を強めるようなモノやサービスを支援することも覚えた。」
「宣伝に踊らされてお金を落とす」移り気で受身のかつての消費者ではなく、「自分の意思で目的をもって対価を払う」能動的で思慮深い新しい消費者の姿が、著者らが2年をかけて全米をくまなく歩いて調査した数々の事例から浮かび上がる。こうした「行動する消費者」を味方につけた企業は、不況下でも大きく成長している。

◆これが「スペンド・シフト」だ!◆
・自分を飾るより⇒自分を賢くするためにお金を使う。
・ただ安く買うより⇒地域が潤うようにお金を使う。
・モノを手に入れるより⇒絆を強めるためにお金を使う。
・有名企業でなくても⇒信頼できる企業から買う。
・消費するだけでなく⇒自ら創造する人になる。

本のなかには、経済危機でどん底になったアメリカの地方都市で自らの生き方を見つける人々の闘いとよろこびを詳しく取り上げている。危機のなかで「本当に大切にすべきこと」「本物の価値」を見つけた人々の物語です。震災と原発の問題で傷ついた日本にもこの「スペンド・シフト」の波が来ています。

————————————————————–
□ 「エールマーケティング」のすすめ 博報堂
http://www.hakuhodo.co.jp/news/year/2011/20110725/index.html

3月11日の東日本大震災を機に、生活者の『消費意識』『情報行動』『価値観』の変化が加速している。『消費意識』においては、自粛による経済停滞を避けようという動きや、被災地を応援したい気持ちから、消費することが社会をつくるという意識が鮮明に。『情報行動』では、急速に広がるスマートフォンの普及と共に、TVとソーシャルメディアの両方から情報を得る行動が定着するなど、情報収集及び発信のリテラシーが高まってきている。『価値観』では、「これからのライフスタイルに対する力点」として、「そこそこの満足をよしとする生活」、「人に役立つ行動をする生活」など、豊かさをとらえなおす動きが見られる。
博報堂が開発した「エールマーケティング」では、1、商品の購入やサービスに対価を払う「消費」そのものが、社会を応援することにつながっているポイント(=エール性)を「発見」。2、エール性を生活者に明示し、販売を促進するプランを「設計」。3、生活者が参加したり、情報を拡散しやすくする仕組みを「開発」。という3つのステップで、戦略立案と具体的な施策開発をおこなう。震災後に必要とされる持続的な支援の在り方。コーズ・リレーティッド・マーケティングの現代版。

————————————————————–
□ 榊原菊夫氏と「胡道」の考え方と欧州への展開 【花卉園芸新聞7月15日号から】

ハクサンは、5月18日に同社展示会を開催中の愛知県日進市にある本社で「胡道ヨーロッパ活動報告会を開催した。ハクサン(高臣映生代表取締役)は、ヨーロッパで和風のシンプルな寄せ植え「胡道」を普及させようと取り組んできた。【花卉園芸新聞7月15日号】
○ 報告会では「胡道」の考案者で洋ラン生産の経験を持つ榊原菊夫氏がデモンストレーションを行った。胡道はいけばなのような「引き算の美」をランや葉もの植物を使った寄せ植えで表現したもの。ヨーロッパでは日本文化への関心が高いため、盆栽のように受容される土壌は十分にある。
○ 報告会ではスイス、デンマーク、ドイツのガーデンセンターや仲卸で一般人やフローリスト向けに行ったデモの様子を紹介した。観衆の反応は上々。
○ ヨーロッパでは、鉢に書を付けて、一緒に飾れるようにして販売することを考えている。
○ ブランド価値を高めるため、一商品としてではなく、「胡道」コーナーを作って販売し持ち帰り用パッケージも専用のものを用意する。

○ ガーデンを考える会会報 3ページ目に欧州での「胡道」の評価
http://www.npogarden.com/kaede/kaede1010.pdf
「植物、花器、書をもって線と光と影を自由に表現する室内園芸の新形態「胡道」が、ヨーロッパ各国で好評を集めた。来年からは会員であるハクサン㈱(愛知県日進市、高臣映生社長)がこれを「胡道(KODO)」として本格展開。その広がりが注目されている。ハクサン高臣社長と胡道の創始者・榊原菊夫氏は6月、スイス、ドイツ、デンマークの欧州各地で、胡道のワークショップおよびデモンストレーションを開催した。スイス・バッハーガーデンセンターなど各会場には多くの参加者が集まり、この日本の新しい園芸文化は好評をもって受け入れられた。高臣社長は「世界中で日本文化が人気だが、園芸に関しては盆栽や切花が趣味家の中で扱われるだけで一般には遠い存在だった。胡道は、欧州の一般家庭にも普及で
きる園芸文化」と確信し、今回のデモを開催した。」

○ インテリア系胡蝶蘭と観葉植物専門店の洋蘭タカシマさん 2011年5月
http://www.fuku-hana.com/farm/takashima.index.html
http://www.yourantakashima.com/kodo.htm
http://www.youtube.com/watch?v=weRnIgvId2U
○ 丸光園芸(あるふぁジャパン)2000年時点での福井先生の記事(岐阜大学)
http://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/03-1-003.htm
○ 胡堂ブログ
http://kodochindoutyuu.blogspot.com/
○ 「大きな国で」ブログ(土下信人氏の秀逸な紹介記事)
http://blog.livedoor.jp/touxia/archives/51068817.html#
http://blog.livedoor.jp/touxia/archives/51070226.html

————————————————————–
□ 花束、アレンジメント、花言葉 川崎景介先生の「考花学」JFMAセミナーから

7月12日にマミフラワーデザインスクールの川崎景介校長を講師に行われたJFMAのアフタヌーンセミナーのレポートその2。テーマは「フラワーデザインとは何か?~その背景の考察」。でした。

● 人類はフローラルアートにどのような役割を持たせてきたか。

分類すると次の6つの役割が考えられる。
・1、儀礼の花 2、供物の花 3、象徴としての花 4、贈与の花 5.鑑賞の花 6、表現の花

・1、儀礼の花(6万年前のシャニダール遺跡から葬儀に使われたと思われる花化石が発見。)
・2、供物の花(インドでは神々や徳の高い人に対する供物として花が使われる。)
・3、象徴の花(キリスト教社会では花を聖なるものの象徴として見た)
・4、贈与の花(20世紀の欧州では花束は贈答品としてのゆるぎない地位を築いた)
・5、鑑賞の花(室町時代中期以降、日本人は花瓶にいけた花を観賞用として発達させてきた)
・6、表現の花(日本では17世紀、欧州では19世紀末に作家精神を持ったフローラルアーティストの前身が出て、それ以降、個の心情を表現するためのフローラルアートの発達をみた。

・1~6までに共通するのは、花という自然を象徴する存在に人間が何らかの働きかけをしていること。つまり花を素材に創作活動をすることとは、「人間が自然に働きかけること」にほかならない。
・フローラルアートは都市に成立したものだといえる。人間は自然の脅威から身を守り、自然との境界をつくり都市を生んだ。その一方で人間には潜在的・無意識に自然に回帰したい願望があるのでは。このような矛盾にあって人は植物や花に触れ感触を確かめる。人間は自然を遠くにおきながら近づこうとしている。そのとき、花や緑は人々の暮らしの中で、人と自然をつなぐ役割を果たす。
・ギリシャ=physis(自然)とよぶ。phyoという生えること、生長を意味する言葉からきている
・中国の思想家王充=四季折々の植物の芽生えに自然そのものを感じていた。
・フローラルアートは人間の自然観を最も顕著に表す創作活動

● 花束、アレンジメント、テーブルデコレーション、開国・明治維新、戦後の「フラワーデザイン」へ

○「フラワーデザイン」ということばは、戦後のおけいこごとブームのなかから生まれた。マミ川崎を紹介する「女性自身」誌で最初に使われた和製英語。現在は、世界中で使われるようになっている。
○「キャンドルサービス」という婚礼のイベントは、日本の花屋さんが考案したアイデア。生花+キャンドルで婚礼を盛り上げる。生花のアレンジを婚礼に組み込み、売上げを上げることに大きく貢献した。
○世界のフローラルアートの歴史。まず、花束が生まれた。花束を水を入れた器に飾るようになってアレンジメントという概念ができた。アレンジメントはテーブルデコレーションとなり華麗に発展する。日本には開国・明治維新により伝えられる。
●「花束」とは、いくつかの花をまとめて束ねた創作物。日本には「花束」という概念が生まれなかった。世界では、3500年前のエジプトではすでに儀式、装飾などさまざまに使われていた。
●花束は香りを提供する道具として重用された。中世の欧州は水が大変に貴重だったため、生活環境は不衛生で伝染病も多かった。日本人は匂いをもとから絶つ(「キムコ」のように)発想をしたが、西洋では強い香りのある草花を利用した。古代ローマ時代に芳香剤としてのハーブが重用され花束には香りのよい草花が多用された。花はポプリ、ドライフラワー、花束として利用され、使い捨てだった。ラベンダー、ローズマリー、ミント、タイムなどを特に好まれた。人々の暮らしに花束を広めた功労者は「エリザベス1世」。香りを大切にし、病気の予防や衛生管理のために「部屋の中ではハーブをつかうよう」にお触れを出すほどだった。これによって一気に広まった。
●19世紀のヴィクトリア朝の時代には、淑女のシンボルとして花はアクセサリーのひとつとなっていった。ポージィと呼ばれる丸い形のかわいらしい花束があった。その後香水が発明され香水を使う文化が発達すると花束を持つ習慣はすたれていった。
●花束はウェディングのなかに生き残った。もともと19世紀まではガーランドやティアラ(髪飾り)が主流だったが、花屋がウェディングブーケを持つことを仕掛けたくさんの花を使うように成功した。ドイツ・フランス・イギリスなど。当時は純潔を意味する白い花が使われた。オレンジの花(十字軍がもたらす)、ギンバイカ(マートル)など。
○1838年の英国ヴィクトリア女王の結婚式では、アルバート公の好きなスノードロップを使ったブーケを持った。20世紀にはグレースケリーの婚礼のスズランなどが印象的。
○今のアレンジメントの元になるのは花束を花器に入れるようになってから。器に入った状態の花束がそれ。やがてその器をテーブルに並べることでデーブルデコレーションの花が発達する。

● 花言葉の歴史。

○象徴を認識するのは人間の特性。花にも象徴性を見出していた。
○ヨーロッパでは古くから花に象徴性を認め文学作品のなかでも小道具として意味を持たせた。シェークスピアの戯曲などには植物の象徴が多用されている。
○トルコには、宮廷文化、ハーレムでの隠語として「セラム」というものがあり、日常的に使われていた。
○フランスのトルコ大使夫人であるモンターニュ夫人は「セラム」について手紙で紹介し、それに興味を持った人々がフランス、イギリスで研究を行った。なかでもシャルロット・ド・タトゥールの「花言葉」が有名で流行となる。研究者によってさまざまな解釈があるために、こんにちのように、一つの花にいくつもの花言葉がつけられるようになった。

● 日本におけるフラワーデザインの展開

○開国・明治の維新期に西洋文化を貪欲に吸収した日本人は花のデザインも受け入れていく。
○日本に駐在した外国人たちは町ごと日本にやってくるものもいた。そのお抱えの中にタネ屋も混ざっており、当時は生産者も兼ねていた。彼らは花を育てると同時にパーティでの花の装飾も行った。日本人はアシスタントとして西洋人の花や装飾技術を学んだと思われ、明治の終わりには日本人のフローリストがホテルなどでの装飾を行っていた。花環なども制作した。帝国ホテルなどが中心に。
○大正時代は日清・日露と太平洋戦争との束の間の平和な時代で栽培や装飾が発展した。やがて大恐慌時代を経て戦争の影が濃くなるにつれ衰退していく。
○1922年に第一園芸の永島四郎氏が渡米アメリカの花を学ぶ。帰国後はオークラで花を担当。
○戦後50年代は永島氏をはじめ長野の村田ユリさんなどが活躍。60年代にアメリカに留学経験のある主婦川崎マミ子がアメリカの花を日本に根付かせようと活動を開始、フラワーデザインが芽生えていく。川崎さんは、花屋さんのものだった花文化を一般女性の学びと結び付け大人気となった。
○戦後アメリカの花文化を吸収することから始まった日本のフラワーデザインはやがてヨーロッパの花文化を学ぶことで今日の多様で活発なスタイルへとつながっている。

● 「花が時をつなぐ ~フローラルアートの文化誌」http://t.co/AJJAsa9 川崎景介 著

○ 【関連】花言葉の由来・・・大田花きシンクタンク 花の生活研究所
http://www.otalab.jp/blog/2011/07/15/18.html

————————————————————–
□ 日本産切り花輸出における輸送方法標準化実証調査【平成22年3月】

● 財団法人日本花普及センター調査報告
日本産切り花輸出における輸送方法標準化実証調査【平成22年3月】
http://www.jf-selections.net/export/h21/index.html

日本の誇るべき切り花を海外へ送り出す取り組みが精力的にすすめられている。コスト高、円高に加えて震災以後の風評被害など、いくたびも困難な状況に立たされた日本の花輸出。その中でも展示会や新たなルート開発、商談を進めている開拓者たちがいることを忘れないようにしたい。この資料は、輸出における最適な方法の模索、品質のさらなる向上にむけての取り組みを紹介している。日本の切り花輸出の理念や意義についても明確にまとめられている。

————————————————————–
□ 海外でIkebanaを教える草月流師範 赴任先の草木生かし日本文化普及 日経新聞文化欄
http://dl.dropbox.com/u/8221393/nangoku-ikebana.htm

28日の日経新聞文化欄は、外交官である夫とともにフィリピンのミンダナオ島、ダバオでIkebanaを教える草月流師範、磯田久恵さんの手記。花材集めなど苦労しながら日本文化の精神を伝える。
先人の努力のおかげで、海外では「ikebana」が広く知られている。ところが、「海外で暮らす日本人、日系人で生け花をたしなむ人は減っている」と書かれている。その結果、今は「ikebana」に興味があるけれど本物は見たことがない、習ってみたい、という人が世界にたくさんいる状態なのだという。日本からの花材の輸出もブルームジャパンネットワーク社やなにわ花いちば社などが精力的に行っている。今後、ますます人と情報と花とがつながっていくことに期待。

○海外では日本と異なり、材料のほとんどを自力で集めなければならない。環境や安全への注意が必要。
○花器にもお金はかけない。家にある皿やツボ、調理器具など身近にあるものを使う。折り紙で器を作って花を生けると、とても喜ばれる。
○いつも英語で教えているが、同じ英語圏でも国によって花の呼び名が違うなど苦労があった。お金になるわけでもない。それでもフラワーアレンジメントとは違う「華道」を好む方はどの国にもいた。あえて左右非対称に生け、どこかに「間」を作ること。挨拶や片付け、礼儀を大切にすること。これらは西洋式にはない「華道」の特徴だ。
○50年代半ばに生まれた私の世代にとって、生け花はごく一般的な習い事だった。私の友人の半分くらいはやっていた。私も趣味で習ったのだが、いい先生に出会えた。今でいう美術のインスタレーションのような生け花に若い頃から挑戦していた。その経験が今の活動に生きている。
○夫の赴任先は日本人のあまりいない国が多かったが、生け花のおかげで寂しくなかった。誰とでも交流できた。
○生け花を好むのは女性だけではない。男性も、若者も高齢者もいる。花を前にすれば、世代も立場も性別も関係ない。これからの人生で「ikebana」の魅力を伝えてくれる後継者を各地に育てたい。

●参考 http://www.tbs.co.jp/arashi-chan/backnumber/index-j.html

28日夜のTBS「ひみつの嵐ちゃん」は、「嵐」が、ゲストに中谷美紀を迎え、「投げ入れ」を学んだ。場所は東京青山の名店「花長」さん 能村菊人社長も登場した。中谷さんと大野君が2作品ずつ器と花を選んでその場で生けた。

————————————————————–
□ 新聞投書欄から見えてくる植物と人々の暮らしと心

● 「歳時記」は生物と共存のヒント 遠藤剛52 医師 福島県会津若松市【毎日新聞7月28日】

一冊の本を手にした。「歳時記」だ。そこにはさまざまな人間の営みに関連した季語が載っている。
現代は科学技術の進歩で特殊な光や化学肥料、またハウス栽培などで春夏秋冬を問わず、あらゆる植物や果実が作られる。「季節感」が薄れつつある。
例えば「イチゴやミカンは一年のうちでいつごろ、作られる?」と子供に質問したら、何人が正確に答えられるだろうか。この本は長い年月の間に定着した人々の季節感や美意識が盛ってある。
晩春なら「蜃気楼」、生活では「苗床」、地域によっては「お水取り」。そして「草餅」も忘れてはなるまい。動植物のほか、季語は大自然の営みを人間に教えてくれる。
進歩したバイオテクノロジーを応用した動植物に接する機会が多くなったが、自然に逆らうことなく、また生態系を乱すことなく、四季折々の生物と共存していくことが大切だ。「歳時記」がそのヒントを与えてくれるだろう。

● 楽しい草取り方法 じっくり種類観察 花田利樹80 農業 福岡県宗像市【読売新聞7月27日】

夏は自宅の周りや畑の草取りに追われます。取っても取っても、1週間もたてばまた生えてきます。朝のうちに作業をしますが、すぐに飽きてしまいます。
楽しく草取りをする方法がないものかと考えていたら、「雑草という名の草はない」という昭和天皇のお言葉を思い出しました。どんな植物でも、みな名前があるという意味で、私も草の種類をじっくり観察してみました。
すると不思議なことに、名前は分からなくても、何種類あるか数えるだけも面白くなりました。単純作業でも目的や意義を見いだせば、苦にならないと感じました。近いうちに植物図鑑を購入し、名前を調べようと思っています。

● 一輪の花 心和む贈り物 福井瑠美子69 千葉市【読売新聞7月27日】

東日本大震災で我が家の一帯は液状化の被害を受けた。家は傾き、水道などのライフラインなども壊れたので近くのマンションに仮住まいしている。
今度は軽くて小さな家を建て直すことにし、家の中の片づけをしている。古い手紙や懐かしい写真、衣類や家具など長い年月の思い出とお別れしながら整理しているので、なかなか終わらない。
先日、住んでいるマンション6階のベランダに、直径1センチくらいの小さな黄色い花が一輪落ちていたのに気付いた。私が育てている鉢植えの花ではなかった。
前日の強風でどこからか運ばれてきたのだろうか。私にはそれが、宝石のように美しく輝いて見え、かけがえのない贈り物のように思えた。
たった一輪の花でも、こんなにも人の心をなごませて元気づけてくれる。新しい家ができあがった暁には、庭一面にかわいい花を育てよう。そんなことを夢見て家の片づけをしている。


====================================================================
■ 配信先メールアドレス変更&配信停止は、お手数ですが、 < greenwingsjapan@gmail.com >までご連絡ください。
====================================================================
■ このNews letterは、すべて新聞・雑誌・ウェブなどで公開されている情報をもとに制作しています。
■ 本ニュースレターに関するご意見、ご要望等ございましたら、下記までご連絡お願いいたします。
e-mail to:greenwingsjapan@gmail.com
====================================================================
■ 編集後記
○ 融雪の遅れ、春先の低温、早い梅雨入りと梅雨明け後の高温・・・いろんなことが夏の花に出ています。毎年のことですが、品質管理など心砕くことが多い夏がきています。稲わらの問題から堆肥に広がってきた問題もこれから先に影を投げかけています。そんななかで「花の力」イベントに1500人の有志が集まったことは心強いことでした。花業界のフットサル大会も9月初旬に計画されているようです。10月に行われるIFEXの具体的な話も見えてきました。一つ一つ目標をクリアしながら今年も季節が過ぎていきます。
○ 取って置きの情報・感想メールをお待ちしています。< greenwingsjapan@gmail.com >
====================================================================
メールマガジン << グリーンウイングスジャパン・ニューズレター >>
[発行] 株式会社グリーンウイングスジャパン
Copyright (c) 2011  All rights reserved. 許可無く転送・転載することを禁じます。
====================================================================